血統予想・コラム

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GⅠロード・不世出の存在を決める

読了までの目安時間:約 3分

 

春の勝者・一例<類似の存在>

アーモンドアイ<ドゥラメンテ、ジェンティルドンナ>

レインボーライン<イチフジイサミ、モンテプリンス>

ワグネリアン<アドマイヤベガ、ロジユニヴァース>

モズアスコット<バンブーメモリー、ヤマニンゼファー>

5歳馬天国の高松宮記念やヴィクトリアマイルは、今年も順当にそうなったわけで、異常分子が発生したというようなことは、この春は少なかったように感じる。

ただ、

ノンコノユメ

スワーヴリチャード

ケイアイノーテック

らは、かなり珍しい存在である。

6歳になってフェブラリーSを制した地方タイトルホルダーでは、脚質から展開までほとんどがテスタマッタと丸被りノンコノユメは、意外や意外、古豪が蠢く条件であるはずのフェブラリーSでは、初の騸馬による勝利。

去勢文化のようなものはない日本で、数が少ないのもあるが、牡馬が騸馬になって、その両方でGⅠ勝利をした日本競馬史上初の馬となった。

スワーヴリチャードは大阪杯制覇ということよりも、右回り重賞初勝利がGⅠという馬は結構いても、4歳春に達成した馬となると初めて。

左回りの番組が秋より豊富な春に、短距離GⅠは右回りはなしで、あとは古馬王道路線のみ。

特殊な構造である2戦に比べ、大阪杯はいくらか自由が利く影響か、春では異質の結果を出し続けるレースに育つ可能性がある。

重賞初勝利がNHKマイルCという馬は、過去には、

シンボリインディ 無敗

テレグノシス スプリングS②

ロジック NZT③、アーリントンC②

ピンクカメオ 菜の花賞①

マイネルホウオウ スプリングS②

アエロリット フェアリーS・クイーンC②

と、それなりの数存在する。

が、初めて今回、GⅠ経験のあるトライアル組の馬が勝ったのだ。

一見、まるで不思議ではない傾向のようで、クラシック本戦より層が薄い以上、

シーキングザパール

クラリティスカイ

アエロリット

といった、人気になったり、厳しい展開を経験した馬が勝ち切った例はあるが、重賞連対1度のややレベルに疑問符の付くことの多いトライアル組が勝った意味は、東京1400時代の格を取り戻した証拠となり得る。

 

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短距離路線総括

読了までの目安時間:約 3分

 

粋のいい若手が活躍した短距離タイトルマッチ。

やや不本意な位置取りにも見えたが、互いに、持ちうる底力を遺憾なく発揮した。

思えば、双方重要戦における中心馬に推された馬。惜しくもその時は敗れたが、その敗戦を糧に、短期間のうちにたくましく育っていった。

ファインニードルはシルクロードSの前までは、よくいる関西のオープン大将くらいに思われていたが、セントウルSで適性を見せつけ快勝したのとはまるで違う、迫力満点の押し切り勝ちで、GⅠ馬のセイウンコウセイを再び負かした。

敵は王者・レッドファルクスだけとなった本番は、自在性を見せた川田騎手の巧みなコース選択もあり、じっくりエンジンをかけて外から伸び、惜敗の女王・レッツゴードンキを競り落とした。

気迫に勝るというコンビネーションを期待したファンも多かった中、実に大人びな競馬でタイトルを獲得した彼は、その後香港へ遠征。

結果は奮わなかったものの、まだ上がり目十分の5歳馬の未来は明るいと言える。

モズアスコットは安田記念の前週に、京都にいた。

まるまる1週間、それに30分ほど足した時間が経過し、今度は安田記念に挑んでいた。

当然の伏兵評価。

それまでの重賞で人気を集めていた状況とは、まるで一転した気楽な挑戦者は、道中で揉まれるようなところもありながら、最後は意外とスペースの空いたインをついて、理想のハイペース追走からの粘り込みで再びのGⅠ獲りを目指したアエロリットを、しっかりととらえ切って見せた。

単純に考えて、周りにサンデーサイレンス系の馬がいなかったのも勝因だろうが、誰よりも弾けた直線。

ストロングリターンのレコードに並んだ走りは、キレの及ぶ領域ではないと、自ら示したようにも思う。

さすがは、3歳の頃はスピード過多で暴走特急となっていたフランケルの息仔である。

地味そうな反応を、やや派手な競馬で盛り上げた大物の父馬が、ちょっと違う形でわずかなところで勝敗を分ける短距離GⅠにおいて、いいスパイスを与えたようだった。

アドマイヤムーン然り、フランケルもそう。競馬はサンデーだけではないことを、2着馬も同系統の馬で示したベストバウトでもある。

 

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良血の行方

読了までの目安時間:約 2分

 

アメリカではシアトルスルー以来40年余りの時間を経て、ようやく登場した無敗の三冠馬に歓喜の時間を世界で共有することになった。

そのジャスティファイの母母父プルピットの祖父がシアトルスルーだ。

彼と同時代には、同じボールドルーラー系のボスキャラ的存在であるセクレタリアトやアファームドなど、アメリカのスター三冠馬がいて、セクレタリアトの血もジャスティファイは持っている。

おまけに英三冠馬のニジンスキーがクロスした配合。

それらの血がパートⅠ国の血統馬に散りばめられている今、彼だけが特別な配合ではないことを皆知っている。

一方、そんなスターにはなれそうにない、日本の敏腕トレーナーに育てられながら、大きく才能を開花させることのなかった三冠馬・ディープインパクト産駒の産駒、ジェニアル(牡4)、シアトルスルーとアファームドのライバルであるアリダーの血を持つラルク(牝5)らのフランス遠征が、この度決まった。

7月22日メゾンラフィット競馬場で行われるレースにそれぞれ参戦する。

前者はGⅢのマイル戦・メシドール賞、後者は牝馬限定の特別戦であるペピニエール賞(2100M)へ挑む。

管理するのは名手にして名伯楽の評価を得た松永幹夫調教師。

「フランスでは2、3戦を予定しています。ジェニアルの母サラフィナはフランスで活躍した名牝なので、現地のファンに喜んでもらえるかもしれません。ラルクは現役を終えた後、欧州の種牡馬と種付けをする予定もあります」

ふむふむ。

ディープインパクト主戦、彼らのパートナーでもある武豊騎手は語る。

「今までにないケースでチャレンジとしては壮大」

正しく、血の進化の過程だ。

 

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