京成杯2026 予想 - レース展開と最終予想
逃げの美学が当てはまるかどうか何とも言えないが、津村騎手が2週連続で重賞制覇を果たした中山で、いかにも、関東の名手が腕を競う、いつもの傾向になっている部分が見受けられた、この2週。
戸崎騎手や横山武史騎手が、ツムツムと腕を競った金杯は裏で京都も金杯を行ったから、騎手は分散したというのもあるが、1日1重賞の開催だった2週目日曜日のフェアリーSは、どうも打ち合わせと違う作戦に出たような競馬界の妖怪・横山典弘のレオアジャイルが主導権を握ったことで、タイトな重賞らしい展開で、早い段階で仕上がっていた札幌2歳S連対のブラックチャリスと、門別から転厩してきたすずらん賞勝ちのビッグカレンルーフなど、所謂、速い展開を経験していた馬の独占になったわけだが、両方とも、半分より上の着順に来たのは関東の騎手だけ。
フェアリーSなどは、人気のエピファネイアに乗った<どうも、早速怪しいエピファネイアらしさが出てきているようだが…>ルメール騎手も荻野極騎手も、ほとんど主戦場を関東に置いている状況で、この区分は正確には間違いであるが、ある種、生え抜きの関東の騎手が、数的優位を確かのモノにしながら、兎にも角にも、津村がうまいぞ、という面白い結果を生んでいる<7、5番人気で重賞制覇というところでもらしさ全開>のだから、味方につけた穴党は笑いが止まらないはずだ。
そんな中、少し興味深い馬に関東の調教師である父と、全盛期の安田隆行厩舎で鍛えられた息子とが、再びのタッグで挑む構図が、また面白いと思えてきた。
韓流男性アイドルと見紛うほど、年々、その美しさに磨きをかけてきた斎藤新騎手は、もはや、仕事中はノーメイクの女性騎手などより、この界隈に食い込んできた、ここまでの人生でいかにもちやほやされてきたような女性タレントやアナウンサーらの方が、一体、その美しさのヒミツは…、と馬に関する質問を一旦やめて、そちらからどうしても訊ねたくなるほど、妙な具合で注目されているのだが、同期は岩田ジュニア、団野のいる、関西で層の厚い世代にもあたる、今季8年目の一人である一方で、クラシック路線を賑わせたドゥーラ以外でも、当時は自厩舎にいたレッドガランで金杯を勝つなど、G1を勝っていないから目立たないのかもしれないが、彼もまた、注目の若手から中堅に掛かる重要な時期に差し掛かった騎手なのである。
父誠師が、定期的に管理馬を任せるようなことは何度もあったが、親子鷹の重賞制覇はまだない。
ここでホクトベガやマックスビューティーを送り込んだ酒井牧場から出てきたジーネキングが、新騎手に供給された。
案外、これが相性もよさそうなのだ。
札幌から手を組んだのだが、ここまで大野騎手や戸崎騎手が、単調な先行をさせないように、コントロールしながらも、総じて動きの悪いコントレイル産駒の中で、最も早く、先行する手を実践し、最初に3戦目を使われた場面で初勝利。
また、同産駒で最初に重賞に出走したこの札幌2歳Sで、斎藤新騎手は、先輩たちの仕事にしっかり応えるように、強気ではない中で、巧みに単騎先行をする、抑える競馬をしっかり根付かせたい人気馬の陣営の裏をかいたと言えば間違いないが、すでに自分の型を決めてしまっているキャリアの豊富さが、直線で完全に抜け出すシーンを演出した面は大きかった。
結果、唯一これを差して捉えてたショウナンガルフともども、本番は大撃沈だったが、ここで人気になって敗れていたアーレムアレスは、札幌組で最先着馬になったから、このレースは例年通りか、水準以上だったことになる。
加えて、2番手追走になったホープフルSのジーネキングに関しては、これが外枠、札幌では反対に最内枠と、この辺のくじ運も結果に影響していた。
ショウナンはノー感じのレースだったが、気合いの入っていた武史騎手<テーオーアルアインに強気先行は、翌日の有馬・コスモキュランダ激走の布石にもなっていた>が上手にリードを奪ったから、これ以上はいけないというところで2番手になってしまったが、これでも勝負になるような実力型というタイプではないから、今は単騎先行が重賞攻略の唯一の手段であろう。
ダノンヒストリーが少なくとも番手に来るだろうという想定表から推察されるベストオーダー京成杯の展開予想は、G1も経験した重賞連対馬・ジーネキングの動き次第で、いかようにも変化が起きる。
ただ、短期的な賞金加算目的の連続出走に、前走のプラス体重があるようにも感じる。
これは少し重かったのではないのか。
京都のイレギュラーな最終レースの芝未勝利戦で、似たようなローテの川田騎手が乗ったコントレイル産駒が、先行ポジションをとれずに大きく敗れていたが、これも少し太目に映ったプラス体重。
中1週ローテでも増えているのだから、餅の食いすぎだろう…、とでも揶揄されそうな状況で、案の定、川田式教育を遺憾なく浴びせられた杉山晴紀厩舎の一頭であったが、スピード能力を引き出すには、ある程度、コントレイル的な雰囲気が醸し出されてこないと走らないというか、走る気にならない肉体的な成熟度の低さを感じるから、この次かその次にならないと、このレッドレグルスという馬はよくならない。
ただ、その他大勢、ホープフルSに出てきたバドリナートなどは、早々に好位抜け出しを体得していたから、ジーネキングもそうだったが、粗さの目立つ他の産駒の有力勢に対し、際立ってスマートなオープン初戦での賞金加算であった。
総じて、牝馬の方が勝ち上がり率が高いのは、人間と同じで、学習能力やフィジカルの成熟度合いが男子、牡馬よりも前倒しになりやすいからであって、矢作厩舎の北米遠征チームに加わったスイッチインラブも牝馬。<同週の名物リステッド紅梅Sにエントリー>
距離がどうも長かったようだが、新馬の内容では、むしろ、オークス向きを思わせるほど、走らされている感じもあった。
前の週のスプリントの条件戦に参戦したノースヒルズ生産のシャルトルは、父が苦しい体調の時にそうだったように、内にもたれていたが、東京は合いそう。
デルマーの小回りでハマるはずが…、札幌でも何頭か下ろしていた、そういう馬であろうと持った馬は層の通りになるようにで、謎多き三冠馬は、未だに全容解明に至っていないのも事実。
この逃げると分かっているジーネキング君のレースぶりで、思っているのとどの程度違うのか、コントレイルの個性もまた、ひとつ明らかになるような気がする。
実験を繰り返した末、ディープインパクト産駒の大成には、2年目の産駒から大成功<ディープブリランテ、ジェンティルドンナ、ヴィルシーナ、スピルバーグなど>という流れを見る限り、現状でもまだ、掴み切れていない部分はあるが、きっと、走り出すともっと、もっと不可思議な現象が起きるような気はする。
コントレイルは1400くらいに向く走り方でも、中長距離型の性格であったが、ディープインパクトはマイラー気質も体つきは完全にステイヤー…。
不可思議な馬が成功するという世界において、このジタバタ感、まさに隔靴搔痒の感も否めない産駒の中途半端な成績もまた、成功の道筋の一端に過ぎないのかもしれない。
すでに距離延長で結果を出している馬も多い。
性格は他に惑わされづらいステイヤー寄りのそれだから、本格的なクラシックシーズンで本領発揮なのかもしれない。
これはいいリトマス試験紙にもなりそうと、ジーネキングの再度の激走を期待したのである。