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2020年根岸S~コパノは生粋のパワー型、距離延長でこそハイレベルな時計勝負に適応可能

読了までの目安時間:約 7分

 

コパノキッキングには昨年と同じマーフィー騎手、主戦の北村友一騎手が乗れないミッキーワイルドは一度東京で乗って勝っているデムーロ騎手。

 

実績も持ち時計も、左回りに対する適性なども含めて、それらに乗じて左回り1400最強の可能性があるモズアスコットの満を持してのダート挑戦が成功したところで、2頭とも消えるゴールシーンというのは想像しがたい。

 

もしも、モズアスコットが若い頃のように先行していたなら、上手に走れるようになったコパノキッキングの気が向かず、久しく連勝していないという変なジンクスの通りにちょい負けすることもある。

 

ただ、1200Mが得意な馬というのは、距離延長でこそ、ハイレベルな時計での勝負に適応できるもの。

 

そういう馬は1200がベストではないという説もあるが、1400M未満の競馬で【8110】、1400M以上【1202】取り消しもあり、などという実績の持ち主であるコパノキッキングが、自分の競馬をする時は決まって、1200Mの良馬場という条件が付く以上は、トラックバイアス的な条件はほとんどないダート戦でも、雨の降り方、湿り度合いによって適性が大きく分かれるセオリーなども踏まえても、生粋のパワー型であることは明白。

 

力のある馬がその能力をフルに発揮した場面こそ、コパノキッキングには有利なのである。

 

何と重馬場での2戦は、直線で差されている。それが何故か1400M。

 

良馬場の1400Mとなること間違いなしの週末は、昨年ほどのタフな馬場の質ではないはずだが、今度は1200Mの持ち時計をジリジリ更新し、前年のカペラS走破時よりも、時計にして1つ近く、いくら主戦とはいえ、まだ減量特典のあった頃の藤田菜七子騎手で完勝であった。

 

菜七子が恋しい…、などと騸馬に思われてしまうとあまりに切なく感じるが、スワーヴリチャードの悪夢から解き放たれるには今回の勝利は必要絶対条件。

 

マーフィー騎手にとっても負けられない一戦。

 

大分ご機嫌な時期が長続きするようになった5歳馬のコパノキッキングが、今度は鞍上をリードし、その成長を菜七子騎手共々、若いけれども頼りになるマーフィー騎手に褒めてもらうためのレースにしなければならない。

 

3歳デビューの父スプリングアットラストは、明けて、初めての海外遠征となったメイダン・ゴドルフィンマイルを制した。

 

その前に西海岸への転厩も経ているが、デビューから1年経たずして、それが初の重賞制覇。

 

異色の戦歴を辿ったサンデー産駒として芝の快速馬を出したゴールドヘイローが母父というのも異例中の異例だが、デビュー戦から去勢されている状態で走って活躍したというのも、日本では極めて珍しい。

 

コパノキッキングが活躍することは、世界の様々な競馬人や種牡馬らの歴史を再確認するチャンスとなる。

 

誰にも似ないと端から決めていたようなところのあるコパノキッキングが、藤田菜七子騎手との切磋琢磨を経て、お互いを高め合った今、これほどまでにマーフィー騎手に相応しいパートナーはいない。

 

軽いレースにはしたくないだろう伏兵陣だろうが、前走大逃げのヨシオが賑やかしになったところで、そこに一縷の望みを託す面々にはいい迷惑。

 

でなければ、コパノキッキングが先行する。

 

残念ながら、軽いレースを自ら破壊する力を秘めた実力者が58などなんのその実績を持っている以上、彼か実力で互角、時計勝負歓迎のミッキーワイルドどちらかを推すレースになる。

 

果たして。筆者は強気に動かなくてもいいという武器を手に入れたキッキングの実力を買うが、面白い一戦にはなるはずだ。

 

◎コパノキッキング

○ミッキーワイルド

▲ダノンフェイス

注ワイドファラオ

△モズアスコット、テーオージーニアス、ワンダーリーデル

 

根岸Sの裏スジ

本番であるフェブラリーSと繋がるタイプと繋がらないタイプ。

次走フェブラリーSの根岸S組という見地で、

 

根岸Sで狙いたい
19①コパノキッキング→⑤
カペラS①→
ガーネットSも含めると、
11①セイクリムズン→⑭
①→
06①リミットレスビット→⑪
①→
17①カフジテイク→③
チャンピオン④→
このタイプは、
15②ワイドバッハ→⑥
⑥→
08①ワイルドワンダー→③
⑤→
14①ゴールスキー→⑩
<東1400①>→武蔵野④→
*カフジテイクと似たタイプ
13②ガンジス→⑩
東1400①→→→
また、3か月半以上の間隔で根岸Sを制した馬は本番で全て3着以下。
グロリアスノア、フェラーリピサ
今年こちらの傾向に当てはまるのは、
コパノキッキング、ミッキーワイルド、ワイドファラオ

 

本番でこそ
19②ユラノト→③
OP②<1:21.5・稍>→
18①ノンコノユメ→①<1:21.5・重>
チャンピオン⑨→
17②ベストウォーリア→②
JBCS②→
16①モーニン→①<1:22.0・重>
武蔵野S③→
12①シルクフォーチュン→②
南部杯③→→→
12③テスタマッタ→①
東京大賞典③→
07①ビッググラス→③
京都金杯⑭→
05①メイショウボーラー→①<ダート無敗、本番道悪>
ガーネットS①→
02②ノボトゥルー→③<前年覇者>
東京大賞典⑨→
01①ノボトゥルー→①
1600万①<1:09.9・良>→
今年の場合、
モズアスコット、ワンダーリーデル、ダノンフェイス、抽選組のジャスパープリンス
若くないのは死角だが。

 

短距離路線で活躍の勝ち馬
コパノキッキング<以降重賞2勝>
セイクリムズン<黒船賞3連覇等>
ミッキーワイルドのキャラが確定する一戦か。




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