血統予想・コラム

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ユニコーンS -回顧-

読了までの目安時間:約 5分

 

スタートは相変わらずだったが、重馬場からついに良化することのなかった馬場を味方に、平均ラップの展開を中団辺りからゆったり押し上げ、馬のリズムを崩さないように乗るお利口なデムーロさんの競馬で、直線はまるで手応えが違いという内容で、かつて独走のユビキタスが記録したレコードタイムをわずかに更新し、1:35.0のレースベストタイムで完勝したルヴァンスレーヴ。

パドックから放たれていたオーラは、馬体がしっかり絞れたというだけの印象ではなく、昨年の無敗街道の中で、我々に与えてくれた青天井の才能を秘めた一流馬のそれであった。

中央馬にとって、せせこましいといっては良くないかもしれないが、小回りの園田経由でジャパンダートダービーを目標とする以外では、ドバイに行く気がない場合は、2歳時に北海道か川崎で賞金加算をしてしまうと、その後のローテを組み立てるのは難儀で、尚且つ、大変な斤量を背負わされるリスクがある。

オープン特別にGⅠ馬が…、というのは、昨年ここで人気になる前に芝のGⅠで結果を出したリエノテソーロもそうだったわけだが、彼女との違いは、同じNHKマイルCを目標の一つに掲げることなく、ひっそりと中山の酷斤戦を無駄にすることなく、ステップレースにして、正味半年の調整期間を作れたことが、近年の1番人気馬と決定的に違ったのだ。

結果はこの通り。

かつて、シンボリクリスエスもそう、同系のブライアンズタイムの産駒が3歳春にこれ以上ないパフォーマンスを見せ、ファンに感動を与えてきた。

シンボリクリスエスと同期のタニノギムレットなど、批判を承知で使えるレースを全て使って、最後にはダービーを制した。

裏街道のシンボリクリスエスの反省を、その後、やはり皐月賞から使った方がいいといって、その孫でダービー制覇に繋げた藤沢調教師の勉強の機会に、このロベルトの血は一躍買っている。

ファンシミン系は、3歳春GⅠ連覇のラインクラフトに、その近親であるアドマイヤマックスが2度GⅠで快走を見せたように、狙うべきは春のレースという傾向があったりする。

それらのことは既に予想の段階で記していたが、今回改めて証明されたのは、

「重賞馬とその他との差」

それと予想の段階で、ローテ的にも問題のない園田の兵庫チャンピオンシップ組がいない点が、ルヴァンスレーヴに大きく味方するのではということを書いたのだが、そうではないローテで人気になった馬が、むしろ、芝のようにダービーを目標にするわけではないから、今後を展望するために使ってきたとすると、それはどうしたって、フレッシュな馬の方が伸びていくに決まっているのだ。

直線の伸び、というか、勝負どころの4角手前辺りで、主要レース経由の人気馬の手応えが怪しくなったのとは、あまりに対照的である。

代わりに、何となく立場が急に上がりすぎてしまったような面もあるグリムが失速。

完成度やスピード能力に不満はなかったが、スケール感が今回はあまりなかったような直線だった。

グレートタイムや伏兵・急上昇中のエングローサーとて、勝負を懸けた直線スパートで、共にロスなく回ってきた2頭。

それで上がりのタイムは、より鋭さを出したエングローサーと勝ち馬で全く同じ35.2秒。

どうせ推すなら、まるで人気のない立場で先行粘り込み、例年なら勝ちタイムになる程度の時計で乗り切ったホウショウナウ<ゴールドアリュール>、逃げたセイウンクールガイ<ヨハネスブルグ>らの、持ち場での躍進に期待した方が良さそうだ。

少し期待したコマビショウは東京が合っていそうな気がしたが、意外と晩成に出やすいエンパイアメーカー産駒だから、1:36.1で走り切るのが精一杯だった。

 

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ユニコーンS -予想-

読了までの目安時間:約 5分

 

今年は、園田の兵庫チャンピオンシップを使っていた組がいないことで、必然的に全日本2歳優駿だとか、中央のオープン特別の注目馬が、ある程度とっかかりとしては、予想の基準を成す存在となる。

そのレース内容を色々と吟味したのだが…。

必要な要素は兼ね備えているというオープン馬は一体何になるのか。

関西馬は関東遠征経験済み。

関東馬は東京で、できればマイル戦を快勝していること。

はっきりしている要素がある一方で、こういうのもある。

「GⅠ馬、GⅠ出走馬には気をつけろ」

思えば近年ではドバイ組も皐月賞組も、昨年はあまり気にしないでもいいと思っていたNHKマイルCの好走馬が消えている。

今年の危険分子的存在は、明らかに、無敗で2歳のダートチャンピオンになったルヴァンスレーヴである。

さて、前例に倣えば…、となるのかどうか。

デムーロ騎手には散々手を焼かされることも多いわけだが、殊、危険な要素を孕んでいる気難しい馬に乗る場合、案外、丁寧に乗ろうとする。

いい場合もあれば、もちろん、それが死角になるという場合も多いが、前走の伏竜Sでドンフォルティスに逆転される形で、いきなりの57で当然の余裕残しの仕上げの中で、意地を見せるように最後の最後に伸びてきた内容は、相手がうまく立ち回ったこともあるから、負けてしまったことは残念と言えども、スムーズさを欠く中で、主戦のデムーロ騎手は真裏のGⅠ開催であった阪神にいたための既定路線の乗り替わり<代わりとすべきか>だったことまで踏まえて、怪我をしなければいい…、と考えることもできるし、無駄なレースではなかったように感じる。

新馬戦も途中から動いて先頭という競馬で、川崎のレースもかなりスリリングな仕掛けでも直線は圧倒的だった。

スタートに癖はあっても、体が大きすぎないことがプラスでも、ルヴァンスレーヴの父シンボリクリスエスの産駒の割には、こうでなければ全く勝負にならないという型があるようには思えない。

同産駒のダートの代表馬であるサクセスブロッケンは、この時期は完全に先行しないとだめというタイプだった。

この手の馬は、それこそルヴァンスレーヴで初めて土がついた日の阪神で、見事な立て直しと大胆なロングスパートでデムーロ騎手が駆ったスワーヴリチャード同様、普段というか、GⅠではないところでは大人しく乗る努力はするが、大舞台でこそ大胆にスパートすべきタイプと思えるから、鞍上にはぴったりのキャラクターのように見えてしまう。

推挙理由は他にもあるが、何となく春の方が走るイメージのあるロベルト系とファンシミン系の組み合わせという面と、最近の高温状態の気象が馬場をおかしくしたのか、タフなダートが最近の傾向であったせいで、一番優良な審査基準である東京マイルでの時計が、2回東京500万勝ちの馬では全くあてにならない面もあり、3歳秋時点で1:36.2の時計を叩き出しているルヴァンスレーヴは、多少は湿り気を帯びた馬場になるだろう日曜の競馬では、かなりのアドヴァンテージがあるはずだ。

それにGⅠでの実績もある。フレッシュさは近年の消えてしまった残念な面々とは雲泥の差である。

◎ルヴァンスレーヴ

○コマビショウ

▲グリム

注ベストマイウェイ

△グレートタイム、ミックベンハー、リョーノテソーロ

コマビショウはここ2戦パッとしないが、ずっと乗り替わりで良さを引き出せていない印象がある。

武士沢騎手には人気がありすぎるというのは冗談でも、同じレースで外からスムーズに伸びてきたグレートタイムより、明らかに不器用で、内々で包まれるような競馬は向かないタイプ。

どうせなら、ルヴァンスレーヴが来るときには押さえたい東京専用的な雰囲気がある。

東京では自在という馬もいるが、そうかもしれない。

 

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函館スプリントS -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

◎セイウンコウセイ

○ダイアナヘイロー

▲ナックビーナス

注ワンスインナムーン

△ジューヌエコール、ティーハーフ、ラインスピリット

正直、牝馬があまり来なくなってからというもの、本命の選び方があまりに難しくて、困ってしまっている。

今年は昨年のような馬場にならないはずの天候のようだから、異常事態に直面することまでは想定しなくてもよさそうだが、54の牝馬は基本的に1着までは来ないし、来たとすればそれは路線のトップホースになれる馬だけという傾向、あとは、よくわからない理由で一変の古牡馬という構図。

来るなら3歳のうちに、という実績のある馬のそれも、斤量面のアドヴァンテージが一番活かさせるこの時期の古馬戦だから、3歳馬ゼロでは、元も子もない。

行きつくところ、後のGⅠ馬が登場したシルクロードSでほぼ1年ぶりの快走を見せた昨年の函館SSの断然人気馬・セイウンコウセイが、GⅠは大して競馬をしていないで、57は克服しつつあるその時の58での連対実績を買い、今年は大丈夫と見て、またしてもの本命。

池添騎手が乗るのは、関東馬での乗り替わりなら今は当然という流れであり、策が必要ではないタイプの競馬は、実はシンプルに乗れるということだけではなく、本当に上手に乗れたのは桜花賞で大穴を開けたアローキャリーだとか、レーヌミノルのような快速型の馬で、スマートにチューニングするテクニックを持っているとするなら、大胆な逃げもあまりハマらなかった今、行きたい組を行かせてしまい、自分も殺さずの形に持ち込める可能性がある。

実力は横並びのダイアナヘイローも、本質は同じでも、55が堪えるようなイメージの近走結果が全てハイグレードレースだったと考えたら、セイウンコウセイ同様、持ち場ではブレない格上馬と言える。

ワンスインナムーンが邪魔をすれば、きっと、前は崩れるだろうが、器用なナックビーナスより上にくるのは、今は難しそう。

 

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