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7歳ミツバが初タイトル

読了までの目安時間:約 2分

 

例年にも増してタフなコンディションになっている東日本地区のダート競馬ではあったが、ベテランの揃った川崎記念では、それはあまり影響はなかったようだ。

ただ一点、断然の支持を集めたケイティブレイブは、持ち味を出したものの、伸びきれなかったというのは残念ではあった。

30日に川崎競馬場で行われた第68回川崎記念は、3番人気のミツバが直線で先行する人気2頭の間をこじ開けるように伸び、最後は自慢の末脚で置き去りにし、このレースで差しタイプの馬がつける着差としては限界に近い2馬身半の完勝で、GⅠ初制覇を達成した。

勝ちタイムは2:15.0。

重賞は盛岡のマーキュリーCを連覇しているくらいで、実績ほどは多く勝っていないが、3勝目で大金星を挙げた。

レースは、好発を決めたサルサディオーネをコパノチャーリーが追いかけるも、快速自慢ではないので、最初から掛かっていたオールブラッシュが押し上げるように前をつつき、サルサディオーネらには厳しい展開に。

2番枠からいつものリラックスしたリズムで好位抜け出しを狙ったケイティブレイブだが、3角辺りでオールブラッシュが先頭に立ち、やや離されかけた時に動かざるを得なくなったところを、不気味にインからミツバが追いかけてきた段階で、どうも勝負があった気もする。

和田竜二騎手は4年ぶりに騎乗したにも拘らず、味な競馬で、馬のいいところだけを引き出した辺りなど、さすがはベテラン、ファイタータイプの騎手らしいベストライドではなかっただろうか。

先行型の2頭を差し合いに誘ったような進路取りは、若い騎手には、是非見習ってほしいものである。

 

ニュース

平成の出世レース・超A級馬のための関門

読了までの目安時間:約 3分

 

東京新聞杯

'18①リスグラシュー

<'14⑪ヴィルシーナ>

<'13⑪リアルインパクト>

'12⑤ダノンシャーク⑬サダムパテック

'10③エーシンフォワード

'08①ローレルゲレイロ

 
きさらぎ賞

'16①サトノダイヤモンド

'14①トーセンスターダム

'12④ジャスタウェイ

'11①トーセンラー③オルフェーヴル

'99①ナリタトップロード

 
クイーンC

'17②アエロリット

<'16①メジャーエンブレム>

'15②ミッキークイーン

'12①ヴィルシーナ

'11①ホエールキャプチャ

'04①ダイワエルシエーロ

3歳重賞も素晴らしいが、東京新聞杯で負けた組の活躍も目覚ましい。

負けていたのに、その後すぐに立て直してという馬は、ほぼ例外なくマイルのビッグレースで結果を出しているということでも、東京マイルの格が確かなものだと再確認できた。

さて、サトノダイヤモンド、オルフェーヴル、メイショウサムソン、ネオユニヴァース、スペシャルウィークなどなど、厳しい場面でのビッグマッチで真価を発揮した優駿たちの前哨戦となってきたきさらぎ賞を、改めて、解析してみる。

ジャスタウェイはまだ本格化まで1年余の時間を要したが、それは2戦目のここで3着だった父ハーツクライとまるでそっくり。

トーセンラーが走りすぎた時に、オルフェーヴルは何かを体得したかのように、次戦以降連戦連勝で有馬制覇まで突き進んだこともある。

トーセンスターダムは日本に適鞍があまりなかっただけであり、実力は早くから評価されていた。

サトノダイヤモンドは世紀のスター誕生かと、ここでは騒がれた。

アエロリットが快時計決着の2着。

ミッキークイーンは著しい細化により極限状態の中で、猛烈な追い込みで2着。

これはレースレコードであったから、ここ4年続けて、昨年のテトラドラクマの1:33.7を再評価するまでもなく、時計に裏打ちされたスケール感というファクターが、はっきりと結果の分析を直接的に決定づけている面は否めない。

同時に、超スロー勝ちのヴィルシーナや道悪快勝のホエールキャプチャは、即戦力の評価を得つつ、長い時間の活躍に繋げる安定感をここで証明している。

 

コラム

ピースワンパラディほか 新馬回顧<1/26・27>

読了までの目安時間:約 3分

 

雪予報による前日・夜間発売の中止が、いよいよ3歳戦の勝負所が迫っていることを示すように映った東京開催初週。

ダートの番組だけでなく、貴重な芝の未勝利クラスはどこも除外ラッシュで、厳しい生存競争の一端が見て取れた。

中京のマイル戦も16頭立て。

裏開催ながら、重賞の行われる土曜競馬ではあったが、ローカルが主戦場という騎手が、貴重な1勝目を懸け、せっせと仕事をした。

外枠からスムーズに運び、ゴール前では伸び方が明らかに違ったのが、父ジャングルポケットでホーエルキャプチャの近親でもあるピースワンパラディ。

気鋭の大竹調教師、丸山騎手とのコンビで、桶狭間より怪気炎が上がったと見る。

明らかにマイルは短い印象があった。

中央場所では、ダートの短距離戦が行われた。

東京1400快勝は、ローレルゲレイロの近親でもあるダンホーキラー。小さな牡馬らしく、勝負根性を武器に戦うタイプに思える。

京都では1200戦。福永騎手らしく、スマートに立ち回って、キンシャサの人気馬・シュガーサンダーが勝ち上がった。ソヴィエトスターの一族だからというのもあるが、捉えどころがなさそう。

日曜日は人気の外国産馬が奮闘。

東ダ1600独走の断然人気馬・カフェクラウンは、カジノドライヴと同じマインシャフトの仔。

一応ブライアンズタイムの一族に括られるが、恐らくは、快速アメリカンであろう。

京芝1800では、ホッコーブレーヴの下に一撃を食わされそうになってからの粘りが際立った、ノーネイネヴァー産駒のユニコーンライオンが、差し返しての勝利。

米産・英デビュー・仏GⅠ勝ち、米移籍という、せわしない若駒時代を過ごしたスキャットダディ産駒の父だけに、重厚なイメージの愛産馬のイメージとは違うキャラだろう。

さて、東1800で弾けたジャスタウェイ牝駒・アイワナビリーヴなのだが、時計も上々、2着以下が距離不適と血統に起因するスパート力の差が、ヘイロークロスの保持で決定的な結果として現れたようで、見た目通りに、父の足跡を辿っていきそうな才能という印象で間違いなさそう。

父母共に南半球血統だから、ミニジャスタウェイ筆頭株に決定。

 

レース回顧

平成の出世レース / 快速馬の鈍速力

読了までの目安時間:約 3分

 

アメリカジョッキークラブC

<'15⑦ゴールドシップ>

'13③アドマイヤラクティ

'12①ルーラーシップ<'11新春杯①>

'11①トーセンジョーダン

'09マイネルキッツ④

'98①メジロブライト07①マツリダゴッホ

 
東海S<'13~>

'17⑦ロンドンタウン

<'15①コパノリッキー>

'13<①グレープブランデー>③ホッコータルマエ

 
愛知杯

<'04年に牝馬限定戦になってからはなし>

'97②グルメフロンティア(父内国産馬限定重賞)

 
根岸S

<'18①ノンコノユメ>

'17⑤ニシケンモノノフ

'16①モーニン

<'15⑧ロゴタイプ>

'14<⑦テスタマッタ>⑧ドリームバレンチノ

'01①ノボトゥルー

 
シルクロードS

'18①ファインニードル

'17②セイウンコウセイ

'16⑤ビッグアーサー

'14①ストレイトガール

'12①ロードカナロア

'01①トロットスター

 
季節もあってか、個性派やスペシャリストの名が勝ち馬に多く刻まれ、GⅠと一定の距離が置かれた重賞は、愛知杯が最も純粋な性質を示している一方、中央場所開催もあり、余裕のローテで春最初のタイトルを狙う馬や、海外戦に向けた足がかりにすることも可能な、意外と大きな意味を持つレースが多い。

中でも、阪急杯やオーシャンSを前にして、ここでもうある程度のところまで仕上げてしまおうという狙いがあるのか、シルクロードSの精鋭らは、高松宮記念に直行し、人気に推されるか、好走をしている。

その勝ち馬はトロットと08年のファイングレインも含めると、この時期の開催になってからは実に5頭いる。

ただし、高速化も著しいこの路線にあって、ビッグアーサーは外枠と道悪で惨敗も、高速馬場で激走の変わり身。

例外はいても、その他も似たようなもの。

トロットスター 1:08.7→1:08.4

ファイングレイン 1:09.1→1:07.1

ビッグアーサー 1:08.5→1:06.7

セイウンコウセイ 1:07.8→1:08.7

ファインニードル 1:08.3→1:08.5

マイルCS3着のファイングレインは評価しづらいが、春に一発花火を打ち上げてからは掲示板に載ることもほとんどなしなので、異例の快走とすべきだろう。

ここを経たら、GⅠで走るのみだ。

 

コラム

主要競走短評~クラシック展望②

読了までの目安時間:約 3分

 

主な勝ち馬条件戦勝ち馬から。

中2000
エングレーバー<オルフェーヴル>

福寿草
ロジャーバローズ<ディープインパクト>
前走紫菊賞、アドマイヤジャスタの2着だった勝ち馬なら信用できそうな、否、今年は線の細い馬が多すぎるような…。

白梅賞
エメラルファイト<クロフネ>

若竹賞
ヒシイグアス<ハーツクライ>
普通のハーツクライと違って、末のキレ味が出たら本格化のような…。

菜の花賞
コントラチェック<ディープインパクト>
メジャーエンブレム級だろう。

 
<主要競走短評>

シンザン記念 ヴァルディゼール
ロードカナロアイン強襲は、マイルCSのステルヴィオとそっくり。前崩れも似ているし、タイム平凡まで共通。
一見窮屈なようで、少頭数の一戦でのイン抜け出し成功は過信禁物ながら、アーモンドアイと同じセックスアピール系は強調点。

フェアリーS フィリアプーラ
鋭すぎずに持続力を武器にした末脚がフィリアプーラの特長だと、中山マイル連勝で証明。ライジングリーズンよりは迫力もあるし、プリモシーンより破壊力がある。
恒例・菊沢厩舎の新星誕生。

京成杯 ラストドラフト
人気の良血馬がそれぞれ見せ場を作ったが、スタートからゴールまで、ルメールのラストドラフトがレースをコントロール。底力はランフォザローゼスだろうが、母マルセリーナと息仔ではタイプが違うようだ。

ジュニアC
ヴァッシュモンが、重賞実績馬や人気馬を制したわけだが、時計評価は全体的な血統の印象より素軽いくらいの認識に止めたい。

紅梅S
京都で2勝目を挙げた2頭の競馬になるも、スムーズに運んだメイショウケイメイが勝利。プールヴィルは、自分より小さい馬に差し負けは痛い。

若駒S
個人的には、人気馬同士の争いというより、勝ったヴェロックスがサトノウィザードよりポテンシャルが上だったという印象。
平坦適性は証明済みも、重厚な配合なので、単純に差し負けしないような強気の競馬を続けるのみ。

ヴェロックスとラストドラフト、いいディープが少ないので、2000M2勝のロジャーバローズに可能性は残るが、しかし、完成度やここまで余裕のレース内容などを考えると、ここの期待馬の出番は5月以降か。

 

コラム レース予想

アヴァンセほか 新馬回顧<1/19・20>

読了までの目安時間:約 3分

 

土曜の新馬は、牝馬限定戦2つを含む、ダートの3レースが行われた。

若手騎手による1番人気競り落としも、見どころのひとつになった。

京都は1400戦。

先行して粘りこむところを川田騎手の人気馬らが追い詰められながら、伏兵評価の藤懸騎手騎乗・ララケリアが押し切った。幻の天才ダート巧者・エストレーノが近親に降り、その父ホーリーブルの名も母父に入っている。

中山の1200Mでも、減量の恩恵はあったが、野中騎手のアヴォンリーが逃げ切り。ミナリク騎手との渋い先行粘りの競馬は、セレタ系の底力も最後はアシストしたところがある。

京都では1800Mの新馬も組まれ、福永騎手のアヴァンセがゴール前抜け出し快勝。マッチョウノ産駒でドタドタした走りに見えたが、中型の牡馬だった。まだ成長途上。

日曜日は芝の新馬戦が3場で行われたものの、皆、非1番人気の牝馬が勝利。

中京2000 クールウォーター<全兄カミノタサハラなど>

スムーズに外枠からの発走のやりこなし、好位抜け出しで最後は流す余裕。ここではモノが違った。牝馬版のステファノスか。

京都1600<稍> アンドラステ<オルフェーブル×ダイナフォーマー>

オルフェワンツーも、行き切ったアンドラステのワンサイドゲームに。表記したより奥の配合がモンズーン×ビッグシャッフル×ルチアーノ…、というドイツ牝系。馬場も合ったか。

中1600 ミッキーフォンテン<ディープインパクト×ケープクロス>

怪我から復帰の菊沢一樹騎手を背に、上手に走ろうともがく姿が印象的。故に、楽勝と見えた。正統派欧州配合で、できれば三冠どれかには出走させたい血統。

この世代、牝馬の方が遥かに、タレント豊富である。

あとは、ベットオブステート<キングカメハメハ×ディープインパクト・近親にドリームパスポート・フロンティア兄弟>が中ダ1800で独走した一戦もあったが、途中まで芝でも、最終的にはダートに戻りそうな馬なので、クラシック展望では登場しないだろう。

 

レース回顧

競馬人の未来・新陳代謝

読了までの目安時間:約 3分

 

競馬小噺三つをつらつらと。

 
ユタカ世代の終焉

蛯名 GⅠ天皇賞(春)3勝 マンハッタンカフェ、フェノーメノ 中央GⅠ26勝

横山典 GⅠ東京優駿2勝 ロジユニヴァース、ワンアンドオンリー 中央GⅠ27勝<18JBCLC含む>

柴田善 GⅠ天皇賞(秋)2勝 ヤマニンゼファー、オフサイドトラップ 中央GⅠ9勝

四位15勝<東京優駿>、内田12勝<東京優駿>、田中勝2勝<皐月賞>*星GⅠ1勝、等々。

現役という括りを外すと、岡部、的場、田原、兄弟子河内元騎手らも、武豊からすればライバルだった。

当の武豊は、クラシック戦を、

桜花賞<89シャダイカグラ、93、94、98、04>5勝

優駿牝馬<93ベガ、95、96>3勝

皐月賞<93ナリタタイシン、00、05>3勝

東京優駿<98スペシャルウィーク、99、02、05、13>5勝

菊花賞<88スーパークリーク(初GⅠ制覇)、96、00、05>4勝

と、この5レースだけで20勝。

ただ、押し並べて齢50のおじさんである。

蛯名の調教師転身など、本当は遅いくらいで…。

 
女性騎手の落馬

藤田菜七子だけではない。

馬鹿なジジイどもが、女子学生の方が優秀だと、暗に証明してしまったのだから、学校に入ってくる人数は増えるはず。

まあ、出口まで辿り着けるかどうかはともかく、斤量利を得られることが分かった以上、需要があるのだから、供給も一定程度比例して増加するだろう。

女のやる競技ではないと言いつつ、馬はよくて人がダメな理由もない。

同時に、馬も死ねば人もレース中の事故で死んでしまう可能性はある。

あの菜七子ちゃんでも…、いつかは骨折する日がやってくる。

顔だけは…、と皆思っていても、体幹を支える部分の骨折をしてしまっては、元も子もない。

イメージを作って、その時に臨みたい。

 
調教師の国際化

池添マジックにまんまと一杯食わされた有馬記念の外国人騎手の敗者の弁を読み重ねているうちに、ふと思った。

騎手がよくて、調教師がダメな理由もまた、本質的には有り得ないのだ。

まあ、調教師の方が頭はいいに決まっているし、もっと流暢な日本語を話す外国人が、今度調教師になる日がやってくると思う。
 

 

コラム

サンデー系の最高点と現在位置

読了までの目安時間:約 3分

 

東京優駿

'12①ディープブリランテ②フェノーメノ③トーセンホマレボシ-サンデー系のみで5頭のGⅠ馬が一堂に会した一戦

以降の活躍馬<ゴールドシップ ジャスタウェイ スピルバーグ>

'16①マカヒキ②サトノダイヤモンド③ディーマジェスティ-皐月賞と続けてディープ産駒の上位独占

<レインボーライン>

天皇賞(秋)

非ディープ独占<2400以上のビッグレース優勝馬で決着>

'17不 ブラックタイド マルジュ ステイゴールド

サンデー独占<牝馬が強い時代の予兆>

'04稍 ゼンノロブロイ ダンスインザムード アドマイヤグルーヴ

'05 ヘヴンリーロマンス ゼンノロブロイ ダンスインザムード

ジャパンC

父が連対馬<血脈の重要性の再確認>

'17 シュヴァルグラン<ハーツクライ>

'15 ショウナンパンドラ<ディープインパクト>

'12'13 ジェンティルドンナ< 〃 >

'11 ブエナビスタ<スペシャルウィーク>

SS系上位独占 なし

同父ワンツー

ディープインパクト '13、'15

サンデーサイレンス なし

海外GⅠ

ジャスタウェイ '13ドバイデューティフリー

デルタブルース '05メルボルンC

ジェンティルドンナ '14ドバイシーマクラシック

キングカメハメハの脅威

ロードカナロアとアーモンドアイ

ダービー馬2頭 ドゥラメンテとレイデオロ

サンデー融合の混在体 ワグネリアンとブラストワンピース

母系に入っていいタイプが先に目立つようになるのかと思いきや、アパパネから8年の時を経て、もう孫の世代のアーモンドアイの時代になった。

直系の勢いでサンデー系は数での勝負に挑むも、

速い馬であるという武器が、キングカメハメハインGⅠ馬の平均的水準であるのに対し、ワグネリアンやブラストワンピースは、ブレーキをかけなければ、素晴らしく勝負強いサンデーらしさを持ち合わせている。

が、泥臭さも多少は求めれるようになったのか、時計の水準に対し、ディープ産駒の底力がクラシックで削り取られるからか、どちらにせよ、クラシックには無縁の晩成型サンデーしか古馬戦での出番はない。

キングカメハメハは決してそんなことはないから、時計勝負クラシック戦で好走のサンデー系は、今後も危険分子になるのだろう。

 

コラム

砂が好きな馬

読了までの目安時間:約 2分

 

変則3日間開催の中日、1回中山4日の日曜日開催の特別一番手、3歳500万クラスの黒竹賞を快勝したのは、断然の支持で、新馬から中山ダート1800Mを連戦連勝としたデアフルーグであった。

中団後方から、勝負所で豪快に押し上げ、直線は完全なワンサイドゲーム。

良馬場のタフな中山ダートで1:54.3ならば、文句なしで3歳オープン級の証明と言える。

父はベーカバド。フランスのGⅠ1勝も、シーザスターズ、ウィジャボードなどを出したケープクロスの産駒ということもあって、一定の期待をもって導入された種牡馬だ。

当然、自身は芝しか走ったことはなく、では、デアフルーグの母バイクーニャン<父フレンチデピュティ>も、ダートの新馬大敗後の芝1400戦が唯一の勝ち鞍。

その母がセントウルSで、ビリーヴが独走のレコードで駆け抜けた際に、強烈に追い込んできた外国産馬のパイアン。

彼女もダートは走ったことはあるが、全5勝全てが芝の1200Mでのものだった。

誰に似たのか、この仔は。

しかし、不思議なもので彼の兄弟は皆、フレンチデピュティの影響を受け、ダート専門の馬ばかり。

ファルブラヴの産駒であるパイメイメイ、ナカヤマフェスタの仔・パイルーチェら姉たちも、活躍の場はダートだった。

似たように、母父シンボリクリスエスで現オープンのタイセイエクレールもダ1400の鬼として活躍中だが、総じて、芝で出世する馬が多いベーカバド産駒。

思えば、ダイタクリーヴァが引退後にカネヒキリという天才的な砂巧者を出した後、産駒が芝の中距離戦で活躍したフジキセキのような例もある。

面白い才能との出会いは、いつの時代も刺激的なものだ。

 

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高馬・サトノソロモンほか 新馬回顧<1/12~14>

読了までの目安時間:約 3分

 

芝は一日一鞍。3日間開催ながら、そろそろ未勝利戦にも将来性豊かな才能が登場する時期になってきた。

曇天、寒空の土曜中山からは、トーセンラー産駒のザダルが登場。人気の良血馬を尻目に、マイルコースをスローからの逃げ切りで、デビューウインを決めた。

地味にワグネリアンと血統構成が似ていると思いつつ、それはダート馬に育つ可能性があるのだと気が付いた。

土曜ダートは対照的な競馬。

中1800は人気薄の逃げ切りでナガレボシトリキシが勝利。バラード系で、見くびると痛い目に遭いそう。

京1400は2着馬に2秒以上の差をつけて、人気のララクリュサオルが圧勝。ゴーンウェストの2×4などを持つ。そのせいか、ボールドルーラーとレイズアネイティヴが多い。

日曜も似たような番組。

高馬・サトノソロモンが人気に応えた京芝2000戦は、重馬場のような上がり時計に加え、勝ち馬のもさもさ感に対する妙なギアの軽さと、追い込んできた組のギアの重さが、不思議なレース展開を象徴。正直、実力がよく判らない。

一方、溜飲を下げたのがデムーロとルメール。

東西のダ1800(牝)で、お互い人気に応え、揃って今年の初勝利を挙げた。

中・ルのフラッシングジェムはEフラッシュ×タキオン、京・デのパールデューはカメ×ブルーメンブラット。

日曜の勝ち馬はみんなサンデー系×ミスプロで、適性がとてもよく似ている。

月曜の2鞍は、面白いなという印象を残した。

極めて際どい着差で決着の中ダ1200戦は、シャンハイボビー牝駒のマリアズハートの逃げ切り。誰もが、2着のマーフィー騎手の馬が勝ったと思った。

一方、こちらの2着川田騎手も、きっと勝ったと思っていたはずなのだが…。

立ち遅れから、狭い内回りコースを唸るように押し上げ、大勢が決してからもうひと伸びで制したのが、その名もゲバラ。

エリモシック一族のディープ産駒ながら、関東馬で伏兵評価。血は争えないということか。

一応、京成杯も回顧。

ラストドラフトは皐月賞向きの順応力を感じさせたが、ランフォザローゼスやヒンドゥタイムズの方が、京成杯組的伏兵の匂いがする差し脚だった。

 

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