血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

南米の凱旋門賞覇者が米移籍

読了までの目安時間:約 2分

 


本家凱旋門賞はエネイブルによる連覇に終わったが、日本だけではなく、今や世界の檜舞台で躍動するのは、現4歳世代のようだ。

その中で、日本の有馬記念の一週間ほど前に行われたアルゼンチン最高峰のレース・カルロスペレグリーニ大賞(サンイシドロ・芝2400M【不良】)を7番人気の低評価ながら、逃げ切り勝ちを収めた3歳馬・イルメルカト<Il Mercato>が、この度、ロバート・ラペンタ、ソル・クーミン両氏によるパートナーシップに購入され、東海岸を中心にトップトレーナーとして活躍するチャド・ブラウン厩舎に移籍することになった。

北米で名を上げるには、芝よりかなりスピード能力が問われるダート戦線での活躍も求められることになるわけだが、イルメルカト自身、アルゼンチンダービーの別称を持つ・ナチオナル大賞(ダ2500)で好走するなど、キャリアの積み重ね方がオグリキャップやアグネスデジタルとどことなく似ている面があり、とても親近感が湧くと同時に、可能性を大いに秘めた馬であると言えるのだ。

父は2歳女王・ダノンファンタジーの母父であるノットフォーセール。

日本に多数の活躍馬を送り込んだカロの系統で、その孫にあたる。

母父がノーザンダンサー系のイークアイゼ。

仕込んだ場所は南米のアルゼンチンでも、元を辿れば北米のトップサイアーに突き当たるという、昔からよく聞く出戻りの構図そのもの。

南米は日本やアメリカと違い、芝とダートの棲み分けが案外ルーズなところがあり、本当にどちらに適性があるかは、前出の日本の二刀流の名馬同様、まだよくわからない。

実戦復帰は、満4歳となる夏以降になるとのことだ。

 

ニュース

新馬回顧<1/19・20>

読了までの目安時間:約 3分

 


土曜の新馬は、牝馬限定戦2つを含む、ダートの3レースが行われた。

若手騎手による1番人気競り落としも、見どころのひとつになった。

京都は1400戦。

先行して粘りこむところを川田騎手の人気馬らが追い詰められながら、伏兵評価の藤懸騎手騎乗・ララケリアが押し切った。幻の天才ダート巧者・エストレーノが近親に降り、その父ホーリーブルの名も母父に入っている。

中山の1200Mでも、減量の恩恵はあったが、野中騎手のアヴォンリーが逃げ切り。ミナリク騎手との渋い先行粘りの競馬は、セレタ系の底力も最後はアシストしたところがある。

京都では1800Mの新馬も組まれ、福永騎手のアヴァンセがゴール前抜け出し快勝。マッチョウノ産駒でドタドタした走りに見えたが、中型の牡馬だった。まだ成長途上。

日曜日は芝の新馬戦が3場で行われたものの、皆、非1番人気の牝馬が勝利。

中京2000 クールウォーター<全兄カミノタサハラなど>

スムーズに外枠からの発走のやりこなし、好位抜け出しで最後は流す余裕。ここではモノが違った。牝馬版のステファノスか。

京都1600<稍> アンドラステ<オルフェーブル×ダイナフォーマー>

オルフェワンツーも、行き切ったアンドラステのワンサイドゲームに。表記したより奥の配合がモンズーン×ビッグシャッフル×ルチアーノ…、というドイツ牝系。馬場も合ったか。

中1600 ミッキーフォンテン<ディープインパクト×ケープクロス>

怪我から復帰の菊沢一樹騎手を背に、上手に走ろうともがく姿が印象的。故に、楽勝と見えた。正統派欧州配合で、できれば三冠どれかには出走させたい血統。

この世代、牝馬の方が遥かに、タレント豊富である。

あとは、ベットオブステート<キングカメハメハ×ディープインパクト・近親にドリームパスポート・フロンティア兄弟>が中ダ1800で独走した一戦もあったが、途中まで芝でも、最終的にはダートに戻りそうな馬なので、クラシック展望では登場しないだろう。

 

レース回顧

東海S -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 


終始鞭などいらぬという走りで、暮れのチャンピオンズCより0.3秒上回る時計で駆け抜けたインティ。

今回も、誰も何もさせてもらえなかった。

名古屋のタフな2500Mで泥臭く勝ち上がってきたチュウワウィザードが、4歳で勢いに乗る上がり馬ということでかなりいいパフォーマンスを見せたものの、スムーズに立ち回って追撃しようという時に、武豊騎手はようやく追いかけてくる奴が来たかと、ちょっと気合いを入れてまた突き放しにかかっていた。

ほとんど馬なりというか、昇級するごとに強さが際立っているインティが、ちょっと雑巾がけされたくらいの似たような若手にひょいと一捻りに負かされるような馬ではないことが、これではっきりした。

そういうタイプはきっと、激しい競馬に持ち込まれると苦しいだろう。

それは、昨年の勝ち馬でフェブラリーSでも大いに期待を集めたテイエムジンソクと同じ。

ただし、長い休みに入る直前の小倉で、重馬場とはいえ、1:43.8というオープン級の時計で駆けていた記録がある。

まだ全容の知れぬ馬に、松若騎手が騎乗して逃げ切ったその際は、今回の東海Sより平均的なペースを刻みながら、後続に4馬身差つけて押し切ったのである。

今はもっと強いから、引き付けて直線で突き放す後傾ラップ型のスタイルでも通用するのだが、ミスプロの3×4が父母の直系同士でクロスする、日本には珍しい配合の活躍馬だけに、見果てぬ夢が急に現実の快挙へと変化してしまうダイナミックな才能と、ここではまだ思いたい。

武豊騎手はずっとこういう馬に乗ってきたが、何となく、スマートファルコンなんかよりはサイレンススズカのイメージで乗っている気がした。

わざと本気を出させなかった。本番はまだ先にある、という感じだった。

若き日のエルコンドルパサーが、サイレンススズカにまるで敵わなかった毎日王冠を思い出した。

 

レース回顧

アメリカジョッキークラブC -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 


シャケトラはやや弱気の競馬に見えたのだが、そこは陣営の期待馬。

叩き3戦目で気配のあったミライヘノツバサが強気に出た形作りに、ジェネラーレウーノがあまり走る気になり切っていなかった面とステイインシアトルのスロー逃げに馬が早く納得してしまったことで、道中のストレスはかかっていても、あの引っ掛かった春の天皇賞であり、不良馬場の秋の天皇賞があり、1年丸々の休養の前が有馬6着。

ジェネラーレウーノが逃げ込めそうもない時に、代打石橋が決まったシャケトラは、タイプ的に最初の契約者であった戸崎騎手と全く違うファイタータイプなので、やれそうと思ったからじっくり進出して、前を潰しして押し切る、いかにも彼らしいスタンスと休み明けのシャケトラにはピタリと合っていたのかもしれない。

思えば、一昨年の覇者は前年の春の天皇賞4着以来のタンタアレグリア、昨年は中間条件戦を挟んでここを快勝したダンビュライトが皐月賞の3着馬である。

一見、4歳馬にとても合っているようなレースのようで、ここのスペシャリストが毎度出番をモノにしてきた歴史と並行するように、厳しいレースの経験は、サクラアンプルールには上がり目の面で役に立たなかった面はあっても、まともに走らせることがままならないシャケトラのような毎度勝負の馬が、実質5歳馬として迎えたアメリカJCCならば、流れとしてはトレンドの通りの結果と結論付けられなくはない。

強気に行った方がいいのか、日経賞の時のような大胆な追い込みを仕掛けた方がいいのかよく判らない点で、人気になったフィエールマンとの共通点は案外多い。

父マンハッタンカフェ。復活なった角居調教師。

近5走が全て、17古馬チャンピオンロードのビッグタイトルであり、大阪杯の代わりにまずはタイトルを考えた日経賞を6走前に制していた馬。

見た目がトウカイテイオーのような雰囲気だったミライヘノツバサとは違い、本当の天才はこちらだったのだと、ゴール前の粘りには感嘆したものだ。

6歳の天才に敗れたフィエールマン。

負けはしたが…。キャリア5戦目である。

それはダメとも、いくらでも立て直せるだろうという希望的展望もあっていい。

確かなことは、パドック気配にはまだGⅠ馬、それも勢いある青年のそれではなく、直前の菜の花賞快勝のコントラチェックにさえ及ばない雰囲気の頼りなさがあり、未熟さで群を抜いていたという事実。

古馬初戦。いい経験だった。

陣営がそう思って、この春は無駄にスパーリングを敢行しないことを望みたい。

何より、いいお手本が彼に先着したシャケトラなのだと思う。

ポテンシャルの高さは下級条件や同級生との戦いの中ではピカイチでも、古馬との戦いでそれは幼さの死角である。

時間がまだたっぷりあるのだから、来年のJCに絶頂期を持っていくくらいの余裕が、陣営には欲しい。

きっとその頃のフィエールマンは、勇敢な戦士に成長を遂げていることだろう。

 

レース回顧

アメリカジョッキークラブC -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 


そう言えば、サクラアンプルールに最近よく乗っていた田辺騎手は、当然ではあるが、お手馬であるジェネラーレウーノに騎乗することになった。

ごくごく自然な流れで、ルメール騎手も東海Sに乗り馬がいなければ、フィエールマンにとって、早々から始動戦として選ばれていたこのアメリカJCCに乗ることも既定路線。

故に、波乱の芽はないという見解が大半である。

昨年は実績のある4歳馬とGⅠ馬・ゴールドアクターの対決が注目されたが、勢いに勝る4歳勢に比べ、古馬陣の中身のなさが際立つ展開で、ほとんどダンビュライトの独り勝ち状態だった。

今年はどうなるか。

菊花賞で注目されたジェネラーレウーノは、その前のセントライト記念や京成杯のレースぶりを評価されたというより、厳しい肉弾戦の様相を呈した皐月賞で、逃げグループの中で唯一残ったことが、その才能の最たるものを示した解釈し、皆が納得した経緯がある。

ところが、ダービーも件の菊花賞も本来の競馬はできなかった。

皐月賞は休み明け。

ダービーと菊花賞は、鮮やかなレースをした直後のレースだった。

フィエールマンも休み明けの菊花賞を快勝というか、意表を突くように素晴らしい決め手で実力馬のエタリオウを負かしたので、かなりここでも評価は得ることになる。

当然、ランクは断然ここでは上位。

しかし、展開どうこう以前に、逃げさせられたようなところのあったジェネラーレウーノ然り、人気に応えられなかったブラストワンピースやエポカドーロなどが、そこに至るまでにやや激走してきたつけが回ってきたようなところがある。

直接の勝因はそれではないが、人気馬が本来のパフォーマンスを、三冠戦で最も進境のあるところを見せねばならぬシーンで出し切れなかったことは、有利に働いたと見ることはできる。

両者、今のところ互角。

ならば隙はあると、やや4歳飽きの嫌いもある筆者は考えた。

ここは思い切って、古豪・サクラアンプルールから狙いたい。

一族にサクラチトセオー、キャンドルがいる血統馬で、よくわからないが血統の割に、よくキレる決め手が持ち味。

そういうところが、持ち時計の更新に影響を与えるのか、アンプルールも2000Mで2分を切って勝ったことはない。

函館記念も秋の天皇賞もそれを上回って走っているから、壁など存在しないが、隙のある相手に札幌記念で一撃を食らわせたような特性が、サクラクレア-兄妹のそれとそっくり。

キングカメハメハが急に大人しくなってきたところ、月曜の京成杯では母父ディープが上位独占。

ここにはディープは少ないから、斤量面で一気に不利のフィエールマンも、古馬の56グループは結構難儀な相手になるように思う。

これまで多くの激戦、歴史的偉業の場面に顔を出してきた蛯名騎手に再び手が戻り、中堅どころが様々な味付けをして、また違う面が見えてきたこの8歳馬をどう御すのか。

終わりを意識した騎手だからこそ、今できることを前面に押し出し、個人的にもエフティイーリスの口惜しさを早くもこの中山で晴らしてもらいたいと思う。

◎サクラアンプルール

○ジェネラーレウーノ

▲フィエールマン

注ダンビュライト

△シャケトラ、ミライヘノツバサ

 

レース予想

東海S -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 


インティには引き続き、武豊騎手が騎乗。

注目の若手も、チュウワウィザードが実質主戦の川田騎手が連続騎乗で、スマハマも不利は多くあるが鞍上は藤岡佑介騎手のまま。

牝馬チャンピオンのアンジュデジールも、陣営はことのほか敬意をもって接する横山騎手がしっかりと参戦。

何となく、旬をちょっと過ぎた馬の方がいいようで、ここからフェブラリーSを制した馬はグレープブランデー、コパノリッキーと、タイトルホルダーの復活を示す舞台にもなってきた。

平安Sのポジションを正式に引き継いで、今年で7回目。

重賞未勝利馬の勝利は、ここまで一度だけだ。

断然の人気のインティは、キングマンボを避けるように配されたかどうかはともかく、ゴーンウェストとアフリートのライン同士の掛け合わせ。

ミスタープロスペクターの3×4を持っている。

意外なことに、こういう配合が日本にはあまりいなくて、主流のヘイルトゥリーズンクロスや何かのついでにくっついてくるノーザンダンサーの複数重なり合ったクロスなどは、彼は持ち合わせていないから、極めて特異な存在感を放っている。

父ケイムホームにそれらの血がない代わりに、母にはノーザンダンサーの薄めのクロスが入っている。

それにより、5代血統で16本ある父系にネイティヴダンサー系が4つ、同じく母のラインの16個のうち4つあることと合わせ、(5×6)×[(6×7)×〔8×(7×7×8)〕]の、濃くはないが、確かにネイティヴダンサーの血が混在していることを示すような、図らずも有効なクロスを有することになったのである。

デインヒルには4×4のそれがあり、エルコンドルパサーも4×5、ロードカナロアは7代以内に4本入っている。

生誕間もなく70年のネイティヴダンサーの継続クロスに眠る底力が、実績乏しい左回りで再び封印されるとは考えづらい。

相手はミスプロクロスのあるチュウワと、キングマンボ肌で父母父父がネイティヴダンサー直仔のエタンを経ているネオ産駒で一昨年覇者のグレンツェントの変わり身に期待。

◎インティ

○チュウワウィザード

▲グレンツェント

注スマハマ

△アンジュデジール

 

レース予想

競馬人の未来・新陳代謝

読了までの目安時間:約 3分

 


競馬小噺三つをつらつらと。

 
ユタカ世代の終焉

蛯名 GⅠ天皇賞(春)3勝 マンハッタンカフェ、フェノーメノ 中央GⅠ26勝

横山典 GⅠ東京優駿2勝 ロジユニヴァース、ワンアンドオンリー 中央GⅠ27勝<18JBCLC含む>

柴田善 GⅠ天皇賞(秋)2勝 ヤマニンゼファー、オフサイドトラップ 中央GⅠ9勝

四位15勝<東京優駿>、内田12勝<東京優駿>、田中勝2勝<皐月賞>*星GⅠ1勝、等々。

現役という括りを外すと、岡部、的場、田原、兄弟子河内元騎手らも、武豊からすればライバルだった。

当の武豊は、クラシック戦を、

桜花賞<89シャダイカグラ、93、94、98、04>5勝

優駿牝馬<93ベガ、95、96>3勝

皐月賞<93ナリタタイシン、00、05>3勝

東京優駿<98スペシャルウィーク、99、02、05、13>5勝

菊花賞<88スーパークリーク(初GⅠ制覇)、96、00、05>4勝

と、この5レースだけで20勝。

ただ、押し並べて齢50のおじさんである。

蛯名の調教師転身など、本当は遅いくらいで…。

 
女性騎手の落馬

藤田菜七子だけではない。

馬鹿なジジイどもが、女子学生の方が優秀だと、暗に証明してしまったのだから、学校に入ってくる人数は増えるはず。

まあ、出口まで辿り着けるかどうかはともかく、斤量利を得られることが分かった以上、需要があるのだから、供給も一定程度比例して増加するだろう。

女のやる競技ではないと言いつつ、馬はよくて人がダメな理由もない。

同時に、馬も死ねば人もレース中の事故で死んでしまう可能性はある。

あの菜七子ちゃんでも…、いつかは骨折する日がやってくる。

顔だけは…、と皆思っていても、体幹を支える部分の骨折をしてしまっては、元も子もない。

イメージを作って、その時に臨みたい。

 
調教師の国際化

池添マジックにまんまと一杯食わされた有馬記念の外国人騎手の敗者の弁を読み重ねているうちに、ふと思った。

騎手がよくて、調教師がダメな理由もまた、本質的には有り得ないのだ。

まあ、調教師の方が頭はいいに決まっているし、もっと流暢な日本語を話す外国人が、今度調教師になる日がやってくると思う。
 

 

コラム

サンデー系の最高点と現在位置

読了までの目安時間:約 3分

 


東京優駿

'12①ディープブリランテ②フェノーメノ③トーセンホマレボシ-サンデー系のみで5頭のGⅠ馬が一堂に会した一戦

以降の活躍馬<ゴールドシップ ジャスタウェイ スピルバーグ>

'16①マカヒキ②サトノダイヤモンド③ディーマジェスティ-皐月賞と続けてディープ産駒の上位独占

<レインボーライン>

天皇賞(秋)

非ディープ独占<2400以上のビッグレース優勝馬で決着>

'17不 ブラックタイド マルジュ ステイゴールド

サンデー独占<牝馬が強い時代の予兆>

'04稍 ゼンノロブロイ ダンスインザムード アドマイヤグルーヴ

'05 ヘヴンリーロマンス ゼンノロブロイ ダンスインザムード

ジャパンC

父が連対馬<血脈の重要性の再確認>

'17 シュヴァルグラン<ハーツクライ>

'15 ショウナンパンドラ<ディープインパクト>

'12'13 ジェンティルドンナ< 〃 >

'11 ブエナビスタ<スペシャルウィーク>

SS系上位独占 なし

同父ワンツー

ディープインパクト '13、'15

サンデーサイレンス なし

海外GⅠ

ジャスタウェイ '13ドバイデューティフリー

デルタブルース '05メルボルンC

ジェンティルドンナ '14ドバイシーマクラシック

キングカメハメハの脅威

ロードカナロアとアーモンドアイ

ダービー馬2頭 ドゥラメンテとレイデオロ

サンデー融合の混在体 ワグネリアンとブラストワンピース

母系に入っていいタイプが先に目立つようになるのかと思いきや、アパパネから8年の時を経て、もう孫の世代のアーモンドアイの時代になった。

直系の勢いでサンデー系は数での勝負に挑むも、

速い馬であるという武器が、キングカメハメハインGⅠ馬の平均的水準であるのに対し、ワグネリアンやブラストワンピースは、ブレーキをかけなければ、素晴らしく勝負強いサンデーらしさを持ち合わせている。

が、泥臭さも多少は求めれるようになったのか、時計の水準に対し、ディープ産駒の底力がクラシックで削り取られるからか、どちらにせよ、クラシックには無縁の晩成型サンデーしか古馬戦での出番はない。

キングカメハメハは決してそんなことはないから、時計勝負クラシック戦で好走のサンデー系は、今後も危険分子になるのだろう。

 

コラム

砂が好きな馬

読了までの目安時間:約 2分

 


変則3日間開催の中日、1回中山4日の日曜日開催の特別一番手、3歳500万クラスの黒竹賞を快勝したのは、断然の支持で、新馬から中山ダート1800Mを連戦連勝としたデアフルーグであった。

中団後方から、勝負所で豪快に押し上げ、直線は完全なワンサイドゲーム。

良馬場のタフな中山ダートで1:54.3ならば、文句なしで3歳オープン級の証明と言える。

父はベーカバド。フランスのGⅠ1勝も、シーザスターズ、ウィジャボードなどを出したケープクロスの産駒ということもあって、一定の期待をもって導入された種牡馬だ。

当然、自身は芝しか走ったことはなく、では、デアフルーグの母バイクーニャン<父フレンチデピュティ>も、ダートの新馬大敗後の芝1400戦が唯一の勝ち鞍。

その母がセントウルSで、ビリーヴが独走のレコードで駆け抜けた際に、強烈に追い込んできた外国産馬のパイアン。

彼女もダートは走ったことはあるが、全5勝全てが芝の1200Mでのものだった。

誰に似たのか、この仔は。

しかし、不思議なもので彼の兄弟は皆、フレンチデピュティの影響を受け、ダート専門の馬ばかり。

ファルブラヴの産駒であるパイメイメイ、ナカヤマフェスタの仔・パイルーチェら姉たちも、活躍の場はダートだった。

似たように、母父シンボリクリスエスで現オープンのタイセイエクレールもダ1400の鬼として活躍中だが、総じて、芝で出世する馬が多いベーカバド産駒。

思えば、ダイタクリーヴァが引退後にカネヒキリという天才的な砂巧者を出した後、産駒が芝の中距離戦で活躍したフジキセキのような例もある。

面白い才能との出会いは、いつの時代も刺激的なものだ。

 

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ニュース

新馬回顧<1/12~14>

読了までの目安時間:約 3分

 


芝は一日一鞍。3日間開催ながら、そろそろ未勝利戦にも将来性豊かな才能が登場する時期になってきた。

曇天、寒空の土曜中山からは、トーセンラー産駒のザダルが登場。人気の良血馬を尻目に、マイルコースをスローからの逃げ切りで、デビューウインを決めた。

地味にワグネリアンと血統構成が似ていると思いつつ、それはダート馬に育つ可能性があるのだと気が付いた。

土曜ダートは対照的な競馬。

中1800は人気薄の逃げ切りでナガレボシトリキシが勝利。バラード系で、見くびると痛い目に遭いそう。

京1400は2着馬に2秒以上の差をつけて、人気のララクリュサオルが圧勝。ゴーンウェストの2×4などを持つ。そのせいか、ボールドルーラーとレイズアネイティヴが多い。

日曜も似たような番組。

高馬・サトノソロモンが人気に応えた京芝2000戦は、重馬場のような上がり時計に加え、勝ち馬のもさもさ感に対する妙なギアの軽さと、追い込んできた組のギアの重さが、不思議なレース展開を象徴。正直、実力がよく判らない。

一方、溜飲を下げたのがデムーロとルメール。

東西のダ1800(牝)で、お互い人気に応え、揃って今年の初勝利を挙げた。

中・ルのフラッシングジェムはEフラッシュ×タキオン、京・デのパールデューはカメ×ブルーメンブラット。

日曜の勝ち馬はみんなサンデー系×ミスプロで、適性がとてもよく似ている。

月曜の2鞍は、面白いなという印象を残した。

極めて際どい着差で決着の中ダ1200戦は、シャンハイボビー牝駒のマリアズハートの逃げ切り。誰もが、2着のマーフィー騎手の馬が勝ったと思った。

一方、こちらの2着川田騎手も、きっと勝ったと思っていたはずなのだが…。

立ち遅れから、狭い内回りコースを唸るように押し上げ、大勢が決してからもうひと伸びで制したのが、その名もゲバラ。

エリモシック一族のディープ産駒ながら、関東馬で伏兵評価。血は争えないということか。

一応、京成杯も回顧。

ラストドラフトは皐月賞向きの順応力を感じさせたが、ランフォザローゼスやヒンドゥタイムズの方が、京成杯組的伏兵の匂いがする差し脚だった。

 

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