血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

牡馬クラシック春総括

読了までの目安時間:約 3分

 

皐月賞は前評判通りの適性上位の2頭に、クラシック路線とは切っても切り離せない共同通信杯トップツーによる、4頭の競馬に発展。

ただ、内ラチ沿いが荒れた状態で、タフさで雄大な馬格と持続力を活かした競馬に持ち込めたら有利だったサートゥルナーリアとヴェロックスの死闘に。

結果は外から自在の競馬で伸びた2歳王者に凱歌は上がったが、このレースの接触が、以降の競馬を変質させていったことは間違いない。

そういえば、ここにレーン騎手はいないのである。

マイルCの焦点は、消耗度合いと順調度合いのバランス。

グランアレグリアに有利なようで、アドマイヤマーズには彼女に土をつけただけではなく、勝てないまでも善戦のアドヴァンテージがあった。

結果的に、グランアレグリアと別路線組のダノンチェイサーのごちゃごちゃが正式な2歳王者に有利に働いたわけだが、もっと言えば、サートゥルナーリアに乗れなくなったミルコの怨念、生き霊のようなものがルメールに取り憑いたのだと、これで納得できると思うわけで…。

情念渦巻くのはグランプリ競走に限ったことではない。

因縁は巡り、ミルコが春の仕事を終えたようなオークス勝利を経て、ダービーで意地を見せる意味合いが薄れた。

それでも、サートゥルナーリアはもう現状キープが至上命題となったことが、伏兵の台頭を許した面はある。

戸崎で新馬を制し、川田では皐月賞に行けなかった浜中のロジャーバローズ…。

レコードの価値がもはや、全く形骸化している中で、2:22.6の価値は、そんな状況でも幸運を勝ち取った浜中騎手と、ちゃっかり春二冠の角居調教師の情熱に、何かを見出すしかない。

タニノハローモアやクライムカイザーのような存在が登場したかと思えば、3強で決まったロングエースの72年とアドマイヤベガの99年はレコード&武という、芯を捉えたようであやふやなコネクションが、どれもやんわり繋がりを持つ。

令和の競馬は、昭和の時代の再復習の舞台となっていくのだろうか。

ハローモアとクライムは、ダービー以降も堅実に走ったが、レコード勝ちの2頭は…。

 

コラム

外国人騎手について

読了までの目安時間:約 4分

 

ここ1年の日本人以外の国内GⅠ優勝騎手とその他の主なトップジョッキーを列挙しておく。

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国内所属

・ルメール

皐月賞/天皇賞(春)

ドバイターフ/かしわ記念

・デムーロ<ミルコ>

NHKマイルC/優駿牝馬

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英愛

ムーア

・ビュイック

<18マイルCS>

マーフィー

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その他欧州

・デムーロ<クリスチャン>

<18阪神JF>

シュタルケ

ボウマン

・レーン

ヴィクトリアM

オリビエ・ペリエが長期的にかつ、継続的な欧州オフシーズンにおける参戦を続けてから、もう20年以上が経ち、全体的なオーストラリア競馬のレベルアップも同時進行し、そちらのオフシーズンが日本の春のビッグタイトル戦とリンクするから、必然的に、レーン騎手がクローズアップされることになった。

秋になると、オリビエは自身の技術の研鑽も兼ねて、毎年やってきた。

契約の関係で彼が来なくなると、ルメールが目立つようになり、そのうちにスミヨンもムーアも当然のように顔を出すようになった。

全ては、ミスターペリエの功績。

フェブラリーSまで乗って、芝シーズン開始に備えて帰る。みんな同じである。

ただ、一番目立ってきたのはデットーリ。

JCに3度勝つ騎手は、日本にもいない。

適性を見極めてきた馬ばかりだが、全て、背景の違う陣営の馬だった。

早々にこの域に達することは不可能だろう。

そんな彼と比較になるのは、今はムーアではなくマーフィーだろう。

開催が中山から東京に替わった瞬間、本来の自分のリズムを取り戻したかのように、ゆったりと構えることができていた。

5月から出稼ぎにいらしたレーン君も、流石に、若手のイケイケドンドンは、多頭数の日本のチャンピオンレースではそうは通用しなかった。

ペリエ騎手もデットーリ騎手も、若い時から実績を重ねていたが、日本でGⅠを勝った前後に、本当の実力を身につけた経緯がある。

本格化はその後。

初めての国外でのGⅠの経験。

ましてや、ダービー断然人気の馬に乗ったという経験値は、何にも代えがたい。

その点、ミルコもクリストフも実績は断然でも、そういう異次元の実績を残すほどの無双感はない。

ビジネスライクの移籍。

地元勢の意識次第でいくらでも、自分の立場を変えられる。

 

コラム

平成の出世レース・季節馬になるのかならないのか

読了までの目安時間:約 3分

 

エプソムC

15①エイシンヒカリ②サトノアラジン

13②ジャスタウェイ

12②ダノンシャーク

10⑥ストロングリターン

09⑩アーネストリー

07①エイシンデピュティ

96①マーベラスサンデー☆

マーメイドS

15②マリアライト☆

<97①エアグルーヴ>

函館スプリントS

14⑪ストレイトガール

12②ロードカナロア

11①カレンチャン☆

ユニコーンS

<18①ルヴァンスレーヴ>

16①ゴールドドリーム

15①ノンコノユメ

14②コーリンベリー⑤ニシケンモノノフ

13①ベストウォーリア③サウンドトゥルー

11②グレープブランデー

05①カネヒキリ☆

97①タイキシャトル

ここに登場してくる馬の中で、夏季<6月~9月>のGⅠの勝ち馬<00年以降のスプリンターズSも含め>ではないのは、

エプソムC

12②ダノンシャーク<マイルCS/安田記念13③14④>

ユニコーンS

14②コーリンベリー⑤ニシケンモノノフ

<両者とも、JBCスプリント優勝馬>

13③ベストウォーリア<南部杯連覇>③サウンドトゥルー<12月GⅠ2勝>

少なからず、この季節の重賞に縁があった、結果を出した馬をいずれ出世していった中で、また買わないのは筋が悪すぎる。そういう傾向が出ているのは事実。

冬に専門で走る馬より、夏に元気な馬の方が、実際のところは押さえやすいのである。

同時に、ユニコーンSに例外が登場したように、ダート戦線のスターダムへののし上がるための重要ステップというのは、やはり異質なものがある。

芝の方が選択肢が豊富なようで、ある意味で持ち回り制の細分化が進んだ芝路線より、今後の出世の確約が上位好走という案外、幅の広い傾向から可能性の詮索を、比較的フレキシブルにできるというメリットがある。

ただ、大ブレイクした馬は面白いように、その後は格下になる相手にあっさり敗れている。

乾坤一擲の一発逆転というより、自身にまだ粗忽さがあったのが原因。

キャラ変寸前を示すように、すぐにタイトルホルダーになっているから、断然人気馬を侮ってはいけない。

 

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牝馬クラシック春総括

読了までの目安時間:約 3分

 

阪神外回りコースができて13年ほど。

時代が変わって当然。筆者は、この春の牝馬戦線を振り返り、嘆息をついた。

グランアレグリアがダノンファンタジーを圧倒したのは1年前。

あの頃から何が変わったって、無敗馬がどういう形で、リスクを消耗の軽減に伴うキャリア不足にみ求めた、異例のローテの追求するかが、最後までいかに重要かということを知ったわけだ。

ラヴズオンリーユーがオークスにおいて、優秀牝馬の座を奪った際、はっきりと感じたことが、それは同じところから出てきた馬ならば、一括管理の使い分けは簡単にできるわな、と誰もが納得するしなかったことに、ふと、日高の生産者がずっと抱いてきた不満のようなものの一端と、どうにも抗うことの敵わぬ力関係があるのだと、同時に体感したわけだ。

そういう使い方、言うなれば、サートゥルナーリアは王道一本道でなぎ倒す作戦を、牝馬路線は適材適所を最優先に、調整度合いと成長曲線に合わせて、的確にレースを振り分ける、という方針を早い段階で、重要度に照らして采配を振ってきたわけだ。

その狙いはピタリと当たり、高速化によって、ほとんどの重要GⅠは極端な時計の勝負になった。

桜花賞の1:32.8は、NHKマイルCが時にナショナルレコード級のタイムで決着することもあるのと比べてしまうと、当然、牝馬限定のレースで3歳戦なのだから、特段に速いということはない。

しかし、これは47.7-45.0という究極の後傾ラップ。

5F59.4秒など、昭和の時代でもスローである。

ところが、スピード過多の馬が多い現状で、今年のように先行馬の多いオークスでは、最初の200Mが12.5秒というのを底に、それ以上のラップを刻み、47.0-48.8-47.0というほとんど緩みのない展開で、2:22.8というオークス&ダービー新レコードを樹立。

無傷が武器になったわけではないラヴズオンリーユーが、2戦目のマイル戦で1:33.6で駆けているから、JFよりそれが速いという時点で、能力比較は可能だった。

グランアレグリアも新馬で同じタイム。

ダノンファンタジーがそれ以外で勝っても、あまり意味はなかったのだ。

 

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距離をこなすことの必然性

読了までの目安時間:約 3分

 


フィエールマン

ディープ産駒初の春の天皇賞馬

マンハッタンカフェ的

ビワハヤヒデやライスシャワーなども

春の天皇賞が3分15秒前後で普通に決まるようになってから、4歳の菊花賞馬が制した例は、マンハッタンカフェ以降ではディープインパクトしかいない。

だから…、ということか。マンハッタンカフェもヒルノダムールは4歳で制している。

サートゥルナーリア

ロードカナロア牡駒最初のクラシックホース

アーモンドアイの例を挙げるまでもなく、ルーラーシップはキセキを出し、傑作に一頭であるロードカナロアは、期待に違わぬ働きを見せることになった。

そして何より、ベストトゥベストで結果を残し、本質的に向く短距離路線でも、古馬、3歳問わずに好走馬を出した。

血統で走ったとなると、ダービーの結果も須く、血の限界を示した内容と言えなくもない。

ノームコア

ハービンジャーのマイル適性を再確認

ディアドラもそう。最初のオープンクラスの好走距離や最後の勝ち星は、皐月賞2着馬ながらマイルに好走歴が集中する代表産駒・ペルシアンナイトの例を挙げるまでもなく、ブラストワンピースの目黒記念惨敗を考察する限り、ダンチヒの継承者であることを理解すればいいだけのことであり、ノームコアが中距離馬だという先入観は、少なくとも、GⅠでは意味を持たなかったことになる。

ラヴズオンリーユー

速いこと=余裕がある

2戦目の京都のマイル戦は、JFよりもチューリップよりも、ダノンキングリーのひいらぎ賞よりも速かった。

自力勝負でこその馬であり、ミエスク直系のひ孫というバックボーン。

勝つべくして勝ったオークスだった。

世紀の対決

10年前はダービー馬対決。

今年は同期の牡牝マイルタイトルホルダー。かつ、マッチレースの様相を呈していた。

今回も似たようなものだったが、キャリアの違いと食いっぱぐれの少なくなさで、もっと盛り上がるところがったのだが、共に連を外してしまった。

東京に1分31秒台の時計のある2頭の決着。

最後は血統の優秀さだけでは決まらないという、古馬戦の鉄則を見たレースだった。

 

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