血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

アーモンドアイの倒し方

読了までの目安時間:約 3分

 


キセキやミッキーチャームは正攻法で素晴らしい内容ではあったが…、敢えて、今の川田騎手だから言わせてもらう。

「ナイスファイト!」

この意味をどう解釈するか。それには、現状の自身の立場を正確に把握する必要がある。

自分より巧い騎手は、生え抜き以外にもいっぱいいて、その中では優遇されているくらいの状況でも、決して、いい環境とは言い難い。

そうではないなら、素直に首を垂れることで悔しさを滲ませるだけでいいが、そうじゃない。

まずまずの仕事ができたと納得すべきだろう。

アーモンドアイに最初に牙をむいたのは、新馬戦で破ったニシノウララ。

各世代に存在する新潟内回り巧者で、ちょうど1年後の500万条件で、同じ1400戦を快勝している。

JCこそ、鞍上の言わんとすることを忖度して「気ままに走った」番手追走ながら、テーマがある中で、新馬戦からスピードレースの流れに合わせて乗ることはできなかった。

完敗である。

以降、まるで他を相手にしない怒涛の快進撃を続けてきたわけだが、歴史上、倒され方には一定のパターンがある。

5連勝以上の秋華賞を含めた三冠戦いずれかの勝者が、故障以外の理由で古馬重賞において敗れた例は、グレード制導入後、

シンボリルドルフ 8連勝→JC③<①カツラギエース>

メジロラモーヌ 6連勝→有馬⑨<①ダイナガリバー>

トウカイテイオー 7連勝→春天⑤<①メジロマックイーン>

ファインモーション 6連勝→有馬⑤<①シンボリクリスエス>

ディープインパクト 7連勝→有馬②<①ハーツクライ>

オルフェーヴル 6連勝→阪大②(①ギュスターヴクライ)

ジェンティルドンナ 5連勝→DSC②<①セントニコラスアビー>

これだけの名馬でも、古馬重賞2戦目以内で土がついている。

アーモンドアイは、未勝利戦から6連勝中。

3歳時全勝は、実はこの中にはトウカイテイオーしかいない。

これもGⅠではマックイーンに、全ての面で完敗。

すでに普通ではない。

先行型が有利な流れは、ディープ同様に、彼女には有利。

「追い込み馬を前に行かせろ」

あとは、適距離外で自滅するしか、展開上の死角は見当たらない。
 
 
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コラム

2歳戦総括<牝馬編>

読了までの目安時間:約 3分

 


グランアレグリアは牡馬扱いとし、ホープフルS後に牡馬勢と一緒に評価する。

というのも、それに最もこれまで接近したダノンファンタジーが、かなり手強い強力な武器を持った面々をなぎ倒すように、ジュベナイルフィリーズを1番人気に応えて、見事に2歳女王になったから、そうするのである。

週末の結果如何で、この2頭は永遠に比較対象として共存するはずだ。

シェーングランツが豪快に差し切ったアルテミスSは、言わずもがな、近年の2歳牝馬戦における最初の重要戦だ。

ペースに関係なく、直後に出番のある馬は好走してきたし、桜花賞を展望しても、人気に関係なく、結果を出した馬が生き残る最初の篩になる。

しっかりと結果抜け出しの早かったビーチサンバが今度はシェーングランツに先着し、そちらもまた、何とかゴール前では上位争いに顔を出した。

流れ一つ。しかし、ダノンファンタジーがいなければ、となってしまったのもまた事実。

クロノジェネシスは小倉から東京という異例のローテながら、それは意外なほど大物が出てくる可能性を秘めたジョーカーのためのステップという証明をするために、クロノジェネシスが不甲斐ない牡馬勢を尻目に、32秒中盤の上がりの決め手を見せて、堂々の主役と互角評価の対抗馬として、本番に臨んだ。

結果、自分の武器を利用されるようにして、引き出しの多さが競り合いでの力比べで半馬身と出たが、出遅れなければなどという内容ではない。力を出し切った。

これにアウィルアウェイなどが混じっていれば完璧なオーダーになるが、相手に関係なく、自分が変にらしさを追い求めるように戦わないという万能性を2歳時点で見せつけたダノンファンタジーが、多士済済の面々を力でねじ抜伏せたのだから、きっと、グランアレグリアは後ろのままとかにならない限り、朝日杯で見せ場は十分作れるはずだ。

シェーングランツにはまだ繊細さがあって馬体を減らしていたが、夏を成長期にしたグランアレグリアは、新馬戦から10月の東京戦で20kgほど体を増やした。

何も恐れるものはない。

これ、以前ならチューリップ賞の頃の本戦上位争い組の完成度に思えるのだが。

 

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コラム

3連勝の秋物語

読了までの目安時間:約 3分

 


キレイに決まった3連勝

 
'97<タイキシャトルの芝重賞3連勝>

ユニコーンSと合わせて重賞4連勝から、海外GⅠ制覇の道が始まった。

スワンSを快勝した瞬間から、世界進出へのステップは加速度的にアップした。

時は流れ、短距離型の一流馬だけではなく、2400Mまでの各カテゴリーに、アジア圏でのGⅠへは当然のように遠征するようになったのは、20年ほど前、このタイキシャトルの活躍があってのことである。

 
'00・'04<テイエムオペラオー重賞4連勝とゼンノロブロイのGⅠ3連勝>

テイエムオペラオーとゼンノロブロイは、秋の京都での接戦を経ているという共通の戦績がある。

秋天が道悪で、JC以降でその勝負強さが際立つ展開が続いたという正攻法のチャンピオンとしての走りっぷりも似ている。

局所的に強くなったロブロイとは違い、オペラオーには並外れた安定感があったが、お互いの産駒は、また局所的に強い馬が代表馬になっているのも同じだったりする。

'06<ダイワメジャー復活>

ダンスインザムードとスイープトウショウをまとめて抑え込んだ、ボスキャラの極み。

混じりっ気なし、がっつり4角ほぼ先頭のねじ込む底力と差し返す迫力。

鞍上の安藤勝己と波長が合うのは、運命のような偶然の出会いが、互いに縁のある春であったからなのかもしれない。

 

2歳重賞3連勝馬は、三冠馬より遥かに少ない

未勝利代わりの折り返しの新馬戦から4連勝で2歳王者になったマイネルマックスが、唯一の2歳重賞3勝の牡馬。

重賞は増えたが、複数制することは確率的に上がっただけであり、何一つ大勢に変化は及んでいない。

グランアレグリアのように、新馬戦よりむしろ重賞でレベルダウンする馬が多いのが、この2歳路線の特長。

不敗の重賞連勝馬の代表例として挙げられる

メイショウボーラー

ニシノフラワー

らは、本番で明暗。

マイネルマックスも朝日杯が初のマイル。

ならば、ファンタジストもニシノデイジーも、チャンスは十分にあるということ。

ニシノデイジーは3代母がニシノフラワー。新馬負けはマイネルマックス。

選択する道が1600でも2000でも、初挑戦の強みが出る。

 

コラム

キングカメハメハとハーツクライ

読了までの目安時間:約 3分

 


生涯2度の直接対決は、キングカメハメハの2戦2勝。

以後、ハーツクライは古馬になるまで勝ちそびれ、ルメールの日本初重賞制覇をディープ斬りの有馬記念で成したインパクトが、永久に競馬史の中で語られることになった。

10年余りを経て、今注目の種牡馬となった。もちろん、ディープが一番上にいるわけだが、今は必ずしもそうではない。

ざっとステークスウイナーらを挙げていくと、その存在感が際立っていることがよく分かる。
 
 
現2歳馬

クラージュゲリエ<キンカメ>

アウィルアウェイ、ヴェロックス<ジャスタ>・カテドラル<ハーツ>

 
代表産駒

ロードカナロア<'08生・キングカメハメハ>

'12・'13スプリンターズS、香港スプリント

'13高松宮記念、安田記念 計GⅠ6勝(顕彰馬)

ジャスタウェイ<'09生・ハーツクライ>

'13天皇賞(秋)

'14ドバイターフ、安田記念 計GⅠ3勝

 
クラシックホース

アパパネ、ドゥラメンテ、レッツゴードンキ、レイデオロ<キンカメ>・キセキ<ルーラーシップ>・アーモンドアイ<カナロア>

ワンアンドオンリー、ヌーヴォレコルト<ハーツ>

本当の戦いはこれから。

JC ロードカナロア-ルーラシップ-ハーツクライ

でも去年は、

ハーツクライ-キングカメハメハ

その年のダービーは、

キングカメハメハ-ハーツクライ

キンカメ系とハーツクライで、ディープなしのチャンピオンレースのストーリーが完結する時代を迎えたのである。

大舞台で人気のディープを負かした

ドゥラメンテ

ジャスタウェイ

過激な決め手を誇る、日本競馬界のファンタジスタが、名誉ある04クラシック世代の末裔として、今後も、日本の競馬界の中核を形成していくことだろう。

この世代、

ダイワメジャー

代表産駒 カレンブラックヒル、コパノリチャード、メジャーエンブレム

スズカマンボ

代表産駒 メイショウマンボ、サンビスタ

ブラックタイド

代表産駒 キタサンブラック

といった、注目すべき種牡馬がいるだけではなく、

ダンスインザムード

ダイワエルシエーロ

スイープトウショウ

という、母系に入って重要な役目を果たしそうな良血の一流牝馬も多い。

何はともあれ、元気なのは何よりである。
 
 
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コラム

3歳の未来・あのJC後の世界

読了までの目安時間:約 3分

 


エリザベス女王杯の本質

全世代の牝馬による総合力勝負。故に、GⅠ級であるのかないのか、牝馬タイトル向きの決め手があるか否かが、1番人気以外ははっきりと結果に表れる。

今年の2頭は、秋華賞3着のカンタービレ、紫苑S快勝のノームコアで、如何せん、タフさで古馬を圧倒するだけのスケール感まではなかった。

いくら何でも、特異な能力の持ち主であったホクトベガクラスでないと、フラワーC組がタイトルを奪取するというわけにはいかなかった。

⑤ノームコア

⑥カンタービレ

似たような感じでチャンピオンズCに挑んだルヴァンスレーヴは、チャンピオンズCで人気に応えた。

まあ、タイトルホルダーなのだが。

 
アグネスデジタル以来、という呪縛から解き放たれたマイルCS

04②ダンスインザムード

これが3歳馬による連対のラストであった。

それが昨年のペルシアンナイトがハナ勝ちしてから、今年もステルヴィオが快走で連勝という結果になった。

①ステルヴィオ

④カツジ

⑪ケイアイノーテック

⑯ジャンダルム

数で攻めただけではなく、同期の中での争いの激しさも、結果に反映されているようだ。

 
JCは3歳馬にとっての鬼門

アーモンドアイがオークスを勝つには、ジェンティルドンナが作ったレコードの更新が不可欠だと思った。

結果同レベルのタイムを叩き出し、オークスより速く走れたジェンティルに上増しすること2秒半も速いタイムで、アーモンドアイはJCを爆勝。

3歳馬の人気に対する縛りは、天才によって解かれたと言える。若馬による1番人気快勝は、38度目にしてして初のこと。

エルコンドルパサーもジャングルポケットも、スペシャルウィークやテイエムオペラオーに人気を譲っていた。

ジェンティルドンナは当然、オルフェーヴルの対抗馬という位置づけ。

歴史を塗り替えるには、今年は条件が整い過ぎていたのもかもしれないが、それを圧倒的な数的根拠で全く論破させなかったアーモンドアイは、さすがに日本に置いておくだけでは勿体ない才能の持ち主である。

1番人気になった3歳ダービー馬は、これまで全て古馬に跳ね返させてきたのだから、基準そのものが変わってとすべきだろう。

 

コラム

2歳馬選定<~京都2歳S>

読了までの目安時間:約 3分

 


路線を分割して総括。

 

クラシック部門

ファンタジーS
マイルの競馬に拘ったようなことを川田騎手も話していたように、締まった流れをレース後半は自ら作って突き抜けたダノンファンタジーが力一枚上。この中に対抗馬はなし。

 
東スポ杯
ペースが緩いということはないが、みんな似たような上がりで、それに対応できなかったのは予想通りのカテドラルだけ。

内からスムーズに抜けてきたニシノデイジーに屈したディープの扱いは、実に難しい。

かつてのマイネルマックスやゴッドスピードのような、期間限定最強馬という気配もあり、今は逆らえない印象。

 
京都2歳S
好メンバーの一戦は、この世代でようやく生まれた基準レース。

乱戦札幌2歳Sの3着馬と、本来はサートゥルナーリアと当たっているはずだったブレイキングドーンが、紫菊賞快勝のアドマイヤジャスタを新馬で負かしているといった材料があり、重賞実績で上回る札幌組のクラージュゲリエが勝った。

だから、ワールド、ミッキー、5番人気に応えることになったショウリュウイクゾ辺りも、あまり悲観する必要はない。

 

2歳王道部門

 
京王杯
超スローにも度が過ぎる流れで、内を回った人気馬の叩き合い。

終始小倉王者のファンタジストが優勢も、似たような戦績だったアウィルアウェイも内差しの新境地で台頭。

2着の方が先が長い傾向は、今年も当てはまるか。

 
デイリー杯
逃げるしかなくなったようなところのあるアドマイヤマーズが、直線は同父ダイワメジャー同士の叩き合いから、最後は力の違いで突き放した。

まあ、実は一番相手が楽だったという見立ても合っているかもしれない。

 
福島2歳S
そこそこ流れて、差し決着で3頭横一線。ジャカランダシティはインをついて凌ぎ切ったが、2着のパイロが現状力は上だろうか。
 

 
主な期待馬

アウィルアウェイ

アガラス

ブレイキングドーン

らは、ここまでの評価、結果を見ての通り重賞級で、トライアルなどでも注意の馬。

 
総括

グランアレグリア

タニノミッション

ダノンファンタジー

以外に関しては、結果を出してから再評価。

牡馬路線はニシノデイジー以外、GⅡ以上の内容を見てからという判断に止める。

 

コラム

3歳馬とJC

読了までの目安時間:約 3分

 


82年の第2回で、ハーフアイストとオールアロングで決まった年以外、ワンツーはないという傾向は、世界のトレンドに反していると言える。

斤量差が、北半球ではあと1か月余りで本来なくなるはずであり、その2kg差は大いに3歳馬に歓迎のはずだが、菊花賞の開催日を繰り上げたり、より有利な牝馬の参戦も多いものの、3歳馬同士では決まらない。

3着以内に2頭来た年は案外多い。82年以降だと、

96<②ファビラスラフィン、③同着エリシオ>

98<①エルコンドルパサー、③スペシャルウィーク>

04<②コスモバルク、③デルタブルース>

10<①ローズキングダム、③ヴィクトワールピサ>

実に分かりやすい構図。

ハイレベル世代で、国際GⅠのウイナーばかり。

ここで負けた後、もっと強くなった馬がほとんどだ。

また、3歳馬の勝利の記録となると、これも明快なところがある。

80年代 2頭

90年代 1頭<エルコンドルパサー>

00年代 2頭<ジャングルポケット、ローズキングダム(2位・1着繰り上げ)>

10年代 1頭<ジェンティルドンナ>

ほぼ古典の記録である、82ハーフアイスト、87ルグロリューらは時代背景からいって、今で言うところの、関西の著名ではない厩舎から登場したスターのようなもので、相対的に見ても、JCの絶対的な格が安定していなかった時代の勝者であり、現状の日本馬と比べるレベルではない。

ここに挙げた4頭が負かしたのは、古い順で、

エアグルーヴ・スペシャルウィーク

テイエムオペラオー

ブエナビスタ・ヴィクトワールピサ

オルフェーヴル

本物中の本物であり、自身より強い馬であるケースも多い。

平均的なレーティングであれば、瞬間的な爆発力で相手を制したという面もあるが、大舞台にこの手のドラマはつきもの。

競馬の面白さは、この3歳馬が躍動するJCにこそ、実は凝縮されている気もする。

裏を返すと、1番人気に応えた3歳馬はいないのである。

83⑬ハイホーク

90⑦ベルメッツ

92⑥ユーザーフレンドリー

96③エリシオ

98③スペシャルウィーク

99④モンジュー

02③シンボリクリスエス

08②ディープスカイ

11⑥デインドリーム

今年は果たして…。

 

コラム

秋天→JC

読了までの目安時間:約 3分

 


連勝馬は歴史上、

スペシャルウィーク

テイエムオペラオー<’00・有馬記念も優勝>

ゼンノロブロイ<’04・〃>

両方連対となると、’84年の秋天2000M短縮後、上記3頭に加えて、

シンボリルドルフ

タマモクロス

オグリキャップ<マイルCS優勝を挟んで>

エアグルーヴ

メイショウドトウ

テイエムオペラオー<01>

ブエナビスタ

トーセンジョーダン

ジェンティルドンナ

実に分かりやすい傾向。

2200M以上のGⅠで連対実績があり、複数回の中長距離GⅠでの連対実績がある馬か、秋の天皇賞のハイレベル決着で勝ち切った馬が順当に来る。

トーセンジョーダンは翌年の春天2着馬。

東京の2400か京都の3000M級どちらかの、GⅠ好走歴が必要になる。

そういう馬しか来ないし、ウオッカやオグリキャップなどが、連続しては勝ち切れなかった点でも、マイラー色の強さは死角になるのである。

主流であるから、当然、連続好走できるタイプの馬のピックアップが重要なのだが、

トウカイテイオー<叩き2戦目>

アドマイヤムーン<〃>

エピファネイア<〃>

という、取捨に少しファンが悩んだ経過が見られる、人気イマイチの超有力馬が快走した歴史も、しっかりと振り返る必要がある。

どの馬も秋天で不完全燃焼だった上に、順調さを欠いた面もあった。

最も重要なことは、日本馬である以上、東京のGⅠで好走歴のない馬は、むしろ、秋天など使わない方がいいということ。

外国産馬も何度か勝っているが、東京のGⅠに出走していた馬は既に連対歴があった。

この三者も当然、格のあるビッグレースで人気上位馬として見せ場を作った経験がある。

わかりやすい才能のピックアップこそが、先入観抜きで買える秋天組の強みなのである。

JC創設からまもなく40年。

3200M時代は繋がりは弱かったが、’84年に2000Mになった時から、この秋天直行組からは最多の12頭もの勝ち馬が出ている。

上記以外では、

カツラギエース

ショウナンパンドラ

といった、前哨戦勝ちの秋天コケの2頭が登場。

言わずもがな、彼らも秋天の前から既にGⅠ馬であった。

 

コラム

古馬牝馬路線 総括

読了までの目安時間:約 3分

 


結局、リスグラシューの年となった。

東京新聞杯の内容を買われ、阪神牝馬Sもヴィクトリアマイルも中心馬の支持。

しかしながら、結果はいつもリスグラシューだったから、こう思ってしまった。

「変わらない馬だ」

秋になって、普通のローテで府中牝馬S→エリザベス女王杯のローテを踏むことになった。

それでも、前年の秋華賞連対馬がやけに本番で強い歴史は、今年も引き継がれた。

ヴィクトリアマイルができてから、そちらにとられること数度でも、それらが府中牝馬Sで同じ順番でゴールに入ったのだ。

肝心の女王最有力候補のディアドラは、秋天登録までしておきながら、秋はスマートかつやる気に満ちての香港遠征を決めた。

何とかしなければは、昨年覇者も、リスグラシューに負けては面白くないモズカッチャンも同じだった。

季節は春に戻り、今では時代の継承者レベルのトップマイラーになっているアエロリットや最優秀のタイトルこそ我が物としていたソウルスターリングもいるヴィクトリアマイル。

そこで不確かながらも、勝てる力を取り戻したのに、最後は前年の3着馬の良血・ジュールポレールが、武豊騎手にとって最高のマイルCS制覇をプレゼントしたサダムパテックの半妹で、それに負けるという無念。

ユタカ騎手はチャンスは幾度かあったが、今年はGⅠにまだ縁なし。

リスグラシューはデムーロ兄の手ほどきで得意の東京で立て直され、満を持してのモレイラで女王杯獲りに挑む。

これがまた昨年と瓜二つの展開で、モズカッチャン連覇も当然のポジショニングだったのだが、直線で唯一弾けたのが、あの東京新聞杯で華麗に待ったリスグラシューだった。

なんだ、凄くキレるじゃないか。

アルテミスSから数度しか使っていない決め手を、モレイラ騎手は一発で引き出した。

誰にも負けない武器がある馬。

さて、次はいつそれが使えるのだろうか。

 

コラム

JCへの道

読了までの目安時間:約 3分

 


昨年は珍しく、王道の秋天組に前走2400重賞の人気馬が絡んでくる、実に分かりやすい結果に終わった。

2000Mを超えるGⅡ以上で3着以内の実績、もしくは、2000M以上のGⅠを制している馬にとっては、実に力を出しやすい舞台で、秋天組が上位独占が多いことは当然の傾向と言えるJC。

ただ、王道組の一変馬は最近、大変増えている。

理由は単純。JCと有馬に力点を置いて、週末の天皇賞をステップにする馬が実に多いからである。

強い馬しかしてこなかったこのローテに対し、

<古馬GⅠ連対馬>

13トーセンジョーダン

11ジャガーメイル

07ポップロック

<その他・前年秋活躍馬>

ラストインパクト

エピファネイア

後から振り返ると、当然来ても不思議ではない馬たちが、人気を落として、一発をカマすことが増えている気がする。

メンバー集まった07年の秋天は、稍重で直線では勝ったメイショウサムソン以外、何かしらの不利を受けていた。

あとは、振り分けた上の方が、秋天はハイペースで、JCがスロー。

下は秋天がスローで、JCは平均ペースの力勝負。

来る馬が大きく変化するのは間違いない。

これは秋天のレベルに左右されるケースが多いせいもある。

今年は戦前はスローの読みも、真逆のタフな底力勝負となった。

上位組の入れ替わりはあっても、人気面含め、コアなゾーンはキープされるから、マカヒキ脱落のスワーヴ盛り返しで、レイデオロに再度挑戦の構図になるのが、その回避があっても、軸はブレないだろう。

スクリーンヒーローやシュヴァルグラン2年連続の好走パターンであるハイグレードGⅡの好走馬。

結果、相手もGⅠ好走馬であり、負けるなら相応の評価が必要な場合が多いが、今年の京都大賞典はそのレベルだったか。

この手の馬は、基本的にはGⅠ未勝利が魅力。

サトノダイヤモンドや今のシュヴァルグランにとっては、キタサンブラックに倣ったローテとも言えるし、裏を返せば、2000M対応の馬ではもうないと認めているところがある。

ブラックはJC制覇後、2000タイトルを春秋制覇。

上がり目のある非タイトルホルダーとは、立ち位置が違うことを忘れてはいけない。

 

コラム

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