血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

シーザリオの研究

読了までの目安時間:約 3分

 

まあ、ロードカナロア違いで、サートゥルナーリアさんが渡仏の方向のようで、無事、皐月賞も勝ったことですし、ダービーをステップにその次のレースがどこになるを考えるためにも、今一度、シーザリオという偉大なる母についての考察を行いたいと思った次第であります。

ロードカナロアについては、強い短距離型がもっと出てから、しっかりとその特性も見極めた方がいいように思う。

父/母父/<血統特記事項>/主なGⅠ勝ち鞍

・シーザリオ

スペシャルウィーク

サドラーズウェルズ

<ノーザンダンサー5×3等>

05優駿牝馬、アメリカンオークス

・エピファネイア

シンボリクリスエス

<ヘイルトゥリーズン4×5×6・同系配合>

13菊花賞、14ジャパンC(12ラジオNIKKEI杯2歳S)

・リオンディーズ

キングカメハメハ

<ノーザンダンサー5×5×7×6×4>

15朝日杯FS

・サートゥルナーリア

ロードカナロア

<ノーザンダンサー6×6×8×5×6×4>

18ホープフルS、19皐月賞(現役)

敢えて、ラジN杯について書き加えたのは、そこまでの過程が母仔揃って同じようなところがあるから。

シーザリオとその産駒の軌跡はそのまま、日本のサドラーズウェルズ代表・オペラハウスの産駒の成功例に、実によく似ている。

端的に言うと、この血が入っていると最終的には、5歳時のオペラオーのようになってしまうのだ。

もう一方の成功者であるメイショウサムソンも、似たような運命を辿った。

サドラーズウェルズには、4歳までで燃え尽きる宿命があるのだろう。

スタミナを早い段階で問われると無類の強さを見せるロベルト系のブライアンズタイムという種牡馬がいた。

が、中でも出色の戦績を残したナリタブライアンやサニーブライアンは、ここから期待したい場面で故障している。

クラシックで成功しているというだけで、サドラーズウェルズの後継者の将来性を期待するのは危険なのである。

それをどう裏切ってくれるか。ダービーは負けられない。

上がり目を考えたら、不利かなんかで負けるのもありなのだが、やはりそれではつまらない。

参考:競馬必勝法各論

 

コラム

プリンシパル爆弾と裏スジ

読了までの目安時間:約 3分

 

昨年のコズミックフォースの激走が記憶に新しい、全くもって忘れられたトライアルホースになることが大半のプリンシパルS組。

ダービー2、3着馬は数少ないものの、強烈なレースにおいて、その存在感を示している。

96①→② ダンスインザダーク<1人→継続>

98②→③ ダイワスペリアー<7人→15人>

02②→③ マチカネアカツキ<4人→6人>

09②→③ アントニオバローズ<1人→8人>

18①→③ コズミックフォース<1人→16人>

ダイワスペリアーは、後にメジャーがそうなったように、トライアルまではローテがハードになることも考えて、ダートを中心に使われたリアルシャダイの産駒。

マチカネアカツキは東スポ杯とRたんぱ杯2着で、ダービーは叩き2戦目。

前後して考えると、画期的裏ローテの先駆者である。

ダンスインザダークはそもそも、皐月賞を使えなかっただけであり、東京を使うということを優先した面もある。

全ては武豊のために、そして、自分が勝つために…。夢は最終的には叶ったわけだが…。

近2例は、共に地味にダービーに繋がってくることの多いシンザン記念と京成杯の好走馬。

しかし、この5例に絡む名馬物語は、彼らが輝かないにせよ、強烈なレースと評するに相応しい歴史的熱戦の当事者になっただけでも、価値が大いにある。

フサイチコンコルドとスペシャルウィーク、スペシャルウィーク産駒のリーチザクラウンらで挑んだ、武豊史の一端が見られるダービー物語。

そして、怪我から復帰した直後に勝ち切った最初のGⅠタイトルとなった02年のタニノギムレットと歩んだハードな春。

唯一、ユタカ騎手が関係していない昨年のワグネリアンの時も、父の主戦だったことに加えて、母、母父、母母での騎乗経験もある金子ブランドのデザイナー的役目を担っていた点では、縁がないわけではない。

その後ダービー5勝の武豊騎手が、有力馬に乗っている時に来るのだとすれば、彼が打ち立てた金字塔を塗り替えるようにして、それを建て替えてしまったルメール騎手が、昨年の勝利騎手だったことも、何かの因果があるのだろう。

参考:日本ダービー予想

 

コラム

香港チャンピオンズデー総括

読了までの目安時間:約 2分

 

ナックビーナスは、初重賞制覇にも貢献したモレイラ騎手騎乗のビートザクロックが、隙のないレース運びで快勝したこともあり、直線では伸びを欠いて6着と敗れた。

チェアマンズスプリントプライズは、香港競馬の総決算的意味合いもあるから、実績最上位のミスタースタニングがいないとなれば、尚のこと、地元勢とすると負けられない状況にあった。

良馬場の勝ち時計は1:08.26。

スプリントは厳しいというのは、今も昔も変わらない。

で、マイルにはビューティジェネレーションとかいう、異星人みたいな怪物がいる。

また勝った。9連勝。1:33.63。

これは来ますよ、奥さん。

仕方ない。QEⅡだけしか勝ち目がなかったか…。

3頭とも実力馬だし、チャンスはある。いや、エグザルタントがいた。

GⅠ馬5頭をねじ伏せたウインブライトが、最近、やけにキレる。

果たして。インから器用に抜け出して、勝ってしまった。

パートンのエグザルタントも、マーフィーのリスグラシューも、ムーアと化した松岡正海に、見事にしてやられた。

人馬一体。おまけに1:58.81という、香港競馬の新時代を告げる沙田競馬場のレコードタイムを叩き出した。

ディアドラの下降線は気になるものの、こちらは宝塚記念の有力候補がわんさかいるという組み合わせだったように思う。

アジアの東の端っこで、近代競馬の祖国である英国に範を取ったレース体系やそのノウハウを活かし、今、世界基準の最新版を発信する場所に作り上げるまでに昇華させた競馬関係者の尽力と情熱には、一ファンとしても頭が下がる。

素晴らしい未来が待っているはずだ。

 

ニュース

天才・フィエールマンが制す 天皇賞(春)回顧

読了までの目安時間:約 5分

 

スムーズにレースを運ぶことの重要性は、前日の青葉賞でより深く理解し、この日も強かに、自分の持ち味をどうこうではなく、相手の実力を試すような正攻法の抜け出しをルメール騎手は選択し、天才・フィエールマンが、またしてもキャリア最少記録を更新するGⅠ勝利を挙げた。

そもそも、ダービーに挑むまでのキャリアでも何ら不思議ではない5戦の選択が、レースに合わせてではなく、自身の出来に合わせて、こうしてGⅠを二つ獲ったのである。

グローリーヴェイズの戸崎騎手は、完全にテン乗りだっただけでなく、乗る予定だったシャケトラの事故死に川田騎手の騎乗停止が重なった上でのオファー。

その中で、様々想定していたシャケトラの場合を適応するわけもなく、エタリオウの追撃に対する柔軟な対応は完璧だったが、返って、フィエールマンの底力を引き出したのは誤算。

菊も上手に外枠をこなし、ハードな上がり勝負にも対応していた。

共に休み明け、一時は交わそうかという気配もあったが、こういうレース、意外と前の馬の方が渋とい。

今日のルメールは、来週の戸崎の出番を予期したものとなるか。

こちらも関東馬で、キャリア7戦である。互角だろう。

スムーズにやるべき仕事を果たしたパフォーマプロミスの北村友一騎手も立派。

まだまだ若いこの7歳馬は、いかにも藤原英昭厩舎という巧みなレース選択の末、昨年5戦のみという重賞の使い方が、それでもGⅡ2勝だったくらいで、本来はもっと支持されていて然るべき存在。

筆者は年齢で切ったが、この馬もまだ今回で18戦目だった。

使わずにここへ、は同じだったエタリオウは悩ましい。

前半の流れの読みも中だるみも、ミルコの思った通りである。

しかし、真ん中だけが極端に遅い展開で、休み明けのフィエールマンらには、気性面の不安があまりなかったことも手伝って、結果的に正攻法でじっとしていた方が有利という不運の流れとなってしまった。

思えば、和田竜二がヴォージュに乗っているのだ。

芝もダートも長距離はうまい。

ある意味、へぐったとオーナーの逆鱗に触れた99菊花賞くらいしか、残念な騎乗はない。

20年前の話。横山騎手を翻弄するなど、やはり、彼も名手である。

狙いはエタリオウと同じだったはずの岩田騎手のユーキャンスマイルは、謎の体重増がパドックから気になっていたが、左回り云々以前に、4歳勢の中で最も決め手に乏しい面がある馬。

ディープなデッドヒートにも、エタリオウにさえもついていけなかったから、こちらは本来は、叩き良化型という印象を持った。

東京の時は素晴らしい出来に見えたが、その頂点がこちらにならなかったのは至極残念だ。

さて、フィエールマンさんの今後についてなのだが。

筆者は去年彼が2勝目を挙げた頃から、その存在を知りつつ、福島のあの惜しすぎる2着を振り返り、菊花賞など目指さず、今年のJC辺りを狙えばいいと回顧で記した。

中山で2勝目を挙げ、それから1年と少し。

彼はGⅠを二つも勝ってしまった。

陣営としても、あまりにも急なことだったはずだ。

それなりにキャリアを積み、GⅠを使うことには慣れて来た手塚師でさえ、恐らく、まだ全容も知れずに安定の3か月開けローテの選択を続けているが、その完成期はもはや、誰にも分からないのではないだろうか。

面白い存在は、すぐにGⅠ馬になり、注目される存在が異例のローテで春天も勝った。

が、これも全力ではないだろう。

少し、馬体の印象が寸の詰まった感じに見えなくもなかった。

渡仏なら、次はフォア賞だ。

異例のローテを取るにも、前哨戦は挟むしかない。

スピード型でも、日本の58をこなしたのは偉いと同時に、牝馬のようなキレを要求しないと、彼の良さは活かせない。

ルメール騎手は乗れないだろうし、それが陣営の望みと合致しない鞍上の選択も、恐らくしてこない。

こういう馬こそロンシャンに行くべきなのだが、色々と凄すぎて、何だかついていけないところは、アーモンドアイ以上のものがある。

そうこうしているうちに、ルメールは旧八大競走を完全制覇していた。いやはや、恐れ入った。

 

レース回顧

横山騎手、巧妙の逃げ 青葉賞回顧

読了までの目安時間:約 3分

 

軽いレースにしないで逃げ切る。

武豊と横山典弘が、注目されるレースで繰り返してきた至極の技巧。

リオンリオンはルーラーシップとトゥザヴィクトリー産駒のアケヒバリの仔。

その気にさせれば積極策をとれることを、父の手綱をとったことのある横山騎手なら、理解していた。

ランフォザローゼスは、キングカメハメハとラストグルーヴの間に生まれた産駒。

ディープが入っているから、もう少しシャープに映すと思ったのだが、休み明けで体重減の万全の準備を整えていたはずなのに、どうもマッチョさが見え隠れするパワー型に見てとれた。

リオンリオンや外過ぎて人気にならなかったようなところのあるサトノラディウスは、いかにもこの時期の中長距離戦に適応できそうな体つき。

馬格があっても、無駄なものをそぎ落としたようなスタイルのいい体型が、本質的な適性が現れる前の段階では、結構重要だったりする。

結果的に、体型は違っても際どく争った良血で似たような配合の2頭は、意外なところで完成の早さを見せることの多いトゥザヴィクトリーの方が、作戦面をフレキシブルに変化させられる強みも、結果に影響した気もする。

松永調教師だから、騎手同期のノリ騎手に任せる仕事は、言わなくても分かるという感じで、この重責を担ってもらったわけだ。

名手は名馬を作り上げる中で、無理はさせないまでも、競馬の形の違いを少しずつ理解させるために、作戦の変更を選択する。

リズムを作ることを重視する横山騎手は、ゲートインからスタートまでのスムーズさで、きっと、もう誰にも邪魔されない逃げを打てると悟ったはずだ。

スタート前から決まっていたような雰囲気の競馬に、ルメールもデムーロもない。

道悪で1000M通過は59秒台。

トータルの時計が、馬場状態も含め正確に予測できる騎手でないと、こういう競馬はできない。

負けた陣営にしても、現状の課題を見極めるにはいいレースになっただろう。

 

レース回顧

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