ノーザンダンサークロスの呪縛<摩訶不思議> / 最新・血統セミナー

ノーザンダンサーのクロス馬の適正・傾向と馬券対策

そもそも、一番最初は誰だったのか。 人気の面では、GTだと95年の阪神3歳牝馬Sでのイブキパーシヴ<3×5>が、1番人気の一例目。

重要競走では、父内国産馬が1、2番人気になった97年皐月賞で、(父)同士の配馬であるメジロブライト<3×4>が最初だった。

91年のNZTをヴァイスシーダー<4×3>が制したのが、重賞での初勝利記録。 それ以前のJC出走馬なども調べたが、そのほとんどは多種多様な血統が混在していて、インブリード馬すら貴重。ノーザンダンサークロス馬は確認できなかった。

ちなみに、GTで1番人気に応えて快勝した最初の馬は、エルコンドルパサー<4×3>(98年NHKマイルC)である。

以降、サンデーサイレンス系の激増による血の飽和が、それと極めて相性のいいノーザンダンサーのクロスを誘発させていった。

ジェンティルドンナ<5×4×5>もハープスター<5×4×4>も、また同系配合馬・メイショウサムソン<3×4>がクラシック競走を勝利して以降では、ノーザンダンサー若しくはその直仔のクロスが父と母を組み合わせで生じた5頭が、ダービー馬となっている。 ジェンティルドンナの場合、リファールのクロス<4×4>もついている。

この傾向は、96年のダービーをフサイチコンコルド<3×3>が制し、クロス馬の走りとも言えるパフォーマンスをみせた後、年を重ねるごとに顕著になっていった。

トウカイテイオー(マイリージャンの3×5)、トウショウボーイ(ハイぺリオンの3×4)なども人気を集めながら、きっちり結果を残したが、1番人気に応えた馬というのは、実はあまり多くない。今は、ほとんどの良血馬がクロスを意識せずともかけられている時代なのにだ。

1960年にこの世に生を受けたノーザンダンサーが、日本で唯一叶えていないのがその人気に応えるという責務。 ストームキャットやデインヒルなど、なかなか日本でのみ走らなかったことも、少しずつ解決された中で、最後の呪縛だけが、永遠の課題を浮き彫りにしている。

クロス馬でビシッとハメたのは、ブエナビスタが最初だと思う。 国内で2番人気での出走になった最初のレースが、引退レース直前のジャパンカップ。そこでは、1番人気での5つの勲章と前年に獲り損ねたもうひとつのタイトルを背に、きっちりアークフィリーらを封じた。 でも、彼女はニジンスキーのクロスだから…。

27頭のノーザンダンサーのクロス馬によるGT1番人気での勝利の記録は、ディープインパクト引退後の2007年から圧倒的に増えた当該馬に限定し、世界中どこかしかのGTを制した馬もしくは連対実績を経てという馬を除いてしまうと、実は6頭しか達成していないのだ。 更に、古馬戦に限定すると、驚くことにスリープレスナイトが勝った08年のスプリンターズSのみ。

無論、欧州ではこのようなことはあり得ないし、?馬もクラシックに出られるアメリカでもこんなことはない。日本の芝の競馬だけの傾向。 私見だが、日本だけではそれなりに、まだアウトブリード馬が多頭数の競馬で有利なのだろうと思う。 己の実力が足らなかったからだけではない。

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