スプリンターズステークス 予想

チャンピオンズカップを予想

1990年に、日本で最初に誕生したスプリント<短距離>GⅠが、このスプリンターズSです。
初期から、日本の短距離界で活躍するトップホースが続々と制し、1993、94年と連覇を果たしたサクラバクシンオーが、偉大なる功績を残すことで、短距離GⅠの存在意義を大いに示すのでした。

スプリンターズステークスの歴代優勝馬

 1着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
備考
2着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
備考
3着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
<2000年>
ダイタクヤマト
牡6
57
江田照男
16セントウルS⑦
ダイタクヘリオス
アグネスワールド
牡5
57
武豊
1ジュライC<1>(英)
ダンチヒ
ブラックホーク
牡6
57
横山典弘
2セントウルS②
ヌレイエフ
2001年
トロットスター
牡4
57
蛯名正義
4安田記念⑭
ダミスター
メジロダーリング
牝5
55
田中勝春
3アイビスサマーD①
グリーンデザート
ダイタクヤマト
牡7
57
江田照男
2セントウルS②
ダイタクヤマト
2002年(新潟)
ビリーヴ
牡4
55
武豊
1セントウルS①
サンデーサイレンス
アドマイヤコジーン
牡6
57
後藤浩輝
3安田記念①
コジーン
ショウナンカンプ
牡4
57
藤田伸二
2函館スプリントS④
サクラバクシンオー
2003年
デュランダル
牡4
57池添謙一
5セントウルS③
サンデーサイレンス
ビリーヴ
牝5
55
安藤勝己
1セントウルS②
サンデーサイレンス
アドマイヤマックス
牡4
57
武豊
2セントウルS④
サンデーサイレンス
【2004年】
カルストンライトオ
牡6
57大西直宏
5アイビスサマーD①
ウォーニング
デュランダル
牡5
57
池添謙一
2高松宮記念②
サンデーサイレンス
ケープオブグッドホープ
騸6
57
B.プレブル
8ジュライC<4>
インチナー
2005年
サイレントウィットネス
騸6
57F.コーツィー
1安田記念③
エルモクシー
デュランダル
牡6
57
池添謙一
2香港マイル⑤(香)
サンデーサイレンス
アドマイヤマックス
牡5
57
武豊
3安田記念⑫
サンデーサイレンス
2006年
テイクオーバーターゲット
騸6
57J.フォード
1セントウルS<2>
セルティックスウィング
メイショウボーラー
牡5
57
福永祐一
10セントウルS<7>
タイキシャトル
タガノバスティーユ
牡3
55勝浦正樹
16北九州記念⑨
ブライアンズタイム
【2007年】
アストンマーチャン
牝3
53
中舘英二
4北九州記念⑥
アドマイヤコジーン
サンアディユ
牡555
川田将雅
1セントウルS①
フレンチデピュティ
アイルラヴァゲイン
牡5
57
松岡正海
5セントウルS⑤
エルコンドルパサー
2008年
スリープレスナイト
牝4
55
上村洋行
1北九州記念<1>
クロフネ
キンシャサノキセキ
牡557
岩田康誠
2キーンランドC③
フジキセキ
ビービーガルダン
牡4
57
安藤勝己
6キーンランドC②
チーフベアハート
2009年
ローレルゲレイロ
牡5
57
藤田伸二
5セントウルS⑭
キングヘイロー
ビービーガルダン
牡557
安藤勝己
2キーンランドC①
チーフベアハート
カノヤザクラ
牝5
55小牧太
8セントウルS④
サクラバクシンオー
2010年 *2、3位入線馬はそれぞれ着順を繰上げ
ウルトラファンタジー
騸8
57
H.ライ
10シャティンヴァーズ<14>(香)
エンコスタデラゴ
3位
キンシャサノキセキ
牡7
57
四位洋文
3セントウルS取消
フジキセキ
4位
サンカルロ
牡4
57吉田豊
7セントウルS⑤
シンボリクリスエス
2011年
カレンチャン
牝4
55
池添謙一
3キーンランドC①
クロフネ
パドトロワ
牡4
57
安藤勝己
9キーンランドC③
スウェプトオーヴァーボード
エーシンヴァ-ゴウ
牝4
55福永祐一
7セントウルS①
ファルブラヴ
2012年
ロードカナロア
牝4
57
岩田康誠
2セントウルS②
キングカメハメハ
カレンチャン
牝5
55
池添謙一
1セントウルS④
クロフネ
ドリームバレンチノ
牡5
57
松山弘平
9キーンランドC⑦
ロージズインメイ
2013年
ロードカナロア
牡5
57
岩田康誠
1セントウルS②
キングカメハメハ
ハクサンムーン
牡4
57
酒井学
2セントウルS①
アドマイヤムーン
マヤノリュウジン
牡6
57
池添謙一
15セントウルS⑦
キングヘイロー
2014年(新潟)
スノードラゴン
牡6
57
大野拓弥
13キーンランドC⑧
アドマイヤコジーン
ストレイトガール
牝5
55
岩田康誠
2函館スプリントS⑪
フジキセキ
レッドオーヴァル
牝4
55田辺裕信
5キーンランドC②
ディープインパクト
2015年
ストレイトガール
牡6
55
戸崎圭太
1セントウルS④
フジキセキ
サクラゴスペル
牡7
57
横山典弘
11安田記念⑰
サクラプレジデント
ウキヨノカゼ
牝5
55四位洋文
9キーンランドC①
オンファイア
2016年
レッドファルクス
牡5
57
M.デムーロ
3CBC賞①
スウェプトオーヴァーボード
ミッキーアイル
牡5
57
松山弘平
2高松宮記念②
ディープインパクト
ソルヴェイグ
牝3
53
田辺裕信
9キーンランドC④
ダイワメジャー
2017年
レッドファルクス
牡6
57
M.デムーロ
1安田記念③
スウェプトオーヴァーボード
レッツゴードンキ
牝5
55
岩田康誠
5ヴィクトリアマイル<11>
キングカメハメハ
ワンスインナムーン
牝4
55
石橋脩
7朱鷺S①
アドマイヤムーン
<2018年>
ファインニードル
牡5
57
川田将雅
1セントウルS「1」
アドマイヤムーン
ラブカンプー
牝3
53
和田竜二
11セントウルS「2」
ショウナンカンプ
ラインスピリット
牡7
57
武豊
13セントウルS「5」
スウェプトオーヴァーボード
2019年
タワーオブロンドン
牡4
57
C.ルメール
2セントウルS①
レイヴンズパス
モズスーパーフレア
牝4
55
松若風馬
3北九州記念④
スペイツタウン
ダノンスマッシュ
牡4
57
川田将雅
1キーンランドC<1>
ロードカナロア
2020年
グランアレグリア
牡4
55
C.ルメール
1安田記念<1>
ディープインパクト
ダノンスマッシュ
牡5
57
川田将雅
3セントウルS①
ロードカナロア
アウィルアウェイ
牡4
55
松山弘平
10北九州記念<3>
ジャスタウェイ
2021年ピクシーナイト
牡3
55
福永祐一
3
セントウルS②
モーリス

レシステンシア牝4
55
C.ルメール
2
セントウルS①
ダイワメジャー
シヴァージ
牡6
57
吉田隼人
10
パラダイスS⑤
ファーストサムライ

日本の調教馬

タイキシャトル 1997年優勝/顕彰馬

−その他勝ち鞍−
マイルチャンピオンシップ 1997年~1998年
安田記念、ジャック・ル・マロワ賞(仏)1998年

日本の調教馬

デュランダル 2003年優勝

−その他勝ち鞍−
マイルチャンピオンシップ 2003年~2004年

日本の調教馬

ロードカナロア 2012年~2013年優勝/顕彰馬

−その他勝ち鞍−
香港スプリント 2012年~2013年
高松宮記念&安田記念 2013年

外国馬

サイレントウィットネス(香)2005年優勝

テイクオーバーターゲット(豪)2006年優勝

ウルトラファンタジー(香)2010年優勝

スプリンターズステークスの特徴

スタート地点が独特で、3コーナー手前の外回りコースから真っ直ぐにコーナーに入り、中山らしいごちゃごちゃしたイメージというより、位置取り争いはセパレートコースの中でフェアに行われることも影響し、序盤は少しだけ下り坂で加速がつきやすく、一方でゴール前の急な坂の存在もラップを大きく左右するので、まず前半から遅いスローの展開は、ハイレベルのレースほど少なくなります。

スプリンターズステークス 過去10年~20年データベース

 1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1番人気の馬9回3回1回7回45%60%65%
重賞勝利の牝馬5回7回5回48回8%18%26%
重賞未勝利の牝馬0回1回1回17回0%5%11%
古馬重賞勝ちのある4歳牝馬3回1回1回11回19%25%31%
G1掲示板がない牝馬3回3回5回35回7%13%24%
両方の条件に当てはまる牝馬3回1回0回4回38%50%50%
古馬G1勝ちのある4、5歳の牝馬0回2回0回2回0%50%50%
桜花賞を制している4歳牝馬0回0回0回1回0%0%0%
キーンランドC敗戦馬2回2回4回38回4%9%17%
前年の京阪杯勝ち馬1回1回1回4回14%29%43%
池添謙一2回3回1回7回15%38%46%
岩田康誠2回3回0回6回18%45%45%
M.デムーロ2回0回0回1回67%67%67%
馬番が⑧4回0回0回16回20%20%20%
馬番が⑬3回0回3回12回17%17%33%
馬番が④2回3回1回14回10%25%30%

前傾ラップになりやすいレースなので、前も後ろも有利ではありません。
(2020年を除く過去10年は、勝ち馬は全て4角⑤〜⑩番手)

4コーナーで10番手以下にいた馬が勝つのは、前が速過ぎたか、単純に勝ちタイムが平凡でどの馬でも走れるレベルに低下したからであって、その他沢山あるマイル以上の重賞レースと同様、極端な作戦に出る馬に有利な競馬ではありません。
もっとはっきりしているのが、不良馬場の2度しか逃げ切りがないように、前に行きすぎるのも厳しいレース。
無難に5番手以下から、直線でそこまで温存していた末脚を爆発させるのが、勝利に一番近い作戦となります。

歴史上、連覇や2年連続連対、最大はデュランダルの3年連続連対まであるので、スプリンターには走りやすいコースだからこそ、前年の好走で過剰な人気になることが、あまり死角になることのないGⅠというのは、他のレースとは違うところではあります。
サクラバクシンオーは2番人気で最初の勝利を挙げ、翌年が断然支持で連覇という偉業も成し遂げていますが、3歳時にも3番人気で出走して、逃げの手に出るも6着でした。

スプリンターズステークスの攻略ポイント

大まかな傾向はすでに記したとおりですが、決定的に重要なポイントとなるのが、重賞の勝ち負けがこれまであったかどうかではなく、評価をまずされているかどうか。
高評価であるなら、勝つ確率は格段に上がるというほど甘くないとはいえ、重賞を勝っていても人気がないということは、強くはないとされているに等しいわけで、単純能力を競う争いにおいて、その時点で普通は苦しいわけです。
重賞未勝利馬は過去何度か制していますが、GⅠ2着の実績や芝1200Mで人気馬たちと同格の好走率があり、時計が遅くなったので台頭というだけで、その後も活躍しました。
1番人気の勝率が5割を切っていても、3着以内には8割方入ってくる傾向からも、評価されている馬を切るレースではないと言えます。

スプリンターズステークス2022予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

スプリンターズステークスの予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

レース名第56回スプリンターズステークス(G1)
グレード重賞(G1)
日程2022年10月2日(日)
発走時間15時40分
開催場所中山競馬場
距離芝1200m
コース右回り
賞金1億7,000万円
レコードタイム1:06.7

スプリンターズステークス2022 - 予想オッズ/出馬表(馬柱)/出馬予定馬の馬体/想定騎手/最終追い切り評価(枠順確定)

スプリンターズステークス2022の予想オッズと登録馬

枠順馬番出走予定馬騎手性齢斤量予想オッズ人気1週前追い切り最終追い切り
11テイエムスパーダ国分 恭介牝353.042.210栗東・坂路・良(国分恭)
800m 50.5-37.1-24.8-12.8(一杯)
栗東・坂路・稍重(国分恭)
800m 54.1-39.8-25.6-12.3(馬なり)
12ジャンダルム荻野 極牡757.040.49栗東・坂路・良(荻野極)
800m 50.6-36.5-23.7-11.8(強め)
栗東・坂路・稍重(助手)
800m 52.7-37.9-24.5-12.0(馬なり)
23メイショウミモザ丹内 祐次牝555.0122.814栗東・CW・良(助手)
6F 83.9-67.8-52.0-36.3-11.4(強め)
栗東・坂路・稍重(助手)
800m 53.2-38.8-24.7-12.1(馬なり)
24ダイアトニック岩田 康誠牡757.0111.113栗東・CW・良(助手)
7F 99.4-67.1-52.8-37.7-12.0(馬なり)
栗東・坂路・稍重(助手)
800m 55.3-40.0-25.4-12.2(馬なり)
35エイティーンガール秋山 真一郎牝655.094211栗東・CW・良(秋山真)
4F 51.4-34.5-11.5(G前気合付)
栗東・CW・稍重(助手)
3F 37.9-11.7(馬なり)
36ナランフレグ丸田 恭介牡657.014.44美浦・南W・稍重(丸田)
5F 67.8-52.9-38.0-11.5(G前仕掛け)
美浦・南W・良(丸田)
6F 84.6-68.0-52.6-38.1-12.0(馬なり)
47ウインマーベル松山 弘平牡355.021.37美浦・南W・稍重(助手)
5F 69.7-53.4-38.1-11.9(一杯)
美浦・南W・良(助手)
5F 70.1-53.5-38.3-11.7(一杯)
48ファストフォース団野 大成牡657.0104.512-栗東・坂路・稍重(助手)
800m 54.7-38.9-25.0-12.6(馬なり)
59ナムラクレア浜中 俊牝353.03.22栗東・坂路・良(浜中)
800m 49.7-36.2-23.3-11.5(末強め)
栗東・坂路・稍重(調教師)
800m 53.0-38.0-24.3-12.0(馬なり)
510タイセイビジョン福永 祐一牡557.018.46栗東・CW・良(福永)
6F 83.6-67.6-52.2-36.9-11.3(馬なり)
栗東・CW・稍重(福永)
7F 96.4-66.5-52.1-36.7-11.5(馬なり)
611トゥラヴェスーラ鮫島 克駿牡757.035.28栗東・坂路・良(鮫島駿)
800m 51.4-37.3-24.6-12.8(一杯)
栗東・坂路・稍重(助手)
800m 55.9-40.3-25.2-12.2(馬なり)
612ヴェントヴォーチェ西村 淳也牡557.017.65栗東・坂路・良(助手)
800m 53.9-38.9-25.1-12.2(馬なり)
栗東・坂路・稍重(助手)
800m 55.5-39.9-25.5-12.0(馬なり)
713メイケイエール池添 謙一牝455.01.81-栗東・CW・稍重(池添)
4F 53.5-36.8-11.1(馬なり)
714ラヴィングアンサー菱田 裕二牡857.0309.116栗東・坂路・重(助手)
800m 55.0-39.9-25.9-12.9(馬なり)
栗東・CW・稍重(菱田)
6F 82.3-67.0-52.3-37.9-12.4(馬なり)
815シュネルマイスター横山 武史牡457.07.23美浦・南W・稍重(横山武)
6F 84.3-67.7-52.2-37.1-11.5(G前仕掛け)
美浦・南W・良(嶋田)
5F 67.9-52.4-37.4-11.5(馬なり)
816マリアズハート菊沢 一樹牝655.0181.115美浦・南W・稍重(菊沢)
6F 84.3-67.7-52.6-38.2-11.5(強め)
美浦・坂路・良(菊沢)
800m 51.2-37.8-25.1-13.0(馬なり)
脚質1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
逃げ馬4回3回2回11回20%35%45%
先行馬5回9回5回49回7.4%20.6%27.9%
差し馬9回6回7回108回6.9%11.5%16.9%
追い込み馬2回2回6回86回2.1%4.2%10.4%
枠順1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1枠1回2回5回30回2.6%7.9%21.1%
2枠1回5回3回30回2.6%15.4%23.1%
3枠1回1回3回34回2.6%5.1%12.8%
4枠6回2回0回31回15.4%20.5%20.5%
5枠4回3回0回31回10.5%18.4%18.4%
6枠0回2回3回35回0%5%12.5%
7枠5回3回4回28回12.5%20%30%
8枠2回2回2回35回4.9%9.8%14.6%
種牡馬1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
ダイワメジャー15回22回9回100回10.3%25.3%31.5%
ロードカナロア12回7回10回78回11.2%17.8%27.1%
アドマイヤムーン8回13回12回56回9.0%23.6%37.1%
マツリダゴッホ5回2回11回59回6.5%9.1%23.4%
エイシンフラッシュ5回1回3回35回11.4%13.6%20.5%
キンシャサノキセキ4回7回8回85回3.8%10.6%18.3%
ベーカバド4回3回3回26回11.1%19.4%27.8%
ヴィクトワールピサ 4回1回1回17回17.4%21.7%26.1%
ディープインパクト4回0回3回46回7.5%7.5%13.2%
ハービンジャー4回0回1回22回14.8%14.8%18.5%
人気1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1番人気9回3回1回7回45%60%65%
2番人気2回8回2回8回10%50%60%
3番人気4回4回1回11回20%40%45%
4番人気0回0回0回20回
0%0%0%
5番人気2回1回2回15回10%15%25%
6~9番人気1回1回9回69回1.3%2.5%13.8%
10番人気以下2回3回5回124回1.5%3.7%7.5%

スプリンターズステークス予想2022 - 過去10年のデータ傾向 

セントウルSを使ってきた高松宮記念組は、人気の割にはアテにならない

セントウルSを使ってきた馬が、ここ10年で6勝。
うち、昨年のピクシーナイトのように前走敗れていた馬の逆転、逆襲の構図が4回。
また、その中でG1を勝っていた馬とそうでない馬が二分されるという構成であるから、前走内容が重要となってきたわけでもない。
ただし、当然王道のローテであるから、高松宮記念で好走していた馬も多く出てくる。
どのようなローテだったかを具にみていくと、サマーシリーズ戦を他には使わず、プレップとしてのセントウルSという出走の形をとってきた高松宮記念組のうち、勝ったのはロードカナロアだけ。
その他は、僚友の彼に敗れたカレンチャンが2着したのみ。
振り返ると、1番人気のレシステンシアもヴィクトリアマイル経由なので、一旦王道から外れるから、これはストレイトガールともそっくりで、牝馬のレース選択の幅の広さが、逆転の流れを生むという一つのパッケージはあるものの、かなり期間が開くこともあり<中長距離戦ほどの消耗ではないから、2つくらい使う馬が大半>、ならば、高松宮記念を使わなかった、出走できない3歳馬から狙う方が適当なのだろう。
春までは1200に縁のなかったタワーオブロンドンも、夏に一気に適性がフルで出てきたキャリア形成の成功で、本番勝利に繋げている。

高松宮記念を使っていない組で来るのは、余力のあるセントウルS組ばかり

割合でいえば、サンプルが少なすぎる、レッドファルクスのみ該当する非G1出走組のCBC賞から直行の異例ローテ成功例は一旦除外。
ただ、勝ち星として記録されるから、悪くはないとできる。
ほぼ3か月というローテの隙間に、サマースプリントシリーズのレースが4つ行われ、安田記念などを使っていない限りは、そのいずれかをステップに使う。
故に、傾向というものははっきり出てくる。
特に、函館スプリントS直行組は、翌年このレースを制するストレイトガールが、不利の関係で惨敗だったところから巻き返した2着の例があるものの、この年は新潟の超トラックバイアス状態の荒れ馬場で、稍重レベルの勝ちタイムだったから例外。
そうすると、数が多すぎて絞れないセントウルS組を除くと、北九州記念にも注目なのだが、これも後述するが、あまりにも特殊な高速戦になるため、条件が付きまとう。

ただ、いずれか2戦を経ている馬が3頭好走し、それがセントウルS組。
かつ、異例の3戦を経たタワーオブロンドンも加わるとなると、締めのセントウルSでまだ活力漲る上がり目を見せた馬は、ヘロヘロの馬も多いが、勝てないまでも好走はするのだ。

強烈なスピード型を多く出す北九州記念組は、特に、G1経験が重要

通用した馬がここ10年で3度挑戦のモズスーパーフレアだけで、4歳時に2着があった後も、馬場が重すぎた5歳時は潰れたものの、昨年のラストチャレンジは5着と踏ん張った。
あとは、北九州記念の前にCBC賞も走り、なおかつ、高松宮記念の重馬場に苦しめながら、ゆっくりと復調を見せていったアウィルアウェイが、ちょうどモズが撃沈した年に3着。
要は、ピクシーナイトなども含めて、この北九州記念組が毎年好走しているのである。
ただ、好走するのには理由があって、例えば、ちょっと古いところでは2007年の極悪馬場で北九州記念出走馬がワンツーしたのだが、いずれも負けていた。
ただ、G1連対経験もあったアストンマーチャンが巻き返し、セントウルS圧勝のサンアディユがオープンキャリアそのものが年明けからという古馬だったことで、展開的がバイアスによる不利もあったが、底力の差が出てしまった。
マイルだけでなく、G1参戦という経験が糧になる典型例が、北九州記念組では顕著に表れている。
ナムラクレアはこれで、函館スプリントS組の呪縛から解き放たれる。

人気馬が勝っているイメージだが、毎年のように絡む二桁人気の馬を拾わねばならない

速い馬というよりも、強い馬が順当に来るイメージがしっかりと定着している近年のスプリンターズSでは、揉まれて何もできなかった2016年のビッグアーサーを除き、1番人気であるというだけで毎度来ている印象。
色々と不安の多いメイケイエールさんは、人気面で他の追随を許さないのだから、味方につけるのみである。
過去10年に拡大し、消えた残りの2頭について列挙すると、

  • ・2014年 ハクサンムーン<前年2着/前走セントウルS2着>

新潟開催とムラな一面などがハイペースなどの要素と混ざり、力を出し切れず惨敗

  • ・2021年 ダノンスマッシュ<前年2着/前走香港で不発から5か月ぶりの参戦>

万全の休み明けローテが暗転し、高速決着に対応しきれず、その悪い流れが香港の大事故にも引き継がれ…

古牡馬が不確定要素にまみれ、下手に実績を買われてしまった時、ムラな結果を生み出す可能性があるとできる。
そういうところで、超伏兵の30倍以上の単勝オッズが付くよくわからないキャラが、自由に走ってくる。
この枠にヴェントヴォーチェを取り込もうとしたのだが、どうもオッズは思ったほどつかないようなので…。
前走オープン特別・リステッドは2頭が好走し、内枠というファクターで引っかかった、いかにものハマった馬が近年ほどよく目立つ。

現状、くじ運次第なのであるが、大負けしていないで近走にそこそこの実績のある馬となると、普段は目立たないキーンランドC組が気になってきて、G1経験のある北九州記念組もそれなりにいて、休み明けは不安なしのレース傾向も母父ブライアンズタイムで古風なファミリーのナランフレグを絶対視できないとなった時、よりメイケイエールに偏るからこそ、逆張りするなら安田記念好走のシュネルマイスターかキーンランドC快勝のヴェントヴォーチェ。

オッズを比較すれば、まずG1未勝利馬が上に来ることはないから、軸は決まるが、穴など絞り込めるわけがない。
ただ、候補になる伏兵が近走成績などから、あまり期待できる複穴狙いの構図にフィットしないため、単穴で注目すべき中山快時計走破者のヴェントヴォーチェに狙いが絞り込まれると考えた。
今年買うなら、王道のセントウルS上位入線馬の人気落ちグループだけのようにも思う。
展開利がもしかするとあるかもしれない、前走札幌で不発のレイハリアくらいしか、穴の狙いは立たないように感じるのだが…。

スプリンターズステークス予想2022- 出走予定馬の血統/成績/タイム

中山で1:06.8というタイムを出せる馬が、弱いわけがないという理屈で絶対に買いたいヴェントヴォーチェ。

ヴェントヴォーチェの血統

謎多きタートルボウル産駒の中で、唯一のG1ウイナーであるフランス産・調教馬であるLucayanが、当地の2000ギニーを制しているのだが、北米のビッグトレーナー・ドライスデール厩舎に移って、12Fの重賞を勝っているからよくわからない。
これが母父グランドロッジを筆頭に、ずっとノーザンダンサー系をかけ続けられた馬。

日本ではヘイルトゥリーズン・サンデーサイレンスの血を取り込んで成功の馬が当然多く、母父キングカメハメハのアンデスクイーンが、唯一のダートグレード競走ウイナー<重賞3勝>ながら、これは従弟がジオグリフなので、母母父がサンデーサイレンス。
ガイアフォースの出現までコースレコードを守っていた小倉記念など重賞3勝のトリオンフも、中距離型の代表馬ながら、仕掛けのタイミングに条件が付く先行型。

難しいと最初から分かっていたタイセイビジョンは、2走目から2歳スピードレースの代表格である函館2歳Sに出てきて、快速のビアンフェに続く2着。
その時期は、デビューすらしていない今回本命のヴェントヴォーチェは、故障などもあり、今年になってようやく彼と対戦すると、快記録で圧勝したあの春雷Sで開眼を印象づけた。

こちらは若いうちに結果を出すことも多いタートルボウルの影響があまり強く出ない、非サンデーサイレンス系との組み合わせで、高速決着に完成されてからはきっちり対応する能力は、恐らく、日本ではキーンランドスワンが短距離戦線で大活躍したディスタントヴューの血を母父に持ち、あまり気付かれないところに配置されたノーザンダンサーの血の結びつきにより、北米系の総合商社的位置づけを復権させたエーピーインディのバッキバキのフルスマッシュ感がより引き出されて、完成期をひとつの条件として、多様なスプリントの展開に適応したのだろうとできる。

速さの要素は複雑なスプリンターだから、血の重さも軽さもあまり重要とはならない。
従って、完成が遅い馬ほど成長は確実にできるのだから、身体能力にも大幅な向上が期待できる。
速い馬であるからこそ、重厚な血は欲しいものだが、熟成に時間を要するとグレイソヴリン・ネヴァーベンド・シアトルスルーといった速いナスルーラの血のトリオが、より適性を際立たせる。
5歳でブレイクだからこそ、この手の血統の馬は大一番でこそ狙ってみたい。

スプリンターズステークス予想2022 - レース展開と最終予想

春雷Sの勝ち馬などまるでアテにならなかったのは、最新のトレンドに照らし合わせてみたら、もう前の話という感じになっている。
快時計決着となった今年の春雷Sで好走している馬のうち、2着と復調のサインをみせたタイセイビジョンが、高速決着頻発の小倉で2度2着。
4着で完敗のタイセイアベニールは、人気になって大コケのヴェントヴォーチェに代わり、函館スプリントSで大穴3着に食い込んできた。
最近には珍しく、春雷Sで中団ポジションにつけての好走が、ちょっとしたサインであったのかもしれない。

当のヴェントヴォーチェはというと、自信をもって夏のスプリントシリーズに挑むも、函館も新潟も出番なく、オープンへ勝ち上がった3勝クラスと同じ北海道、自身としては初でも洋芝に勝ち星があるということで挑んだ、札幌のキーンランドCで、やや外差しイメージ先行の一戦を、ルメール騎手が鮮やかな手綱でロスなく運び、斤量に有利さのあった3歳のウインマーベルをきっちり捉え切った。

今年に入り、目立つ場面で仕事をして、重賞2戦も上位人気の支持。
ただ、乗り替わりなどが多いことと、もともと順調に使えないという事情もあった馬が、人気落ちのキーンランドCでいきなり快走だから、驚きをもって捉えられた。
ただし、そこは芝向きのパワー型ノーザンダンサー系の馬である。

元々崩れることの少ない好走率の高さが、故障などもありながら、6戦での条件戦脱出という見事な戦績に反映されている。
オープンにも慣れ、生涯ここまで最高の競馬となった春雷Sは、言わずと知れたスプリンターズSと同じ中山1200Mのレース。

軽く上っ面だけチラ見した、過去14回の前後半ラップの分類では、今年の、

〔33.2-33.6→1:06.8〕

という構成は、当然最もハイレベルであると同時に、歴代で前後半のラップ差が小さい年と比しても、

〔33.9-34.3→1:08.2/ 2009年・勝ち馬:アポロフェニックス〕

〔34.4-34.0→1:08.4/ 2012年・勝ち馬:エーシンホワイティ〕

〔33.9-33.7→1:07.6/ 2016年・勝ち馬:エイシンスパルタン〕

〔33.9-33.8→1:07.7/ 2019年・勝ち馬:ビップライブリー〕

特筆すべきは、競走馬として最も体力を使うだろう、ゴール前200Mあたりでよく飛び出すレース上の最高ラップが出る場面で、序盤がある程度の流れになったのに、レース上がりでは34.1-33.4で勝った2017年のフィドゥーシアの年に次いで速い、かなり強烈な加速を見せたということ。
スプリンターズSも大いにタイムトライアルの側面があり、現レコードホルダーであるロードカナロアが4歳時初タイトルをゲットした年のレースラップが、

〔32.7-34.0→1:06.7/ 勝ち馬ロードカナロア自身の上がりは33.4秒〕

全く違う展開ながら、目標タイムを設定できる良馬場での争いと仮定した際、想定できる最後の試走が春雷Sであるのだから、春雷Sのヴェントヴォーチェの上がりは33.1秒と、ちょうどロードカナロアがレース上がりに対し、今年のヴェントヴォーチェとは0.1秒だけ上回った分だけ、勝ちタイムが速いとなる。

要するに、目標としたターゲットタイムが比肩しうるものだからこそ、完敗の2着だったタイセイビジョンが、小倉で厳しい中でも連続好走出来てきたとも言い換えられるのだ。
ほとんどおまけのキーンランドCで得た重賞タイトルは、まあ、その春雷Sの結果に対するご褒美であり、あまり極端に速い展開にならないだろうことが予測される今年、こうしたバランスラップで好記録を出したヴェントヴォーチェのような馬は、要注意であろう。

鞍上の西村淳也騎手は、これまでのJRAG1での戦績が【0・0・0・4】と、そもそもの参戦経験が乏しいものの、積極性で魅せた昨年のギベオン<金鯱賞>であるとか、気分良く小倉で走らせたベレヌス<中京記念>など、味のある立ち回りでファンをうならせている。

今年の芝1200での勝ち鞍に着目し、新馬戦を除いた過去5勝分の記録は、1度の1番人気勝利以外、全て単勝5倍以上の対抗以下評価になるだろう伏兵ばかりでの勝利。
だから、1番人気でリステッド勝ちのヴェントヴォーチェの快走の記録が、妙に目立ってくる。
既に馬の方は、人気落ちでの変わり目を見せてくれたが、果たして手が戻った西村淳也騎手とどういう冒険してくるのか。
1分8秒台中盤の持ち時計しかなかったヴェントヴォーチェに、G1級の走破タイムを図らずも体感させた鞍上が、どう運んでいくか。
ここ数走の変な出方をしなかった時、その破壊力が再び中山で披露されるのではないだろうか。
面白い伏兵の戦い方に期待したい。

スプリンターズステークス 過去の予想と結果