スプリンターズステークス 予想

菊花賞を予想!

1990年に、日本で最初に誕生したスプリント<短距離>GⅠが、このスプリンターズSです。
初期から、日本の短距離界で活躍するトップホースが続々と制し、1993、94年と連覇を果たしたサクラバクシンオーが、偉大なる功績を残すことで、短距離GⅠの存在意義を大いに示すのでした。

スプリンターズステークスの歴代優勝馬

 1着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
備考
2着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
備考
3着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
<2000年>
ダイタクヤマト
牡6
57
江田照男
16セントウルS⑦
ダイタクヘリオス
アグネスワールド
牡5
57
武豊
1ジュライC<1>(英)
ダンチヒ
ブラックホーク
牡6
57
横山典弘
2セントウルS②
ヌレイエフ
2001年
トロットスター
牡4
57
蛯名正義
4安田記念⑭
ダミスター
メジロダーリング
牝5
55
田中勝春
3アイビスサマーD①
グリーンデザート
ダイタクヤマト
牡7
57
江田照男
2セントウルS②
ダイタクヤマト
2002年(新潟)
ビリーヴ
牡4
55
武豊
1セントウルS①
サンデーサイレンス
アドマイヤコジーン
牡6
57
後藤浩輝
3安田記念①
コジーン
ショウナンカンプ
牡4
57
藤田伸二
2函館スプリントS④
サクラバクシンオー
2003年
デュランダル
牡4
57池添謙一
5セントウルS③
サンデーサイレンス
ビリーヴ
牝5
55
安藤勝己
1セントウルS②
サンデーサイレンス
アドマイヤマックス
牡4
57
武豊
2セントウルS④
サンデーサイレンス
【2004年】
カルストンライトオ
牡6
57大西直宏
5アイビスサマーD①
ウォーニング
デュランダル
牡5
57
池添謙一
2高松宮記念②
サンデーサイレンス
ケープオブグッドホープ
騸6
57
B.プレブル
8ジュライC<4>
インチナー
2005年
サイレントウィットネス
騸6
57F.コーツィー
1安田記念③
エルモクシー
デュランダル
牡6
57
池添謙一
2香港マイル⑤(香)
サンデーサイレンス
アドマイヤマックス
牡5
57
武豊
3安田記念⑫
サンデーサイレンス
2006年
テイクオーバーターゲット
騸6
57J.フォード
1セントウルS<2>
セルティックスウィング
メイショウボーラー
牡5
57
福永祐一
10セントウルS<7>
タイキシャトル
タガノバスティーユ
牡3
55勝浦正樹
16北九州記念⑨
ブライアンズタイム
【2007年】
アストンマーチャン
牝3
53
中舘英二
4北九州記念⑥
アドマイヤコジーン
サンアディユ
牡555
川田将雅
1セントウルS①
フレンチデピュティ
アイルラヴァゲイン
牡5
57
松岡正海
5セントウルS⑤
エルコンドルパサー
2008年
スリープレスナイト
牝4
55
上村洋行
1北九州記念<1>
クロフネ
キンシャサノキセキ
牡557
岩田康誠
2キーンランドC③
フジキセキ
ビービーガルダン
牡4
57
安藤勝己
6キーンランドC②
チーフベアハート
2009年
ローレルゲレイロ
牡5
57
藤田伸二
5セントウルS⑭
キングヘイロー
ビービーガルダン
牡557
安藤勝己
2キーンランドC①
チーフベアハート
カノヤザクラ
牝5
55小牧太
8セントウルS④
サクラバクシンオー
2010年 *2、3位入線馬はそれぞれ着順を繰上げ
ウルトラファンタジー
騸8
57
H.ライ
10シャティンヴァーズ<14>(香)
エンコスタデラゴ
3位
キンシャサノキセキ
牡7
57
四位洋文
3セントウルS取消
フジキセキ
4位
サンカルロ
牡4
57吉田豊
7セントウルS⑤
シンボリクリスエス
2011年
カレンチャン
牝4
55
池添謙一
3キーンランドC①
クロフネ
パドトロワ
牡4
57
安藤勝己
9キーンランドC③
スウェプトオーヴァーボード
エーシンヴァ-ゴウ
牝4
55福永祐一
7セントウルS①
ファルブラヴ
2012年
ロードカナロア
牝4
57
岩田康誠
2セントウルS②
キングカメハメハ
カレンチャン
牝5
55
池添謙一
1セントウルS④
クロフネ
ドリームバレンチノ
牡5
57
松山弘平
9キーンランドC⑦
ロージズインメイ
2013年
ロードカナロア
牡5
57
岩田康誠
1セントウルS②
キングカメハメハ
ハクサンムーン
牡4
57
酒井学
2セントウルS①
アドマイヤムーン
マヤノリュウジン
牡6
57
池添謙一
15セントウルS⑦
キングヘイロー
2014年(新潟)
スノードラゴン
牡6
57
大野拓弥
13キーンランドC⑧
アドマイヤコジーン
ストレイトガール
牝5
55
岩田康誠
2函館スプリントS⑪
フジキセキ
レッドオーヴァル
牝4
55田辺裕信
5キーンランドC②
ディープインパクト
2015年
ストレイトガール
牡6
55
戸崎圭太
1セントウルS④
フジキセキ
サクラゴスペル
牡7
57
横山典弘
11安田記念⑰
サクラプレジデント
ウキヨノカゼ
牝5
55四位洋文
9キーンランドC①
オンファイア
2016年
レッドファルクス
牡5
57
M.デムーロ
3CBC賞①
スウェプトオーヴァーボード
ミッキーアイル
牡5
57
松山弘平
2高松宮記念②
ディープインパクト
ソルヴェイグ
牝3
53
田辺裕信
9キーンランドC④
ダイワメジャー
2017年
レッドファルクス
牡6
57
M.デムーロ
1安田記念③
スウェプトオーヴァーボード
レッツゴードンキ
牝5
55
岩田康誠
5ヴィクトリアマイル<11>
キングカメハメハ
ワンスインナムーン
牝4
55
石橋脩
7朱鷺S①
アドマイヤムーン
<2018年>
ファインニードル
牡5
57
川田将雅
1セントウルS「1」
アドマイヤムーン
ラブカンプー
牝3
53
和田竜二
11セントウルS「2」
ショウナンカンプ
ラインスピリット
牡7
57
武豊
13セントウルS「5」
スウェプトオーヴァーボード
2019年
タワーオブロンドン
牡4
57
C.ルメール
2セントウルS①
レイヴンズパス
モズスーパーフレア
牝4
55
松若風馬
3北九州記念④
スペイツタウン
ダノンスマッシュ
牡4
57
川田将雅
1キーンランドC<1>
ロードカナロア
2020年
グランアレグリア
牡4
55
C.ルメール
1安田記念<1>ディープインパクト
ダノンスマッシュ
牡5
57
川田将雅
3セントウルS①
ロードカナロア
アウィルアウェイ
牡4
55
松山弘平
10北九州記念<3>
ジャスタウェイ
2021年ピクシーナイト
牡3
55
福永祐一
3
セントウルS②
モーリス
レシステンシア牝4
55
C.ルメール
2
セントウルS①
ダイワメジャー
シヴァージ
牡6
57
吉田隼人
10
パラダイスS⑤
ファーストサムライ
2022年ジャンダルム牡757荻野極8北九州記念⑰Kitten's Joyウインマーベル牡355松山弘平7キーンラン②アイルハヴアナザーナランフレグ牡657丸田恭介5安田記念⑱ゴールドアリュール
2023年ママコチャ牝4 56川田 将雅3北九州記念②クロフネマッドクール牡458坂井 瑠星6CBC賞⑨Dark Angelナムラクレア牝456浜中 俊1キーンランド①ミッキーアイル
2024年ルガル牝4 58西村淳也9高松宮記念⑨ドゥラメンテトウシンマカオ牡558菅原明良5産経賞セントウルS①ビッグアーサーナムラクレア牝556横山武史4キーンランドC⑤ミッキーアイル
2025年ウインカーネリアン牡858三浦皇成11キーンランドC⑤スクリーンヒーロージューンブレア牝456武豊7CBC賞②アメリカンフェイローナムラクレア牝656C.ルメール2函館スプリントS⑧ミッキーアイル

日本の調教馬

タイキシャトル 1997年優勝/顕彰馬

−その他勝ち鞍−
マイルチャンピオンシップ 1997年~1998年
安田記念、ジャック・ル・マロワ賞(仏)1998年

日本の調教馬

デュランダル 2003年優勝

−その他勝ち鞍−
マイルチャンピオンシップ 2003年~2004年

日本の調教馬

ロードカナロア 2012年~2013年優勝/顕彰馬

−その他勝ち鞍−
香港スプリント 2012年~2013年
高松宮記念&安田記念 2013年

外国馬

サイレントウィットネス(香)2005年優勝

テイクオーバーターゲット(豪)2006年優勝

ウルトラファンタジー(香)2010年優勝

スプリンターズステークスの特徴

スタート地点が独特で、3コーナー手前の外回りコースから真っ直ぐにコーナーに入り、中山らしいごちゃごちゃしたイメージというより、位置取り争いはセパレートコースの中でフェアに行われることも影響し、序盤は少しだけ下り坂で加速がつきやすく、一方でゴール前の急な坂の存在もラップを大きく左右するので、まず前半から遅いスローの展開は、ハイレベルのレースほど少なくなります。

スプリンターズステークス 過去10年~20年データベース

 1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1番人気の馬9回3回1回7回45%60%65%
重賞勝利の牝馬5回7回5回48回8%18%26%
重賞未勝利の牝馬0回1回1回17回0%5%11%
古馬重賞勝ちのある4歳牝馬3回1回1回11回19%25%31%
G1掲示板がない牝馬3回3回5回35回7%13%24%
両方の条件に当てはまる牝馬3回1回0回4回38%50%50%
古馬G1勝ちのある4、5歳の牝馬0回2回0回2回0%50%50%
桜花賞を制している4歳牝馬0回0回0回1回0%0%0%
キーンランドC敗戦馬2回2回4回38回4%9%17%
前年の京阪杯勝ち馬1回1回1回4回14%29%43%
池添謙一2回3回1回7回15%38%46%
岩田康誠2回3回0回6回18%45%45%
M.デムーロ2回0回0回1回67%67%67%
馬番が⑧4回0回0回16回20%20%20%
馬番が⑬3回0回3回12回17%17%33%
馬番が④2回3回1回14回10%25%30%

前傾ラップになりやすいレースなので、前も後ろも有利ではありません。
(2020年を除く過去10年は、勝ち馬は全て4角⑤〜⑩番手)

4コーナーで10番手以下にいた馬が勝つのは、前が速過ぎたか、単純に勝ちタイムが平凡でどの馬でも走れるレベルに低下したからであって、その他沢山あるマイル以上の重賞レースと同様、極端な作戦に出る馬に有利な競馬ではありません。
もっとはっきりしているのが、不良馬場の2度しか逃げ切りがないように、前に行きすぎるのも厳しいレース。
無難に5番手以下から、直線でそこまで温存していた末脚を爆発させるのが、勝利に一番近い作戦となります。

歴史上、連覇や2年連続連対、最大はデュランダルの3年連続連対まであるので、スプリンターには走りやすいコースだからこそ、前年の好走で過剰な人気になることが、あまり死角になることのないGⅠというのは、他のレースとは違うところではあります。
サクラバクシンオーは2番人気で最初の勝利を挙げ、翌年が断然支持で連覇という偉業も成し遂げていますが、3歳時にも3番人気で出走して、逃げの手に出るも6着でした。

スプリンターズステークスの攻略ポイント

大まかな傾向はすでに記したとおりですが、決定的に重要なポイントとなるのが、重賞の勝ち負けがこれまであったかどうかではなく、評価をまずされているかどうか。
高評価であるなら、勝つ確率は格段に上がるというほど甘くないとはいえ、重賞を勝っていても人気がないということは、強くはないとされているに等しいわけで、単純能力を競う争いにおいて、その時点で普通は苦しいわけです。
重賞未勝利馬は過去何度か制していますが、GⅠ2着の実績や芝1200Mで人気馬たちと同格の好走率があり、時計が遅くなったので台頭というだけで、その後も活躍しました。
1番人気の勝率が5割を切っていても、3着以内には8割方入ってくる傾向からも、評価されている馬を切るレースではないと言えます。

スプリンターズステークス2025の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

スプリンターズステークス2025の予想と最終追い切りの予想を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!

歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

レース名第59回スプリンターズステークス(G1)
グレード重賞(G1)
日程2025年9月28日(日)
発走時間15時40分
開催場所中山競馬場
距離芝1,200m
コース右回り
賞金1億7000万円
レコードタイム1:06.7

スプリンターズステークス2025予想-予想オッズ/出馬表(馬柱)/出走予定馬の馬体診断/想定騎手/最終追い切り評価(枠順確定)

スプリンターズステークス2025の予想オッズと登録馬

枠順馬番出走予定馬騎手性齢斤量予想オッズ人気1週前追い切り最終追い切り
11ピューロマジック松山弘平牡456.031.512栗東・坂路・良(調教師)
800m 52.0-38.4-25.1-12.6(馬なり)
栗東・CW・良(松山弘)
6F 82.5-66.7-51.8-36.9-11.0(G前仕掛け)
12ヨシノイースター内田博幸牡758.062.414-栗東・坂路・良(助手)
800m 54.0-38.8-24.6-12.2(末強め)
23ダノンマッキンリー横山典弘牡458.072.815栗東・CW・良(西塚洸)
4F 50.9-35.5-11.5(馬なり)
栗東・CW・良(助手)
3F 38.5-12.1(馬なり)
24ママコチャ岩田望来牡656.08.53-栗東・坂路・良(岩田望)
800m 52.1-38.0-24.5-12.3(馬なり)
35カンチェンジュンガ坂井瑠星牡558.024.69栗東・坂路・良(助手)
800m 54.4-39.9-25.7-12.4(馬なり)
栗東・坂路・良(坂井瑠)
800m 56.6-40.8-26.2-12.8(馬なり)
36ナムラクレアC.ルメール牡656.06.92栗東・坂路・良(ルメール)
800m 49.8-36.6-23.8-12.2(一杯)
栗東・坂路・良(調教師)
800m 52.6-37.6-24.0-12.0(末強め)
47サトノレーヴJ.モレイラ牡658.02.71美浦・ウッド・重(モレイラ)
5F 64.8-49.8-35.1-10.7(直強め)
美浦・ウッド・良(モレイラ)
5F 66.4-51.0-36.6-11.5(馬なり)
48ペアポルックス松若風馬牡458.030.411栗東・CW・良(松若風)
6F 79.4-64.4-50.0-35.8-11.2(末強め)
栗東・坂路・良(助手)
800m 52.2-37.2-24.0-12.1(末強め)
59ドロップオブライト丹内祐次牡656.081.616栗東・坂路・良(助手)
800m 51.5-36.9-23.9-12.0(末強め)
栗東・坂路・良(助手)
800m 55.3-39.1-25.0-12.2(馬なり)
510ラッキースワイネスK.リョンセ758.025.310-中山・芝・良(リョン)
6F 84.1-68.2-53.4-40.4-12.7(馬なり)
611トウシンマカオ横山武史牡658.07.74美浦・坂路・良(助手)
800m 54.0-38.7-25.0-12.3(馬なり)
美浦・坂路・良(横山武)
800m 51.8-37.3-24.3-12.1(G前仕掛け)
612ヤマニンアルリフラ団野大成牡458.055.113栗東・坂路・良(助手)
800m 53.8-38.4-24.4-11.7(一杯)
栗東・坂路・良(助手)
800m 58.9-40.5-24.9-11.9(末一杯)
713ジューンブレア武豊牡456.012.96栗東・坂路・良(高倉稜)
800m 54.9-39.2-25.3-12.4(馬なり)
栗東・CW・良(高倉稜)
4F 53.0-37.5-11.6(馬なり)
714カピリナ戸崎圭太牡456.014.67美浦・坂路・良(戸崎圭)
800m 54.9-39.2-25.0-11.9(馬なり)
美浦・坂路・良(助手)
800m 53.6-39.1-24.5-11.8(G前仕掛け)
815ルガル川田将雅セ558.09.75栗東・坂路・良(川田将)
800m 51.0-36.7-23.7-11.9(馬なり)
栗東・坂路・良(泉谷楓)
800m 55.2-38.8-24.2-11.6(馬なり)
816ウインカーネリアン三浦皇成牡858.019.28美浦・ウッド・良(三浦皇)
6F 81.6-66.2-52.2-38.3-11.5(G前仕掛け)
美浦・ウッド・良(三浦皇)
6F 84.7-67.9-52.5-37.6-11.6(馬なり)

スプリンターズステークス2025①(脚質別)

脚質1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
逃げ馬3回3回1回13回15.0%30.0%35.0%
先行馬7回8回5回51回9.9%21.1%28.2%
差し馬9回8回7回106回6.9%13.1%18.5%
追い込み馬1回1回7回90回1.0%2.0%9.1%

スプリンターズステークス2025②(枠順別)

枠順1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1枠2回2回6回30回5.0%10.0%25.0%
2枠1回5回3回31回2.5%15.0%22.5%
3枠1回1回5回33回2.5%5.0%17.5%
4枠5回3回0回32回12.5%20.0%20.0%
5枠3回4回0回32回7.7%17.9%17.9%
6枠0回1回2回37回0.0%2.5%7.5%
7枠6回2回3回29回15.0%20.0%27.5%
8枠2回2回1回36回4.9%9.8%12.2%

スプリンターズステークス2025③(種牡馬別)

種牡馬1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
ロードカナロア13回15回9回113回8.7%18.7%24.7%
ビッグアーサー8回7回6回59回10.0%18.8%26.3%
ミッキーアイル7回4回7回48回10.6%16.7%27.3%
アドマイヤムーン6回9回5回38回10.3%25.9%34.5%
ダイワメジャー5回7回10回76回5.1%12.2%22.4%
モーリス5回6回1回26回13.2%28.9%31.6%
シルバーステート5回4回1回40回10.0%18.0%20.0%
イスラボニータ4回2回4回27回10.8%16.2%27.0%
マツリダゴッホ4回1回5回36回8.7%10.9%21.7%
アメリカンペイトリオット4回1回3回22回13.3%16.7%26.7%

スプリンターズステークス2025 - 過去10年のデータ傾向

G1馬だけが人気に応えるシステムとなりつつあるレース

速い馬が集まるレースだけに、着差が開くと、途端に人気になる。 それに日本競馬特有の時計というファクターが影響を及ぼすのだが、これによって、サトノレーヴやメイケイエールが消えたとも言える。 走れる馬は強い競馬をしたときに限って、それが前哨戦であれば、本番は案外パッとしない。 セントウルSと連勝としたビリーヴ、ファインニードルは特殊。 何故か2番人気だったタワーオブロンドン<セントウルSが中1週だった影響もある>も不思議であるが、前者は本番が新潟代替で連続開催で時計が掛かったし、後者の場合、滅多に起こりえない両方道悪の競馬で春秋制覇。
カレンチャンもここであまり人はなかったが、ソラを遣うのか、重賞3連勝全てが小差のもので、ここが一番強かった。 生涯最高の走りがG1でなければ、いつも不安定になるか、変に安定して本番は負けるを繰り返す。 G1馬しか勝ち切れない、2着はなし、3着は2、3着が多いタイプの2頭。 いずれも前哨戦で強い時ほど、着順は悪く、サトノレーヴが人気になるだろうが、前走負けの馬が結局は4連勝なのだから、遊びの仕方で、評価も変わっていい存在に思う。

面白いルガル枠が今年も惑星になる

要は、主要路線からのローテを、休み明けで敢行した馬たちの成否。 割合的には半分近くが馬券になっているから、ダノンマッキンリーもサトノレーヴも、昨年、骨折の影響で高松宮記念以来となった勝ち馬のルガルと同じ狙いとできる。
今年は該当馬が多めだが、グランアレグリアやミッキーアイルなどが著名で、高松宮記念の惜敗組や人気になって不発の馬が中山で盛り返す構図が、今年も繰り返される可能性は大いにある。
香港で大敗の馬が来る理由はないが、驚くほど不安定な戦績を連ねるダノンマッキンリーに、昨年、何かタガが外れたような逃げをしたかと思えば、直線競馬で差せるようになったピューロマジックに騎乗していたあの男が乗り込む。 やけに怪しいコンビであるから、もう買うのみである。 1400で全4勝を挙げ、直線競馬でもウインカーネリアンやビューロマジックと共に好走。 速い出足ではないから、行こうにも限界はあるが、一気の決め手に狂気を加えてもらおうという狙いが透けて見え、鞍上も適当に好気合で挑めそうだ。 ベテランにこういうおもちゃを与えると…、メイショウタバルがまさにそれをきっかけ変わった姿を、我々は目撃したばかりである。

G1参戦はスキル向上に直接的な効果をもたらす

ペアポルックスの狙いを決めた理由が、高松宮記念で走ったのに人気にならない馬の枠にハマる可能性を見たから。 まさに、勝ったのに20倍近くの単勝5番人気に止まったナランフレグがこのタイプ。 2014年の新潟開催でドカンと決めたスノードラゴンも高松宮記念2着馬なのに、前走で負けたから低評価になって、皆が天を仰いだ。
反対に、大負けしていた馬の中には、近年、ストレイトガールのような例があって、前年は3→2着の結果に終わったのは、翌年は1番人気の高松宮記念で二桁着順となって、ヴィクトリアマイル快勝を経て、ひと叩きから人気に応えるウイン。 層が薄い短距離路線ながら、春秋制覇は近年でファインニードルしかないことに加え、モズスーパーフレアの逆襲がストレイトガールとも繋がり、いずれもローカルに適性があるような雰囲気があって、この辺り、ペアポルックスの適性と瓜二つ。
勝ち切れないまでも、オープンでキャリアを重ねて…。 ちなみに、江田照男スペシャルのダイタクヤマトは高松宮記念が11着。 前後に中山と福島で快勝する関西馬。 レースクラッシャーでなくなったピューロマジックに左右されず、思うがままに戦えるペアポルックスは全てが自由であるからこそ、暴れまくりたい。 オーシャンSくらい走れれば、今回ライバルが強力でも、かなり見せ場を作れる。

外国調教馬→香港調教馬の薄い継続参戦が久々に見られることを感謝したい

1994年に3頭が出走し、サクラバクシンオーのでかいお尻を見るしかなかった一戦に始まり、サイレントウィットネスが現れた頃に登場した、香港のケープオブグッドホープが、外国調教馬には珍しく、完全な道悪で好走したことが時代の変わり目。
オーストラリアの競馬、馬産と密接に関わる香港調教馬が来る、オーストラリアの格安競走馬がG1をバンバン勝つ中で、ここも持っていくというシーンを目撃すると、衝撃のウルトラファンタジーに、ロケットマン不発…。 以降、コロナウイルスのパンデミックの前後で、存在自体忘れていたこの間、矢作厩舎の充実ぶりを象徴するような劇的な海外G1制覇を続出しつつ、凱旋門賞やドバイ以外のタイトルに大きな牧場も協力的な姿勢を見せ、クラブ馬も今度は本気でタイトルを狙う時代へと変化。
中長距離ではキレ負け、スピード負けが彼らの思考では正解に近い解釈となるが、いずれにせよ、分が悪い。 ただ、日本のタイトルに賞金以外の魅力がないだけでなく、日本以外のG1の賞金が、必要に迫られて高くなった。 故に、香港の馬が来るだけになった。 ありがたいことに、本気で安田記念を狙ったロマンチックウォリアーが世界的活動をする過程で、勝ちを見出した挑戦をして勝ったことは、この馬の評価からして、健全なレース評価を得ることにもつながったが、日本馬にそれが求められる時代でもある。
さて、結局のところは、オーストラリアの血統は通用するのかとなって、サンデーサイレンスとの掛け合わせは悪くないが、その血を得ないその他の多くの馬は、悪いことはいわないから、帰った方がいい…、という感じが多くなった。 サトノレーヴが出てくるから、わかりやすいが、必要以上にラッキースワイネスに肩入れする必要もないが、そのせいで、サトノレーヴ以外は横一線の可能性も考えられる。
過去の栄光に浸る暇もなく、ドえらいニュースターに代替わりを迫られたラッキースワイネスは、まだ走れるが、ハンディキャップ競走に相当する前哨戦は、カーインライジングとの斤量差を考えると致命的な敗戦となったが、戦えるならば、横一線の評価の中で実績を買って、最強説を唱えるペアポルックスの次くらいには買っておきたい。 欧州血統のような同じ血が3つくらい平気で入る、吐き気を催すような血統構成ではないから、日本の馬場への適性だけの問題。 ならば、色々と買う中で、押さえないといけないと考える。 サイレントウィットネスのちょい下ぐらいの評価は必要、ビクターザウィナーよりはまだ強いと思う。

スプリンターズステークス2025- 出走予定馬の血統/成績/タイム

令和のダイタクヤマトだと夢想する者をざわつかせる、その決定打となった鞍上

ペアポルックスの血統

何度も挑戦したこのレースをついに勝てなかったキンシャサノキセキは、高速展開の2着や強い馬の後の2着などはあったが、その分、4年で高松宮記念3連対、うち2勝の快記録を作った。 オーストラリア産馬である父は、当然、秋の生まれであるから、成長もその分、北半球産馬より若い頃は特に、ディスアドバンテージをもって走らされるが、暮れとはいえ、デビュー2連勝している。 8歳になった時にG1を制したことも誇らしいが、厩舎の屋台骨を支えた堀厩舎のビッグスターは、いずれ、また大物を出す可能性がある。
父がそうであったように、産駒も何度か好走のチャンスはあったが、モノにできなかったが、母父のディープインパクトとその産駒も、このレースで目立ったのは、異様な馬場質だった時に、直線だけで魅せたグランアレグリアだけ。 ミッキーアイルは勝てる素質はあったが、この距離では詰め甘だった。
母母イルバチオはアイビスサマーダッシュの勝ち馬。 このレースを制したカルストンライトオはいない隙をついた快勝だった。 その年にここに挑んで、結果は8着。 ほとんど着外の戦績であった中で、3着争いに加わって1馬身圏内であるなら、全くもって力通りだろう。
縁がないこの血統で、サンデーサイレンスの3×3は、この直系がグランアレグリア以外では、ストレイトガールなど、全体の時計が遅い年に、キレの牝馬が目立ったという以外、2着以下の敗戦が目立つ。 ミッキーアイル産駒が共に連外しの年に、母父サンデー系とダート向きのゴールドアリュールが来たのが、このレースの本質。 ただ、人気がそっちに偏らず、でも、サンデー系らしい性質を持ちながらも、他の系統の馬ともやり合えるならば、今回は枠順次第で…。 大外が裏目に出たことの回顧から、推しを見つけることが始まった。

この夏の松若騎手は、かなりイケイケだった。 ヌーヴォレコルトの娘であるイングランドアイズを、ローカルのハンデ重賞で有効な勝負のイン抜け出しで、見事に突き抜けて見せたことに始まり、元々、積極的な騎乗を見せる騎手であるからこそ、伏兵でも見せ場を作ったシンフォーエバー、ドロップオブライトの2着は、ファンの心を掴むものとなった。
中でも、函館スプリントSからお手馬であったペアポルックスへの再騎乗を果たした後から、それこそ、期せずして訪れた、師匠である音無調教師の定年まで1か月、粗相もあって結果的にそうなってしまった濃密な時間よりも、むしろ、馬乗りへの渇望、この馬とのコンビでこそ、という意欲な姿勢が、イングランドアイズとの未知との遭遇が生む化学反応の激しさがその表れだった。
より成長した円熟期の松若風馬を、ファンのみならず、多くの関係者が喜んで迎え入れている。 一方で、この馬自身は行き脚がついた時のペース配分で、重賞連対の結果もあって、斤量の問題がいよいよ発生した夏のレースから、別の課題を抱えながら、元爆走クイーンのピューロマジックと、函館スプリントSの異様な高速展開には戸惑ったものの、後者に関しては、直線は外から止まらず伸びてきて、1:07.0の自己ベストで5着とした。 前走は逃げることを敢えて選択せず、その前の青函Sで出すぎたことが、終いの脚に影響したという理由で、内枠多頭数でもあったから、あえて、好位付けの策。 ほぼハマったという抜け出しも、パンジャタワーと松山騎手が勝負強すぎた。
ママコチャとの遭遇で始まった、いや、シルクロードSのピューロマジックと共倒れの後に始まったリスタートの道は、上々の2着で好発を決めたが、大外でやや重たい馬場、最後のコンビとも悟ったのかもしれない岩田騎手が、無駄のないスタートを決めようと願ったところで、誰もいない外へと逃避。 見た目には遅れたように見えるが、ロスがあっただけで、無論、このような距離のG1で真っすぐ出られなかった時点で、伏兵はジエンド。
そうした経緯を踏まえ、松若騎手は様々なことを考えながら、2歳暮れの阪神デビューから乗れなくなるまでの夏の6戦、以降のレース内容を勘案し、静かなオープンでの戦い方の追求をしてきたのである。 明らかに、いくらか支配的な岩田騎手のコントロールしきる天才的なアプローチよりは、幾分控えめである松若騎手の前身のある馬とフィットする積極戦法の方がフィットする。 巧い騎手の乗る馬は難しくないとの印象を与え、本当にそれは誤解であるということはままあるが、難しいからこそ、岩田パパは一生懸命にエスコートする方法を取捨選択し、よりよりモノを探し当てたようなところもあるが、岩田式のスパートのフィーリングと松若風馬のスピード型との絶妙なコンビネーションとマッチングが、前回見られたと感じる。

スプリンターズステークス2025 - レース展開と最終予想

ペアポルックスがうまく出すぎると、とても速いのだが、先行型とすると平均ラップの型が合う。 これではG1では足らない。 かつて、G1の降着事象に関わる繰り上げでタイトルを得たモズスーパーフレアのように行く一手は出来ない。 しかし、下げることは得意ではないし、決め手も比較的平凡。 だから、ハイペース追走の極端な形ではないバージョンで、ストライクゾーン広めの万能な振る舞いが可能なのであると、その個性を理解する。
実は、コーナーのある競馬場だからピューロマジックが行く可能性もあるし、そもそも、見立てとするとこのペアポルックスの逃げもあり得るという豪華メンバーはあるが、ウインカーネリアンの逃げを敢えて誘発したキーンランドCと、単純な速さでジューンブレアあたりも先行力はあるわけだが、様々な兼ね合いで、有力勢が引きすぎる展開が予測され、昨年の先行の力を見れば、高松宮記念の振る舞いからも、ルガルもと思ったが、川田騎手はルールをしっかり守り、無意味な失策を嫌うタイプ。
競り合いを誘発するような先行をさせられないから、適度に速い流れを33秒台でまとめて、愉快な逃げ切りのパターンをある程度画策してくる可能性は、今の松若騎手ならある。 行くだろうと思うと、決まって、そこまで驚くような展開にならず、昨年のように、気ままに行かせるような騎手や何が何でもと遮二無二突っ走るタイプがいない限り、猛ラップを推測することはできない。 ただ、前に行って、1分7秒前半を何度も記録しているペアポルックスは、強気に先行してもそうは止まらないし、マークを受けても、意外なほど一旦は突き放せる。
ダイタクヤマトが秋G1の開幕に位置づけられた最初の年に制したのは、稍重馬場の2番手追走からの早めスパートでのものだった。 正統派逃げ馬と位置付けられた3歳のユーワファルコンに中舘英二の鬼コンボ。 玉砕覚悟でも攻める手が明快だったこの馬を活用し、有力勢に煙幕を張った強気先行の追走は、前半33秒の超前傾も、ギリギリ35秒台でまとめきり、追撃を凌ぎ切った。 ただ、この後にダイタクヤマトは重賞を2勝し、翌年も高速決着の中で差のない3着。 後々、少々気恥ずかしくなるような、殿人気でのアップセットではなかった。
脚質があまりにも似ているダイタクヤマトは、25年後に出現した伏兵のと、まるで瓜二つ。 江田照男騎手が2度目のG1制覇としたこの一戦、またしても、1番人気は武豊だった<アグネスワールド、9年前の秋の天皇賞で2位入線1着となったプレクラスニーで制した時は、あのメジロマックイーンが断然人気だった雨のレースということもよく似ていた>。 四半世紀経って、モレイラ跨るサトノレーヴに、洋行帰りのアグネスワールドが被るように見える。
今の時代、他にも外で競馬をしてくる有力馬は沢山いるが、ロイヤルアスコットは特別。 アグネスワールドも7月にニューマーケットのG1を人気に応える形で制している。 行ってしまえ。 そう、松若騎手とペアポルックスを後押しして、あとは運を天に任せることにしようではないか。 また武豊と同じように、横山典弘も出てくる。 その役目はルメールとモレイラが受け継いだ格好だが、ダイタクヤマトにもまた、2代目が現れてもらいたいとも感じる。 1位入線のG1優勝も、松若騎手が渇望するもののひとつ。 見事までに、リンクするフラグに、少々身震いする筆者。 妄想に終わりそうにはないと、再び、その妄想の続きを楽しむのである…。

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スプリンターズステークス 過去の予想と結果