スプリンターズステークス 予想

1990年に、日本で最初に誕生したスプリント<短距離>GⅠが、このスプリンターズSです。
初期から、日本の短距離界で活躍するトップホースが続々と制し、1993、94年と連覇を果たしたサクラバクシンオーが、偉大なる功績を残すことで、短距離GⅠの存在意義を大いに示すのでした。

スプリンターズステークスの歴代優勝馬

 1着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
備考
2着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
備考
3着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
<2000年>
ダイタクヤマト
牡6
57
江田照男
16セントウルS⑦
ダイタクヘリオス
アグネスワールド
牡5
57
武豊
1ジュライC<1>(英)
ダンチヒ
ブラックホーク
牡6
57
横山典弘
2セントウルS②
ヌレイエフ
2001年
トロットスター
牡4
57
蛯名正義
4安田記念⑭
ダミスター
メジロダーリング
牝5
55
田中勝春
3アイビスサマーD①
グリーンデザート
ダイタクヤマト
牡7
57
江田照男
2セントウルS②
ダイタクヤマト
2002年(新潟)
ビリーヴ
牡4
55
武豊
1セントウルS①
サンデーサイレンス
アドマイヤコジーン
牡6
57
後藤浩輝
3安田記念①
コジーン
ショウナンカンプ
牡4
57
藤田伸二
2函館スプリントS④
サクラバクシンオー
2003年
デュランダル
牡4
57池添謙一
5セントウルS③
サンデーサイレンス
ビリーヴ
牝5
55
安藤勝己
1セントウルS②
サンデーサイレンス
アドマイヤマックス
牡4
57
武豊
2セントウルS④
サンデーサイレンス
【2004年】
カルストンライトオ
牡6
57大西直宏
5アイビスサマーD①
ウォーニング
デュランダル
牡5
57
池添謙一
2高松宮記念②
サンデーサイレンス
ケープオブグッドホープ
騸6
57
B.プレブル
8ジュライC<4>
インチナー
2005年
サイレントウィットネス
騸6
57F.コーツィー
1安田記念③
エルモクシー
デュランダル
牡6
57
池添謙一
2香港マイル⑤(香)
サンデーサイレンス
アドマイヤマックス
牡5
57
武豊
3安田記念⑫
サンデーサイレンス
2006年
テイクオーバーターゲット
騸6
57J.フォード
1セントウルS<2>
セルティックスウィング
メイショウボーラー
牡5
57
福永祐一
10セントウルS<7>
タイキシャトル
タガノバスティーユ
牡3
55勝浦正樹
16北九州記念⑨
ブライアンズタイム
【2007年】
アストンマーチャン
牝3
53
中舘英二
4北九州記念⑥
アドマイヤコジーン
サンアディユ
牡555
川田将雅
1セントウルS①
フレンチデピュティ
アイルラヴァゲイン
牡5
57
松岡正海
5セントウルS⑤
エルコンドルパサー
2008年
スリープレスナイト
牝4
55
上村洋行
1北九州記念<1>
クロフネ
キンシャサノキセキ
牡557
岩田康誠
2キーンランドC③
フジキセキ
ビービーガルダン
牡4
57
安藤勝己
6キーンランドC②
チーフベアハート
2009年
ローレルゲレイロ
牡5
57
藤田伸二
5セントウルS⑭
キングヘイロー
ビービーガルダン
牡557
安藤勝己
2キーンランドC①
チーフベアハート
カノヤザクラ
牝5
55小牧太
8セントウルS④
サクラバクシンオー
2010年 *2、3位入線馬はそれぞれ着順を繰上げ
ウルトラファンタジー
騸8
57
H.ライ
10シャティンヴァーズ<14>(香)
エンコスタデラゴ
3位
キンシャサノキセキ
牡7
57
四位洋文
3セントウルS取消
フジキセキ
4位
サンカルロ
牡4
57吉田豊
7セントウルS⑤
シンボリクリスエス
2011年
カレンチャン
牝4
55
池添謙一
3キーンランドC①
クロフネ
パドトロワ
牡4
57
安藤勝己
9キーンランドC③
スウェプトオーヴァーボード
エーシンヴァ-ゴウ
牝4
55福永祐一
7セントウルS①
ファルブラヴ
2012年
ロードカナロア
牝4
57
岩田康誠
2セントウルS②
キングカメハメハ
カレンチャン
牝5
55
池添謙一
1セントウルS④
クロフネ
ドリームバレンチノ
牡5
57
松山弘平
9キーンランドC⑦
ロージズインメイ
2013年
ロードカナロア
牡5
57
岩田康誠
1セントウルS②
キングカメハメハ
ハクサンムーン
牡4
57
酒井学
2セントウルS①
アドマイヤムーン
マヤノリュウジン
牡6
57
池添謙一
15セントウルS⑦
キングヘイロー
2014年(新潟)
スノードラゴン
牡6
57
大野拓弥
13キーンランドC⑧
アドマイヤコジーン
ストレイトガール
牝5
55
岩田康誠
2函館スプリントS⑪
フジキセキ
レッドオーヴァル
牝4
55田辺裕信
5キーンランドC②
ディープインパクト
2015年
ストレイトガール
牡6
55
戸崎圭太
1セントウルS④
フジキセキ
サクラゴスペル
牡7
57
横山典弘
11安田記念⑰
サクラプレジデント
ウキヨノカゼ
牝5
55四位洋文
9キーンランドC①
オンファイア
2016年
レッドファルクス
牡5
57
M.デムーロ
3CBC賞①
スウェプトオーヴァーボード
ミッキーアイル
牡5
57
松山弘平
2高松宮記念②
ディープインパクト
ソルヴェイグ
牝3
53
田辺裕信
9キーンランドC④
ダイワメジャー
2017年
レッドファルクス
牡6
57
M.デムーロ
1安田記念③
スウェプトオーヴァーボード
レッツゴードンキ
牝5
55
岩田康誠
5ヴィクトリアマイル<11>
キングカメハメハ
ワンスインナムーン
牝4
55
石橋脩
7朱鷺S①
アドマイヤムーン
<2018年>
ファインニードル
牡5
57
川田将雅
1セントウルS「1」
アドマイヤムーン
ラブカンプー
牝3
53
和田竜二
11セントウルS「2」
ショウナンカンプ
ラインスピリット
牡7
57
武豊
13セントウルS「5」
スウェプトオーヴァーボード
2019年
タワーオブロンドン
牡4
57
C.ルメール
2セントウルS①
レイヴンズパス
モズスーパーフレア
牝4
55
松若風馬
3北九州記念④
スペイツタウン
ダノンスマッシュ
牡4
57
川田将雅
1キーンランドC<1>
ロードカナロア
2020年
グランアレグリア
牡4
55
C.ルメール
1安田記念<1>
ディープインパクト
ダノンスマッシュ
牡5
57
川田将雅
3セントウルS①
ロードカナロア
アウィルアウェイ
牡4
55
松山弘平
10北九州記念<3>
ジャスタウェイ

日本の調教馬

タイキシャトル 1997年優勝/顕彰馬

−その他勝ち鞍−
マイルチャンピオンシップ 1997年~1998年
安田記念、ジャック・ル・マロワ賞(仏)1998年

日本の調教馬

デュランダル 2003年優勝

−その他勝ち鞍−
マイルチャンピオンシップ 2003年~2004年

日本の調教馬

ロードカナロア 2012年~2013年優勝/顕彰馬

−その他勝ち鞍−
香港スプリント 2012年~2013年
高松宮記念&安田記念 2013年

外国馬

サイレントウィットネス(香)2005年優勝

テイクオーバーターゲット(豪)2006年優勝

ウルトラファンタジー(香)2010年優勝

スプリンターズステークスの特徴

スタート地点が独特で、3コーナー手前の外回りコースから真っ直ぐにコーナーに入り、中山らしいごちゃごちゃしたイメージというより、位置取り争いはセパレートコースの中でフェアに行われることも影響し、序盤は少しだけ下り坂で加速がつきやすく、一方でゴール前の急な坂の存在もラップを大きく左右するので、まず前半から遅いスローの展開は、ハイレベルのレースほど少なくなります。

スプリンターズステークス 過去10年~20年データベース

 1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1番人気の馬9回3回1回7回45%60%65%
重賞勝利の牝馬5回7回5回48回8%18%26%
重賞未勝利の牝馬0回1回1回17回0%5%11%
古馬重賞勝ちのある4歳牝馬3回1回1回11回19%25%31%
G1掲示板がない牝馬3回3回5回35回7%13%24%
両方の条件に当てはまる牝馬3回1回0回4回38%50%50%
古馬G1勝ちのある4、5歳の牝馬0回2回0回2回0%50%50%
桜花賞を制している4歳牝馬0回0回0回1回0%0%0%
キーンランドC敗戦馬2回2回4回38回4%9%17%
前年の京阪杯勝ち馬1回1回1回4回14%29%43%
池添謙一2回3回1回7回15%38%46%
岩田康誠2回3回0回6回18%45%45%
M.デムーロ2回0回0回1回67%67%67%
馬番が⑧4回0回0回16回20%20%20%
馬番が⑬3回0回3回12回17%17%33%
馬番が④2回3回1回14回10%25%30%

前傾ラップになりやすいレースなので、前も後ろも有利ではありません。
(2020年を除く過去10年は、勝ち馬は全て4角⑤〜⑩番手)

4コーナーで10番手以下にいた馬が勝つのは、前が速過ぎたか、単純に勝ちタイムが平凡でどの馬でも走れるレベルに低下したからであって、その他沢山あるマイル以上の重賞レースと同様、極端な作戦に出る馬に有利な競馬ではありません。
もっとはっきりしているのが、不良馬場の2度しか逃げ切りがないように、前に行きすぎるのも厳しいレース。
無難に5番手以下から、直線でそこまで温存していた末脚を爆発させるのが、勝利に一番近い作戦となります。

歴史上、連覇や2年連続連対、最大はデュランダルの3年連続連対まであるので、スプリンターには走りやすいコースだからこそ、前年の好走で過剰な人気になることが、あまり死角になることのないGⅠというのは、他のレースとは違うところではあります。
サクラバクシンオーは2番人気で最初の勝利を挙げ、翌年が断然支持で連覇という偉業も成し遂げていますが、3歳時にも3番人気で出走して、逃げの手に出るも6着でした。

スプリンターズステークスの攻略ポイント

大まかな傾向はすでに記したとおりですが、決定的に重要なポイントとなるのが、重賞の勝ち負けがこれまであったかどうかではなく、評価をまずされているかどうか。
高評価であるなら、勝つ確率は格段に上がるというほど甘くないとはいえ、重賞を勝っていても人気がないということは、強くはないとされているに等しいわけで、単純能力を競う争いにおいて、その時点で普通は苦しいわけです。
重賞未勝利馬は過去何度か制していますが、GⅠ2着の実績や芝1200Mで人気馬たちと同格の好走率があり、時計が遅くなったので台頭というだけで、その後も活躍しました。
1番人気の勝率が5割を切っていても、3着以内には8割方入ってくる傾向からも、評価されている馬を切るレースではないと言えます。

スプリンターズステークス2020【予想】|過去の傾向と予想オッズ分析

2020年10月4日(日)芝1200m外回り:スプリンターズステークス(G1)の枠順発表後の最終予想です。

出走予定馬の前走などパドックから調べた意見や、予想オッズ分析から狙い目と思われる人気馬やレコードも期待される穴馬、回避馬などの解析もまとめました。

荒れる要素も多く含む今回の大レースを単純な指数だけに惑わされることなく、
馬場状態やサインを見極めて的中率UP&高額配当を狙います。

スプリンターズステークス2020の出走予定馬(枠順確定)

枠順出走予定馬騎手斤量馬体重
1ダイメイプリンセス秋山 真一郎55502kg
1モズスーパーフレア松若 風馬55508kg
2ダノンスマッシュ川田 将雅57470kg

2キングハート北村 宏司57504kg
3メイショウグロッケ浜中 俊55464kg
3ライトオンキュー古川 吉洋57512kg
4ミスターメロディ福永 祐一57494kg
4ダイメイフジ菱田 裕二57520kg
5ダイアトニック横山 典弘57476kg
5グランアレグリアC.ルメール55492kg
6ラブカンプー斎藤 新55450kg
6ビアンフェ藤岡 佑介55560kg
7レッドアンシェルM.デムーロ57478kg
7エイティーンガール池添 謙一55456kg
8クリノガウディー三浦 皇成57490kg
8アウィルアウェイ松山 弘平55482kg

日程:2020年10月4日(日)中山競馬場

賞金:1億1,000万円

スプリンターズステークスの歴代成績- 過去10年~過去20年データ

開催年馬場歴代優勝馬性齢
斤量
騎手人気
2000ダイタクヤマト
牡6
57江田照男
16
2001トロットスター
牡4
57蛯名正義
4
2002(新潟)ビリーヴ
牝4
55武豊
1
2003デュランダル
牡4
57池添謙一
5
2004不良カルストンライトオ
牡6
57大西直宏
5
2005サイレントウィットネス
騸6
57F.コーツィー
1
2006テイクオーバーターゲット
騸6
57J.フォード
1
2007不良アストンマーチャン
牝3
53中舘英二
4
2008スリープレスナイト
牝4
55上村洋行
1
2009ローレルゲレイロ
牡5
57藤田伸二
5
2010ウルトラファンタジー
騸8
57H.ライ
10
2011カレンチャン
牝4
55池添謙一
3
2012ロードカナロア
牡4
57岩田康誠
2
2013ロードカナロア
牡5
57岩田康誠
1
2014(新潟)スノードラゴン
牡6
57大野拓弥
13
2015ストレイトガール
牝6
55戸崎圭太
1
2016レッドファルクス
牡5
57M.デムーロ
3
2017レッドファルクス
牡6
57M.デムーロ
1
2018ファインニードル
牡5
57川田将雅
1
2019タワーオブロンドン
牡4
57C.ルメール
2

出走予定馬の血統や最終追い切りから予想!

アウィルアウェイの血統
アウィルアウェイジャスタウェイハーツクライサンデーサイレンスHalo(サンデーサイレンス系)
 
アイリッシュダンストニービン
 
シビルWild AgainIcecapade(ニアークティック系)
 
シャロンMo Exception
 
ウィルパワーキングカメハメハKingmamboMr.Prospector(ミスタープロスペクター系)
 
マンファスLast Tycoon
 
トキオリアリティ―MeadowlakeHold Your Peace(プリンスキロ系)
 
What a RealityIn Reality
 

平坦巧者なのは確かだが、時計を要する馬場では兄インディチャンプよりも破壊力がありそう。

加えて、3歳以降で直線に急坂のあるコースでは悉く敗れているのに、ほとんどが休み明けで道悪のレースばかり。

チャンピオンになるにはそういった弱点の克服も大切だが、
考えようによっては毎年タフな馬場になる高松宮記念のような雰囲気が今の中山の状況と酷似していると仮定した場合、父ジャスタウェイや叔父リアルインパクトのように、皆が苦しむような馬場質にフィットし、国外でも活躍した彼らの血の後押しは、大舞台でこそ活かされたとして何も不思議はない。

推し材料
1着2着3着4着以下勝率連対率
複勝率
 
3回1回1回11回19%25%30%

割引材料

1着2着3着4着以下勝率
連対率
複勝率
3回3回5回35回7%13%24%

しかし、両方を足し合わせると、

1着2着3着4着以下勝率
連対率
複勝率
3回1回0回4回38%50%50%

案外、GⅠ実績だとかマイル近辺に集中する牝馬重賞の成績はあてにならず
若い牝馬の牡馬混合重賞での実績と上がり目を丹念に見極めつつ、「中央4場」での古馬重賞勝ちと括ると、更に着外の馬は消える。

4歳の牝馬で高松宮記念の前に古馬重賞を勝つ馬は、斤量面の恩恵が3歳時より少なくなるので基本的には別格であることが多い。

人気でも買い!グランアレグリア
1着2着3着4着以下
0回2回0回2回

人気だと割り引き

1着2着3着4着以下
0回0回0回1回

サンプル数は少ないが、クラシック戦を制した牝馬の上がり目はあまり大きくないので、元気そうなら押さえればいいという感じだろう。

穴なら買い!ライトオンキュー

1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
2回2回4回38回4%9%17%

複勝回収率 84%<当然人気薄ばかりなので、ワイドや3連複で面白い>

【穴では消し】

1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1回1回1回4回14%29%43%

複勝回収率 63%<人気馬しか絡んでこないので、絞るしかない>

両方に当てはまる馬もいて来ていないケースもあるが、派手な勝ち方ができる馬なので、キーンランドC連対でも人気が落ちる今回は、買ってもいいように思う。

脚質と距離適性を読む!今の中山の馬場なら特殊なラップも?

諸々の足し引きなどを考えて
上がりがとてもかかるぞという中山でこそ、活きのいい若手を推すべきという謎の論法を用いて…。

とかなんとか、屁理屈を重ねていくと、グランアレグリアは恐らくは負けるだろうという結論に至ったのである。

牝馬がずっと強い傾向は、この秋の入り口付近に定着したスプリンターズSだからこそ、
よりその恩恵を受けることができると踏んだ。

二度目の騎乗、この前は高松宮記念でコンビを組んでいた松山騎手騎乗のアウィルアウェイから入りたい。

何せ、不発の時と激アツの時のコントラストで、今年の有力馬のそれと全く同じなのだから、こういう切り口から狙いを立てるのも面白い。

2歳夏のデビューからポンポンと連勝し、京王杯2歳Sこそ、尋常でないスローペースでファンタジストとの無敗馬対決に敗れた後は戦績が安定していないようで、良・稍重馬場の芝1200、1400では

【4 1 2 3】

なのだから、複勝率は7割ということになる。

このレースは、日本の芝のスプリント路線の頂点を極めるG1競走だから
1200M戦における安定した成績が求められる。

スプリンターズステークス2020のレース展開と想定

ちなみに、短距離専門の馬で複勝率5割以下でも勝ち切ったのは
オーストラリアやハッピーヴァレーではただのスプリンターでしかなかった香港のウルトラファンタジーくらいなもの。

ある意味、【0 0 0 0】タイプはアリなのかもしれない。

今年はそういう馬はいない。本命候補のグランアレグリアも、一応連対率、複勝率双方で100%だ。

あまりアテにならないという考えでも、それはそれで正しい。

スプリンターズステークスの過去傾向データ

そこで、過去30回行われたスプリンターズSについて
今年のように上がりがすごくタフだったレースをピックアップしてみた。

過去の参考レース

 1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1番人気の馬 8回4回1回7回40%70%75%
重賞勝利の牝馬5回7回5回48回8%18%26%
重賞未勝利の牝馬0回1回1回17回0%5%10%

これがまた、12月開催時代に上がりを最も要した良馬場のレースというのが
当たり前であった頃の結果と、驚くほど符合している。

開催年前半−後半3Fずつのラップ/秒競走馬位置取り(3角−4角)
2006年32.8−35.3テイクオーバーターゲット①−①

*これ以前は、12月開催

開催年前半−後半3Fずつのラップ/秒競走馬位置取り(3角−4角)
1999年33.2−35.0ブラックホーク⑤−④
1998年32.9−35.7マイネルラヴ⑦−②
1997年32.6−35.2タイキシャトル④−④
1991年32.2−35.4ダイイチルビー⑫−⑪

20年前まで、前週には朝日杯<当時は3歳S>、翌週には有馬記念が行われていた師走の中山の番組だったから、その最初の3Fに最後のそれを合わせた即席のレースラップ表もまた参考になる。

開催年朝日杯ラップ有馬ラップ
1999年33.5−37.639.1−35.3
1998年35.1−36.437.5−36.4
1997年34.3−36.536.0−37.5
1991年35.4−35.634.9−36.1

これをピックアップしていくうちに気が付いたのだが
前後の主要競走、ここでは重賞と括るが、芝の良馬場でこのような超前傾ラップが発生していた際に、安定して前傾ラップのスプリンターズSでは、毎度似たようなラップが発生しているのだ。

ただし、1990年代の前半は、何故か暮れの中山が高速馬場だったことで
4歳牝馬を引き合いに出したデータとして使えるダイイチルビーの結果は
翌週の有馬記念が2:30.6という今でも速いタイムで決着していた年で、あまり参考にならないか。

今年の中山の重賞に当てはめた場合、

<計算式:最後のラップ−最初のラップ>

  • 紫苑S ・・・−0.4・スローペース
  • 京成杯AH ・・・+0.6・ミドルペース
  • セントライト ・・・−0.2・スローペース
  • オールカマー ・・・−3.2・歴史的スロー

<2006年の場合> *紫苑Sは重賞ではなかったので除く。

  • 京成杯AH ・・・+1.0・ハイペース
  • セントライト ・・・+1.0・ミドルペース
  • オールカマー ・・・−0.9・スロー寄りのミドル

中距離戦は、例年はもっとマイナス幅が大きくなって
オールカマーより少し上がりが遅いくらいが普通だから、普段と比べたら格段に上がりを要していることになる。

スプリンターズステークス2020の最終予想

引き合いに出した20世紀中のスプリンターズS出走馬は、1か月前のマイルチャンピオンシップ<マイルCS>を使われていることも多かった。

人気を裏切らないタイプほど、そのローテで来ていた。

グランアレグリアの1:31.6の安田記念圧勝からの直行ローテは、理論上合理的でもリスクはかなり大きい。

加えて、どんなに速くなっても1分7秒台はかなり厳しい想定タイムの見立てもある。

高速ラップでも極端な前傾ラップにはならない今の東京での実績は、かなりの死角。

だからこそ、

  • シルクロードS

→33.9−35.1 (良馬場) +1.2

<1着 アウィルアウェイ 35.3−33.7>

  • 北九州記念

→32.4−35.4 (稍重) +3.0
<3着 アウィルアウェイ 33.9−34.2>

この結果、上がりの掛かる良馬場向きと断言して、何の不安もないだろう。

ちなみに、グランアレグリアの全5勝のレースラップを同じ計算をして書き出すと、

  • 新馬 ・・・ −2.4
  • サウジアラビアロイヤルC ・・・ −2.7
  • 桜花賞 ・・・ −2.1
  • 阪神C ・・・ +0.3
  • 安田記念 ・・・ −0.1

安田記念のバランスラップに耐え切れたのは、何よりの成長の証である一方で、

  • 高松宮記念 ・・・ +0.3

<2着 グランアレグリア ・・・ −2.5>

ちなみに、
<11着 アウィルアウェイ  ・・・ −1.3>

決め手のある両者が、キャラの違いを顕在化させたようなデータを挙げたにもかかわらず、並び立つという計算は少し強引だが、それだけ特殊な馬場であるならば、

  • スプリンターズS ・・・ +1.5

という究極のラップを作ったモズスーパーフレアが勝ったことになっている高松宮記念の再現をすることは、小倉ほどではないにせよ、前掛かりになる中山では不可能。

絡まれてグランアレグリアに呑まれても、違う馬の台頭をまた誘導するだけ。

北九州記念や昨年のパターンに持ち込んで、パワー勝負をすることは見えているのだから、経験値に頼らずとも、その解に大幅の乖離は生じ得ない状況に思える。

差し脚自慢は他にもいるが、挙げると最後は死角が目立つ。

見えないものまで問われるのがGⅠであるが、競馬場そのものが変更されたわけではない。

理解できる範囲の狂いが生じ、相応の結果がもたらされると仮定すれば、こういう考えで詰める論法があってもいい。

スプリンターズステークス2020【結果】|レース動画と結果速報

【レース結果速報】脚の次元が違うグランアレグリアが圧勝!1着グランアレグリア(2.2倍)2着ダノンスマッシュ(5.1倍)3着アウィルアウェイ(60.9倍)

JRA(中山)G1:スプリンターズS 2020の結果配当・最終オッズと払い戻し

着順馬番競走馬タイムオッズ着差
1510グランアレグリア1:08.32.2-
223ダノンスマッシュ1:08.65.1
3816アウィルアウェイ1:08.760.91/2
447ミスターメロディ1:08.823.71/2
5815クリノガウディー1:09.046.1

単勝10220円1番人気
複勝
10140円

1番人気
複勝
3180円
3番人気
複勝
16
680円
9番人気
枠連
2-5570円
2番人気
馬連
3-10530円
1番人気
ワイド
3-10310円2番人気
ワイド
10-162120円21番人気
ワイド
3-163150円30番人気
馬単
10-3790円
1番人気
3連複
3-10-1610,430円
32番人気
3連単
10-3-1622,540円
63番人気

スプリンターズステークス2020 - レース後コメント(騎手/調教師)

「グランアレグリアの強さは素晴らしいです。スタートはゆっくりで1200mのリズムを見つけられず後ろの位置になりました。心配しましたが、パニックになることなく直線はすごくいい脚で伸びてくれました。ペースが速かったので前の馬は止まりましたがこの馬はゴール前まで速い脚をつかってくれました。
G1シリーズが始まり、その最初のG1を勝つことができて嬉しいです」グランアレグリア(C.ルメール騎手)

スプリンターズステークス2020 - レース結果動画(YouTube)

データ分析とレース回顧

色々と普通ではないことが起きていたが

筆者もぞっとするようなポジショニングだった○と◎の2頭が、最近テンのダッシュ力に磨きがかかりすぎて、強気の先行までしてしまうとオーヴァーペースなってしまうからちょっと調整するくらいの加減をして逃げる松若騎手の習慣がモズスーパーフレアにも影響を及ぼし、何かに恐れるようにして怒りを抑えきれない雰囲気のビアンフェに執拗な圧を受けて、内枠の利を活かせずという展開で、漁夫の利ではないが、馬場状態と合わせてある意味では、あのチンタラ走った2頭の陣営とすると、期待以上の展開ではあった。

それにしてもである。

こういう展開で、もしも、正攻法の抜け出しをかけたダノンスマッシュの後ろにいたくらいなら、もっと違うタフな坂の攻防になると思ったのだが、藤沢和雄調教師が、

「わざと作り上げなかった」

とさえ思えた、シャープさを全て奪ったような作りが、これまた、自慢の末脚に持続力を与えることになり、大幅体重増の死角さえも覆い隠した。

何度となく組んできた黄金コンビながら、最近、少し冴えない両者のここぞの場面でのパフォーマンスに反し

土曜日から頭がキレているルメール騎手の心持ちの変化も、グランアレグリアの気ままな走りにはすべてプラスになった。

レースの展開は、32.8−35.5であり、先週よりはずっと気候が穏やかで、また晴れの日も多かった分の馬場のハード化も見られたが、どう考えても前傾ラップ見え見えのレース構成は、誰の目にも明らかだったから、誰も推定タイムの推測で勘違いをすることはなかったはず。

加えて、昨年の主力級だった2〜4着馬がちゃんと仕上げて出てきていた。

ただし、モズスーパーフレアは少し体形に変化が出たのか、妙にバランスが整いすぎていた気配で

ダノンスマッシュは元々ガッチリ体形ではなかったが、スマートに映す姿が相変わらずで、武器のレベルアップがなかなか叶わないアメリカンタイプの完成早の死角が、いよいよ弱点になってきていたような感じがした。

さりとて、互いが賢明に頑張り、昨年と全く同じような仕掛けをしたミスターメロディも内容は悪くないから、グランアレグリアがいかに馬鹿馬鹿しいほどの能力差を誇っていたかが分かる。

優勝した異次元の勝ち馬・グランアレグリアの血統

グランアレグリアディープインパクトサンデーサイレンスHaloHail to Reason(サンデーサイレンス系)
 
WishingWellUnderstanding
 
ウインドインハーヘアAlzaoLyphard(リファール系)
 
BurghclereBusted
 
タピッツフライTapitPulpitA.P. Indy(シアトルスルー系)
 
Tap Your HeelsUnbridled
 
Flying MarlinMarlinSword Dancer(ニジンスキー系)
 
Morning DoveFortunate Prospect
 

タピットが母父に入り、これがボールドルーラー系の未来を明るくしたような存在になったがために

割と分かりやすいスピードタイプをドンドン送り込むのだが、かなりディープインパクトの影響も強く受け、

サンデーサイレンス系と好相性のニジンスキーやテディ系の種牡馬も入ることで、ムラではあっても、かなり芝で迫力のあるパフォーマンスが可能な血統背景を大きな武器として、ここまでやってきた。

外から被されると脆いのは、ナスルーラ直系の脆さであり、ワンペースなのはボールドルーラー系の宿命。

しかし、ボリューミーな体に仕上げることで、わざと序盤から行きたがる面を強制的に抑え込むことができるわけで、そこまではやらないだろうと思っていたが、かつて失敗のタイキシャトル的仕上げで、今回は大爆発だった。

ディープインパクトのキレではなく、こういう能力はシアトルスルーやニジンスキーといった歴史的三冠馬の血縁あってのもので、ただこの三者全ては、無敗での三冠達成者であった。

まあ、次戦はいずれも負けていることまで同じなのだから、メリハリのつけ方も何となくグランアレグリアに通ずるものがあるのも、偶然ではないはずだが。

力が有り余る天才少女は、今が伸び盛りなのであろう。

秋の天皇賞でアーモンドアイを返り討ちにしようとどこかで画策する陣営のこと。

望みを繋げるだけではなく、競走馬としてのステータスに、芝の根幹距離三階級制覇のダビスタ的暴論を可能とするナリタブライアンの幻の青写真に、今最も近づこうとしているのが、グランアレグリアなのかもしれない。

負けても口惜しくない立場にまで格を上げ続けてきた陣営が、次にどんなドッキリを仕掛けてくるのか、ファンも記者たちも気になって仕方がない。

抑えが利けば、2000Mなど何でもないように思うが。

面白いポジショニングというより、そういうキャラクターとすべきアウィルアウェイは、奇しくもそれと同期の牝馬。

元々、グランアレグリアと同じくらい将来を嘱望されていた才能の持ち主である。

ジャスタウェイ的急成長を期待したが、まだ、グランアレグリアのパツンパツン感はなく、当然の未完成品であったが、ギアが重い割に、助走距離が今回のようにしっかりと取れると、価値はともかく、2着入線もあり得た末脚は本物になりつつある。

興味の大半は、エーティンガールやライトオンキュー、レッドアンシェルへの末脚であった多くのファンの穴狙いは、期せずして外差し有利となった馬場状態を睨んで、シンザン作戦敢行の人馬の迫力によって、見事に雲散霧消と化した。

あのコース取り。松山弘平という男の本懐であろう。

短距離は元々得意で、牝馬との相性も頗る良い。

外枠で調子もよさそうだった7枠の2頭が、坂でもがいているのが、何とも痛快であったろう。

さすがは、無傷の三冠を目指す騎手の技量である。

1分8秒台で駆けたのは、4着のミスターメロディまで。

気合いで上がってきたようなところのあるクリノガウディーのスプリント適性は改めて、この大一番ではわずかに見られたが、高松宮記念の走破タイムは、理想なら1:08.5だったろうから、流れに乗れていない中で、1:09.0なら納得だろうか。

しかし、この馬は右回りの方がいいのではないのか。

いや、それを今また取り消そうとしている4歳シーズンなのか。

元気に高松宮記念に出てきた時、誰が乗っているかが、まずは注目になる。

三浦騎手で悪くはないように思うのだが、さて。

スプリンターズステークス 過去の予想と結果