安田記念 予想

北九州記念を予想!

ここ最近は、名牝たちの春の目標レースとなっているこの安田記念は、実に歴史の長いレースである一方、
当時では珍しい1600Mの注目重賞を、古馬のために作ったということで画期的な存在として、関係者の中にも根付いていきました。
日本中央競馬会初代理事長・安田伊左衛門の名を冠した晩春の東京のハンディキャップ競走として始まったこのレースは、
1984年のグレード制導入に合わせて、趣を大きく変えてGⅠ競走として生まれ変わりました。


初期から、国内のトップマイラーが続々と勝っていき、外国調教馬も数度制しているこのレースは、国内における最高グレードのマイル重賞として、
全ての競走馬の可能性を引き出せる万能の魅力があり、長距離G1の春の天皇賞や短距離の高松宮記念を前走で好走した馬が、
ここでも続けて連対したという記録も残っています。

顕彰馬となった優勝者

開催年馬名
1990年
オグリキャップ
1998年
タイキシャトル
2008年~2009年連覇
ウオッカ
2013年
ロードカナロア

国外のG1も制した名馬

開催年馬名
2003年アグネスデジタル
2011年リアルインパクト
2014年ジャスタウェイ
2015年
モーリス 

安田記念の特徴

体調面に大きな問題を抱えていない限り、ほぼ全員が万全の態勢で使えるレースなので、しっかりと使われている馬も秋に大きな舞台を踏んでそれ以来の馬でも
ちゃんと好走することもありますが、当然、疲れているようでは話にならないので、年初から連戦連勝よりは程々に負けているとか、
前哨戦で走りすぎていないいいステップだったと思える馬が、ガラリ一変する面もあって、波乱の多いレースでもあります。

安田記念の歴代優勝馬

 1着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
2着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
3着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
2011年
リアルインパクト
牡3
54
戸崎圭太
9
NHKマイルC③
ディープインパクト
ストロングリターン
牡5
58
石橋脩
5
京王杯スプリングC①
シンボリクリスエス
スマイルジャック
牡6
58
三浦皇成
3マイラーズC⑥
タニノギムレット
2012年
ストロングリターン
牡6
58
福永祐一
2
京王杯スプリングC④
シンボリクリスエス
グランプリボス
牡4
58
内田博幸
13マイラーズC⑦
サクラバクシンオー
コスモセンサー
牡5
58
松岡正海
15マイラーズC<3>
キングカメハメハ
2013
ロードカナロア
牡5
58
岩田康誠
1
高松宮記念①
キングカメハメハ
ショウナンマイティ
牡5
58
浜中俊
3産経大阪杯②
マンハッタンカフェ
ダノンシャーク
牡5
58
C.デムーロ
12マイラーズC③
ディープインパクト
【2014年】
ジャスタウェイ
牡5
58
柴田善臣
1
ドバイデューティフリー①
ハーツクライ
グランプリボス
牡6
58
三浦皇成
16マイルチャンピオンシップ⑨
サクラバクシンオー
ショウナンマイティ
牡6
58
北村宏司
10産経大阪杯⑤
マンハッタンカフェ
2015年
モーリス
牡4
58
川田将雅
1
ダービー卿チャレンジT①
スクリーンヒーロー
ヴァンセンヌ
牡5
58
福永祐一
3京王杯スプリングC②
ディープインパクト
クラレント
牡6
58
田辺裕信
12マイラーズC⑩
ダンスインザダーク
2016年
ロゴタイプ
牡6
58
田辺裕信
8
ダービー卿チャレンジT②
ローエングリン
モーリス
牡5
58
T.ベリー
1チャンピオンズマイル①
スクリーンヒーロー
フィエロ
牡7
58
内田博幸
6マイラーズC④
ディープインパクト
2017年
サトノアラジン
牡6
58
川田将雅
7
京王杯スプリングC「9」
ディープインパクト
ロゴタイプ
牡7
58
田辺裕信
8中山記念③
ローエングリン
レッドファルクス
牡6
58
M.デムーロ
3京王杯スプリングC「1」
スウェプトオーヴァーボード
2018年
モズアスコット
牡4
58
C.ルメール
9
安土城S②
フランケル
アエロリット
牝4
56戸崎圭太
5ヴィクトリアマイル<4>
クロフネ
スワーヴリチャード
牡4
58
M.デムーロ
1大阪杯①
ハーツクライ
2019年インディチャンプ
牡4
58
福永祐一
4
マイラーズC④
ステイゴールド
アエロリット
牝5
56戸崎圭太
3ヴィクトリアマイル⑤
クロフネ
アーモンドアイ
牝4
56C.ルメール
1ドバイターフ①
ロードカナロア
<2020年>
グランアレグリア
牝4
56池添謙一
3
高松宮記念<2>3位繰上げ
ディープインパクト
アーモンドアイ
牝5
56C.ルメール
1ヴィクトリアマイル①
ロードカナロア
インディチャンプ
牡5
58
福永祐一
2マイラーズC①
ステイゴールド
2021年ダノンキングリー牡558川田将雅8天皇賞(秋)⑫ディープインパクト
グランアレグリア牝556C.ルメール1ヴィクトリアマイル①ディープインパクトシュネルマイスター牡354横山武史4NHKマイルC①キングマン
2022年ソングライン牝456池添謙一4安田記念(G1)キズナシュネルマイスター牡458C.ルメール2安田記念(G1)Kingmanサリオス牡558D・レーン8安田記念(G1)ハーツクライ
2023年ソングライン牝556戸崎圭太4ヴィクトリアマイル①キズナセリフォス牡458D.レーン3ドバイターフ⑤ダイワメジャーシュネルマイスター牡558C.ルメール1マイラーズC①Kingman
2024年ロマンチックウォリアーせん658J.マクドナルド1香港QE2C①Acclamationナミュール牝556武 豊4ヴィクトリアマイル⑧ハービンジャーソウルラッシュ牡658J.モレイラ2マイラーズC①ルーラーシップ
2025年ジャンタルマンタル牡458川田将雅2香港マイル⑬パレスマリスガイアフォース牡558吉村誠之助9チャンピオンズマイル⑨キタサンブラックソウルラッシュ牡658浜中俊1ドバイターフ①ルーラーシップ
2026年シックスペンス牡558武豊8マイラーズC⑦キズナワールズエンド牡558津村明秀7京王杯スプリングC①ロードカナロアガイアフォース牡658横山武史1ドバイターフ⑥キタサンブラック

良は無印・○は着順/<稍>「重」【不良】

安田記念 過去10年のデータベース

 1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1番人気3回2回2回3回30%50%50%
ノーザンダンサー系2回3回0回25回7%17%17%
ミスプロ系1回1回3回21回4%8%8%
前々走が東京2回1回4回19回8%12%12%
前々走が中山3回2回2回30回8%14%14%
前々走が阪神3回1回0回32回8%11%11%
前々走が京都1回3回1回13回6%22%22%
前々走が中京0回0回2回13回0%0%0%
前々走が沙田(香港)1回2回1回15回5%16%16%
前々走がメイダン(UAE)0回0回0回2回0%0%0%
当該年ダービー連対騎手1回2回1回13回6%18%18%
5歳のG1勝ち馬2回3回1回15回10%24%24%
9番人気以下2回2回4回75回2%5%5%

過去のデータや傾向を見る限り、狙い目はノーザンダンサー系なのは間違いありません。

都合5回の連対馬登場、2着が3回という構成をする馬が、前年の連対馬でもある関係で、対象は3頭しかいないものの、30通りの可能性、
年3頭ばかりが対象となると理論上の解析をすれば、圧倒的に数の多いヘイロー系を中心とするヘイルトゥリーズン系よりも、狙いを絞りやすいというのは魅力でしょう。
年々、サンデーサイレンス直系の浸食度合いがえげつないレベルになって、かなり信頼性は揺らいでいますが、他のG1と比べても、圧倒的に好走率が高いことだけは覚えておきましょう。

勝ち馬の前走に限れば、中央競馬の主要場や高松宮記念の中京が相当数を占める一方で、ドバイも香港もいるからこそ、
着順なども絡めるとかなりの確率でわけのわからないデータになってしまいます。
そうすると、よりバラエティーに富んだ前々走の結果に関わらず、どこで使っていたかを、
同じ括りで分析すると、高松宮記念や金鯱賞を使っている馬が連対できていないという傾向が出てきました。
高松宮記念から直行の馬は、2勝しているものの、その他大勢はほとんど人気にもならないとすると、
期待されていない限り、中京を3月に使っていた馬の扱いには慎重さが必要に思えます。

安田記念の攻略ポイント

真の名馬のためのレースには違いありませんが、その昔から、人気馬は苦戦しやすい、基本的に混戦ムードの一戦。
断然人気のアーモンドアイは連敗して、モーリスも連覇に失敗しているくらいで、秋くらいから強くなってきて、
年明けに本格化というタイプ以外は、東京で本領発揮のサウスポータイプから狙いたいところです。
ただ、例外が多く出過ぎる一戦だけに、斤量がきついからこそ、若い馬より負けている数に目を瞑っても、過度な人気にならない6歳以上の牡馬を狙うのも面白いでしょう。

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安田記念の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

日本ダービーの予想と最終追い切りの予想を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!

歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

レース名第76回安田記念 (G1)
グレード重賞(G1)
日程2026年6月7日(日)
発走時間15時40分
開催場所東京競馬場
距離芝1,600m
コース左回り
賞金1億8,000万円
レコードタイム1:30.5

安田記念予想-予想オッズ/出馬表(馬柱)/出走予定馬の馬体診断/想定騎手/最終追い切り評価(枠順確定)

安田記念2026の予想オッズと登録馬

枠順馬番出走予定馬騎手性齢斤量予想オッズ人気1週前追い切り最終追い切り
11レーベンスティール戸崎圭太牡658.08.64美浦・ウッド・良(助手)
6F 81.3-65.2-50.2-36.1-10.9(馬なり)
シックスペンス(馬なり)の内0.9秒追走・同入
美浦・ウッド・不良(助手)
6F 80.3-65.2-51.4-37.7-11.9(馬なり
12ロングランF.ゴンサルベスセ858.0177.617美浦・ウッド・良(ゴンサルベス)
6F 80.4-65.2-50.2-36.2-11.0(一杯)
カサブランカキッド(馬なり)の外2.3秒追走・0.8秒先着
美浦・ウッド・不良(助手)
5F 67.4-52.3-37.8-11.5(馬なり)
ニューロファイター(末強め)の内1.3秒追走・同入
23オフトレイル菅原明良牡558.026.4 11栗東・CW・良(菅原明)
6F 77.5-64.0-50.7-36.6-11.8(一杯)
栗東・坂路・不良(助手)
800m 54.5-39.5-25.4-12.5(末強め)
24シックスペンス武豊牡558.010.666F 82.2-65.5-50.5-36.4-11.0(馬なり)
レーベンスティール(馬なり)の外0.9秒先行・同入
美浦・ウッド・不良(助手)
6F 83.2-67.2-51.5-36.5-11.2(馬なり)
キングノジョー(強め)の内0.6秒追走・同入
35サクラトゥジュール佐々木大輔セ958.0102.716美浦・ウッド・良(助手)
5F 65.4-50.5-36.0-11.0(強め)
-
36ステレンボッシュD.レーン牝556.010.55美浦・ウッド・良(助手)
5F 66.2-51.6-37.3-11.1(馬なり)
美浦・ウッド・不良(助手)
5F 65.2-50.0-36.1-11.3(馬なり)
47スズハローム藤懸貴志牡658.031.212栗東・CW・良(藤懸貴)
6F 79.6-64.4-50.2-35.5-11.5(馬なり)
プリンセッサ(強め)の内1.6秒追走・0.2秒先着
栗東・坂路・不良(藤懸貴)
800m 57.4-40.8-25.7-12.2(末強め
48シャンパンカラー岩田康誠牡658.032.913美浦・ウッド・良(調教師)
6F 82.1-65.9-50.8-36.2-10.8(一杯)
美浦・坂路・不良(調教師)
800m 52.9-38.7-25.0-12.2(G前仕掛け)
59ウォーターリヒト高杉吏麒牡558.022.910栗東・CW・良(助手)
6F 82.4-67.2-52.4-37.1-11.1(一杯)
メイショウタバル(稍一杯)の内・クビ遅れ
栗東・坂路・不良(助手)
800m 56.8-41.1-26.0-12.3(一杯)
510ルクソールカフェ岩田望来牡458.033.914美浦・ウッド・良(助手)
6F 82.4-65.4-50.8-35.9-10.9(馬なり)
-
611ワールズエンド津村明秀牡558.010.87栗東・坂路・良(助手)
800m 57.3-40.9-25.6-12.5(馬なり)
-
612シリウスコルト横山和生牡558.066.615美浦・ウッド・良(上野翔)
6F 86.3-69.7-54.5-39.7-11.6(馬なり)
美浦・ウッド・不良(上野翔)
6F 84.2-67.5-52.3-37.4-11.2(馬なり)
713セイウンハーデス幸英明牡758.020.28 栗東・CW・良(幸英明)
6F 81.2-66.2-51.6-36.3-11.3(一杯)
パンジャタワー(直強め)の内0.7秒先行・クビ遅れ
-
714ガイアフォース横山武史牡758.05.72 栗東・坂路・良(横山武)
800m 50.3-36.4-23.7-11.8(一杯)
プラヤデルカルメン(一杯)を0.6秒追走・0.2秒先着
栗東・坂路・不良(助手)
800m 54.9-39.7-26.0-13.2(馬なり)
815ドラゴンブースト丹内祐次牡458.020.59栗東・坂路・良(松若風)
800m 51.3-37.1-24.1-12.2(末強め)
タイドビート(馬なり)を0.4秒追走・アタマ先着
栗東・坂路・不良(助手)
800m 55.6-39.9-26.1-13.3(馬なり)
816パンジャタワー松山弘平牡458.06.83 栗東・CW・良(松山弘)
6F 80.5-65.4-51.1-36.1-11.2(直強め)
セイウンハーデス(一杯)の外0.7秒追走・クビ先着
-
817トロヴァトーレC.ルメール牡558.04.41美浦・ウッド・良(助手)
6F 83.3-67.6-52.7-37.5-11.2(強め)
イゾラフェリーチェ(馬なり)の内1.0秒追走・同入
美浦・ウッド・不良(助手)
6F 85.4-69.2-53.9-38.6-11.3(馬なり)
イゾラフェリーチェ(馬なり)の内0.8秒追走・0.1秒先着
脚質1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
逃げ馬1回3回0回16回5.0%20.0%20.0%
先行5回3回2回59回7.2%11.6% 14.5%
差し12回8回11回126回7.6%12.7%19.7%
追込2回6回7回79回2.1%8.5%16.0%
枠順1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1枠1回3回2回31回2.7%10.8%16.2%
2枠3回3回3回28回8.1%16.2%24.3%
3枠3回3回1回32回7.7%15.4%17.9%
4枠1回3回2回33回2.6%10.3% 15.4%
5枠5回2回1回32回12.5%17.5%20.0%
6枠0回2回2回36回0.0%5.0%10.0%
7枠5回2回4回42回9.4% 13.2%20.8%
8枠2回2回5回46回3.6%7.3%16.4%
種牡馬1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
エピファネイア29回21回28回139回13.4%23.0%35.9%
ロードカナロア27回34回25回168回10.6%24.0%33.9%
モーリス22回25回26回142回10.2%21.9% 34.0%
キズナ17回18回11回101回11.6%23.8%31.3%
ドゥラメンテ17回13回13回96回12.2% 21.6%30.9%
ディープインパクト 16回10回4回91回13.2%21.5% 24.8%
キタサンブラック14回9回7回60回15.6%25.6% 33.3%
リアルスティール13回9回7回39回19.1%32.4%42.6%
イスラボニータ11回11回8回89回9.2%18.5%25.2%
ハービンジャー 10回15回4回80回9.2%22.9%26.6%

安田記念 - 過去10年のデータ傾向

ルメールでも負けるのは安田記念

過去10年で、混戦模様にロマンチックウォリアーが一矢報いたという、スーパースター的展開で快勝の1勝があるのみ。 この期間、ルメール騎手はモズアスコットでの1勝はあるものの、その他多くの1番人気では未勝利。 その条件に絞った場合、2着も2度だけで、連外しの方が多い。 上位人気馬が集まるルメール騎手だけに、ダービーの辺りから暑さに負ける? フレンチジョッキーの扱いには慎重でありたい。 トロヴァトーレをやけに褒めていたので、変に人気になりすぎるのは怖いが…。
全てクリストフのせいにするのは何だが、末脚自慢が大体吹っ飛んでいる傾向からも、伏兵の差し馬は買えても、その他はあくまでも、ジャンタルマンタルのような好位抜け出しのタイプがいいという傾向。 結果としては、差し構えになったソウルラッシュが昨年の1番人気だったが、ロマンチックウォリアー差し切りのあとのもうひと絞りがきつかっただけで、いつも慎重でも、出来が良ければ、中団にはつけられるタイプ。 あまりにも正攻法では厳しいコースだから、こうした、エンブロイダリーみたいな幅広い脚質のタイプの馬は、あまり意固地にならずに、買い目に押さえるというくらいで、無理やりの強攻は向かないレースという見解で、このデータの解釈は締めたい。

本命にするしないは関係なしに、パンジャタワーを消すことはない

昨年の優勝馬であるジャンタルマンタルの回避濃厚は残念だが、これにより、同じ4歳のNHKマイルCウイナーとして参戦のパンジャタワーには、注目が少し集まる状況にもなった。 何しろ、シュネルマイスターが毎年のように好走し、3歳時から3年連続で馬券内に食い込んできたのは、大きなトレンド。
まだジャンタルマンタルが出てくると思っている? 筆者なので、これはこれで、狙い目にもなってくると言えなくはない。 その他では、アエロリットも連続2着。 ヴィクトリアマイルにも毎年出ていたが、着順は必ず上げているということと、叩き2戦目であったということが興味深い。
香港でのみ絶望の敗戦を喫するジャンタルマンタルも、同じく3歳で海外の熱戦を経験したパンジャタワーにしても、本質的には叩き良化型。 京都開催の朝日杯で何も見せ場を作れなかったのとは違い、NHKマイルCだとか、サウジからの遠征帰りだった高松宮記念も好内容。 接戦をご所望であろうことは、1年前の東京で証明済み。 ダービージョッキーになれているからは不明の鞍上も込みで、人気になった場合にも対応するべく、本命視はあえてしないが、ジャンタルマンタルも出てくるようであれば、この馬も買っておきたい…、と思っていたからこそ、G1馬ではこれを推したいと考える。

道悪との絡みで何かが起きた時のジョーカー候補に

サトノアラジンがマイルチャンピオンシップ不利ありの5着、香港マイル不発、道悪適性皆無の京王杯スプリングC何もできずのあとに、ここで末脚炸裂の一撃がインパクト大。
前の年はこれに加えて、京王杯SCとスワンS快勝という、いいのか悪いのはよくわからない重要ステップ競走の春秋連覇を記録していたから、ファンが見捨てたというよりかは、あの時の情熱を少し忘れていただけとも思える。 敗因がはっきりとあった馬は怖い。
今年のマイラーズCでは、勝ち切ってここでも人気になるアドマイヤズームが、それなりの時計で走ったわりに、着差は大きくなく、殿負けのロングランまで1秒以内で入線。 掲示板外しの中に、シックスペンス、エルトンバローズ、ウォーターリヒトなどの名が挙がるから、いかにも大逆転がありそうな状況。 京王杯SCにしても、波乱の結果であったというだけでなく、ファンダム、ダノンセンチュリーなどが人気で走らなかったので逆転もある気はしたが、前レースとは異なり、ここに入ると、まず賞金で除外の立場。 絶対王者はいないという算段で、路線を変えることを考える陣営は、宝塚記念の想定メンバーがエゲツないから、登録だけはしてみるか…、という方もちらほら出てきて、絞り込みは難しいはず。
良馬場のマイラーズCでは、アドマイヤズームの逆転は簡単ではないが、何かが向けば…。 NHKマイルCでひどいことになったアドマイヤズームの東京への適性が見えない以上、ここでは逆転は起きるということと、ここが中心になる可能性があり、その他は前走好走馬を買うというスタンスで、ここで踏ん切りをつけておきたい。

言わんこっちゃないという展開になりやすい、人気落ちの前年出走馬

過去10年で4勝、そして、同期間ほぼ毎年連対の傾向を生む、8度の2着というパワーワードを生んでいるのが、前年成績を抜きにした、この安田記念への出走経験というアドヴァンテージ。 8度も2着…。 自分でも分かっていて、その上で調べ直しておきながら、勝手に当たった気になってるという、何とも呑気な筆者なのであった。 もらった…、とまではいかないが、いい線を攻めているとなるのも無理はない。 現に、当たりに一番近いのがこの傾向から、馬券を押さえていくという作戦であると証明されているのだから、混戦であるからこそ、ここのスタンスは明確にしておきたいところ。
前年出走馬で、最上位の入線馬はガイアフォース。 休み明けは走るイメージを、秋の富士Sで印象付けたが、ドバイターフは少頭数で完敗。 どことなく、京王杯SCやマイラーズCの方が良かったという感じもある。 香港の馬でなければ、前走海外のホーム帰りは決して筋悪の流れではない。 無条件で買うという感じになる。
この後だと、ほとんど着外の馬。 シックスペンスもトロヴァトーレも出ているから、ローテを抜きにして、期待感だけはあったという括りでも、最低限の押さえは必要。 安田記念を走っていたというだけで変える傾向なのだから、成績良化のトロヴァトーレは、ルメール無双ではない安田記念でも、買わないといけないだろう。
ロングランを買おうとまでは思わないが、東京に実績のあるエルトンバローズ、ウォーターリヒトらのうち、毎日王冠勝ちはあっても、4歳時に香港帰りで走ったという以来の参戦となりそうなエルトンは、買うけど押さえにつもりだったが、エントリーは行われず。 一方、東京で連勝の記録があるウォーターリヒトは、寒い時期の実績が集中するから、昨年の中京記念はノーカウントでよく、富士Sもほぼ同様の理由で凡走であるとしても、マイルチャンピオンシップ好走はフロックではない。 東京新聞杯好走で、マイラーズC完敗は人気落ち必至だが、これは実績を買われた前走3番人気。
昨年の安田記念は転厩初戦の休み明けだったから、冬馬のイメージがあっても、夏の中京に挑んだ経緯がある。 使える脚に限界はあるものの、距離延長で良さが出るタイプではないが、昨年のこのレースでも上がり2位タイであり、ガイアフォースと少差だった着差は、京都でもっと小さくなった。 東京が合う以上、他の馬も不安を抱える状況で、ジャンタルマンタルがいてもいなくても、今年はこの馬を買いたいと思ったからこそ、大穴正面突破の鬼脚で魅せてもらいたいと考える。

安田記念 - 出走予定馬の血統/成績/タイム

ジャンタルマンタルがいないなら、何でもあり説を推し進める、穴党の論理でいく

ウォーターリヒトの血統

父は早熟イメージでダート向きの印象がまだ残るドレフォン。 本質はスピード型であることに変わりないが、意図するところは、重い雰囲気のクラシック配合に活力をプラスするという基本の理念が社台にはあったのだろうから、ハズレてもダート天国の日本競馬のことだから、案外、ピントのずれた導入ではなかった。 現に、スピード系同士の配合をクラシック制覇に繋げたスターアニス爆誕なのであるから、速い血を導入すること自体は、間違いではないことを理解すべきであろう。 流石にオークスは望みが高すぎたというのも、ご愛嬌といったところだろう。
母方は気性が少し勝ちすぎているビハインドザマスクに代表されるヴァインゴールドの系統で、社台系から伏木田牧場に流れたのは、大きく枝葉を広げたためという解釈で、プラスにとれる面もある。 ビハインドザマスクの直系孫世代は、秋華賞でも差し込んで見せ場十分のマスクトディーヴァであり、ビハインドザマスクの半妹から生まれたのが、ヴィクトリアマイルが荒れる可能性があることを最初に示した、その第2回優勝馬のコイウタである。
サンデー系のキレをプラスしても、元から溜めてキレるタイプの北米系では珍しい個性は、明らかに日本向き。 近年でも、レッドアネモスがイン強襲のクイーンS優勝を経て、その近親であるこのウォーターリヒトと妹のガーベラがよく走っている。
速い脚が長続きしないというのは、ビハインドザマスクの性質とその他とで、あまり大差ないが、コイウタは高速レースで前に抜け出し、逃げたアサヒライジングを捉えることに成功したというのは、マイルチャンピオンシップのウォーターリヒトと同じ。 コイウタも乗り替わりを経て、いい流れを掴んだ。 手が合っている騎手が乗っている内に…。 血統のイメージからも、買い時であることは明示されているような傾向とも読み取れる。

伏兵ばかりの組み合わせではないが、ジャンタルマンタルがいるいないでは大違い。 そこに、不思議なキーファクターを持つウォーターリヒトという、変わり種の差し一手のマイラーが出てくるから、もしも、荒れるならということでは、この馬の存在を無視できないと、今年は本命抜擢。 その重要なカギを握る要素というのが、
「半マイル通過・46.5秒」 という、古馬オープン級にはなんて事のないスローペースの指標。 これが差し追い込みタイプのウォーターリヒトであると、一大事にもなって来るという話なのだ。

安田記念 - レース展開と最終予想

とても分かりやすい好走要因を持つこの馬。 後半の決め脚に関しても、オープンに上がってから、マイル路線にシフトしてからというもの、まず、33.5秒以上の高速の記録を継続している。 裏を返せば、速い流れは向いても、使える脚はいつも変わらないのだ。 今の時代は、どのカテゴリーのオープン馬でも、欧州のカランダガンでさえも、この高速の上がりを繰り出し、どの馬もいい脚を使えると、その分、使える限界の数字が決まっているようなところのあるウォーターリヒトは、変な感じで沈んでいるように見えるのが、では、スローのマイラーズCでどうであったかというと、高杉騎手の補助する動きがいくらかせわしないように見せて、終いは33.2秒である。 その前に好走の、もう少しだけ流れた競馬でこうした際も、この上がりが大きく変わるどころか、少し速いくらい。
珍しく、比較的好位ポジションに近いところまで取れた、高杉吏麒渾身の快騎乗の際も=3走前のマイルチャンピオンシップ、上がり33.0秒。 後半スパートの徹底ぶりは、しばらく、継続して騎乗していた菅原明良騎手がオフトレイルとの兼ね合いで、スイッチしなければならなくなったところで、僅差で先着の結果がG1であったということでは、強気になれるだろう。
前々走の東京新聞杯にしても、うまいこと、内から外へ出そうとするルメール騎手のトロヴァトーレを必死に内に押し込めようというところで、簡単な話、騎手として練度を増した環境の違いで、クリストフはプレッシャーをかけられることを前提としたインサイドアウトだったから、騎手のリアクションが高杉騎手とは大きく異なり、全く脚を使わせていなかったので、その直後の反応が段違い。 これが次走も勝って、過剰に支持されるなら、ジリジリにでも、最後はむしろ前を追い詰めた、みんな苦しかった火曜振替の重賞としては、上々の内容であり、タイム差は半馬身程度の0.1秒の違い。 マイルチャンピオンシップの万能の対応を示したウォーターリヒトは、意外性を秘めるというより、同期のジャンタルマンタルと同じように、いつも安定して、適条件で結果を出しているマシーンのような馬なのである。
ちなみに、河内洋厩舎にいたウォーターリヒトは、東京新聞杯を優勝後に、今の石橋守厩舎に移っている。 その初陣となったのが、昨年の安田記念。 夏の中京にも行って、得意と思われていた東京の富士Sも大いに不発のように見せて、いつも、大体最後は詰めてきているから、いかに展開が重要であり、道中の捌きが勘所であるのかがよくわかる。 てっきり、おうちが変わって、離れに時間がかかった中で、試行錯誤があったというだけのことと思っていたが、マイラーズCにしても、最後には少し前との差を詰めて、自分なりの走りを見せている。
京王杯スプリングCでは45.5秒、その前週のマイラーズCでは反対に46.6秒のスロー。 当該距離とすれば、いずれも速い展開ではなかったが、前哨戦の流れは得てして、本番で逆の展開を生むサインにもなることはよく知られる。 ハイペースの接戦において、持ちうる才能の大部分を見せてきたウォーターリヒトにとって、ジャンタルマンタルに管理されるマイルのペースは理想だったが、アドマイヤズームがその代わりになってくれそう。 また、パンジャタワーが松山弘平・ダービー制覇ならずの際に、燃えるような心打つ騎乗をしてくることも考えられ、勝った負けたに関わらず、これらが才能があるのだから、スピードの証明もしている以上、昨年でもほぼドスローの流れで、46.7秒だったことを踏まえると、一つレースを挟んで使えた今年のウォーターリヒトにとって、絶好のチャンスが訪れることになる。
界隈はせわしなく、この週から、もう新馬戦が始まり、ダービーの予行演習を兼ねた東京競馬参戦の期待馬も集まる。 女性騎手の壁を飛び越えただけでなく、桜花賞ではなく、オークスであったことに価値を見出した今村聖奈騎手の快騎乗を横目に、先輩がみせた天真爛漫なレース後の振る舞いから、同じレースに参戦していた高杉騎手も感じるものがあったはず。 偶然にも、脚質はかなり似通っている、徹底した差し、追い込みタイプ。 昨年同期の吉村誠之助騎手が、反省の弁を述べつつ、2着にまで押し上げてきたが、今年そのガイアフォースには乗れなかった。 アドマイヤズームの武豊同様、そんな境遇で燃えるべき場面を迎えた時、ちょっとだけお姉さんの聖奈騎手が魅せた胆力を、ここでは見せてほしい。 しかし、然るべきポジションにいたから、スウィートハピネスは掲示板に残せているのだから、この若武者も侮りがたい。 騎手で割り引きする検討の手法は、ここ数週は控えるべきだろう。
エントリーだけからもしれないが、若手応援キャンペーンという意味では、藤原厩舎のアスクイキゴミにも1票。 大体、大ぼら吹きのことが多い名伯楽は、中1週での皐月賞参戦も狙った登録を行っているから、54で走れる強みを活かせる可能性はある。 3歳で駆ける馬の大半は、無鉄砲な挑戦ではなく、実績のあるトレーナーが、満を持して、余裕がまだあると確認した上での参戦であることが多く、その条件を十分に満たしている厩舎は送り込む若武者には、いつも気を付けていたい。 前走掲示板外しではさすがに苦しいが、接戦を制したシュネルマイスターを除くと、ほとんどがNHKマイルCで負けていた馬が好走している。 斤量の活かし方も、鞍上の考えよう、乗りようでは、キャリア不足の馬に好材料をもたらすのは、気楽な立場であった場合に限られるということなのだろう。

安田記念 過去の予想と結果