天皇賞(春) 予想

七夕賞を予想

天皇賞としてのスタートは、東京の秋の開催が先でしたが、1939年の第4回、春として二度目の開催から3200Mの距離設定は不変で、
令和の時代も残る特殊設定の古馬主要タイトル戦として、数々の名馬の独走シーンを演出してきました。

再び脚光を浴びる無敗の三冠馬は、シンボリルドルフ、ディープインパクト共々、その後に予定した海外遠征に弾みをつけるために参戦し、歴史的快勝で人気に応えています。
しかし、本物のエース級でない限り、とても守備範囲には入らないという距離であるため、近年はほとんどの年で混戦模様です。

開催年レコード馬名
1989年 
3:18.8 イナリワン
1993年 
3:17.1 ライスシャワー
1997年 3:14.4 
マヤノトップガン
2006年 
3:13.4 ディープインパクト
2017年 3:12.5 キタサンブラック

天皇賞(春)の特徴

京都もしくは阪神開催という固定された根幹競走という趣もあって、何かおかしなことが起きない限りは荒れないレースとなってきましたが、菊花賞馬でもアテにならないという、
古くから続く格の重みから、ステイヤーなど上級クラスほど存在しないという血統的な理由に影響された背景も重なり、順調に使われているからと言って、まるで近走成績を信用できない面があります。
見た目には平穏に映りますが、3000Mの前哨戦の勝ち馬が、1番人気で勝っていないというが肝。
ここ20年で、この壁を乗り越えたのはディープインパクトただ1頭です。

天皇賞(春)の歴代優勝馬

 1着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
2着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
3着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
<2011年>
ヒルノダムール
牡4
58
藤田伸二
7産経大阪杯①
マンハッタンカフェ
エイシンフラッシュ
牡4
58
内田博幸
3産経大阪杯③
キングズベスト
ナムラクレセント
牡6
58和田竜二
5阪神大賞典①
ヤマニンセラフィム
2012年
ビートブラック
牡5
58
石橋脩
14阪神大賞典<10>
ミスキャスト
トーセンジョーダン
牡6
58
岩田康誠
3産経大阪杯<3>
ジャングルポケット
ウインバリアシオン
牡4
58武豊
2日経賞「1」
ハーツクライ
2013年
フェノーメノ
牡4
58
蛯名正義
2日経賞①
ステイゴールド
トーセンラー
牡5
58
武豊
3京都記念①
ディープインパクト
レッドカドー
騸7
58G.モッセ
6ドバイワールドC②
カドージェネルー
2014年
フェノーメノ
牡5
58
蛯名正義
4日経賞⑤
ステイゴールド
ウインバリアシオン
牡6
58
武幸四郎
3日経賞①
ハーツクライ
ホッコーブレーヴ
牡6
58田辺裕信
12日経賞②
マーベラスサンデー
2015年
ゴールドシップ
牡6
58
横山典弘
2阪神大賞典①
ステイゴールド
フェイムゲーム
牡5
58
北村宏司
7ダイヤモンドS①
ハーツクライ
カレンミロティック
騸7
58蛯名正義
10阪神大賞典④
ハーツクライ
2016年
キタサンブラック
牡4
58
武豊
2産経大阪杯②
ブラックタイド
カレンミロティック
騸8
58
池添謙一
13阪神大賞典⑥
ハーツクライ
シュヴァルグラン
牡4
58福永祐一
3阪神大賞典①
ハーツクライ
2017年
キタサンブラック
牡5
58
武豊
1大阪杯①
ブラックタイド
シュヴァルグラン
牡5
58
福永祐一
4阪神大賞典②
ハーツクライ
サトノダイヤモンド
牡4
58C.ルメール
2阪神大賞典①
ディープインパクト
2018年レインボーライン
牡5
58
岩田康誠
2阪神大賞典①
ステイゴールド
シュヴァルグラン
牡6
58
H.ボウマン
1大阪杯⑬
ハーツクライ
クリンチャー
牡4
58三浦皇成
4阪神大賞典③
ディープスカイ
2019年
フィエールマン
牡4
58
C.ルメール
1アメリカジョッキークラブC②
ディープインパクト
グローリーヴェイズ
牡4
58
戸崎圭太
6日経新春杯①
ディープインパクト
パフォーマプロミス
牡6
58北村友一
8京都記念④
ステイゴールド
2020年
フィエールマン
牡5
58
C.ルメール
1有馬記念④
ディープインパクト
スティッフェリオ
牡6
58
北村友一
11日経賞③
ステイゴールド
ミッキースワロー
牡6
58横山典弘
4日経賞①
トーセンホマレボシ
2021年ワールドプレミア牡558福永祐一3日経賞③ディープインパクトディープボンド
牡458和田竜二
1阪神大賞典「1」キズナカレンブーケドール
牝556戸崎圭太4日経賞②ディープインパクト
2022年タイトルホルダー牡458横山和生2日経賞(G2)ドゥラメンテディープボンド牡558和田竜二1阪神大賞典(G2)キズナテーオーロイヤル牡458菱田裕二4ダイヤモンドS(G3)リオンディーズ

天皇賞(春) 過去10年のデータベース

 1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1番人気3回1回0回6回25%33%33%
前走阪神大賞典3回3回5回47回5%10%19%
前走日経賞2回3回2回46回4%9%13%
前走大阪杯3回3回0回7回23%46%46%
前走京都記念0回1回1回4回0%17%33%
前年天皇賞(秋)連対1回1回0回1回33%67%67%
前年有馬記念8着以内4回5回2回19回13%30%37%

主要前哨戦組はよく消える傾向にあります。

レースの特殊性からして関連するところから狙いたい東西の長距離重賞が、まるで本番と違う適性が求められるため、全然アテにならないことは、頭の痛い話。
阪神開催についても、ビワハヤヒデは京都記念から直行、ニチドウタローも阪神の中距離の平場オープンからそれぞれ連勝の4歳馬で、遥か昔から、そういう傾向があるのも頭に入れておきたいデータです。

ただ、数の関係で、秋のG1の好走馬は狙い目と言えるでしょう。

どう考えても、関連性では有馬記念、無関係に見える秋の天皇賞となるようで、信頼するとなると、違う力まで引き出されるジャパンCよりは、この2つとなるという傾向。
特に、人気馬でも飛ぶことはあっても、順当に来る馬を選別したら、どうしたってこのレースの次に長い古馬GⅠの有馬記念の好走馬になります。
前哨戦の結果は置いておくとして、まずは、馬柱の真ん中か、今は下から2、3番目の欄に注目でしょう。
秋の天皇賞は、シーズン最初のレースという馬も多いので、繋がりがあるのでしょう。総合力で有馬組と互角と見たいところです。

天皇賞(春)の攻略ポイント

とにかく、前走の内容でも、もはや父の違いもあまりでない環境で、ハーツクライとキングカメハメハの産駒が今一つピリッとしないくらいで、
あとはそれなりに買える材料のある馬をパラパラ押さえるのが常道という狙い方から、一歩踏み込むとしたら、連覇の馬が決まって菊花賞やダービーで好走していた、脈ありの馬だったということでしょうか。
人気にもなるし、味はない推理ですが、皐月賞勝ちだけで通用するはずもなく、皐月賞完敗の2着だったヒルノダムール、似たような3着のキタサンブラックというキャラから、
今のスピード競馬の流れに乗り切れていないと見切ることができれば、狙いが立つのかもしれません。

天皇賞(春)2022の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

天皇賞(春)の予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!

歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

レース名第164回 天皇賞(春)(G1)
グレード重賞(G1)
日程2022年5月1日(日)
発走時間15時40分
開催場所阪神競馬場
距離芝3,200m
コース右回り
賞金2億円
レコードタイム3:14.7

天皇賞(春)予想2022 - 予想オッズ/出馬表(馬柱)/出走予定馬の馬体診断/想定騎手/最終追い切り評価(枠順確定)

天皇賞(春)2022の予想オッズと登録馬

馬番出走予定馬騎手性齢斤量予想オッズ人気1週前追い切り最終追い切り
11アイアンバローズ石橋 脩牡558.016.24栗東・CW・良(助手)
6F 82.8-67.5-53.3-38.2-11.8(馬なり)
-
12ハーツイストワールC.ルメール牡6 58.076.59美浦・南W・稍重(助手)
5F 67.0-52.4-37.8-11.5(馬なり)
美浦・南W・稍重(ルメール)
5F 67.5-52.4-38.1-12.0(馬なり)
23ディバインフォース田辺 裕信牡6 58.0134.713栗東・CW・良(今村)
6F 83.2-66.4-51.4-36.9-11.4(一杯)
栗東・CW・不良(今村)
6F 83.6-68.6-53.5-38.0-11.3(一杯)
24ユーキャンスマイル藤岡 佑介牡758.0142.014栗東・CW・良(荻野琢)
7F 98.6-66.4-51.3-36.7-11.5(強め)
栗東・CW・不良(荻野琢)
6F 82.0-66.6-51.8-36.7-11.7(強め)
35マカオンドール松山 弘平牡458.017.25栗東・CW・良(松山)
6F 81.6-66.4-51.8-36.9-11.6(稍一杯)
栗東・坂路・不良(松山)
800m 53.1-38.6-24.7-12.2(馬なり)
36メロディーレーン岩田 望来牝656.0178.517栗東・坂路・良(助手)
800m 55.1-40.4-26.1-12.9(一杯)
栗東・坂路・不良(助手)
800m 54.5-40.0-26.7-14.0(一杯)
47テーオーロイヤル菱田 裕二牡458.011.13栗東・CW・良(菱田)
6F 81.9-66.2-51.4-36.9-11.1(直強め)
栗東・坂路・不良(菱田)
800m 54.7-39.9-26.0-12.9(馬なり)
48クレッシェンドラヴ内田 博幸牡858.0147.615美浦・南W・稍重(助手)
6F 84.6-67.8-53.1-37.8-11.9(一杯)
美浦・南W・稍重(内田博)
5F 68.6-52.7-37.6-11.6(馬なり)
59ヒートオンビート池添 謙一牡558.039.4 7栗東・CW・良(池添)
6F 81.0-65.9-51.7-36.7-11.0(一杯)
栗東・ポリ・良(助手)
6F 81.5-65.9-51.7-37.0-11.4(馬なり)
510トーセンカンビーナ藤岡 康太牡6 58.0177.316美浦・南W・稍重(助手)
6F 82.9-67.7-52.7-37.7-11.9(馬なり)
美浦・南W・稍重(助手)
5F 67.9-52.6-38.3-12.4(馬なり)
611マイネルファンロン松岡 正海牡758.0105.212美浦・南W・稍重(助手)
7F 96.5-66.6-51.8-37.5-11.8(一杯)
美浦・南W・稍重(助手)
5F 67.2-52.3-37.9-11.5(馬なり)
612ハヤヤッコ武 豊牡6 58.093.311美浦・南W・稍重(助手)
6F 82.4-66.2-51.5-37.2-11.6(強め)
美浦・南W・稍重(助手)
5F 67.9-52.8-38.4-12.1(馬なり)
713 ロバートソンキー伊藤 工真牡558.080.210美浦・坂路・稍重(伊藤工)
800m 53.7-39.5-25.2-12.5(末一杯)
美浦・坂路・稍重(伊藤工)
800m 53.6-38.6-24.9-12.1(末強め)
714ヴァルコス三浦 皇成牡558.0192.918栗東・坂路・良(鷲頭)
800m 52.6-37.7-24.6-12.6(一杯)
栗東・坂路・不良(助手)
800m 54.5-39.6-25.6-12.8(一杯)
715タガノディアマンテ幸 英明牡6 58.042.98栗東・坂路・良(幸)
800m 51.1-37.3-24.5-12.4(一杯)
栗東・坂路・不良(助手)
800m 54.5-39.6-25.9-13.1(馬なり)
816タイトルホルダー横山 和生牡458.03.12美浦・南W・稍重(横山和)
6F 82.9-66.4-51.3-36.5-11.5(強め)
美浦・南W・稍重(横山和)
6F 81.4-65.0-50.5-36.9-12.1(馬なり)
817シルヴァーソニック川田 将雅牡6 58.029.76栗東・CW・良(水口)
6F 82.5-67.9-53.4-38.0-11.3(一杯)
栗東・CW・不良(水口)
6F 83.3-68.5-53.1-37.4-11.4(稍一杯)
818ディープボンド和田 竜二牡558.01.51栗東・CW・良(和田竜)
計測エラー(一杯)
栗東・CW・不良(和田竜)
6F 81.4-66.3-51.4-36.8-11.5(稍一杯)
人気1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1番人気4回2回3回11回20%30%45%
2番人気7回2回2回9回35%45%55%
3番人気2回5回1回12回10%35%40%
4番人気1回4回5回10回5%25%50%
5番人気0回0回3回17回0%0%15%
6~9番人気2回3回3回72回2.5%6.3%10%
10番人気以下4回4回3回142回2.6%5.2%7.2%
脚質1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
逃げ馬3回0回1回20回12.5%12.5%16.7%
先行馬8回14回9回43回10.8%29.7%41.9%
差し馬9回6回10回116回6.4%10.6%17.7%
追い込み馬0回0回0回94回0%0%0%
枠順1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1枠6回1回2回27回16.7%19.4%25%
2枠1回2回3回30回2.8%8.3%16.7%
3枠3回1回1回33回7.9%10.5%13.2%
4枠3回1回4回31回7.7%10.3%20.5%
5枠1回2回1回35回2.6%7.7%10.3%
6枠3回5回5回27回7.5%20%32.5%
7枠1回3回2回44回2%8%12%
8枠2回5回2回46回3.6%12.7%16.4%
種牡馬1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
ディープインパクト2回0回1回5回25%25%37.5%
ルーラーシップ1回1回0回2回25%50%50%
キズナ0回1回0回0回0%100%100%
ブラックタイド0回1回0回0回0%100%100%
オルフェーヴル0回0回1回4回0%0%20%
ゴールドシップ0回0回1回1回0%0%50%
キングカメハメハ0回0回0回5回0%0%0%
スクリーンヒーロー0回0回0回2回0%0%0%
エピファネイア0回0回0回2回0%0%0%
スズカフェニックス0回0回0回1回0%0%0%

天皇賞(春)予想2022 - 過去10年のデータ傾向

 

阪神大賞典組は、中長距離G1上位入線馬しか基本的には来ない

  • ・レインボーライン<2018年・大賞典1着→天皇賞1着>
  • ・シュヴァルグラン<2017年・大賞典2着→天皇賞2着>
  • ・サトノダイヤモンド<2017年・大賞典1着→天皇賞3着>

超王道路線組は高効率で、連続好走馬を出しているようで、有馬記念も天皇賞も高速化している年も多く、またどちらかが低調なタイムの決着になってしまうと、好調であるか否か以前の適性の話になってくるので、必ずしも繋がるわけではない両ビッグレースの性質からも、もう有馬記念の前に長距離G1での好走実績がないとダメ、という解釈でよさそうな気もする。

ここでは別路線扱いでも、阪神大賞典から天皇賞へと転じ、衝撃の大穴をあけたビートブラックは5歳馬であり、菊花賞はビッグウィークの3着、翌年は京都大賞典でローズキングダムの2着という流れがあった。

その京都大賞典から6戦後が、あの春の盾の一戦であり、連に途中絡まなかったのは正しい臨戦過程の在り方を示していると言える。

シュヴァルグランにも近いディープボンドの好走確率は極めて100%に近く、皐月賞の後にG1で通用するようになったという点も、前記3者と共通であり、それ以外枠に入らない人気馬は、まず取り入れるより他はないとして、ならば本命である。

有馬記念を勝っていないというのもいい。

前年有馬の覇者は、平成以降でテイエムオペラオーくらいなもので、スーパークリークから始まる有馬リベンジの大舞台となってきた構図に、キタサンブラック連覇の理屈とも符合すると認識すれば、若いファンでも合点が行くはずだ。

今も昔も、消耗は大敵である。

有馬→日経賞の黄金ローテは、ハマっているようで、あまり阪神大賞典組と中身に変化はない

  • ・ワールドプレミア<昨年・日経賞3着→天皇賞1着> 
  • ・ウインバリアシオン<2014年・日経賞1着→天皇賞2着>
  • ・カレンブーケドール<昨年・日経賞2着→天皇賞3着>

まあ、ほとんど阪神大賞典と同じような機能であると言えるのが、近年のトレンドである日経賞組。

フェノーメノ連覇に変則開催の年のワールドプレミアと、理屈の通る好走馬は、こういうまともな狙い方で来るタイプを人気でも押さえなさいという教えとも言い換えられるか。

有馬記念は逃げ馬に厳しいレースであるから、それと同じくらい厳しい天皇賞であると、控えるしかない有馬のタイトルホルダーと、逃げることは簡単にできた日経賞とで、逃げの先駆者であるセイウンスカイ<菊花賞からは同じローテで、こちらは1→4→1→3着>は逃げ続けての結果、有馬記念が似た着順でも、逃げられたかどうかの差が出ているから、ここも逃げられるかどうかで、結果も変わるが、逃げてもすべて勝てないことは証明している。

セイウンスカイは古馬相手の京都大賞典から中3週で菊花賞参戦という、今とは番組が違う中での大偉業レコードウインから、鼻高々の戦いを始めようとして出端をくじかれたが、セントライト記念がまともなレースにならなかった分を差し引いた、タイトルホルダーの能力評定は必須で、かつ、今のステイヤーの環境を踏まえたときに、恐らく相殺。

要するに、大丈夫でしょうということである。(笑)

過去数度あった、大阪杯ステップ組不出走<不人気も含む>の年というのは…

2019~21年まで、要するに近3年は、その前にキタサンブラック<2年連続同ローテ>、シュヴァルグラン<6歳時は同期キタサンブラックと同じローテ>らがリピーターとして幅を利かせていた影響から逃れ、有馬は使っていても、別の組み立てで大一番を制した例を菊花賞馬のプライドを表したような格好で、力を示していた。

  • ・フィエールマン<2018年・菊花賞→アメリカジョッキークラブC→/2019年・有馬記念から直行>
  • ・ワールドプレミア ※同上

まずまず影響力があるようで、G1馬だから、それも長距離重賞で複数回連対している馬でもあるから、前走はそもそも何でもよかった、と言い切れる。

スピード勝負になることで、前走が2400M以上という馬がG1であったとしても、極めて苦戦している大阪杯の傾向から、コントレイルもエフフォーリアも同様の形で葬り去った結果でも、次に引きずらないとできる。

脚質的に前で自分の勝負を自在に展開できるキタサンブラックだからこそ、大阪杯からの連勝ができたわけで、この辺りはそこらの概念が普通とは全く違ったアーモンドアイの傑出した競走成績とも符合するか。

今回は全く関係のないことだが、理由もなく来ないということだけは、しっかりと証明しておきたいとして、敢えて記したまで。

基本的には、4歳時に大阪杯<当時はG2>でアンビシャスのミラクル好位差しを食らってから、プライドを取り戻すように逃げ勝った2016年の一戦のような形が、本来の理想形。

スーパークリークが1990年に連勝して以降、すぐあとのメジロマックイーンやトウカイテイオーは本番で敗れ、旧産経大阪杯で連勝ストップのテイエムオペラオーがこのレースの連覇を決め、以降はほぼ狙い目にもならず、僅差で連勝となったメイショウサムソンやヒルノダムールのような皐月賞連対馬には、いくらかチャンスがありそうというくらい。

無論、菊花賞出走馬。

距離適性よりも、経験があることは重要なレースであることも、しっかりと証明されている。

その他の中のその他グループである前走条件戦組は、重賞好走馬のみ可能性あり

  • ・アサヒエンペラー 1986年皐月賞、ダービー3着→中山旧1400万下2着をひと叩きして、3位入線・2着への繰り上げで重賞2度目の連対。

昭和の時代までは毎年4月29日に開催されており、言わずと知れた天皇誕生日に、ほぼ確実に変則開催で行われていたのも30年前までの話。

その最後の方に、たまたま降着馬が出て<当時は失格処分しかなかったが、対象馬・ニシノライデンには前歴もあり…>、連対馬として名を残すことになったアサヒエンペラーは、競馬人・中舘英二にとって、全ての感情が生み出された唯一無二の存在としても知られる。

若いファンにそんな古い話をしても意味なし男ちゃんだが、当の現調教師に伺ってみれば、その情念にも似た感慨に何かを感じるはずである。

そろそろ、冷静に話してくれるだろうが、その天皇賞も乗り替わり、直前の自己条件戦の結果も踏まえてのものであることは、言うまでもなくであろう。

昭和の話なので、令和の時代に関係する要素はほとんどないが、二冠馬・ミホシンザンの復権をかけた5歳シーズンが、完走ならずとも、年明けから3連勝で、一応、ニシノライデンにも先着の上で勝ち切ったから、名誉を回復した一戦でもある。

一騎打ちムードの今年とよく似ている。

5歳のミホシンザンに、G1未勝利の6歳馬・ニシノライデンとの対決。

4歳の登録馬には条件戦上がり直後の馬はいないが、上がりきった6歳馬のハーツイストワールと未だ条件馬のロバートソンキー。

一応、ロバートソンキーは菊花賞出走馬であり、ハーツイストワールは上がり目十分でもこれが重賞初挑戦。

何となくというか、人気勢の間に食い込んできそうな馬を何頭かピックアップしていくうちに、昨年見たタフな展開からも、万が一の雨でも人気2頭に問題はないだろうが、テーオーロイヤルとはなると…。

父リオンディーズだから、難なく重馬場で圧勝の図もある天才型ステイヤーのサクセスストーリーには、条件が付く可能性がある。

アサヒエンペラー的漁夫の利を狙える同型を見つけようとすると、自然と条件戦組にも目が行く。

たまにしか出てこない組だが、今年の2頭は、オープン級のタフな性質を備えていそうに思う。

天皇賞(春)予想2022 - 出走予定馬の血統/成績/タイム

まさに1999年、2002年の構図とそっくりであるが、その間に連覇の和田騎手が乗るディープボンドが、近年傾向から一歩リードか。

ディープボンドの血統

ファミリーの起点となる、輸入繁殖牝馬・セレタの持ち込み馬である英月に始まり、その孫にあたるクリヒデが、ディープボンドにとっての5代母。

この馬は1962年の秋の天皇賞を制した牝馬であり、当時まではシュリリー系の中興の祖となったクインナルビー<オグリ兄妹、キョウエイマーチ一族の共通祖先>であるとか、ガーネット<これを4代母に持つメイショウサムソンは2007年に天皇賞春秋制覇>など、近年でも影響力を持つ一大牝系の土台を作るための実績作りの一つとして、3200Mの大レース獲り成功という経緯がある。

加えて、このセレタ系というか、クリヒデの全兄にあたるクリペロは、皐月・ダービー二冠の父クリノハナの名を高めるように、彼女より先に春の天皇賞を制したという実績が、殊この時代に至って、適性面の補強材料としてこの上ないバックボーンとなっている。

ディープボンドには母の姉の産駒にローレルゲレイロというスプリント春秋統一王者がいるため、マイル以下に指向のある牝馬が多く、ローレルゲレイロと同じキングヘイロー<皐月賞2着、菊花賞5着ながら、高松宮記念優勝、スプリンターズS3着の実績もある>の影響もやや気になったが、昨年からなんだか、同じブルードメアサイアーであるピクシーナイト、イクイノックス、ウォーターナビレラらの躍進をまさに牽引するかのように、昨年と同じローテで連続好走の後、凱旋門賞前哨戦のフォワ賞まで勝ってしまったのだから、チームの勢いは馬鹿にならない。

妙にクラシック第一冠の共通2着が嫌な予感を呼び込みつつあるものの、力で2着にねじ込んできた昨年のこのレースや有馬記念などの動きを考えたとき、適条件であるとするのが筋。

父キズナの産駒で、他に芝2000M以上の重賞競走で活躍したのは、いの一番に昨秋エリザベス女王杯で衝撃の圧勝を見せたアカイイトの名が挙がるが、その2着のステラリアや直前秋華賞の2着・ファインルージュなど、2000に一つのボーダーがあるのも事実。

牝系に支えられ、皐月賞こそ重賞初挑戦で単勝も360倍の10着であったが、すぐに重賞馬になると、ダービー5着、菊花賞4着で、昨年の活躍もあるから、キズナ初期の大成功馬は、現状で最高獲得賞金であるディープボンドであることは明白。

速い馬に可能性を求めやすい今どきの性質も示しつつ、本格派の長距離砲も出したキズナの本当の価値を考えた時、このレースを勝ってから、以降も好勝負を続けていくことが、最も手っ取り早い評価上昇の要素となりそうだ。

最近、スペシャルウィーク<エピファネイアの母父>、グラスワンダー<モーリスの父父>の名を当たり前のように、大レース優勝馬の血統表の中に見るせいで、例の菊花賞逃げ切り<1998年セイウンスカイ&横山典弘騎手以来となる快記録>を果たしたタイトルホルダーの存在を意識するだけで、セイウンスカイもエルコンドルパサー<クリソベリル、マリアライトの母父>のことも思い出してしまう、もはや、前時代の人間と化した筆者は、和田竜二騎手が春の天皇賞で人気馬に連続して乗るということでも、変にテンションが上がる。

思えば、レジェンドと称されることになる200勝男の武豊騎手が、ほぼ毎年、勝てるだろうと思われる馬に乗って、この期間騎乗3回は【1・2・0・0】という結果に終わったのも、全ては和田竜二と蛯名正義<現調教師、2002年マンハッタンカフェと共に優勝>らの極めて冷静な騎乗に導かれたスターホースによって、春の盾10勝の道を阻まれた、まだ潰えたのではないから遠回りさせられたのだと言える。

ウマ娘で競馬界の歴史を後半部分だけでも知ることになったビギナーたちに、これでもかと吉野家方式<これはちと問題か…>、じじい臭いハラスメントで知識のごり押しをして、さも教育したかのように思うさもしい人間ではいけないから、明快な和田&ディープボンド推しの根拠を示すとしよう。

いや、ディープボンドのお父さんであるキズナは、1998年の牝馬二冠を果たしたファレノプシスの半弟で、彼女と同期がスペシャルウィークやグラスワンダーであり、キズナの従兄には天皇賞と縁のある名馬もいて…。

もとい。

ディープボンドという馬は決して天才型ではなく、未勝利戦を勝ち上がった秋デビューの馬で、2勝目までは条件戦と皐月賞も含め、3連敗をしたような平凡さも持ち合わせている。

皐月賞を使えば、誰でも変わるというわけではないが、思い出深い名馬でその類例を挙げるなら、トライアルの若葉Sこそ勝っていたが、皐月賞はダイワメジャーとコスモバルクの競馬になって、まるで出番のなかったハーツクライが、ディープボンドと似たように京都新聞杯を勝って、ダービーに挑んで好走したというようなことがある。

皐月賞出走歴があり、ダービー前に一つ勝って、ダービーでも出てくるタフな少年なら、いくらでも上がり目があるということだろう。

2000年以降の現行条件と大差ない番組で、大レースが施行されるようになってから、ダービー前のひと叩きはほぼ絶滅してまったが、異例の中間NHKマイルC挿入のタニノギムレットは2002年ダービー勝ちを決めた以外で、それとほぼ同じローテーションのアサクサキングスは、ダービー2着の後に菊花賞勝ち。

ダービーを勝つためのローテに向かない以上、ハーツクライの2着は意義あるものであったから、その能力は4歳秋以降の躍進に繋がったと言える。

無論、中間負け続けるのは反動なども影響すること。

京都新聞杯から数多く使ったというほどタフに戦ったわけではないディープボンドも、中山金杯でよもやの後方入線だとか、雨馬場の質があまりに特殊になりやすい近年の凱旋門賞の罠にハマった異常なレースにおける不発を除けば、大きく負けているわけでもそれが連続しているわけでもないのだが、勝っているのはもう12F以上のレース。

天皇賞(春)予想2022 - レース展開と最終予想

気づけば、ハーツクライもアサクサキングスも長い距離に活路を見出した名馬であり、タニノギムレットの失墜、娘・ウオッカと一戦交えたアサクサキングスという構図を生んだ故障も、本質が長いところに向かなかったから。

即ち、長いところで結果を出せるとき、成長曲線を描く最も理想的な図を作る下地になるのが、この3歳春のアタックなのである。

プリンシパルSは、大改修後に2000M戦へと移行したが、ルーラーシップやスピルバーグ、負けた馬の中にもシャドウゲイトやポタジェなど10F路線での大成を促す非トライアル的要素が伺える一方、2200Mで施行のわずかな期間は、ダンスインザダークでサイレンススズカの2着マチカネフクキタルなど、やけに菊花賞とのコネクションが強い側面を持っていた。

皐月賞と並ぶ本流の青葉賞も、古くはサクラローレル、イングランディーレなど、近年でも、フェノーメノが勝った翌年から春天連覇を達成しているし、有馬記念で豪華メンバーを破ったゴールドアクターもその出走馬。

距離を伸ばして、いよいよクラシックにも、当然ダービーに出番があるだろうという目論見は、瞬時に結果として現れないものの、意外や、その後の戦略的な意味合いにおいて、極めて大きな収穫を得る結果となってきたわけだ。

考えてみれば、エピファネイアの父であるシンボリクリスエスも2002年に青葉賞も有馬記念も制し、翌年も出られる有馬は驚愕のレコード勝ちだった。

ダービーにフィットしない臨戦でも、味方につける運命めいたものを宿していた父キズナに対し、本流のステイヤー色を根拠づける中京の京都新聞杯勝ちであるならば、産駒のディープボンドに、いくらでも長距離戦線の活躍を望めるのではないのか。

無理筋ではなく、近年の日本競馬における名馬史を振り返っただけでこの内容。

何かを得て、何かを失うクラシック戦線に縁のなかった名馬たちに共通するリファールの血をクロスさせるディープボンドは、イングランディーレ、シャドウゲイト、アサクサキングス、当然ハーツクライもそう、ヘイルトゥリーズン系とリファールの血との組み合わせで爆発的な才能を炸裂されたディープインパクトと同じ構成を抱える、似たような性質を持つタレントたち。

リスグラシューもそう、モーリスも似たようなもので、本格化は5歳。

何も阻むものはないとは言い難いが、天皇賞・春に縁のある和田竜二に、ディープボンドというパートナーは、鬼に金棒であろう。

テイエムオペラオーから学んだ名馬の在り方を、今こそ、パートナーであるG1未勝利のディープボンドへと還元する時がやってきた。

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