オークス(優駿牝馬)予想

関東オークスを予想

本家イギリスのオークス同様、クラシック競走として牝馬戦では最も古い1938年のスタートである優駿牝馬は、無敗による変則三冠達成馬・クリフジが勝った第6回までが阪神で、
戦後の再開に合わせて、秋開催のまま東京の今の条件で固まり、1953年から春の今の時期の開催に落ち着きました。
よって、最初の阪神と東京でしか開催されていないレースで、一度たりとも開催条件に変更のない翌週のダービーと同じく、このレースを開催するために行われている東京競馬といって、過言はありません。
近年、特にここ10年での三冠牝馬の高頻度の誕生により、レース高速化と共に、ここで燃え尽きない挑戦者たちの最初のターニングポイントにもなっていて、3歳限定重賞の枠組みから逸脱するハイレベル戦へと昇華しています。

オークス 21世紀の三冠牝馬

開催年馬名成績
2003年スティルインラブ全て2番人気での勝利
2010年アパパネオークスは同着優勝
2012年ジェンティルドンナオークスレコードで5馬身差圧勝
2018年アーモンドアイ
後にGⅠ8勝馬となる
2020年デアリングタクト現役の無敗三冠牝馬

オークス(優駿牝馬)の特徴

長いのは間違いないので、スローペースの年も多い一方で、昔ほどは強烈なスピード型が登場しない分、それなりの中距離適性がある先行型が登場して、締まったレースが多くなって、
極めて速い時計の決着が増えており、時にダービーよりも速い決着になる年もあるほどで、そうなると、もうダービー馬よりもこちらの勝者の方が以降で有利という構図が出来上がります。

オークス(優駿牝馬)歴代優勝馬

 1着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
2着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
3着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
2011年エリンコート
牝3
55
後藤浩輝
7忘れな草賞①
デュランダル
ピュアブリーゼ
牝3
55
柴田善臣
8フローラS「3」
モンズーン
ホエールキャプチャ
牝3
55
池添謙一
2桜花賞②
クロフネ
2012年ジェンティルドンナ
牝3
55
川田将雅
3桜花賞①
ディープインパクト
ヴィルシーナ
牝3
55
内田博幸
2桜花賞②
ディープインパクト
アイスフォーリス
牝3
55
松岡正海
9フローラS②
ステイゴールド
2013年メイショウマンボ
牝3
55
武幸四郎
9桜花賞⑩
スズカマンボ
エバーブロッサム
牝3
55
戸崎圭太
5フローラS<2>
ディープインパクト
デニムアンドルビー
牝3
55
内田博幸
1フローラS<1>
ディープインパクト
2014年ヌーヴォレコルト
牝3
55
岩田康誠
2桜花賞③
ハーツクライ
ハープスター
牝3
55
川田将雅
1桜花賞①
ディープインパクト
バウンスシャッセ
牝3
55
北村宏司
3皐月賞⑪
ゼンノロブロイ
2015年ミッキークイーン
牝3
55
浜中俊
3忘れな草賞①
ディープインパクト
ルージュバック
牝3
55
戸崎圭太
1桜花賞⑨
マンハッタンカフェ
クルミナル
牝3
55
池添謙一
6桜花賞②
ディープインパクト
2016年シンハライト
牝3
55
池添謙一
1桜花賞②
ディープインパクト
チェッキーノ
牝3
55
戸崎圭太
3フローラS①
キングカメハメハ
ビッシュ
牝3
55
M.デムーロ
5フローラS⑤
ディープインパクト
2017年ソウルスターリング
牝3
55
C.ルメール
1桜花賞<3>
フランケル
モズカッチャン
牝3
55
和田竜二
6フローラS①
ハービンジャー
アドマイヤミヤビ
牝3
55
M.デムーロ
2桜花賞<12>
ハーツクライ
2018年アーモンドアイ
牝3
55
C.ルメール
1桜花賞①
ロードカナロア
リリーノーブル
牝3
55
川田将雅
4桜花賞③
ルーラーシップ
ラッキーライラック
牝3
55
石橋脩
2桜花賞②
オルフェーヴル
2019年ラヴズオンリーユー
牝3
55
M.デムーロ
1忘れな草賞①
ディープインパクト
カレンブーケドール
牝3
55
津村明秀
2スイートピーS①
ディープインパクト
クロノジェネシス
牝3
55
北村友一
2桜花賞③
バゴ
2020年デアリングタクト
牝3
55
松山弘平
1桜花賞「1」
エピファネイア
ウインマリリン
牝3
55
横山典弘
7フローラS①
スクリーンヒーロー
ウインマイティー
牝3
55
和田竜二
13忘れな草賞<1>
ゴールドシップ

良は無印・○は着順/<稍>「重」【不良】

オークス(優駿牝馬)過去10年のデータベース

 1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1番人気5回2回1回2回50%70%80%
クイーンC勝ち馬0回1回3回3回0%14%57%
阪神JF勝ち馬1回0回1回2回25%25%50%
桜花賞1着3回1回0回4回38%50%50%
桜花賞2着1回1回3回3回13%25%63%
桜花賞3着2回1回1回5回22%33%44%
桜花賞4着0回0回0回6回0%0%0%
桜花賞5着0回0回0回7回0%0%0%
桜花賞6~10着11回1回0回21回4%9%9%
桜花賞11着以下0回0回1回20回0%0%5%
フローラS1着0回3回1回6回0%30%40%
フローラS2着0回2回0回6回0%25%25%
フローラS3着~5着0回1回1回14回0%6%13%
忘れな草賞1着3回0回1回6回30%30%40%
忘れな草賞2着~3着0回1回0回2回0%33%33%
スイートピーS0回1回0回16回0%6%6%
フラワーC0回1回1回30回0%3%6%
皐月賞0回0回1回0回0%0%100%
前走が上位以外のレース0回0回0回16回0%0%0%

三冠馬が出ているということは、人気のある馬が強いレースです。
理由もなく消えるわけがないので、桜花賞から登場の人気馬が圧倒的に強いのは当然のことでしょう。
それと同日開催の忘れな草賞は、2週後のフローラSより間隔が開く分、伏兵には有利。
あと気になるのが、桜花賞の真ん中あたりで入線の馬。
いつも来るわけではなく、馬券になったのが良馬場なのに大波乱だった2回に絡むオークスなので、これも古くからの傾向として、混戦の年は桜花賞の結果より人気などを重視したいところです。

シーザリオやスマイルトゥモロー、時に桜花賞の好走馬も出したフラワーCは常にハイレベルになるとされてきたものが、単なる中山重賞になりかけている傾向がこれ。
馬券になっているのがフローラSでも本番でも2着のエバーブロッサムと、皐月賞に出走後にこちらに回ってきたバウンスシャッセと、タフなローテでもめげなかった面々ばかり。
近年はフラワーCの時計が速くなっている影響もあるのでしょうが、ここでは長すぎるという感じでペースメーカーに終始する馬ばかりが目立ちます。

オークス(優駿牝馬)攻略のポイント

まず強いことが大切ですが、それ以外には、すでに1600と2000で勝ち鞍があるとか、その間の距離で全て好走実績がある、または、桜花賞の前に1800Mで強い勝ち方をしていたとか、
何となくでも、総合力の違いのようなものを見せていた馬が、先ず理由もなく崩れることはないというレースです。
ダービーも一時期、やたらと1番人気ばかり勝っていたことがありましたが、現在、それが5年連続優勝。
血統も実績も優秀な馬ばかりで、穴党はヒモ荒れに期待するしかありません。

オークス(優駿牝馬)2021【予想】

オークス(優駿牝馬)の予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!

白馬の2冠か新女王誕生か。

歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

レース名優駿牝馬(第82回 オークス)
グレード重賞(G1)
日程2021年5月23日(日曜)
発走時間15時40分
開催場所東京競馬場
距離芝2400m
コース左回り
賞金1億1000万円
レコードタイム2:20.6
※アーモンドアイ(2018年)

オークス(優駿牝馬)予想2021の出馬表(馬柱)- 出走予定馬の馬体診断と想定騎手(枠順確定)※予想オッズ&最終追い切り更新!

枠順出走予定馬騎手1週前追い切り最終追い切り性齢斤量予想オッズ
1ククナ
横山 武史美浦・南W・良
5F 67.7-52.8-39.4-13.0(馬なり)
美浦・南W・稍重
5F 66.6-52.2-38.3-12.1(馬なり)
牝355.028.6
1スルーセブンシーズ
戸崎 圭太美浦・南W・良
5F 67.5-51.6-37.7-12.2(馬なり)
美浦・南W・稍重
5F 66.8-52.0-38.6-11.9(馬なり)
牝355.053.5
2タガノパッション
岩田 康誠-栗東・CW・稍重
6F 84.3-67.3-52.4-38.0-12.1(一杯)
牝355.069.5
2パープルレディー
田辺 裕信美浦・南W・良
5F 70.8-54.9-40.6-12.5(直一杯)
美浦・ポリ・良
5F 69.0-53.1-38.6-12.1(馬なり)
牝355.0130.5
3ウインアグライア
和田 竜二美浦・南W・良
5F 66.1-50.7-36.9-12.0(馬なり)
美浦・南W・稍重
4F 54.8-39.2-11.8(G前仕掛け)
牝355.0134.2
3クールキャット
武 豊美浦・南W・稍重
5F 68.1-53.4-38.7-11.8(G前仕掛け)
美浦・南W・稍重
5F 67.7-52.1-38.0-11.8(馬なり)
牝355.014.8
4アカイトリノムスメ
C.ルメール美浦・南W・良
5F 67.1-52.3-38.5-12.5(馬なり)
美浦・南W・稍重
5F 68.4-52.4-38.0-12.9(馬なり)
牝355.03.5
4ハギノピリナ
藤懸 貴志栗東・坂路・良
800m 57.2-41.1-26.5-13.0(馬なり)
栗東・坂路・稍重
800m 56.7-40.3-25.5-12.4(馬なり)
牝355.0258.0
5エンスージアズム
岩田 望来栗東・坂路・良
800m 51.3-37.3-24.6-12.4(一杯)
栗東・CW・稍重
6F 84.0-67.0-52.4-38.4-12.2(馬なり)
牝355.093.7
5ユーバーレーベン
M.デムーロ美浦・南W・良
5F 68.6-53.8-39.2-12.7(馬なり)
栗東・坂路・良
5F 68.2-52.7-38.7-12.1(馬なり)
牝355.09.3
6ソダシ
吉田 隼人栗東・CW・良
6F 86.9-69.6-53.2-38.3-11.6(馬なり)
栗東・坂路・稍重
800m 54.7-39.5-25.3-12.3(馬なり)
牝355.01.8
6ミヤビハイディ
吉田 豊美浦・南W・良
5F 69.2-53.2-39.2-12.3(馬なり)
美浦・南W・稍重
5F 67.8-51.8-38.1-12.5(馬なり)
牝355.0280.8
7アールドヴィーヴル松山 弘平栗東・坂路・良
800m 51.4-37.3-25.0-12.8(馬なり)
栗東・坂路・稍重
800m 54.2-39.0-25.1-12.5(馬なり)
牝355.019.3
7ストライプ
柴田 善臣美浦・坂路・稍重
800m 53.6-39.5-26.5-13.2(馬なり)
美浦・坂路・稍重
800m 52.9-38.7-25.2-12.2(強め)
牝355.0337.3
7ファインルージュ
福永 祐一美浦・南W・良
6F 83.5-67.8-53.1-39.0-12.0(馬なり)
美浦・南W・稍重
5F 67.1-52.5-38.2-12.1(馬なり
牝355.013.4
8ステラリア
川田 将雅栗東・CW・良
7F 99.2-82.7-66.5-51.5-36.9-11.5(強め)
栗東・CW・稍重
6F 85.6-68.0-52.5-38.9-12.2(馬なり)

団野騎手(実戦は川田騎手)
牝355.09.6
8スライリー
石川 裕紀人美浦・南W・良
5F 64.4-50.1-37.2-12.9(一杯)
美浦・南W・稍重
5F 68.7-52.7-38.5-12.7(馬なり)
牝355.0107.8
8ニーナドレス
藤岡 康太栗東・CW・稍重
7F 94.2-79.3-64.3-50.4-36.9-11.4(一杯)
栗東・坂路・稍重
800m 56.0-40.3-25.3-11.9(馬なり)
牝355.0107.8

オークス(優駿牝馬)予想2021 - 過去10年のデータ傾向

レース展望に重要な視点はは2つ。

格の差は歴然であるということと、ソダシの距離適性とをじっくりと、かつ常識の範疇で天秤にかけるべき。

今トレンドのローテは、桜花賞当日の雰囲気も味わえる忘れな草賞勝ちからの直行

ここ10年だけで勝ち馬は3頭、

・2011年 エリンコート

・2015年 ミッキークイーン

・2019年 ラヴズオンリーユー

オークスに至るまでの戦績に関して、最も縛りが少ないのがこの組なのかもしれない。
エリンコートに関しては、忘れな草賞前までは7戦2勝の平凡な戦績。
ミッキークイーンはクイーンCで大いに体を減らして桜花賞断念も、心身のバランスを整え挑んだ忘れな草賞で自信をつけて、世代トップへと駆け上がった。
ラヴズオンリーユーはただ単に、早い段階からオークスを狙ったローテに切り替えていただけでのことで、矢作調教師が無理をさせなかったのが真相。無敗は当然の血統馬だった。<全兄にリアルスティール>

3着馬も近10年で、桜花賞と似た馬場質の時に勝ったウインマイティーが、トライアルホースのウインマリリンと桜花賞馬・デアリングタクト<次戦で三冠達成>に接近した3着。
これも、例年なら勝っていて不思議なく、上位2頭があまりに有能だった。

タレントは別路線から登場の流れにあっても、近6年だけで3度勝ち負けのレースをしているのだから、毎度安定の切りであるスイートピーS連対馬と、同じに扱う必要はない。
そのスイートピーS勝ちの中には、カレンブーケドールがいる。
この間の春の天皇賞で、日経賞に引き続いて、本番も盛り上げた連続上位入線組の中に、彼女とウインマリリンの他に、遅い菊花賞を制して、スタミナ勝負で台頭のワールドプレミアまでいた。
菊花賞も大いにスタミナ勝負に戻ってきたが、オークスは総合力でしか歯が立たない牝馬限定戦であり、古牡馬も苦戦の長距離重賞で好走の馬として、後々も登場であるなら、距離相応の実績をオークス前から証明の馬をいちいち切ってはならないのだ。

近年高速決着になりやすいフローラS組でさえ、連続好走は一時期よりかなり増えている。
距離相応のスキルを信じるなら、今年のステラリアも無視してはいけないだろう。

実は、1番人気がダービーと同じくらい上位に絡む手堅いレースになってきた

近年で1番人気に応えた5頭のうち、はっきりと傾向が出ているのは、それがここ5年に集中し、中でも桜花賞勝ちの2頭を含む、出走馬中の最先着馬が3勝。
他の馬はというと、桜花賞前まで無敗のソウルスターリングとオークスも勝って4戦無敗としたラヴズオンリーユーだから、人気になる理由ははっきりしている。
ソウルスターリングの年は、短距離型のレーヌミノルが桜花賞を制し、後者が参戦の年は、勝ち馬のグランアレグリアはマイルCへ向かった。

その前の5年で、桜花賞馬が人気になったのは、マルセリーナとハープスターといった軽やかな走りでキレを見せたディープ産駒の2頭。
血統構成からして、無難にこなせるだろうという見立てではあったが、二冠は達成できなかった。
でも、掲示板には載っている。

桜花賞前まで無敗のルージュバックも、揉まれたことで正攻法のちょい長条件ながら2着。
だから、フローラSで走りすぎて、乗り替わりのあったジェンティルドンナの評価落ちで無駄なものまで背負わされたミッドサマーフェアくらいしか消えていないのだ。
ダービーは同じ期間では、【4・1・2・3】ではあるが、4着以下の3頭のうち、唯一適性不適の敗戦だったのが、皐月賞を経ず無敗の魅力で人気集中のダノンプレミアムだけ。
それでも、スローの展開もあって、勝ち馬と大差ない6着。適性や不器用さも影響したが、酷い結果ではない。
要するに、ガラガラポンの第一冠を経た後、その関門をどういう形であれ通過してきた1番人気馬を、軽視する理由などないわけだ。
ソダシさん、お分かりかな。

フローラSは一応、トライアル競走の機能は果たしている

2着に入ったフローラS勝ち馬は、チェッキーノ、モズカッチャン、ウインマリリン。チェッキーノは以降故障で苦しんだが、あとの2頭はずっと思わせぶりの競馬を続けながら、何だかんだで牡馬に伍して大活躍。
レースの水準というより、桜花賞と同じように、とても素晴らしい勝ち馬がコンスタントに登場するから、ある程度の時計なり、着差を広げて勝ってきた時、まず不発はない。
桜花賞組絶対有利なのは当然だが、桜花賞も極端に時計が速くなっていて、昨年もデアリングタクトでなければ、きっと別路線の組が上位を占めていて不思議はなかった。

三冠獲り可能の牝馬が頻出とあって、それとある程度やり合える馬というのは、11年前、雨中の名勝負を勝ち分けたアパパネとサンテミリオンの関係に似て、日々進化のサラブレッドのこと、フレッシュなメンツに適性で勝負できる本物が、ついに今頃になって登場することになったのであろう。
デビュー前から、デビューからしばらくして、いずれにせよ期待されたオークス候補など枚挙に暇がないわけだが、今はそういう馬こそ大胆に狙っていいのである。
トライアル負けでも本番巻き返しの馬は昔はいたが、その手の優勝馬は、もう20年前のレディパステル<フローラ2着→ 本番勝ち>まで遡らないと登場しない。

桜花賞や皐月賞の後、二冠目のトライアルを挟んで本番に臨む時代ではない。
この厳しいローテで最後にオークス優勝を果たしたのは、1990年にレコード勝ちのエイシンサニーが最後。
本番とトライアルを交互に使うローテは、遥か前から廃れている。
だから、フレッシュな組は買いたいところだが、今年もう3戦しているクールキャットの扱いは、武豊騎手<オークス3勝>以外に難儀な面が大いにある。
いずれにせよ、着までのイメージだから、難しい拾い方に固執しない方がいいだろう。

名牝の名牝たる所以が証明される舞台こそが、この優駿牝馬というG1競走

昨年の三冠奪取物語には、途中で大いなるアクシデントや失意の敗戦がなかったから、まるでオートマチックに完遂された印象も残したが、実際は一戦ごとにスリリングな展開が待っていた。
こういう大記録が達成される時ほど、その後にもアクシデントは発生するもの。
コントレイルだって、ジャパンCは人からとやかく言われるような内容ではなかったが、直前の菊花賞は苦しみ抜いた戦いの末、勝ち取った栄誉。
大阪杯の時期に来て、再調整が必要な事態が発生したかのような不発であったという見方もできる。

ジェンティルドンナとアーモンドアイは、桜花賞よりもずっと豪快でシンプルな強さを体現した安定の競馬だったが、ジェンティルドンナは1番人気ではない。
苦手な雨馬場をこなしたアパパネ<2010年>は、何とかサンテミリオンに最後に追いついてゴール。
デアリングタクトは気性難がレースごとに顕在化して、オークスでは慎重に乗るしかなかったため、1角に入る段階でかなりの不利を受けていた。
消極的騎乗の批評が大半だったが、エピファネイアの光と影を見ているファンならば、その見解はあまりに短絡的に思える。
父より運動神経が優れているデアリングタクトをコントロールするのは、相当にタフな作業だ。

独走することも珍しくない桜花賞やフローラSの近年の勝ち馬は、秋にはJCまで一気に制したジェンティルドンナやアーモンドアイは2馬身以上つけて勝ったが、強い馬が決まって勝っているにもかからわず、ほとんどの年で半馬身差以内の接戦で決着している。
デアリングタクトやアパパネは秋華賞はスタートでほぼ三冠決めたが、オークス完勝のJC勝ちの2頭は、もう少しスリリングな最終戦だった。

接戦の経験が多いソダシには、も意外なまでの敏捷性が<血統構成からして、瞬発力に富んだ才能と言えるレベル>武器になる側面と共に、マイルでの圧倒的な持ち時計がある。
ダービー3馬身差勝ちのウオッカのようになれるとは限らないが、それと同じ時計で2歳女王を戴冠した能力値は、限りなく世代最高のレベルであろう。
何しろ、桜花賞の勝ちタイムは高速のNHKマイルCより速い。
不利などで完敗のソングラインがあのタッチの差で敗れた結果なのだから、常識的に他馬の戴冠を予想する見立てはなかなか成立しないように思う。

オークス(優駿牝馬)予想2021 - 出走予定馬、ソダシの血統/成績/タイム

安定した自在の立ち回りを武器に、歴代の名牝たちを少し凌駕したような戦績を作ったソダシは、どう減点しようとも強いという結論に達する!

この馬の距離適性のカギを握っているのは、父のクロフネでも母父のキングカメハメハでもない。
輸入繁殖牝馬・ウェイブウインドの父であるノーザンダンサー産駒のトップサイダーだ。

自身は大活躍した馬ではないが、母系は日本とフランスで圧倒的に輝きを見せたエルコンドルパサー、種牡馬として大変な活躍を見せたヌレイエフ、その甥であるサドラーズウェルズとフェアリーキングの兄弟と同じラフショッドの系統。
エルコンドルパサーにはそれらの血がふんだんに取り込まれたことで、近代競馬の礎を築いた欧州圏のホースマンを大いに唸らせるほどの血統馬と認知され、凱旋門賞僅差の2着で不動の評価へと繋げた。

トップサイダーにとって、ラフショッドは4代母にあたるのだが、これにマイバブー×ナスルーラ×プリンスキロというほぼ同時代の名種牡馬を配した上で、競馬界そのものを牛耳っていくノーザンダンサーを締めに配したトップサイダーの段階では、かなりスピードに特化した快速血統になっていて、前向きさを勝負根性に変えられないと、脆いという馬ばかりになった。

代表産駒はアサティス。
ところがこの馬、唯一のG1タイトルがジョッキークラブ大賞<伊 サンシーロ・芝2400M>という馬で、ホーリックス対オグリキャップの伝説のJCにもちゃっかり参戦の馬。
12Fで4勝した馬だったが、これは母父がリボー系のグロースタークであり、後に名牝を数多く送り込むプライヴェートアカウントとも近親という関係も影響したか。

ただ、同じ父を持つデュラブと共に同時代に日本で種牡馬入りしてからは、和製砂王者等の個性派の父となり、初代ジャパンCダート勝ちのウイングアローをアサティスが出せば、彼の斜陽が明解になった頃、船橋にトーシンブリザードという天才をデュラブが出すといった具合。
そんな血筋を活かそうとすれば、必然的にダート向きに出てしまうウェイブウインドから、サンデーサイレンスとの相性を見極めるところで誕生したのが、ドバイワールドC2着のトゥザヴィクトリーと同じ年に誕生したシラユキヒメだった。

その後の一族の発展は年を追うごとに凄味を増し、太い血脈をソダシとメイケイエールが印象付けたところで、主要系統への仲間入りを果たしたというわけだ。
この同期の両者。
ソダシとメイケイエールは同じ怪しい気性を持ち味としつつ、サンデーサイレンスをクロスさせやすくなったシラユキヒメから3代目になるメイケイエールにはすかさずその血を直系に入れたものの、変なスイッチは入りやすい馬になってしまった。

そこでまだ我慢が出来ているソダシは、いつでもダート転戦可能のクロフネ×キングカメハメハ×サンデーサイレンス×トップサイダーなのだから、狂気はまだ眠っているに過ぎない。
ただし、決定打になる気性難の血は入っていても、危険性を増すような危ないクロスはなく、ノーザンダンサーが浅く広範に掛かる平凡な配合。
まるで器用な配合に見えないが、トップサイダーには抑えが利いた時の底知れぬ勝負根性が備わっている。
見た目に似合わず、中身は歴戦の古豪ダート巧者のように見えた桜花賞であったと筆者は考える。
故に、強いと言えるほどのディープがいるわけではないこの組み合わせで、アンチも取り込んだオークスを取りこぼす可能性は、現状、データを様々付け合わせたところで、休み明けの桜花賞走りすぎ以外の死角は全くないに等しい。

オークス(優駿牝馬)予想2021 - レースの展開予想

脚質1着2着3着4着以下
逃げ馬1回1回0回19回
先行馬1回4回4回60回
差し馬14回12回14回128回
追い込み馬5回2回2回89回
有利な枠順1着2着3着4着以下
1枠2回5回3回30回
2枠6回2回1回29回
3枠0回2回4回34回
4枠1回1回1回37回
5枠4回3回3回30回
6枠0回0回3回37回
7枠6回3回3回48回
8枠2回3回2回51回

「1:31.1」の桜花賞を体感した直後、ソダシはオークスでは買いづらいと思った。
きっと、その手のスタンスであいる記者もファンも多い。
同時に、牡馬戦線の「隙間」を狙い打てば、総合的に勘案しというやつで、何とかなりそうな気配をかぎ取ったサトノレイナスの積極的回避により、景色はまるで変化した。
対抗馬こそ失ったが、近年のオークス1番人気馬の課題は自身が踏ん張り切れるかどうかという内面的なものばかり。

東京で牝馬同士、3歳の春に12F戦をそれも、桜花賞路線からそのまま来た組が底力勝負に挑むのだから、ペースの中身は関係なく、どの道消耗戦になる。
きっと、身体が動かなければ、ソダシは回避だろう。
ただ、4歳秋のアーモンドアイはうまくいかなかったが、過酷なマイル戦のあとにもっと短くしたりとかかなりの距離延長を画策すると、意外とハマるもの。
かく言うアーモンドアイ女史とて、桜花賞レコードで快勝後のオークスは、正攻法でフラフラ走りながらも完勝だった。

レコードといっても、ウオッカがそうであったように阪神のコースレコード。
それも尋常ではないレベル。
さすがに、1分31秒台の決着で同年のNHKマイルCより遅いことは必然的だったのが、桜花賞の方がずっと中身と勝ち馬の質も上。
競走馬のとしての水準がそのまま出た桜花賞ならば、時計の問題はさておき、オークスで凡走はない。

オークスに出走の桜花賞レコード勝ちの面々は、高水準の時計の決着になった平成以降だと、京都開催でレースレコード勝ちのシスタートウショウから、タイ記録まで含めても、【3・3・3・1】という成績。
唯一消えたダンスインザムードとて、稍重でスタミナ切れでも4着。
彼女なりに優駿牝馬に選ばれる努力をした。
名牝があちこち闊歩する時代では、ソダシの才能は特段目立たないが、故障でもない限り、どこかで再び、札幌2歳Sのような出入りの激しいレースで男馬を完封するパフォーマンスを見せてくれるだろう。

特別抜けているわけではないソダシだが、現時点で、史上初の白毛のクラシックホースではなく、史上初のオークス前まで無敗の2歳女王&ギニーホースなのである。
距離はどう考えても長いので、苦戦する可能性は大いにあるが、消える理由も故障くらいしか見当たらない。
シーザリオやその孫になるデアリングタクトでも、最後は馬込みを抜け出してきた。
競馬が上手なソダシが崩れる理由もないとなると、ほとんどこのオークス、見をお勧めである。
伏兵の選出に失敗した筆者の次なる狙いは、もう夏競馬の方に向いている。

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オークス(優駿牝馬) 過去の予想と結果