オークス(優駿牝馬)2021【予想】
オークス(優駿牝馬)の予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
白馬の2冠か新女王誕生か。
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
レース名 | 優駿牝馬(第82回 オークス) |
グレード | 重賞(G1) |
日程 | 2021年5月23日(日曜) |
発走時間 | 15時40分 |
開催場所 | 東京競馬場 |
距離 | 芝2400m |
コース | 左回り |
賞金 | 1億1000万円 |
レコードタイム | 2:20.6 ※アーモンドアイ(2018年) |
オークス(優駿牝馬)予想2021の出馬表(馬柱)- 出走予定馬の馬体診断と想定騎手(枠順確定)※予想オッズ&最終追い切り更新!
枠順 | 出走予定馬 | 騎手 | 1週前追い切り | 最終追い切り | 性齢 | 斤量 | 予想オッズ |
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1 | ククナ | 横山 武史 | 美浦・南W・良 5F 67.7-52.8-39.4-13.0(馬なり) | 美浦・南W・稍重 5F 66.6-52.2-38.3-12.1(馬なり) | 牝3 | 55.0 | 28.6 |
1 | スルーセブンシーズ | 戸崎 圭太 | 美浦・南W・良 5F 67.5-51.6-37.7-12.2(馬なり) | 美浦・南W・稍重 5F 66.8-52.0-38.6-11.9(馬なり) | 牝3 | 55.0 | 53.5 |
2 | タガノパッション | 岩田 康誠 | - | 栗東・CW・稍重 6F 84.3-67.3-52.4-38.0-12.1(一杯) | 牝3 | 55.0 | 69.5 |
2 | パープルレディー | 田辺 裕信 | 美浦・南W・良 5F 70.8-54.9-40.6-12.5(直一杯) | 美浦・ポリ・良 5F 69.0-53.1-38.6-12.1(馬なり) | 牝3 | 55.0 | 130.5 |
3 | ウインアグライア | 和田 竜二 | 美浦・南W・良 5F 66.1-50.7-36.9-12.0(馬なり) | 美浦・南W・稍重 4F 54.8-39.2-11.8(G前仕掛け) | 牝3 | 55.0 | 134.2 |
3 | クールキャット | 武 豊 | 美浦・南W・稍重 5F 68.1-53.4-38.7-11.8(G前仕掛け) | 美浦・南W・稍重 5F 67.7-52.1-38.0-11.8(馬なり) | 牝3 | 55.0 | 14.8 |
4 | アカイトリノムスメ | C.ルメール | 美浦・南W・良 5F 67.1-52.3-38.5-12.5(馬なり) | 美浦・南W・稍重 5F 68.4-52.4-38.0-12.9(馬なり) | 牝3 | 55.0 | 3.5 |
4 | ハギノピリナ | 藤懸 貴志 | 栗東・坂路・良 800m 57.2-41.1-26.5-13.0(馬なり) | 栗東・坂路・稍重 800m 56.7-40.3-25.5-12.4(馬なり) | 牝3 | 55.0 | 258.0 |
5 | エンスージアズム | 岩田 望来 | 栗東・坂路・良 800m 51.3-37.3-24.6-12.4(一杯) | 栗東・CW・稍重 6F 84.0-67.0-52.4-38.4-12.2(馬なり) | 牝3 | 55.0 | 93.7 |
5 | ユーバーレーベン | M.デムーロ | 美浦・南W・良 5F 68.6-53.8-39.2-12.7(馬なり) | 栗東・坂路・良 5F 68.2-52.7-38.7-12.1(馬なり) | 牝3 | 55.0 | 9.3 |
6 | ソダシ | 吉田 隼人 | 栗東・CW・良 6F 86.9-69.6-53.2-38.3-11.6(馬なり) | 栗東・坂路・稍重 800m 54.7-39.5-25.3-12.3(馬なり) | 牝3 | 55.0 | 1.8 |
6 | ミヤビハイディ | 吉田 豊 | 美浦・南W・良 5F 69.2-53.2-39.2-12.3(馬なり) | 美浦・南W・稍重 5F 67.8-51.8-38.1-12.5(馬なり) | 牝3 | 55.0 | 280.8 |
7 | アールドヴィーヴル | 松山 弘平 | 栗東・坂路・良 800m 51.4-37.3-25.0-12.8(馬なり) | 栗東・坂路・稍重 800m 54.2-39.0-25.1-12.5(馬なり) | 牝3 | 55.0 | 19.3 |
7 | ストライプ | 柴田 善臣 | 美浦・坂路・稍重 800m 53.6-39.5-26.5-13.2(馬なり) | 美浦・坂路・稍重 800m 52.9-38.7-25.2-12.2(強め) | 牝3 | 55.0 | 337.3 |
7 | ファインルージュ | 福永 祐一 | 美浦・南W・良 6F 83.5-67.8-53.1-39.0-12.0(馬なり) | 美浦・南W・稍重 5F 67.1-52.5-38.2-12.1(馬なり | 牝3 | 55.0 | 13.4 |
8 | ステラリア | 川田 将雅 | 栗東・CW・良 7F 99.2-82.7-66.5-51.5-36.9-11.5(強め) | 栗東・CW・稍重 6F 85.6-68.0-52.5-38.9-12.2(馬なり) 団野騎手(実戦は川田騎手) | 牝3 | 55.0 | 9.6 |
8 | スライリー | 石川 裕紀人 | 美浦・南W・良 5F 64.4-50.1-37.2-12.9(一杯) | 美浦・南W・稍重 5F 68.7-52.7-38.5-12.7(馬なり) | 牝3 | 55.0 | 107.8 |
8 | ニーナドレス | 藤岡 康太 | 栗東・CW・稍重 7F 94.2-79.3-64.3-50.4-36.9-11.4(一杯) | 栗東・坂路・稍重 800m 56.0-40.3-25.3-11.9(馬なり) | 牝3 | 55.0 | 107.8 |
オークス(優駿牝馬)予想2021 - 過去10年のデータ傾向
レース展望に重要な視点はは2つ。
格の差は歴然であるということと、ソダシの距離適性とをじっくりと、かつ常識の範疇で天秤にかけるべき。
今トレンドのローテは、桜花賞当日の雰囲気も味わえる忘れな草賞勝ちからの直行
ここ10年だけで勝ち馬は3頭、
・2011年 エリンコート
・2015年 ミッキークイーン
・2019年 ラヴズオンリーユー
オークスに至るまでの戦績に関して、最も縛りが少ないのがこの組なのかもしれない。
エリンコートに関しては、忘れな草賞前までは7戦2勝の平凡な戦績。
ミッキークイーンはクイーンCで大いに体を減らして桜花賞断念も、心身のバランスを整え挑んだ忘れな草賞で自信をつけて、世代トップへと駆け上がった。
ラヴズオンリーユーはただ単に、早い段階からオークスを狙ったローテに切り替えていただけでのことで、矢作調教師が無理をさせなかったのが真相。無敗は当然の血統馬だった。<全兄にリアルスティール>
3着馬も近10年で、桜花賞と似た馬場質の時に勝ったウインマイティーが、トライアルホースのウインマリリンと桜花賞馬・デアリングタクト<次戦で三冠達成>に接近した3着。
これも、例年なら勝っていて不思議なく、上位2頭があまりに有能だった。
タレントは別路線から登場の流れにあっても、近6年だけで3度勝ち負けのレースをしているのだから、毎度安定の切りであるスイートピーS連対馬と、同じに扱う必要はない。
そのスイートピーS勝ちの中には、カレンブーケドールがいる。
この間の春の天皇賞で、日経賞に引き続いて、本番も盛り上げた連続上位入線組の中に、彼女とウインマリリンの他に、遅い菊花賞を制して、スタミナ勝負で台頭のワールドプレミアまでいた。
菊花賞も大いにスタミナ勝負に戻ってきたが、オークスは総合力でしか歯が立たない牝馬限定戦であり、古牡馬も苦戦の長距離重賞で好走の馬として、後々も登場であるなら、距離相応の実績をオークス前から証明の馬をいちいち切ってはならないのだ。
近年高速決着になりやすいフローラS組でさえ、連続好走は一時期よりかなり増えている。
距離相応のスキルを信じるなら、今年のステラリアも無視してはいけないだろう。
実は、1番人気がダービーと同じくらい上位に絡む手堅いレースになってきた
近年で1番人気に応えた5頭のうち、はっきりと傾向が出ているのは、それがここ5年に集中し、中でも桜花賞勝ちの2頭を含む、出走馬中の最先着馬が3勝。
他の馬はというと、桜花賞前まで無敗のソウルスターリングとオークスも勝って4戦無敗としたラヴズオンリーユーだから、人気になる理由ははっきりしている。
ソウルスターリングの年は、短距離型のレーヌミノルが桜花賞を制し、後者が参戦の年は、勝ち馬のグランアレグリアはマイルCへ向かった。
その前の5年で、桜花賞馬が人気になったのは、マルセリーナとハープスターといった軽やかな走りでキレを見せたディープ産駒の2頭。
血統構成からして、無難にこなせるだろうという見立てではあったが、二冠は達成できなかった。
でも、掲示板には載っている。
桜花賞前まで無敗のルージュバックも、揉まれたことで正攻法のちょい長条件ながら2着。
だから、フローラSで走りすぎて、乗り替わりのあったジェンティルドンナの評価落ちで無駄なものまで背負わされたミッドサマーフェアくらいしか消えていないのだ。
ダービーは同じ期間では、【4・1・2・3】ではあるが、4着以下の3頭のうち、唯一適性不適の敗戦だったのが、皐月賞を経ず無敗の魅力で人気集中のダノンプレミアムだけ。
それでも、スローの展開もあって、勝ち馬と大差ない6着。適性や不器用さも影響したが、酷い結果ではない。
要するに、ガラガラポンの第一冠を経た後、その関門をどういう形であれ通過してきた1番人気馬を、軽視する理由などないわけだ。
ソダシさん、お分かりかな。
フローラSは一応、トライアル競走の機能は果たしている
2着に入ったフローラS勝ち馬は、チェッキーノ、モズカッチャン、ウインマリリン。チェッキーノは以降故障で苦しんだが、あとの2頭はずっと思わせぶりの競馬を続けながら、何だかんだで牡馬に伍して大活躍。
レースの水準というより、桜花賞と同じように、とても素晴らしい勝ち馬がコンスタントに登場するから、ある程度の時計なり、着差を広げて勝ってきた時、まず不発はない。
桜花賞組絶対有利なのは当然だが、桜花賞も極端に時計が速くなっていて、昨年もデアリングタクトでなければ、きっと別路線の組が上位を占めていて不思議はなかった。
三冠獲り可能の牝馬が頻出とあって、それとある程度やり合える馬というのは、11年前、雨中の名勝負を勝ち分けたアパパネとサンテミリオンの関係に似て、日々進化のサラブレッドのこと、フレッシュなメンツに適性で勝負できる本物が、ついに今頃になって登場することになったのであろう。
デビュー前から、デビューからしばらくして、いずれにせよ期待されたオークス候補など枚挙に暇がないわけだが、今はそういう馬こそ大胆に狙っていいのである。
トライアル負けでも本番巻き返しの馬は昔はいたが、その手の優勝馬は、もう20年前のレディパステル<フローラ2着→ 本番勝ち>まで遡らないと登場しない。
桜花賞や皐月賞の後、二冠目のトライアルを挟んで本番に臨む時代ではない。
この厳しいローテで最後にオークス優勝を果たしたのは、1990年にレコード勝ちのエイシンサニーが最後。
本番とトライアルを交互に使うローテは、遥か前から廃れている。
だから、フレッシュな組は買いたいところだが、今年もう3戦しているクールキャットの扱いは、武豊騎手<オークス3勝>以外に難儀な面が大いにある。
いずれにせよ、着までのイメージだから、難しい拾い方に固執しない方がいいだろう。
名牝の名牝たる所以が証明される舞台こそが、この優駿牝馬というG1競走
昨年の三冠奪取物語には、途中で大いなるアクシデントや失意の敗戦がなかったから、まるでオートマチックに完遂された印象も残したが、実際は一戦ごとにスリリングな展開が待っていた。
こういう大記録が達成される時ほど、その後にもアクシデントは発生するもの。
コントレイルだって、ジャパンCは人からとやかく言われるような内容ではなかったが、直前の菊花賞は苦しみ抜いた戦いの末、勝ち取った栄誉。
大阪杯の時期に来て、再調整が必要な事態が発生したかのような不発であったという見方もできる。
ジェンティルドンナとアーモンドアイは、桜花賞よりもずっと豪快でシンプルな強さを体現した安定の競馬だったが、ジェンティルドンナは1番人気ではない。
苦手な雨馬場をこなしたアパパネ<2010年>は、何とかサンテミリオンに最後に追いついてゴール。
デアリングタクトは気性難がレースごとに顕在化して、オークスでは慎重に乗るしかなかったため、1角に入る段階でかなりの不利を受けていた。
消極的騎乗の批評が大半だったが、エピファネイアの光と影を見ているファンならば、その見解はあまりに短絡的に思える。
父より運動神経が優れているデアリングタクトをコントロールするのは、相当にタフな作業だ。
独走することも珍しくない桜花賞やフローラSの近年の勝ち馬は、秋にはJCまで一気に制したジェンティルドンナやアーモンドアイは2馬身以上つけて勝ったが、強い馬が決まって勝っているにもかからわず、ほとんどの年で半馬身差以内の接戦で決着している。
デアリングタクトやアパパネは秋華賞はスタートでほぼ三冠決めたが、オークス完勝のJC勝ちの2頭は、もう少しスリリングな最終戦だった。
接戦の経験が多いソダシには、も意外なまでの敏捷性が<血統構成からして、瞬発力に富んだ才能と言えるレベル>武器になる側面と共に、マイルでの圧倒的な持ち時計がある。
ダービー3馬身差勝ちのウオッカのようになれるとは限らないが、それと同じ時計で2歳女王を戴冠した能力値は、限りなく世代最高のレベルであろう。
何しろ、桜花賞の勝ちタイムは高速のNHKマイルCより速い。
不利などで完敗のソングラインがあのタッチの差で敗れた結果なのだから、常識的に他馬の戴冠を予想する見立てはなかなか成立しないように思う。
オークス(優駿牝馬)予想2021 - 出走予定馬、ソダシの血統/成績/タイム
安定した自在の立ち回りを武器に、歴代の名牝たちを少し凌駕したような戦績を作ったソダシは、どう減点しようとも強いという結論に達する!
この馬の距離適性のカギを握っているのは、父のクロフネでも母父のキングカメハメハでもない。
輸入繁殖牝馬・ウェイブウインドの父であるノーザンダンサー産駒のトップサイダーだ。
自身は大活躍した馬ではないが、母系は日本とフランスで圧倒的に輝きを見せたエルコンドルパサー、種牡馬として大変な活躍を見せたヌレイエフ、その甥であるサドラーズウェルズとフェアリーキングの兄弟と同じラフショッドの系統。
エルコンドルパサーにはそれらの血がふんだんに取り込まれたことで、近代競馬の礎を築いた欧州圏のホースマンを大いに唸らせるほどの血統馬と認知され、凱旋門賞僅差の2着で不動の評価へと繋げた。
トップサイダーにとって、ラフショッドは4代母にあたるのだが、これにマイバブー×ナスルーラ×プリンスキロというほぼ同時代の名種牡馬を配した上で、競馬界そのものを牛耳っていくノーザンダンサーを締めに配したトップサイダーの段階では、かなりスピードに特化した快速血統になっていて、前向きさを勝負根性に変えられないと、脆いという馬ばかりになった。
代表産駒はアサティス。
ところがこの馬、唯一のG1タイトルがジョッキークラブ大賞<伊 サンシーロ・芝2400M>という馬で、ホーリックス対オグリキャップの伝説のJCにもちゃっかり参戦の馬。
12Fで4勝した馬だったが、これは母父がリボー系のグロースタークであり、後に名牝を数多く送り込むプライヴェートアカウントとも近親という関係も影響したか。
ただ、同じ父を持つデュラブと共に同時代に日本で種牡馬入りしてからは、和製砂王者等の個性派の父となり、初代ジャパンCダート勝ちのウイングアローをアサティスが出せば、彼の斜陽が明解になった頃、船橋にトーシンブリザードという天才をデュラブが出すといった具合。
そんな血筋を活かそうとすれば、必然的にダート向きに出てしまうウェイブウインドから、サンデーサイレンスとの相性を見極めるところで誕生したのが、ドバイワールドC2着のトゥザヴィクトリーと同じ年に誕生したシラユキヒメだった。
その後の一族の発展は年を追うごとに凄味を増し、太い血脈をソダシとメイケイエールが印象付けたところで、主要系統への仲間入りを果たしたというわけだ。
この同期の両者。
ソダシとメイケイエールは同じ怪しい気性を持ち味としつつ、サンデーサイレンスをクロスさせやすくなったシラユキヒメから3代目になるメイケイエールにはすかさずその血を直系に入れたものの、変なスイッチは入りやすい馬になってしまった。
そこでまだ我慢が出来ているソダシは、いつでもダート転戦可能のクロフネ×キングカメハメハ×サンデーサイレンス×トップサイダーなのだから、狂気はまだ眠っているに過ぎない。
ただし、決定打になる気性難の血は入っていても、危険性を増すような危ないクロスはなく、ノーザンダンサーが浅く広範に掛かる平凡な配合。
まるで器用な配合に見えないが、トップサイダーには抑えが利いた時の底知れぬ勝負根性が備わっている。
見た目に似合わず、中身は歴戦の古豪ダート巧者のように見えた桜花賞であったと筆者は考える。
故に、強いと言えるほどのディープがいるわけではないこの組み合わせで、アンチも取り込んだオークスを取りこぼす可能性は、現状、データを様々付け合わせたところで、休み明けの桜花賞走りすぎ以外の死角は全くないに等しい。
オークス(優駿牝馬)予想2021 - レースの展開予想
脚質 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
---|---|---|---|---|
逃げ馬 | 1回 | 1回 | 0回 | 19回 |
先行馬 | 1回 | 4回 | 4回 | 60回 |
差し馬 | 14回 | 12回 | 14回 | 128回 |
追い込み馬 | 5回 | 2回 | 2回 | 89回 |
有利な枠順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 2回 | 5回 | 3回 | 30回 |
2枠 | 6回 | 2回 | 1回 | 29回 |
3枠 | 0回 | 2回 | 4回 | 34回 |
4枠 | 1回 | 1回 | 1回 | 37回 |
5枠 | 4回 | 3回 | 3回 | 30回 |
6枠 | 0回 | 0回 | 3回 | 37回 |
7枠 | 6回 | 3回 | 3回 | 48回 |
8枠 | 2回 | 3回 | 2回 | 51回 |
「1:31.1」の桜花賞を体感した直後、ソダシはオークスでは買いづらいと思った。
きっと、その手のスタンスであいる記者もファンも多い。
同時に、牡馬戦線の「隙間」を狙い打てば、総合的に勘案しというやつで、何とかなりそうな気配をかぎ取ったサトノレイナスの積極的回避により、景色はまるで変化した。
対抗馬こそ失ったが、近年のオークス1番人気馬の課題は自身が踏ん張り切れるかどうかという内面的なものばかり。
東京で牝馬同士、3歳の春に12F戦をそれも、桜花賞路線からそのまま来た組が底力勝負に挑むのだから、ペースの中身は関係なく、どの道消耗戦になる。
きっと、身体が動かなければ、ソダシは回避だろう。
ただ、4歳秋のアーモンドアイはうまくいかなかったが、過酷なマイル戦のあとにもっと短くしたりとかかなりの距離延長を画策すると、意外とハマるもの。
かく言うアーモンドアイ女史とて、桜花賞レコードで快勝後のオークスは、正攻法でフラフラ走りながらも完勝だった。
レコードといっても、ウオッカがそうであったように阪神のコースレコード。
それも尋常ではないレベル。
さすがに、1分31秒台の決着で同年のNHKマイルCより遅いことは必然的だったのが、桜花賞の方がずっと中身と勝ち馬の質も上。
競走馬のとしての水準がそのまま出た桜花賞ならば、時計の問題はさておき、オークスで凡走はない。
オークスに出走の桜花賞レコード勝ちの面々は、高水準の時計の決着になった平成以降だと、京都開催でレースレコード勝ちのシスタートウショウから、タイ記録まで含めても、【3・3・3・1】という成績。
唯一消えたダンスインザムードとて、稍重でスタミナ切れでも4着。
彼女なりに優駿牝馬に選ばれる努力をした。
名牝があちこち闊歩する時代では、ソダシの才能は特段目立たないが、故障でもない限り、どこかで再び、札幌2歳Sのような出入りの激しいレースで男馬を完封するパフォーマンスを見せてくれるだろう。
特別抜けているわけではないソダシだが、現時点で、史上初の白毛のクラシックホースではなく、史上初のオークス前まで無敗の2歳女王&ギニーホースなのである。
距離はどう考えても長いので、苦戦する可能性は大いにあるが、消える理由も故障くらいしか見当たらない。
シーザリオやその孫になるデアリングタクトでも、最後は馬込みを抜け出してきた。
競馬が上手なソダシが崩れる理由もないとなると、ほとんどこのオークス、見をお勧めである。
伏兵の選出に失敗した筆者の次なる狙いは、もう夏競馬の方に向いている。