宝塚記念 予想

アイビスサマーダッシュを予想

有馬記念に遅れること4年。
ファン投票の結果如何で出走権の獲得も可能という、極めて画期的なレースが阪神競馬場にも誕生させたまでは良かったのですが、季節が梅雨時で、
日本競馬の慣例でクラシック参戦の3歳馬もまず登場しない関係で、最初の20年近くは一桁頭数のレースばかりで、有馬のような盛り上がりは見られませんでした。
シンザンもスピードシンボリも、ハイセイコーもトウショウボーイも勝っているのに、何故か谷間の雰囲気を漂わせるこのレースは、
2007年と2020年に18頭立てになったのみで、その前年が少頭数という傾向は今も続き、それでも人気になればリスクを背負わされるという厄介な性質も引き継がれ、
捉えどころのない面を有馬記念と同じくらい抱える不思議な特長を持つレースでもあります。

三冠馬の参戦

馬名結果
シンザン1965年:優勝
シンボリルドルフ 1985年:出走取消
スティルインラブ 2004年:8着
2005年:9着
ディープインパクト2006年:優勝
オルフェーヴル2012年:優勝
開催年馬名タイム備考
1979年
サクラショウリ2:12.4
1983年 
ハギノカムイオー 2:12.2
1994年 ビワハヤヒデ 2:11.2
1995年ダンツシアトル2:10.2※京都開催※
2004年
タップダンスシチー 2:11.1
2011年 アーネストリー
2:10.1

宝塚記念の特徴

おかげさまで、近年の激しい気象現象も多少なりとも馬場質に影響を与えるので、雨が降る降らないで、競馬の中身そのものが変化してしまう嫌な傾向が、
スピード競馬の申し子たる人気馬のパフォーマンスを直撃している関係で、1番人気がここ数年、名馬級、キタサンブラックに至っては
顕彰馬に選出されたのに、ここで惨敗という悲しい現実に、しっかりとフォーカスしないといけないのは心苦しいまでです。

宝塚記念の歴代優勝馬

 1着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
2着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
3着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
2011年
アーネストリー
牡6
58
佐藤哲三
6金鯱賞【3】
グラスワンダー
ブエナビスタ
牝5
56
岩田康誠
1ヴィクトリアマイル②
スペシャルウィーク
エイシンフラッシュ
牡4
58
安藤勝己
3天皇賞(春)<2>
キングズベスト
2012年
オルフェーヴル
牡4
58
池添謙一
1天皇賞(春)⑪
ステイゴールド
ルーラーシップ
牡5
58
C.ウィリアムズ
2クイーンエリザベスⅡC<1>
キングカメハメハ
ショウナンマイティ
牡4
58
浜中俊
6鳴尾記念②
マンハッタンカフェ
2013年
ゴールドシップ
牡4
58
内田博幸
2天皇賞(春)⑤
ステイゴールド
ダノンバラード
牡5
58
川田将雅
5鳴尾記念③
ディープインパクト
ジェンティルドンナ
牝5
58
岩田康誠
1ドバイシーマクラシック②
ディープインパクト
2014年
ゴールドシップ
牡5
58
横山典弘
1天皇賞(春)⑦
ステイゴールド
カレンミロティック
騸6
58
池添謙一
9鳴尾記念④
ハーツクライ
ヴィルシーナ
牝5
56
福永祐一
8ヴィクトリアマイル①
ディープインパクト
2015年
ラブリーデイ
牡5
58
川田将雅
6鳴尾記念①
キングカメハメハ
デニムアンドルビー
牝5
56
浜中俊
10天皇賞(春)⑩
ディープインパクト
ショウナンパンドラ
牝4
56
池添謙一
11ヴィクトリアマイル⑧
ディープインパクト
<2016年>
マリアライト
牝5
56
蛯名正義
8目黒記念②
ディープインパクト
ドゥラメンテ
牡4
58
M.デムーロ
1ドバイシーマクラシック②
キングカメハメハ
キタサンブラック
牡4
58
武豊
2天皇賞(春)②
ブラックタイド
<2017年>
サトノクラウン
牡5
58
M.デムーロ
3大阪杯⑥
マルジュ
ゴールドアクター
牡6
58
横山典弘
6天皇賞(春)⑦
スクリーンヒーロー
ミッキークイーン
牝5
56
浜中俊
4ヴィクトリアマイル<7>
ディープインパクト
<2018年>
ミッキーロケット
牡5
58
和田竜二
7天皇賞(春)④
キングカメハメハ
ワーザー
騸7
58
H.ボウマン
10ライオンロックT⑥
タヴィショック
ノーブルマーズ
牡5
58
高倉稜
12目黒記念②
ジャングルポケット
2019年
リスグラシュー
牝5
56
D.レーン
3クイーンエリザベスⅡC③
ハーツクライ
キセキ
牡5
58
川田将雅
1大阪杯②
ルーラーシップ
スワーヴリチャード
牡5
58
M.デムーロ
6ドバイシーマクラシック③
ハーツクライ
<2020年>
クロノジェネシス
牝4
56
北村友一
2大阪杯②
バゴ
キセキ
牡6
58
武豊
6天皇賞(春)⑥
ルーラーシップ
モズベッロ
牡4
58
池添謙一
12天皇賞(春)⑦
ディープブリランテ

良は無印・○は着順/<稍>「重」【不良】

宝塚記念 過去10年のデータベース

 1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1番人気2回3回1回4回20%50%60%
春天の連対馬0回0回2回9回0%0%18%
春天の3~5着2回0回0回9回18%18%18%
春天の6着以下2回3回1回16回9%23%27%
ドバイ遠征の外国馬0回2回2回10回0%14%29%
香港遠征の外国馬1回2回0回3回17%50%50%
国内1戦挟んでの外国馬0回1回0回2回0%33%33%
鳴尾記念の1着1回0回0回4回20%20%20%
鳴尾記念2着~5着1回2回1回7回9%27%36%
目黒記念2着1回0回1回1回33%33%67%
ヴィクトリアM経由牝馬0回1回3回5回0%11%44%
大阪杯から直行2回1回0回12回13%20%20%

前走長距離重賞組はとにかく負けている馬から!

近30年で春の天皇賞から連勝の馬はたったの4頭、同期間で両方のレースを制している馬は7頭いるわけで、
スペシャルウィークや春天を勝った年のゴールドシップ、春天連覇のメジロマックイーン、キタサンブラックがあまり縁がなかったのも頷けるわけです。
天皇賞の時計が速くなりすぎている影響も大きいでしょうが、結果は変化ないというところでもあります。

ドバイを使っていた馬は、そこで勝っている馬も揮わなかった者も含め、アドマイヤムーンのようなハードローテを克服した成功例があるのみで、後は惨敗ばかり。
ブエナビスタやジェンティルドンナも、人気になっていたからこそ1番人気データの足かせになり、より地味な香港組の方が
北海道に行くのと大差ないくらいという感じだから、春天好走より疲れずに連続して頑張るという傾向。
クイーンエリザベスⅡC3着というのは、アドマイヤムーンとリスグラシューの共通項で、ここも含めて、余力の大切さが浮き彫りになっていると言えます。

宝塚記念の攻略ポイント

前走で国内GⅠ4着以内が、過去10年でたったの2勝。
それも、古馬GⅠにそれまで縁のなかった馬が勝ったというだけで、GⅠ惨敗組が4勝の傾向を踏まえれば、前年までのGⅠ実績を重視すると同時に、
まだ春に仕事をしていない馬探しをするというのは、大昔からあった救済レース・宝塚記念の本質をついたデータとも捉えることができます。
ようやく立て直された馬に注目することで、もうひと仕事終わった組の扱いをその段階で軽くすることができます。

宝塚記念2021【予想】

宝塚記念の予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!

2021年上半期のグランプリがこれで決まる。

歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

レース名第62回 宝塚記念
グレード重賞(G1)
日程2021年6月27日(日曜) 
発走時間15時40分
開催場所阪神競馬場
距離芝2200m
コース右回り
賞金1億5000万円
レコードタイム2:10.1

宝塚記念予想2021の出馬表(馬柱)- 出走予定馬の馬体診断と想定騎手(枠順確定)※レース直前オッズ&最終追い切り更新!

枠順登録馬性齢斤量 騎手1週前追い切り最終追い切り予想オッズ
1ユニコーンライオン牡558坂井 瑠星栗東・坂路・良
800m 53.5-38.5-25.5-12.9(末強め)
栗東・坂路・良
800m 53.2-38.2-24.1-12.0(一杯)
37.5
2レイパパレ牝456川田 将雅栗東・坂路・重
800m 55.6-40.4-25.1-12.1(一杯)
栗東・坂路・良
800m 51.6-37.9-24.9-12.3(一杯)
2.9
3メロディーレーン牝556幸 英明-栗東・坂路・良
800m 55.2-40.9-26.7-13.4(馬なり)
206.8
4ワイプティアーズ牡658和田 竜二栗東・坂路・稍重
800m 55.6-39.9-25.4-12.2(馬なり)
栗東・坂路・良
800m 53.1-37.8-24.4-12.3(強め
294.6
4アドマイヤアルバセ658酒井 学美浦・坂路・良
800m 55.2-40.4-26.8-13.5(馬なり
美浦・坂路・良
800m 54.0-39.2-25.2-12.4(馬なり)
289.4
5クロノジェネシス牝556C.ルメール栗東・CW・重
7F 96.5-79.8-64.2-50.1-37.3-12.3(末強め)
栗東・CW・良
6F 85.2-67.7-52.3-38.7-11.9(馬なり)
1.7
5シロニイ牡758松若 風馬栗東・坂路・重
800m 52.6-38.3-25.2-12.5(一杯)
栗東・坂路・良
800m 52.0-37.1-23.6-11.8(一杯)
265.8
6アリストテレス牡458武 豊栗東・CW・重
6F 82.2-66.4-51.7-37.8-11.9(一杯)
栗東・坂路・良
800m 53.0-38.6-25.1-12.5(馬なり)
11.0
6カデナ牡758松山 弘平栗東・坂路・良
800m 53.6-38.5-25.0-12.3(末強め)
栗東・坂路・良
800m 53.7-38.6-24.7-12.4(馬なり)
117.1
7カレンブーケドール牝556戸崎 圭太美浦・坂路・稍重
800m 51.8-37.6-25.0-12.8(馬なり)
美浦・坂路・良
800m 53.1-38.6-25.2-12.7(強め)
5.4
7モズベッロ牡558池添 謙一栗東・坂路・重
800m 55.5-39.4-24.9-12.2(末強め)
栗東・坂路・良
800m 54.5-38.4-25.0-12.6(強め)
19.2
8キセキ牡758福永 祐一栗東・CW・重
6F 80.6-65.6-51.1-37.5-11.9(直強め)
栗東・坂路・良
800m 53.3-38.1-24.8-12.3(馬なり)
24.7
8ミスマンマミーア牝656岩田 望来栗東・ポリ・良
5F 68.5-52.9-39.3-12.6(馬なり)
栗東・CW・良
6F 83.1-67.0-52.0-37.9-12.1(一杯)
153.4

宝塚記念予想2021 - 過去10年のデータ傾向

クロノジェネシスは最低押さえるという選択肢しかないが、連覇など普通の馬には不可能な一戦

人気馬が勝てないわけではない。
ただし、グランプリレース特有の余力の有無が大切で、近年はもっとそれが縛りとしてきつくなってきている影響もあり、当該年G1複数勝利をここで達成の馬は、2007年にドバイとここで勝ったアドマイヤムーン以来登場していない。
その前の年のディープインパクトが、春天からの連勝を楽々決め、まさかの展開となった凱旋門賞へと向かうわけだが、ちょっと後に登場のオルフェーヴルは、同じ三冠馬ながら、春の天皇賞は「終始静かなまま…」だった。
気づけば、その後の春天覇者であるゴールドシップもキタサンブラックも、強い競馬をした時ほどあっけなく敗れ、苦戦した時ほど、ここでは頑張っていたということにも、昔からそうだったと思い起こされた。

牝馬も強いが、スイープトウショウもリスグラシューも昨年のクロノジェネシスも「勝っていないからこそ」、その余力をここで出し切って、素晴らしいパフォーマンスへと繋げた。
ブエナビスタやジェンティルドンナ、昨年のラッキーライラックが勝てなかったことにも合点がいくとなる。
筆者は、今のクロノジェネシスはグランアレグリアの今年の安田記念の体調くらいに見ているが、ポカが気持ち多めのゴールドシップしか連覇達成はしておらず、優等生タイプにはあまり向かないレース。
G1連覇に容易いミッションなど存在しえないことを、同期のスターはすでに証明している。

レイパパレの課題は、本質的な距離適性と二番が利くかどうか

レイパパレの前走は本当に着差通りの「楽勝」であったのか、力を出し切った上での「圧勝」だったのか。
本当のところ、彼女自身でさえそれが分からないのだから、<天才はそのあたりを悟っているともされるが> やけに天才が多く、その反面で凡庸な才能に終始する並の競走馬が多い世代だけに、塩加減もこしょうの振りかけ方にも慎重さが求められる。
楽なローテをとってきた中で、休み明けの道悪競馬圧勝の結果となったその次走はどうなのか。

連続の休み明けで、前走がG1、また休んでG1というローテに道悪フィルターで諸々の除外を図ると、実際は意味のないデータになってしまう。
ましてや、キャリアが浅い馬に関わる話だから、再びの道悪も読めるからこそもっと難しい。
一つ確かなのは、距離適性の問題が存在するということ。

兄はあのシャイニングレイ。
デビュー2連勝で、断然のクラシック候補に上ったが、弥生賞で自滅大敗後は、長期休養を経て、いつの間にか1200重賞のCBC賞を追い込んで勝っていた。
母のシェルズレイも、桜花賞辺りまではまともに走っていたが、夏を経て、気づけば制御不能の暴走特急に成り下がった過去を持つ。
紙一重のところでいつも踏ん張ってきたレイパパレは、大いに天才ではあるが、本当は兄や母の方がもっとスケールの大きな競走馬だった可能性もある。
ちなみに、レイパパレの全姉は2頭いるが、2000M以上で連対したことはない。

信じられるタイプのようで、ただ拗らせ系を進化させ続けるカレンブーケドールの扱いは、ファン諸氏にとって最大の難題

買いの材料に溢れるカレンブーケドールは、今もって2勝馬、【2・7・3・3】という戦績が示すように、重賞レースを勝てないでいる。
定期的に登場する勝てないまでも、2着までは確実に来る馬主孝行のトップホースながら、そんな馬が宝塚記念を勝ったという記録は、ずっと昔まで紐解いていっても、1986年に重賞初出走、オープン戦は前々走の谷川岳S<旧右回り新潟芝1600M>で2着の戦績で勝ち切ったパーシャンボーイくらいしか見当たらない。
一応この年は、春天勝ちのクシロキングがいて、昨年のようなわさわさした17頭の構成で、彼は3番人気に推された期待の4歳馬。

待ちかねた瞬間…。
ドラマは多いものの、勝ち切れないことには始まらない戴冠であるのから、夢物語のまま終わる可能性もなくはない。
あのサウンズオブアースは、ついに、【2・8・1・19】、主な勝ち鞍はなみずき賞<3歳500万下>、主な競走実績はG12着3回で終戦を迎えている。
3着は前走の天皇賞が、実に3歳時の紫苑S以来の記録、という点が妙に繋がりを持っている関係性であるがために、正攻法だからこそ惜敗が多いという刺客も似てきているともできるし、頭狙いはやや危険という見立てしかできない。

元々、牝馬がよく馬券に絡んできたレースながら、全体の力関係が変化しているのであれば…

注目すべきは、参戦馬の多くがクラシックウイナーばかりなのに対し、スイープトウショウやクロノジェネシスがそうであるように、非クラシック戦の秋華賞勝ちの馬のみが勝ち切れているという点。
4/37の勝率なのだから、近20年ばかりで4勝としても、別に格段に勝率が際立って高いわけでもない。

ここくらいなら勝てるだろう…。
4勝した各馬は、ものの見事に前走で敗れていて、それは牡馬ともほとんど共通ながら、G1未勝利馬は皆無。
いずれもが、秋華賞か距離が同じエリザベス女王杯を勝っていた。
同じ年は繋がらないとされるが、<秋華賞の反動ではなく、3歳同士の激戦の影響と思われる>翌年以降で秋華賞連対馬はよく走る。

マリアライトはクラシックなど全く縁がなかった上に、エリザベス女王杯<宝塚記念制覇時と同じ稍重馬場>で初重賞制覇という勝ち味に遅いタイプだった。
良馬場では勝ち切れないが、渋馬場にハマるとやけに勝負強い馬だった。
ダート界エース・クリソライトの半姉でもある。

登録が5頭で、ほぼ確実に全員が出走の運びとなりそうで、これもまた歴史的な出来事である。
そういう時だから、惨めな勝ち切れない牡馬勢の走りも気にしたいところだが、こちらは例年以上にタレント不足。
大阪杯でああいう馬場だったのに、勝ったのは牝馬だった。
しかし、この春の出番を終えたような感じの牝馬ばかりの組み合わせなので、色々思案してみてもいい。

天皇賞組は、今は数が少ないからこそ、4着以下は買いの傾向

牡馬は5歳の好調勢であるユニコーンライオンとモズベッロ以外だと、アリストテレスくらいしか見当たらない。
で、様々拾える要素を探っていくと、春天絡み、菊花賞連対実績のステイヤーデータの集約という自然な落としどころに収束したのだが、このデータは、傑出馬も多い括りでも、ステイゴールド産駒のスター・オルフェーヴル&ゴールドシップの買い材料を補完する傾向なので、大いに使えると断言できる。
春の天皇賞で人気にさえなっていれば、ゴールドシップのような不始末を散々犯しながらの連覇の記録があり、4歳牡馬の救済レース、5歳馬の総合力が反映されるレースということで、牝馬の穴を見つけた以上、ここを軸に予想の組み立てをすることになった。

実は、前走・天皇賞で真ん中より上の着順で走った馬が、昨年は2頭勝ち馬に続いて入線、1年挟んで、2018年以前は当たり前のように好走していた。
勝ち馬は実に3頭いて、オルフェーヴルは断然人気負けのあとだとするとほぼ半分の勝ち馬が登場。
大阪杯負けという今年の有力馬は少ないから、参考までだが、クロノジェネシスのようなパターンももう2回勝ち馬が登場。
洋行帰りの組がそこまでコンスタントに勝っていないのだから、連軸は天皇賞組が実は手堅いのだ。
その天皇賞と似たり寄ったりの組み合わせで、その時より力差は顕在化したところで、クロノジェネシスは妙な太り方を始めて、有馬記念のスタートは意外なほど怪しかった。
完成期の牝馬の変動は、牡馬のそれより小さい方がいいわけで、変な減り方をすると今度も怪しいとなる。
連覇濃厚でも、競馬は簡単ではないし、鞍上が初の変更。
同じテン乗りでも、ユタカを侮ってはならない、とか適当なことを最後に抜かしておくとする。

宝塚記念予想2021 - 出走予定馬の血統/成績/タイム

2頭の三冠馬に成り代わり同期の代表として参戦の男に、妙味十分の代打騎手確保ならば、適鞍条件で買わない手はない。

 

4代母サンプリンセス<オークス/英 12馬身差圧勝>一族は、押し並べて早熟という死角があまりにも大きい。
主に日本で走っているのは、その直仔であるバレークイーン<父サドラーズウェルズ>のラインであり、ここからは3頭のG1馬が出ている。
バレークイーンとの続柄を、誕生した時系列順に記していくと、

  • ・フサイチコンコルド<初仔・持ち込み馬/父カーリアン>
     →東京優駿・1996年優勝
  • ・ヴィクトリー<孫/父ブライアンズタイム>
     →皐月賞・2007年優勝
  • ・アンライバルド<13番仔/父ネオユニヴァース>
     →皐月賞・2009年優勝

フサイチコンコルドはブルーコンコルドやバランスオブゲームなど、何とも物持ちのいい個性派やダートチャンピオンを出したほか、オースミハルカというエリザベス女王杯2着2度の活躍馬を出した。
母父としてはジョーカプチーノらが輩出。この馬はNHKマイルCを制し、ニュージーランドT勝ちのジョーストリクトリを代表産駒として送り込んだ。

問題は、フサイチコンコルドの弟で未出走だったトニービン産駒のミラクルアドマイヤが、あの8歳秋にG1を連勝のカンパニーを出したということ。
ミラクルアドマイヤは他に何を出したというわけではないが、一応、これも長く活躍するリンカーンを産んだグレースアドマイヤ<父トニービン/仔はサンデーサイレンス産駒>の全弟なのだから、走る要素には溢れていたということになる。
燃え尽き症候群が明確に次走から出てしまうバレークイーンの一族は、自身が走らない方がよっぽど、子孫のためには役に立つとなっている。

アリストテレスはそのグレースアドマイヤのラインであり、ゆったりとしたサイクルである11番仔・最終産駒であるブルーダイアモンドの2番仔で長男。
仔出しの良さで著名なバレークイーンは、その13番仔にアンライバルドがいるとしたが、フサイチコンコルドとは13歳の差。
中間、さすがに休ませた1年を除き、12頭の兄弟が上にいるという恐ろしい繁殖力を示している。

グレースアドマイヤの最初の仔が、アンライバルドの父ネオユニヴァースと同期のリンカーン。
ノンストップで5番目に誕生したのがヴィクトリー。翌々年に誕生の叔父・アンライバルドが、同じ皐月賞を制している。
走っていない馬が多いとはいえ、走れる条件を備えた優駿は、その血統への期待に違わぬ結果を出せるが、やはり、3歳で結果を出すアドミラブル<青葉賞勝ち/6番仔であるスカーレットの産駒>のようなタイプが多い。
グレースアドマイヤは条件戦5勝後の府中牝馬Sで、メジロドーベルと熱戦を演じて2着という実績に限られる。

リンカーンもその血縁者であるカンパニーも、フルで3歳G1を戦い抜けるほどの完成度はなかったから、3歳時に重賞で好勝負も、本格化は翌年以降だった。
ちょうどその間のようなところのあるアリストテレスは、最近の馬にしては使い込まれた、ここで13戦目<4歳時では、かなり昔の名馬・スペシャルウィークと同じキャリアでの参戦>というのは異例でも、勝ち星より2着が多いというタイプ。
突き抜けられる何かがないのに、相手になりに走れる姿は、晩成型を演出するトニービンの血のあるなしの差はあるが、カンパニーの開眼前の姿とそっくり。
思われているより距離が長くない方がよく、裏を返すと、距離適性の幅が意外と狭いというのも似ている。
勝負がかりの場面で、初重賞制覇を果たしたのと同じ距離の重賞に順調なローテで挑めるのは、ちょっとした幸運では済まないのかもしれない。

宝塚記念予想2021 - レース展開

リンカーンはお手馬で、フサイチコンコルドとカンパニーは因縁の相手。
近30年余りの日本競馬では、そのほとんどに武豊とそのパートナーが出現し、勝ち分けるところで、世界の名手や同年代の横山典、蛯名らとの名勝負を演じてきた。

ただ、テン乗りでG1を制したというのは、諸々含めて100勝超えの武豊騎手でも、そう多くはない。
実は、最初の頃はそれなりにあったが、近年ほど少なく、ここ10年でもいっぱい勝っているこの生ける伝説をもってしても、最後の勝利の記録はJRAに限れば、馬インフル感染でフランスに行きそびれた過程で、鞍上を元の石橋守騎手に戻せないと、メイショウサムソンと本命馬として挑んだ秋の天皇賞だった。
実に、14年ほどが経とうとしている。
それはサムソンにとっても最後の勝利。
何の因果か、彼のひとつ年長であるディープインパクトで皐月賞を勝って以来、年々価値を高めるそのレースは勝てていない。

あのフサイチコンコルドの一族で、大物討ちを目指す。
このアリストテレスという馬、ちょっと勝負所でズブいから、それが菊花賞の粘りだとか、アメリカジョッキークラブC勝利の要因になったことは想像に難くないが、筆者が思っている以上に、ルメール騎手は距離適性に懐疑的だったようだ。
春天を終わった後に、やっぱり長い…。

先走りした根拠なしの推挙に危険はつきものながら、キレるタイプではないからちょっと寂しい結果だった。
今春の阪神G1は高速馬場もあれば、強烈な重馬場もあった。
きっと、道悪もあまり得意ではないのかもしれないが、今回は牝馬に限ってそういう適性に優れているから、かなり厄介。
ただし、本来は全てを迎え撃つべき存在であったはずのコントレイル回避で、先述の馬場適性以外で怪しい面を匂わせる牝馬軍団は、難攻不落の存在ではない可能性が出てきた。

様にならない4歳勢は、質で勝負でも格がモノを言うここ2年ばかりの強い牝馬時代にフィットせず、三冠馬さえ、クラシックの疲れが尾を引いて不発続きだが、久々東京のサトノフラッグはかなり惜しいところまで押し上げてきた。
運がなかった面も大いにあって、それでも足らないところを漏れなくフォローする武豊らしい高度な技巧や勝負勘も、最近いい具合に回復してきた印象がある。
象徴的なのが、あの関東オークスのウェルドーン。
自分も苦しいが、相手はもっと苦しいはず…。馬場を味方につけさせず成功の森&ケラススヴィア潰しは、互いが申し訳ないと言って終幕した。

宝塚記念ではいつも負かされる側にばかり回ってきた武豊騎手は、ここでなんと勝ち星と同等くらいの悔しい2着以上に、2倍を切った大本命で3度も敗れている。
それでも悩めるキセキを復元させた昨年の2着は、今までの敗戦とは全く違う。
ユーイチのダービー獲りにおける覚醒と似た、今までになかった面が出ていると感じる。
ならば、アリストテレスが一皮むけるための条件としては、うってつけの舞台と鞍上の組み合わせ。
ルメール騎手はそういったことまで気にして乗るように思う。
クロノジェネシスのことは完全には知らないが、アリストテレスの良さは誰よりも理解している。

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