宝塚記念2026【結果】|レース後コメント/動画/払い戻し/回顧

【レース結果速報】1着メイショウタバル(3.9倍) 2着クロワデュノール(2.5倍) 3着ダノンデサイル(7.0倍)

レース名第67回宝塚記念
日程2026年6月14日
優勝馬メイショウタバル
優勝騎手武豊
勝ちタイム2:12.1
馬場
3連単配当6,040円

宝塚記念2026 - レース結果・配当・払い戻し・オッズ

着順馬番馬名タイム着差
116メイショウタバル2:12.1-
25クロワデュノール2:12.2クビ
31ダノンデサイル2:12.62.1/2
49コスモキュランダ2:12.6アタマ
58タガノデュード2:13.55
単勝16390円
複勝16140円
複勝5120円
複勝1170円
枠連3-8380円
ワイド5-16260円
ワイド1-16490円
ワイド1-5290円
馬連5-16620円
馬単16-51,360円
3連複1-5-161,230円
3連単16-5-16,040円

宝塚記念2026 - レース後コメント(騎手/厩舎)

「嬉しいです。本当に嬉しいです。(突然の雨は)嫌な気持ちではなかったです。おそらく、天国から松本(好雄)会長が降らせてくれたのかなと思いました。競馬なので、何があるかわからないので、いろいろ、柔軟に考えていこうと思っていました。馬も2番手で我慢してくれていい形だったので、非常にいいリズムで走ってくれました。(クロワデュノールが迫ってきて)今日はやめてくれ、という気持ちで追っていました。

 昨年から乗せていただいていて、僕が乗った中では、今日が一番、状態(の良さ)や強さを感じたので、スタッフ一丸となって、良い仕上げをしてくれたと思いました。胸を張ってフランスへ行けると思います」

※優勝した武豊騎手のコメント(メイショウタバル)

宝塚記念2026 - レース結果動画(YouTube)

宝塚記念2026 - 回顧

2013年と翌年に、天皇賞での明らかな自身の不覚により敗退の自滅から、この舞台で復活を遂げたゴールドシップの産駒。 良発表でも、梅雨時の特有のかなりタフな湿り気を帯びた空気同様に、重たい馬場で行われたという季節感=そこへの絶対的な適性というものが、この馬にも通ずるところもある。
母母父はあの武豊の名を更に高めたダンスインザダーク。 皐月賞には出られず、一つトライアルを叩いたダービーは、フサイチコンコルドの見事なスパートに屈し、負けられない菊花賞を神懸かったレースぶりで制した馬。 菊花賞馬の血がふたつ入り、母父は5月からの日本の芝G1で鉄板のヴァイスリージェント系を継ぐフレンチデピュティが母父。 あの重馬場の大阪杯だって、勝ったのはその血が入った小さな馬だった。 目立つことを恐れず、冷静にスパートを出来る騎手を背にした時点で、このメイショウの勝負服を纏い、ゴールドシップの血が騒ぐ展開は、出来過ぎではあるが、血統史の面でも、それを<急な雨>味方につけられる強運を持ち合わせているのだと、思い知らされた結果に、誰も驚きを覚えないということ自体に、恐ろしさを覚える筆者なのである。 天気までコントロールしたのは、天国の元オーナーの差配であったのかもしれないが…。

雨が降るとは聞いていなかった。宝塚記念に油断は大敵だ。 この馬場ならば、ミュージアルマイル<懸命のダミアンの立て直しも、馬場に苦しみ9着>、レガレイラ<馬場質的に外枠は不利ではないが、本質的に合わないので7着が精いっぱい>らが出る幕はない。 ほぼ、大阪杯のタフネス3頭の再戦が見えてきた中で、最内のダノンデサイルは好調の馬体をより精悍な表情で、より大きく見せていたのが裏目に出るような、正面スタンド前の大ノメリを繰り返しでありながら、冷静に戸崎騎手が立て直して、大外からあの菊花賞を思い起こされるような強靭なストライドで、妙な形でライバルと化したコスモキュランダ<有馬では捉え切れなかった>を最後の最後で交わすのだから、まだまだ伸びしろがあると感じさせた。 それぞれ、オーバーホールが必要だろうが、コスモキュランダと勝ち切ったメイショウタバル以外、実は、ほぼほぼ用なしの究極のバイアス発生であったことを物語るような結果であった。
コスモキュランダが、理想的な伏兵の逃げを実践し、外からのミステリーウェイからの嫌らしい追撃をかわすために、武豊騎手が馬場状態への適応力を見越して、ペースをまたしてもコントロールするような番手つけ。 急な雨の方に触れ、外枠に偶然入った、隣り合わせのレジェンド2人が、彼の日の大レースでのそれと似たようなシチュエーションを笑いながら思い出話をしていると筆者が読んだように、マイユニバースの少し強めの位置取りへの意識は、直前の馬場読みの結果とレース観戦していたのだが、もう向こう流しではガス欠ような格好で、ほとんどギブアップのような競走中止だった。 やる気は見せていたマイユニバースに、雨馬場の実績もあったのだが、急な雨に対応する器用さないということで、あまりにもひどいことになる前に、強制終了したような横山典弘騎手は、勝ち戻った4000勝ジョッキーと笑顔で顔合わせていていたから、弟の管理馬でもあるし、極端な重傷を負ったという感じではなかった。 そういう事故は、ドバイのあの一戦で、安全への意識が際立つような騎乗を今まで繰り替えしている騎手であることは、皆が知るところだ。
一方、北村友一騎手のクロワデュノールは、レースの組み立てには苦しく可能性も大いにあったが、さすがは、3歳秋にタフすぎるフランスの本格的な渋馬場を経験しているだけに、出来もいい意味でキープ<本音はむしろ減ったくらいの方が良かったようにも感じるほど、いい意味で鈍感だったことが好走の要因>していたことで、敵はユタカさんである…、と確信の追撃であったが、逃げなくても勝ててしまう、逃げ馬を駆る武豊はいかに偉大かを示すように、前の動き出しの絶妙さと合わせ、ダノンデサイルもそうだったが、東京2400を正攻法で、時計も関係なしに崩れないようなタフな世代のエースが、重馬場不得手だとしても好走したというだけで、本当は雨馬場は歓迎ではなかったはず。 枠順の利は、バラける展開になるしかない、不可抗力の重馬場で、そこまでクロワデュノールの死角ではなかったが、スパートのための余力まではさすがに残っていないはずのG1ばかりを短期間に3戦の4歳馬としては、苦しみぬいた懸命の追撃でありながらも、さすがはダービー馬の2着であった。
東京に合うということばかりが言えないクロワデュノールではあるが、重馬場の宝塚記念より合わない条件は、きっとないはずだ。 有馬への適性を見込んで、どういうローテーションに持っていくかわからないが、小回り専門のところがあるミュージアルマイルが香港やその前のBCターフなどに挑まない限り、目標はカランダガンを迎え撃つ立場のジャパンCがメインになるだろう。
「胸を張って凱旋門賞へ」 よもやの、今が全盛期宣言までも飛び出し、絶口調のレジェンドは、先週の安田記念同様、バイアス明らかな馬場状態をうまく味方につけられるノウハウを全開に、予測よりも天運に恵まれたというか、願った通りに突然雨が降ったという、不思議な力を発揮して、メイショウタバルとゴールドシップによる、極めてデンジャラスな親仔連覇ダブルを決める結果になった。
不思議なのは、推定、メイショウタバルとするとコスモキュランダの単騎先行で61秒程度の番手先行でも、楽々抜け出しで、一旦はクロワデュノールを突き放していったこと。 ギアは比較的軽いタイプというよりかは、気持ちの持って行き方に課題しかないメイショウタバルが、今後も浮き沈みがあるキャリアを繰り返すことは見えているが、もしも、この結果を土産に、種牡馬としての第二の道への流れを日高の生産者が作って行けるならば、きっと、秋は多くても2戦か凱旋門賞前のひと叩きがあるかどうかのスケジュールを決めることが可能。
宝塚記念連覇を遅いタイムになると分かる道悪で勝ったことに、いかにも曰くつきの感覚を持つ関係者がいるならば、それは大間違い。 同じ馬齢で制した時の父仔の走破タイムは、全く違う。
4歳時 〔ゴールドシップ〕 2:13.2
〔メイショウタバル〕 2:11.1

5歳時 〔ゴールドシップ〕 2:13.9
〔メイショウタバル〕 2:12.1

馬場差は案外、メイショウタバルの時の方が、よっぽどいいという後年の評価になるだろうが、遅い血統のはずなのに、前向きな性格のせいで、こうした結果になっているのだ。 明らかに、気性で走るタイプではあるが、ステイゴールド直系の良さを悪い面まで含め、実は、オルフェーヴルなどよりもずっと優秀に伝えているのだ。 父のようにはタフではないかもしれないが、このサンデー傍流こそが、真の後継であるとする時代が、いつか訪れる可能性をも感じさせるほどの大快挙であった。
今年、有馬以来の実戦で共通するミュージアルマイル、レガレイラといった有馬記念優勝の両馬を引き合いに出すところで、TTGと称された内の一頭であるトウショウボーイ以来となる、年明け緒戦でのレース制覇が懸かると、色々な方面で聞かれたそれ。 トウショウボーイというのは、キタノカチドキ、サクラユタカオーらと並ぶ、大種牡馬テスコボーイの直仔として、後継にも恵まれたスターであるのだが、テスコボーイのまた父であるプリンリーギフトのクロスを持つのが、何を隠そう、メイショウタバルの父であるゴールドシップなのである。 母父にサクラユタカオー産駒のサクラバクシンオーを持つキタサンブラックが誇るダービー馬であるクロワデュノールが2着。
この宝塚記念は、因縁めいたストーリーに彩られた、実に、日本競馬の正当性に準じたような展開となった、極めて、クラシカルで重要な意味を持ったレースだったのであろう。 東京のレース結果は、日本競馬の姿形に影響するとされる一方で、このような異様な馬場状態の時も、底力だけでなく、その血の競馬への本質的な適性まで問うということをよく知る武豊騎手が勝ったというのは、不滅の6勝目を決めた宝塚記念が、最後ではない可能性を示す、そんな未来を映した鏡のようなであったのかもしれない。