阪神ジュベナイルフィリーズ 予想
目次
- 1 阪神ジュベナイルフィリーズ 予想
- 2 阪神ジュベナイルフィリーズの特徴
- 3 阪神ジュベナイルフィリーズの歴代優勝馬
- 4 阪神ジュベナイルフィリーズの過去10年データベース
- 5 騎手狙いはアリだが明らかにスピード型は不利な傾向
- 6 阪神ジュベナイルフィリーズの攻略ポイント
- 7 阪神ジュベナイルフィリーズ2024の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
- 8 阪神ジュベナイルフィリーズ2024予想-予想オッズ/出馬表(馬柱)/出走予定馬の馬体診断/想定騎手/最終追い切り評価(枠順確定)
- 9 阪神ジュベナイルフィリーズ2024 - 過去10年のデータ傾向
- 10 阪神ジュベナイルフィリーズ2024- 出走予定馬の血統/成績/タイム
- 11 阪神ジュベナイルフィリーズ2024 - レース展開と最終予想
- 12 阪神ジュベナイルフィリーズ 過去の予想と結果
長く阪神3歳SというGⅠ級レースとして、西の牡馬のチャンピオンを決する競馬であったものが、1991年から牝馬限定の ―牝馬Sと参加条件を変更した初年度に、
翌年の桜花賞・スプリンターズSを制するニシノフラワーが優勝、連闘で参戦し3着に入ったシンコウラブリイは1993年のマイルチャンピオンシップを制すなど、
幸先のいいスタートから、今や、クラシック直結の登竜門的位置づけに据え置かれる重要戦にまで成長しました。
数え年表記の修正を2001年に行った関係で、現在の名称に変更。
阪神競馬場の大幅改修に伴い誕生の外回りコースに、この1600M戦が振り分けられた2006年の勝ち馬は後の顕彰馬・ウオッカ、
2着が3歳でスプリンターズSを制するアストンマーチャンと、これも何とも景気の好発進となり、この組の牝馬路線における活躍は常に高水準で安定しています。
阪神ジュベナイルフィリーズの主な勝ち馬
・ウオッカ 2006年
・ブエナビスタ 2008年
・アパパネ 2009年
・ラッキーライラック 2017年
阪神ジュベナイルフィリーズの特徴
徹底して、短距離適性に偏った馬を排してきた馬場改修後の特長から、1200Mで勝ち星のある馬が2006年以降未勝利なので、実質的には、このレースからマイル以上の距離で争う。
クラシックレースのトライアルが始まると意識すべきで、ここ2年は1400MのファンタジーSを制している馬が勝っているせいで、本番では揮わないという傾向がはっきり出ています。
快速型を狙うのは筋違いで、持ち時計が抜けていたここ2年の勝ち馬のようなタイプが、今後も勝ち続けることはないでしょう。
阪神ジュベナイルフィリーズの歴代優勝馬
1着馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 | 前走 | 父名 | 2着馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 | 前走 | 父名 | 3着馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 | 前走 | 父名 |
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2010年 | レーヴディソール | 牝2 | 54 | 福永祐一 | 1 | デイリー杯2歳S① | アグネスタキオン | ホエールキャプチャ | 牝2 | 54 | 池添謙一 | 4 | ファンタジーS③ | クロフネ | ライステラス | 牝2 | 54 | M.デムーロ | 8 | 京王杯2歳S④ | ソングオブウィンド |
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2011年 | ジョワドヴィーヴル | 牝2 | 54 | 福永祐一 | 4 | 新馬① | ディープインパクト | アイムユアーズ | 牝2 | 54 | I.メンディザバル | 8 | ファンタジーS① | ファルブラヴ | サウンドオブハート | 牝2 | 54 | 武豊 | 1 | 芙蓉S① | アグネスタキオン |
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2012年 | ローブティサージュ | 牝2 | 54 | 秋山真一郎 | 5 | ファンタジーS② | ウォーエンブレム | クロフネサプライズ | 牝2 | 54 | 柴山雄一 | 15 | 500万① | クロフネ | レッドセシリア | 牝2 | 54 | 三浦皇成 | 10 | 新馬① | ハーツクライ |
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2013年 | レッドリヴェール | 牝2 | 54 | 戸崎圭太 | 5 | 札幌2歳S【1】 | ステイゴールド | ハープスター | 牝2 | 54 | 川田将雅 | 1 | 新潟2歳S① | ディープインパクト | フォーエバーモア | 牝2 | 54 | 蛯名正義 | 8 | 500万<1> | ネオユニヴァース |
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2014年 | ショウナンアデラ | 牝2 | 54 | 蛯名正義 | 5 | 500万① | ディープインパクト | レッツゴードンキ | 牝2 | 54 | 浜中俊 | 2 | アルテミスS<2> | キングカメハメハ | ココロノアイ | 牝2 | 54 | 横山典弘 | 4 | アルテミスS<1> | ステイゴールド |
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2015年 | メジャーエンブレム | 牝2 | 54 | C.ルメール | 1 | アルテミスS② | ダイワメジャー | ウインファビラス | 牝2 | 54 | 松岡正海 | 10 | アルテミスS⑤ | ステイゴールド | ブランボヌール | 牝2 | 54 | 岩田康誠 | 2 | ファンタジーS③ | ディープインパクト |
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2016年 | ソウルスターリング | 牝2 | 54 | C.ルメール | 1 | アイビーS① | フランケル | リスグラシュー | 牝2 | 54 | 戸崎圭太 | 2 | アルテミスS① | ハーツクライ | レーヌミノル | 牝2 | 54 | 蛯名正義 | 3 | 京王杯2歳S② | ダイワメジャー |
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2017年 | ラッキーライラック | 牝2 | 54 | 石橋脩 | 2 | アルテミスS① | オルフェーヴル | リリーノーブル | 牝2 | 54 | 川田将雅 | 3 | 500万① | ルーラーシップ | マウレア | 牝2 | 54 | 戸崎圭太 | 4 | 500万① | ディープインパクト |
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2018年 | ダノンファンタジー | 牝2 | 54 | 川田将雅 | 1 | ファンタジーS① | ディープインパクト | クロノジェネシス | 牝2 | 54 | 北村友一 | 2 | アイビーS① | バゴ | ビーチサンバ | 牝2 | 54 | 福永祐一 | 4 | アルテミスS② | クロフネ |
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2019年 | レシステンシア | 牝2 | 54 | 北村友一 | 6 | ファンタジーS① | ダイワメジャー | マルターズディオサ | 牝2 | 54 | 田辺裕信 | 6 | 500万① | キズナ | クラヴァシュドール | 牝2 | 54 | 藤岡佑介 | 3 | サウジアラビアロイヤルC② | ハーツクライ |
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2020年 | ソダシ | 牝2 | 54 | 吉田隼人 | 1 | アルテミスS① | クロフネ | サトノレイナス | 牝2 | 54 | C.ルメール | 2 | 1勝① | ディープインパクト | ユーバーレーベン | 牝2 | 54 | M.デムーロ | 6 | アルテミスS⑨ | ゴールドシップ |
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2021年 | サークルオブライフ | 牝2 | 54 | M.デムーロ | 3 | アルテミスS① | エピファネイア | ラブリイユアアイズ | 牝2 | 54 | 団野大成 | 8 | 京王杯2歳S③ | ロゴタイプ | ウォーターナビレラ | 牝2 | 54 | 武豊 | 4 | ファンタジーS① | シルバーステート |
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2022年 | リバティアイランド | 牝2 | 54 | 川田将雅 | 1 | アルテミスS② | ドゥラメンテ | シンリョクカ | 牝2 | 54 | 木幡初也 | 12 | 新馬<1> | サトノダイヤモンド | ドゥアイズ | 牝2 | 54 | 吉田隼人 | 10 | 札幌2歳S② | ルーラーシップ | ||
2023年 | アスコリピチェーノ | 牝2 | 55 | 北村宏司 | 3 | 新潟2歳S① | ダイワメジャー | ステレンボッシュ | 牝2 | 55 | C.ルメール | 5 | 赤松賞① | エピファネイア | コラソンビート | 牝2 | 55 | 横山武史 | 1 | 京王杯2歳① | スワーヴリチャード | ||
2024年 | アルマヴェローチェ | 牝2 | 55 | 岩田 望来 | 5 | 札幌2歳S② | ハービンジャー | ビップデイジー | 牝2 | 55 | 幸 英明 | 8 | 紫菊賞① | サトノダイヤモンド | テリオスララ | 牝2 | 55 | M.デムーロ | 7 | 萩ステークス① | シスキン |
阪神ジュベナイルフィリーズの過去10年データベース
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
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1番人気 | 5回 | 0回 | 0回 | 5回 | 50% | 50% | 50% |
前走ファンタジーSで連対馬 | 2回 | 0回 | 1回 | 14回 | 12% | 12% | 18% |
前走ファンタジーSで3~5着 | 0回 | 0回 | 1回 | 7回 | 0% | 0% | 13% |
前走アルテミスSで1着 | 3回 | 1回 | 1回 | 4回 | 33% | 44% | 56% |
前走アルテミスSで2着 | 2回 | 1回 | 1回 | 3回 | 29% | 43% | 57% |
前走アルテミスSで3~5着 | 0回 | 1回 | 0回 | 7回 | 0% | 13% | 13% |
前走アルテミスSで6着以下 | 0回 | 0回 | 1回 | 5回 | 0% | 0% | 17% |
前走G2で京王杯2歳S | 0回 | 1回 | 2回 | 2回 | 0% | 20% | 60% |
騎手狙いはアリだが明らかにスピード型は不利な傾向
1600Mの新馬勝ちの実績ありと、新馬は負けてもすぐに勝ち上がった馬は、ここでは同列とした方がいい一方で、回収率に大変な差があるので、人気馬でも買えるのは、どうしても新馬勝ちの馬になってしまいます。
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
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1番人気 | 7回 | 2回 | 2回 | 9回 | 35% | 45% | 55% |
2番人気 | 2回 | 4回 | 4回 | 10回 | 10% | 30% | 50% |
3番人気 | 1回 | 3回 | 3回 | 13回 | 5% | 20% | 35% |
4番人気 | 3回 | 1回 | 4回 | 12回 | 15% | 20% | 40% |
5番人気 | 3回 | 1回 | 0回 | 16回 | 15% | 20% | 20% |
6~9番人気 | 4回 | 5回 | 5回 | 66回 | 5% | 11.3% | 17.5% |
10番人気以下 | 0回 | 4回 | 2回 | 172回 | 0% | 2.2% | 3.4% |
オークス辺りまでの牝馬戦線は、この縛りは解けないので、ここ2年で詰まったその差が、今年は連続開催で一気に開く可能性まで踏まえておきたいところです。
阪神ジュベナイルフィリーズの攻略ポイント
2勝以上している重賞連対馬が7勝と圧倒的で、当たり前の傾向ながら、その他は無敗馬も未勝利勝ちの馬もいるので、東京競馬場の出走経験という振り分けをすると、
無敗馬と1800Mの新馬勝ちで未出走馬が拾えて、後は東京で連対実績がある馬となります。
今も昔も、東京競馬場で走るということが後の大成に繋がる傾向は続いているので、この古典的なファクターを用いて、人気勢の序列付けをする意味では、一番効果的かもしれません。
阪神ジュベナイルフィリーズ2024の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
阪神ジュベナイルフィリーズ2024の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切りの予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
レース名 | 第76回阪神ジュベナイルフィリーズ(G1) |
グレード | 重賞(G1) |
日程 | 2024年12月8日(日) |
発走時間 | 15時40分 |
開催場所 | 京都競馬場 |
距離 | 芝1,600m |
コース | 左回り |
賞金 | 1億8000万円 |
レコードタイム | 1:33.2 |
阪神ジュベナイルフィリーズ2024予想-予想オッズ/出馬表(馬柱)/出走予定馬の馬体診断/想定騎手/最終追い切り評価(枠順確定)
阪神ジュベナイルフィリーズ2024の予想オッズと登録馬
枠順 | 馬番 | 出走予定馬 | 騎手 | 性齢 | 斤量 | 予想オッズ | 人気 | 1週前追い切り | 最終追い切り |
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1 | 1 | ビップデイジー | 幸英明 | 牝2 | 55 | 20.2 | 11 | 栗東・坂路・重(幸英明) 800m 51.8-37.5-24.2-12.1(一杯) | 栗東・坂路・良(助手) 800m 54.5-39.7-25.8-12.6(末強め) |
1 | 2 | テリオスララ | M.デムーロ | 牝2 | 55 | 8.1 | 3 | 美浦・ウッド・重(M.デムーロ) 5F 69.7-54.6-39.2-12.0(馬なり) | 美浦・ウッド・良(助手) 6F 83.0-66.4-52.1-37.6-11.3(馬なり) |
2 | 3 | ダンツエラン | 団野大成 | 牝2 | 55 | 15.0 | 9 | 栗東・CW・重(助手) 800m 84.7-68.3-53.3-37.5-11.2(強め) | 栗東・CW・良(団野大) 7F 98.5-67.5-53.0-37.5-11.1(馬なり) |
2 | 4 | ジャルディニエ | 北村 友一 | 牝2 | 55 | 18.0 | 10 | 栗東・CW・良(北村友) 5F 67.3-51.2-36.4-11.5(一杯) | 栗東・CW・良(北村友) 5F 67.8-51.5-36.6-11.4(馬なり) |
3 | 5 | ジューンエオス | 藤岡 佑介 | 牝2 | 55 | 108.4 | 18 | 栗東・坂路・良(助手) 800m 51.8-37.3-24.3-12.3(一杯) | 栗東・坂路・良(高倉稜) 800m 55.4-39.3-24.9-12.6(馬なり) |
3 | 6 | モズナナスター | 田口 貫太 | 牝2 | 55 | 44.9 | 15 | 栗東・坂路・重(田口貫) 800m 52.1-37.6-24.2-12.1(一杯) | 栗東・坂路・良(田口貫) 800m 53.6-38.6-25.2-12.6(馬なり) |
4 | 7 | ミストレス | 坂井 瑠星 | 牝2 | 55 | 11.4 | 7 | 栗東・CW・重(坂井瑠) 7F 96.5-64.7-50.6-36.5-12.0(一杯) | 栗東・坂路・良(坂井瑠) 800m 53.7-38.9-25.0-12.4(馬なり) |
4 | 8 | カワキタマナレア | 鮫島 克駿 | 牝2 | 55 | 23.3 | 13 | 栗東・CW・良(鮫島駿) 6F 86.3-69.7-54.0-37.9-11.7(馬なり) | 栗東・坂路・良(川又賢) 800m 54.4-39.4-24.9-12.0(馬なり) |
5 | 9 | ショウナンザナドゥ | 池添 謙一 | 牝2 | 55 | 8.4 | 4 | 栗東・坂路・重(池添謙) 800m 51.1-36.8-23.6-11.8(強め) | 栗東・坂路・良(助手) 800m 54.6-40.3-26.2-13.0(馬なり) |
5 | 10 | ブラウンラチェット | C.ルメール | 牝2 | 55 | 4.1 | 1 | 美浦・ウッド・稍重(助手) 5F 65.3-50.8-37.1-11.4(強め) | 美浦・ウッド・良(嶋田純) 6F 83.6-67.4-52.3-38.0-11.6(馬なり) |
6 | 11 | クリノメイ | 荻野 琢真 | 牝2 | 55 | 35.1 | 14 | 栗東・CW・重(荻野琢) 6F 85.6-69.0-53.2-36.7-11.2(一杯) | 栗東・CW・良(荻野琢) 6F 86.3-70.0-54.0-37.5-11.3(馬なり) |
6 | 12 | アルマヴェローチェ | 岩田 望来 | 牝2 | 55 | 14.2 | 8 | 栗東・CW・良(岩田望) 7F 98.5-66.9-52.1-37.0-11.3(一杯) | 栗東・CW・良(助手) 6F 80.6-65.3-50.8-36.3-11.2(馬なり) |
7 | 13 | コートアリシアン | 戸崎 圭太 | 牝2 | 55 | 8.9 | 5 | 美浦・ウッド・重(戸崎圭) 6F 81.8-65.4-50.6-36.9-11.3(馬なり) | 美浦・ウッド・良(戸崎圭) 6F 84.3-67.8-52.5-37.3-11.3(馬なり) |
7 | 14 | ランフォーヴァウ | 松山 弘平 | 牝2 | 55 | 10.2 | 6 | 栗東・CW・重(松山弘) 6F 82.8-66.4-51.9-37.5-11.8(G前仕掛け) | 栗東・CW・良(小崎綾) 4F 50.5-35.4-11.1(一杯) |
7 | 15 | リリーフィールド | 武 豊 | 牝2 | 55 | 22.4 | 12 | 栗東・CW・良(助手) 6F 82.0-66.0-51.0-36.8-11.8(馬なり) | 栗東・坂路・良(助手) 800m 54.3-39.6-25.2-12.1(馬なり) |
8 | 61 | スリールミニョン | 永島 まなみ | 牝2 | 55 | 108.0 | 17 | 栗東・坂路・良(永島ま) 800m 52.0-37.6-24.1-12.3(一杯) | 栗東・坂路・良(助手) 800m 54.1-39.2-25.3-12.6(馬なり) |
8 | 17 | メイデイレディ | L.デットーリ | 牝2 | 55 | 7.6 | 2 | 京都・ダート・良(助手) 5F 65.1-49.7-38.0-12.6(末強め) | 栗東・坂路・重(田口貫) 800m 52.1-37.6-24.2-12.1(一杯) |
8 | 18 | ミーントゥビー | 松岡 正海 | 牝2 | 55 | 104.9 | 16 | 美浦・ウッド・稍重(松岡正) 6F 82.9-66.9-52.5-37.7-11.6(馬なり) | 美浦・坂路・良(松岡正) 800m 56.4-40.8-26.1-12.2(馬なり) |
脚質 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
逃げ馬 | 1回 | 0回 | 1回 | 18回 | 5.0% | 5.0% | 10.0% |
先行馬 | 3回 | 4回 | 3回 | 69回 | 3.8% | 8.9% | 12.7% |
差し馬 | 14回 | 12回 | 13回 | 111回 | 9.3% | 17.3% | 26.0% |
追い込み馬 | 2回 | 4回 | 3回 | 100回 | 1.8% | 5.5% | 8.3% |
枠順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 4回 | 1回 | 0回 | 35回 | 10.0% | 12.5% | 12.5% |
2枠 | 1回 | 2回 | 5回 | 32回 | 2.5% | 7.5% | 20.0% |
3枠 | 2回 | 4回 | 1回 | 33回 | 5.0% | 15.0% | 17.5% |
4枠 | 2回 | 3回 | 0回 | 35回 | 5.0% | 12.5% | 12.5% |
5枠 | 2回 | 5回 | 5回 | 28回 | 5.0% | 17.5% | 30.0% |
6枠 | 3回 | 3回 | 3回 | 31回 | 7.5% | 15.0% | 22.5% |
7枠 | 4回 | 1回 | 3回 | 51回 | 6.8% | 8.5% | 13.6% |
8枠 | 2回 | 1回 | 3回 | 53回 | 3.4% | 5.1% | 10.2% |
種牡馬 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
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ディープインパクト | 6回 | 7回 | 8回 | 47回 | 8.8% | 19.1% | 30.9% |
ロードカナロア | 6回 | 4回 | 1回 | 39回 | 12.0% | 20.0% | 22.0% |
イスラボニータ | 6回 | 0回 | 1回 | 1回 | 75.0% | 75.0% | 87.5% |
ルーラーシップ | 5回 | 5回 | 2回 | 26回 | 13.2% | 26.3% | 31.6% |
ダイワメジャー | 4回 | 3回 | 3回 | 26回 | 11.1% | 19.4% | 27.8% |
キズナ | 3回 | 0回 | 2回 | 22回 | 11.1% | 11.1% | 18.5% |
ジャスタウェイ | 3回 | 0回 | 0回 | 9回 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
ハービンジャー | 2回 | 1回 | 3回 | 16回 | 9.1% | 13.6% | 27.3% |
ステイゴールド | 2回 | 1回 | 0回 | 1回 | 50.0% | 75.0% | 75.0% |
ヴィクトワールピサ | 2回 | 0回 | 2回 | 11回 | 13.3% | 13.3% | 26.7% |
阪神ジュベナイルフィリーズ2024 - 過去10年のデータ傾向
あまり信頼して買うことのできない1番人気馬を、わざわざ狙うレースではない
本物のエースがいるとは限らないので、リバティアイランドやソウルスターリングのような馬が、しっかりと期待に応えてくれるような狙いの立て方はあまり感心しない。
数字上、半分来るとなっている5勝の記録に流されてはいけない。 新馬で朝日杯挑戦が決まっていたグランアレグリアと戦っていたダノンファンタジーは、クロノジェネシスを倒しての戴冠。 後から考えれば、かなりの快挙でもある。 他にはルメールのメジャーエンブレム、無敗のホワイトクイーン・ソダシ。 いずれも、翌春以降の活躍を約束されたエースの走りを体現したスターばかり。
この時期に駆けた馬に早熟云々で語り始める論法はそもそもナンセンスで、後述の北米出身の欧州血統馬・メイデイレディなどに代表されるように、そうした才能に目をかけないから、結果、回り回って、中距離型のロマンチックウォリアーに負けてしまうのである。 時代に関係なく、早熟型の馬が伝えるエース級にいずれ育つスピード能力というものは、必ず、クラシックの舞台で花開くという歴史を、欧米のホースマンは理解している。 今のことだけを考えて、血を繋げているわけではない。 と、関係ない話に振ってしまったが、穴馬から入りましょうということです。
本流の組で気を付けたい、価値ある連対の真偽
今の本流とできるのが、昨年チェルヴィニアが勝って、連勝を狙ったというアルテミスSの組。 ただ、リバティアイランドもメジャーエンブレムも負けていた。 ソダシは連勝でも、底力の爆発まで時間を要したリスグラシューはソウルスターリングの2着。
いずれも、どこかどうこうではなくして、それなりに駆けていたはずのステップを踏んで、順当な結果を残したまでの話で、これを基準にすると根本からおかしくなる。
今年の期待はデビュー2連勝のブラウンラチェット。 兄がフォーエバーヤングで、父キズナ替わり。 しかし、これにルメールが加わるくらいで、断然という感じの支持に繋がるほど、皆根拠を持った推し材料を持ち合わせないので、意外と、負けはしたもの、ハイレベルと評されたメンバー構成上、矢作厩舎のミストレスや上位支持だったショウナンザナドゥ<こちらが2番人気、勝ち馬は気持ち低めの評価に映った3番人気>などにも、小差に敗れただけなので、チャンスは残る。
あと、翌日に武豊騎手に完敗だったルメール騎手が、以降、妙な感じでになっている印象もある。 適当な評価かもしれないが、本気を出されるとちょっときついな…、というその気配は、我々もよく知る彼の人柄から、妄想ではない可能性がある。 何だか、弱気に映る発言も目立つ。
よくわからないところから来た馬の差配
イレギュラーなスタンスで来た連中=スケール感の違いを見せつけたグループの存在というのは、思われているよりも、正確なリズムでアルテミスS、翌週のファンタジーSが前哨戦として機能している影響で、そのメンバーの質がある程度一定ということも関係して、まず、オープンであったとしても、その他のグループの存在は、重賞に限られるという状況。
急進勢力に格はあってないような時期だから、そのキャリアは問われないとするならば、逆説的にとっても、何故そのステップを踏めなかったのか、ということで、むしろ、才能そのものを疑われてしまう場合がある。
ウンブライルの件があるから、武豊のリリーフィールドは回避可能で、本流に近い萩SはアイビーSと双璧を成す以上、テリオスララの才能はマイル戦への適応力についてのみ疑うべきで、これはむしろ買い。 ただ、本当に強いのは、やはり強すぎるオブライエン厩舎のレイクヴィクトリアに自信をつけさせてしまった、対を成すべき存在だった同じ無敗のメイデイレディであって不思議はなく、これが負けたとできるかどうかで、価値は大きく変わる。
ただ、フォームから何から変えねば対応できない、危ない橋を渡る日本遠征であると踏まえれば、直線平坦を知るフランキーならば、推しの一手とした意見を伝えたとして、持ち時計での解釈で失敗連続の欧州勢の扱いと変えたとて、本質の差はないとした時、筆者は自信をもって、デットーリ以外の要素で推す材料を示せない。 理解の仕方が難しい一頭だ。
1800以上のオープンを使っていた馬は、意外なほど、安定して走っている
一昨年のドゥアイズの穴が見られるだけの札幌2歳S好走馬の連続性ある快走の例は、古くはテイエムオーシャンであり、ヤマニンシュクルなどもそう。 新コース完成後、レッドリヴェールのハープスター斬りがあったり、全く古ぼけた記録ではないが、ラッキーライラックの無敗継続の裏でロックディスタウンの惨敗案件があったりと、新潟2歳Sの方が合意性のある前哨戦として機能することが明らかになっているからなのか、トレンドとして真新しいということはない。
ただ、ソウルスターリングもソダシもそうだったが、無敗制覇の中には、牡馬に混じって1800のオープン、重賞を勝ってきたという強者もいる。 ソウルスターリングはペルシアンナイト、ソダシもユーバーレーベンに3連勝の皮切りとなる連勝を始めた札幌で、1番人気は先日引退のバスラッドレオンという骨っぽい相手を完封しての重賞制覇。 ドゥアイズよりもドゥーラに注目がいったレースで、こちらでは先着。 アルマヴェローチェが接戦の末敗れた相手であるマジックサンズは、ホープフルSで期待の一頭。 例年以上に狙いが絞り込めない要素に溢れるだけに、昨年以上に、タフな実績を持つ牡馬に伍して戦ってきた名牝候補に期待を寄せたい。
阪神ジュベナイルフィリーズ2024- 出走予定馬の血統/成績/タイム
フランキーの連れてきた天才少女が、本場の早熟性を発揮できないとするならば…、という条件付きで推したい一頭
アルマヴェローチェの血統
母ラクアミ、その母レイズアンドコールはいずれも短距離で走った馬。 速い血統には違いないが、一族に、NHKマイルC好走馬のブレーブテンダーがいるまた傍に、7代母ブルボンミストの妹に当たるオイルフィズから連なる名牝の宝庫というファミリーラインの強みが、ここで活かせるかが、本気で走ったら太刀打ちできないかもしれないメイデイレディへの対抗策として、血統的な見解からの補強の材料として述べられるのではないかと考え、この馬の推挙理由として活用したい。
第一、ブレーブテンダーの姉であるマジックオブライフが英G1勝ちであるだけでなく、孫娘がオークス2着のチューニー、その娘もダートの転じて覚醒したトロワボヌールであるから、これだけでも十分。
ただ、これからの前途が明るくなりそうな要素はこれだけでなく、北米で多くの勝ち星を重ねたキティウエイク、娘でネイティヴダンサーの3×4をかけられたエイコーンS勝ちのミスオシアナなどがいるファミリーの近くから、フィルムメイカーという芝馬が登場し、ウイジャボードという化け物級の名牝・ジャパンC3着がラストラン に続く2着という記録を残したBCF&Mターフ好走の実績のあるG1ウイナーが、比較的近い世代にいることは大きい。 前二者は、ジャパンC誕生前やBC競走誕生直後に走っていたメンツ。
ただ、ブルボンミストのラインからも、第1回2着、第2回覇者のディスタフチャンプ・ライフズマジックが、ケンタッキーダービーに僚友で最大のライバルのアルセア<ヤマニンパラダイスの母>とカップリングながら、1番人気で出走したという記録があり、様々な事情も重なって前者が先着したということからも、只者ではない牝馬が出てくる下地がある。
血統背景からも、牡馬の成功が必ずしも目立つ一族ではなく、父ハービンジャーも、牝馬の活躍馬をかなり量産している近年、クラシックホースをついに送り込んだ血の勢いからも、ねじ伏せるならこの馬で…、というパワーワードが存在することで、北米を中心に活躍した母方からの援軍アリと強調し、何となく、それらしい説明と代えさせていただく。 チェルヴィニアのハービンジャーと、前年覇者の父のであるダイワメジャーという背景だけではないことは、アルマヴェローチェが強気になれる理由くらいにはなるだろう。
阪神ジュベナイルフィリーズ2024 - レース展開と最終予想
札幌の稍重、重馬場で連続好走のアルマヴェローチェが、もし、1500戦でデビューし、同じ距離のクローバー賞を勝ったというのであれば、少し割り引きも考えたのだが、いずれも1800。 それもソダシがデビュー2連勝を飾ってみせた札幌2歳Sを、近年では最も厳しいローテに近い、8月デビューの中3週ローテ<間隔をあけて、函館で勝ち上がって連勝の例が圧倒的に多い>での僅差の2着。
内が開いたとはいえ、閃きのファミリーらしい横山武史騎手のノリ的好騎乗もあったがマジックサンズのえげつない底力に最後はねじ込まれてしまった。 キズナの産駒とはいえ、いくらか間隔を開いて、しかし、それでも札幌1800で連勝の快記録を作ったマジックサンズは、想像するに、恐縮した対応で、記者の前で受け答えをしたのち、爆発するはずの佐々木大輔騎手を背に、人馬共に初のG1戴冠を視野に入れる好素材となった。
しかし、裏を返せば、そのパフォーマンスを引き出した、また牝馬が勝つのか…、と思わせたアルマヴェローチェも立派であるのだった。 時計の掛かりすぎる8月後半の雨馬場は、2歳馬には極めて過酷な条件であるが、昨年の組はどうもみんな怪しい感じで消えてしまったようなところがある一方、その前の良馬場ではない開催となった2015年の3着馬が、この時点でコスモス賞を勝っていたクロコスミア。 毎年エリザベス女王杯で逃げ粘った、あのシルバーコレクターである。 実は、その前々年が函館の不良馬場を制したレッドリヴェール。
ソダシやそれに続いたユーバーレーベン、ドゥーラとドゥアイズの新馬戦リターンマッチなど、牡馬と同斤でも、最初から底力を示してみせる牝馬は、やはり渋とい。 大いに、勝ちそびれただけにも見えたアルマヴェローチェは肖っておきたい。
新馬戦では横山武史騎手と兄和生騎手とのやり合いに見せた、スローの展開を押し切り勝ち。 いつの間にか、北海道に居座るようになった武豊騎手は、じれったい感じで人気に推されたリアンベーレを押し上げるも、直線の反応の差で突き放された。 馬は真面目に走っていたが、鞍上はスクリーンの方を見ていた。 奇しくも、リアンベーレは手塚厩舎の馬ということもあって、未勝利脱出は武史騎手であったというのは、偶然にしても出来過ぎか。 ちなみに、マジックサンズの新馬戦も調べたのだが、2着馬のビーオンザカバーの鞍上、未勝利脱出時の鞍上も同じ人だった…。
ただ、今回は当初から乗り替わりが決まっており、フランスでの経験を活かすべく、早速の答えとなる中央タイトル制覇に、本当の意味で最初の挑戦となる岩田望来騎手を迎えることとなった。 父康誠騎手からスイッチとなったホウオウビスケッツは惜しかったのだが、ダービー馬に呑み込まれてしまった。
四位厩舎のハギノアレグリアスは、師が一番大事馬場面で起用してくれたという縁で、気合いも入っているはずの桶狭間・秋の決戦に挑むのだが、これも一線級には少し足らない。 レモンポップさん次第であるのだが、普通は入着までだろうと想像して、これが本当のリーチが掛かったレースになる、と意味もなく強気に出る筆者。
紆余曲折を経て、四位調教師と同じ時代に騎手として活躍も、転身は早かった上村洋行調教師が、堂々G1トレーナーとして、この秋の戦いを繰り広げているところで、その功労者であるベラジオオペラでしか、まだ大きなところで出走馬を送り出していないのは、立ち上げの部分で、少し丁寧に作っていくという部分もあったはず。 夏デビューの馬が普通の2歳タイトル好走の必然性から、いよいよ、しっかりと作った、ダービー以来の実戦がチャレンジCだったベラジオオペラのような形で、狙った通りに、焦らず作ってきたはずの距離短縮組は、出世する馬が再びに増えてきた、タフ馬場の札幌実績を持つ組のアドヴァンテージから、荒れ馬場必至の3連続開催京都の阪神ジュベナイルフィリーズでエンジン全開と考える。
ちなみに、グレード制を導入し、G1競走を京都でも行うようになってから、実は、2歳のこの手のレースは初めて。 変則の阪神からの振り替えを1990年に行った年が、東西で2歳G1を牡牝混合で行うラストイヤーと重なる。 翌年から牡牝でタイトルを分け、2017年からホープフルSがG1として行われるようになった。 誰も知らないことという以上に、デットーリとメイデイレディのことだけでなく、そもそも、次がいつになるのかわからないレアケース。
旧阪神3歳Sウイナーはイブキマイカグラ。 サクラバクシンオーのいとこでもある。菊花賞は2着になった。 そして、最後のラジオたんぱ杯3歳牝馬S勝ちが、あのイソノルーブル。 シスタートウショウ・角田晃一、こちらは松永幹夫で、若き乗り手同士がギリギリの攻防を演じる春へと転じる物語の序章でもあったが、二人とも、武豊、横山典弘を巧みに起用できるほど、かなり偉くなってしまった。(笑) 朝日杯はレコード勝ちのリンドシェーバー。生涯1番人気だけの快速馬。 仕事人にして、現調教師・的場均のお手馬としても有名。 当然、中山のレースだった。 岩田望来騎手が調教師になるかどうか、まだ誰も予想はつかないが、ここを勝てるようだと、その道がどうやら開けそうである。 がんばれ、ミライ君。(笑)