阪神ジュベナイルフィリーズ 予想

朝日杯フューチュリティステークスを予想!

長く阪神3歳SというGⅠ級レースとして、西の牡馬のチャンピオンを決する競馬であったものが、1991年から牝馬限定の ―牝馬Sと参加条件を変更した初年度に、
翌年の桜花賞・スプリンターズSを制するニシノフラワーが優勝、連闘で参戦し3着に入ったシンコウラブリイは1993年のマイルチャンピオンシップを制すなど、
幸先のいいスタートから、今や、クラシック直結の登竜門的位置づけに据え置かれる重要戦にまで成長しました。
数え年表記の修正を2001年に行った関係で、現在の名称に変更。
阪神競馬場の大幅改修に伴い誕生の外回りコースに、この1600M戦が振り分けられた2006年の勝ち馬は後の顕彰馬・ウオッカ、
2着が3歳でスプリンターズSを制するアストンマーチャンと、これも何とも景気の好発進となり、この組の牝馬路線における活躍は常に高水準で安定しています。

阪神ジュベナイルフィリーズの主な勝ち馬

・ウオッカ 2006年
・ブエナビスタ 2008年
・アパパネ 2009年
・ラッキーライラック 2017年

阪神ジュベナイルフィリーズの特徴

徹底して、短距離適性に偏った馬を排してきた馬場改修後の特長から、1200Mで勝ち星のある馬が2006年以降未勝利なので、実質的には、このレースからマイル以上の距離で争う。
クラシックレースのトライアルが始まると意識すべきで、ここ2年は1400MのファンタジーSを制している馬が勝っているせいで、本番では揮わないという傾向がはっきり出ています。
快速型を狙うのは筋違いで、持ち時計が抜けていたここ2年の勝ち馬のようなタイプが、今後も勝ち続けることはないでしょう。

阪神ジュベナイルフィリーズの歴代優勝馬

 1着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走父名
 2着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
 3着馬
性齢
斤量
騎手
人気
前走
父名
2010年レーヴディソール
牝2
54福永祐一
1デイリー杯2歳S①
アグネスタキオン
ホエールキャプチャ
牝2
54池添謙一
4ファンタジーS③
クロフネ
ライステラス
牝2
54M.デムーロ
8京王杯2歳S④
ソングオブウィンド
2011年ジョワドヴィーヴル
牝2
54福永祐一
4新馬①
ディープインパクト
アイムユアーズ
牝2
54I.メンディザバル
8ファンタジーS①
ファルブラヴ
サウンドオブハート
牝254武豊
1芙蓉S①
アグネスタキオン
2012年ローブティサージュ
牝2
54秋山真一郎
5ファンタジーS②
ウォーエンブレム
クロフネサプライズ
牝2
54柴山雄一
15500万①
クロフネ
レッドセシリア
牝254三浦皇成
10新馬①
ハーツクライ
2013年レッドリヴェール
牝2
54戸崎圭太
5札幌2歳S【1】
ステイゴールド
ハープスター
牝2
54川田将雅
1新潟2歳S①
ディープインパクト
フォーエバーモア
牝254蛯名正義
8500万<1>
ネオユニヴァース
2014年ショウナンアデラ
牝2
54蛯名正義
5500万①
ディープインパクト
レッツゴードンキ
牝2
54浜中俊
2アルテミスS<2>
キングカメハメハ
ココロノアイ
牝254横山典弘
4アルテミスS<1>
ステイゴールド
2015年メジャーエンブレム
牝2
54C.ルメール
1アルテミスS②
ダイワメジャー
ウインファビラス
牝2
54松岡正海
10アルテミスS⑤
ステイゴールド
ブランボヌール
牝254岩田康誠
2ファンタジーS③
ディープインパクト
2016年ソウルスターリング
牝2
54C.ルメール
1アイビーS①
フランケル
リスグラシュー
牝2
54戸崎圭太
2アルテミスS①
ハーツクライ
レーヌミノル
牝254蛯名正義
3京王杯2歳S②
ダイワメジャー
2017年ラッキーライラック
牝2
54石橋脩
2アルテミスS①
オルフェーヴル
リリーノーブル
牝2
54川田将雅
3500万①
ルーラーシップ
マウレア
牝254戸崎圭太
4500万①
ディープインパクト
2018年ダノンファンタジー
牝2
54川田将雅
1ファンタジーS①
ディープインパクト
クロノジェネシス
牝2
54北村友一
2アイビーS①
バゴ
ビーチサンバ
牝254福永祐一
4アルテミスS②
クロフネ
2019年レシステンシア
牝2
54北村友一
6ファンタジーS①
ダイワメジャー
マルターズディオサ
牝254田辺裕信
6500万①
キズナ
クラヴァシュドール
牝254藤岡佑介
3サウジアラビアロイヤルC②
ハーツクライ
2020年ソダシ
牝254
吉田隼人1
アルテミスS①
クロフネ
サトノレイナス
牝254C.ルメール
2
1勝①
ディープインパクト
ユーバーレーベン
牝254M.デムーロ
6
アルテミスS⑨
ゴールドシップ
2021年サークルオブライフ
牝2
54
M.デムーロ
3
アルテミスS①
エピファネイア
ラブリイユアアイズ
牝254団野大成
8
京王杯2歳S③
ロゴタイプ
ウォーターナビレラ
牝2
54武豊
4
ファンタジーS①
シルバーステート
2022年リバティアイランド牝254川田将雅1アルテミスS②ドゥラメンテシンリョクカ牝254木幡初也12新馬<1>サトノダイヤモンドドゥアイズ牝254吉田隼人10札幌2歳S②ルーラーシップ
2023年アスコリピチェーノ牝255北村宏司3新潟2歳S①ダイワメジャーステレンボッシュ牝255C.ルメール5赤松賞①エピファネイアコラソンビート牝255横山武史1京王杯2歳①スワーヴリチャード
2024年アルマヴェローチェ牝255岩田 望来5札幌2歳S②ハービンジャービップデイジー牝255幸 英明8紫菊賞①サトノダイヤモンドテリオスララ牝255M.デムーロ7萩ステークス①シスキン
2025年スターアニス牝255松山弘平2中京2歳S②ドレフォンギャラボーグ牝255川田将雅4未勝利①ロードカナロアタイセイボーグ牝255西村淳也6アルテミスS<3>インディチャンプ

阪神ジュベナイルフィリーズの過去10年データベース

 1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1番人気5回0回0回5回50%50%50%
前走ファンタジーSで連対馬2回0回1回14回12%12%18%
前走ファンタジーSで3~5着0回0回1回7回0%0%13%
前走アルテミスSで1着3回1回1回4回33%44%56%
前走アルテミスSで2着2回1回1回3回29%43%57%
前走アルテミスSで3~5着0回1回0回7回0%13%13%
前走アルテミスSで6着以下0回0回1回5回0%0%17%
前走G2で京王杯2歳S
0回1回2回2回0%20%60%

騎手狙いはアリだが明らかにスピード型は不利な傾向

1600Mの新馬勝ちの実績ありと、新馬は負けてもすぐに勝ち上がった馬は、ここでは同列とした方がいい一方で、回収率に大変な差があるので、人気馬でも買えるのは、どうしても新馬勝ちの馬になってしまいます。

人気1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1番人気7回2回2回9回35%45%55%
2番人気2回4回4回10回10%30%50%
3番人気1回3回3回13回5%20%35%
4番人気3回1回4回12回15%20%40%
5番人気3回1回0回16回15%20%20%
6~9番人気4回5回5回66回5%11.3%17.5%
10番人気以下0回4回2回172回0%2.2%3.4%

オークス辺りまでの牝馬戦線は、この縛りは解けないので、ここ2年で詰まったその差が、今年は連続開催で一気に開く可能性まで踏まえておきたいところです。

阪神ジュベナイルフィリーズの攻略ポイント

2勝以上している重賞連対馬が7勝と圧倒的で、当たり前の傾向ながら、その他は無敗馬も未勝利勝ちの馬もいるので、東京競馬場の出走経験という振り分けをすると、
無敗馬と1800Mの新馬勝ちで未出走馬が拾えて、後は東京で連対実績がある馬となります。
今も昔も、東京競馬場で走るということが後の大成に繋がる傾向は続いているので、この古典的なファクターを用いて、人気勢の序列付けをする意味では、一番効果的かもしれません。

阪神ジュベナイルフィリーズ2025の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

阪神ジュベナイルフィリーズ2025の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切りの予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!

歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

レース名第77回 阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)
グレード重賞(G1)
日程2025年12月14日(日)
発走時間15時40分
開催場所阪神競馬場
距離芝1,600m
コース右回り
賞金6,500万円
レコードタイム1:32.3

阪神ジュベナイルフィリーズ2025予想-予想オッズ/出馬表(馬柱)/出走予定馬の馬体診断/想定騎手/最終追い切り評価(枠順確定)

阪神ジュベナイルフィリーズ2025の予想オッズと登録馬

枠順馬番出走予定馬騎手性齢斤量予想オッズ人気1週前追い切り最終追い切り
11アンヘリータスF.ジェルー牝255.0355.118栗東・CW・良(川又賢)
6F 83.1-68.0-53.4-38.4-12.1(馬なり)
栗東・坂路・良(助手)
800m 53.9-39.5-25.9-13.2(末強め)
12レディーゴール松若風馬牝255.0110.613-栗東・CW・良(助手)
6F 84.7-68.5-53.3-37.9-12.1(馬なり)
23ミツカネベネラ津村明秀牝255.021.08美浦・ウッド・良(津村明)
6F 82.5-67.2-52.3-38.3-11.7(馬なり)
-
24アランカール北村友一牝255.03.21栗東・CW・良(北村友)
6F 85.1-68.9-53.0-36.8-11.0(馬なり)
栗東・CW・良(助手)
6F 81.6-66.0-51.4-36.9-11.8(馬なり)
35ギャラボーグ川田将雅牝255.013.96栗東・CW・良(川田将)
7F 97.6-66.0-51.6-36.7-11.2(G前一杯追)
栗東・坂路・良(泉谷楓)
800m 54.6-39.5-25.3-12.2(馬なり)
36アルバンヌ坂井瑠星牝255.05.13美浦・ウッド・良(坂井瑠)
6F 78.9-64.1-50.6-36.4-11.3(馬なり)
栗東・CW・良(助手)
7F 97.0-65.6-51.5-37.0-11.6(強め)
47マーゴットラヴミー武豊牝255.04.92-栗東・坂路・良(助手)
800m 57.3-40.5-26.0-13.0(馬なり)
48ヒズマスターピース藤岡佑介牝255.014.37美浦・坂路・良(助手)
800m 61.8-45.6-30.0-14.9(馬なり)
美浦・ウッド・良(助手)
6F 84.0-67.4-52.1-37.6-12.1(馬なり)
59スターアニス松山弘平牝255.08.54栗東・坂路・良(松山弘)
800m 54.4-39.6-25.2-12.0(馬なり)
栗東・坂路・良(助手)
800m 53.5-38.9-25.3-12.1(馬なり)
510イヌボウノウタゴエ酒井学牝255.0108.212美浦・ウッド・良(助手)
5F 68.9-53.5-39.1-13.0(馬なり)
美浦・ウッド・良(助手)
5F 69.7-54.3-39.1-11.8(馬なり)
611スウィートハピネス高杉吏麒牝255.0140.215-栗東・坂路・良(助手)
800m 54.2-39.4-25.3-12.3(末強め)
612メイプルハッピー岩田康誠牝255.0121.314栗東・坂路・良(見習)
800m 54.2-38.2-25.1-12.2(馬なり)
栗東・坂路・良(岩田康)
800m 53.7-38.9-25.0-12.3(馬なり)
713フロムレイブン吉村誠之助牝255.0150.416栗東・CW・良(吉村誠)
7F 99.9-68.3-53.4-37.6-11.7(G前仕掛け)
栗東・坂路・良(国分優)
800m 53.5-38.7-24.7-12.1(馬なり)
714スタニングレディ和田竜二牝255.072.311美浦・ウッド・良(菅原明)
6F 84.2-67.6-52.5-37.3-11.7(強め)
美浦・ウッド・良(助手)
6F 82.4-67.0-52.2-38.0-12.7(一杯)
715ラスティングスノー菱田裕二牝255.047.810美浦・ウッド・良(助手)
6F 85.3-68.7-53.3-38.0-12.2(馬なり)
美浦・ウッド・良(菱田裕)
6F 83.3-66.7-52.0-38.2-12.0(馬なり)
816ローズカリス田口貫太牝255.0163.917-栗東・坂路・良(田口貫)
800m 55.3-40.0-25.7-12.5(馬なり)
817タイセイボーグ西村淳也牝255.08.75栗東・CW・良(西村淳)
7F 93.9-63.8-50.1-36.7-11.3(一杯)
栗東・坂路・良(西村淳)
800m 56.5-40.2-25.1-12.0(馬なり)
818ショウナンカリス池添謙一牝255.031.89美浦・ウッド・良(助手)
5F 64.7-49.6-35.5-11.5(一杯)
美浦・坂路・良(助手)
800m 51.8-37.9-25.4-12.5(強め)
脚質1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
逃げ馬1回0回1回18回5.0%5.0%10.0%
先行馬3回4回3回69回3.8%8.9%12.7%
差し馬14回12回13回1099.5%17.6%26.4%
追い込み馬2回4回3回102回1.8%5.4%8.1%
枠順1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1枠4回2回1回33回10.0%15.0%17.5%
2枠1回2回4回33回2.5%7.5%17.5%
3枠1回3回1回35回2.5%10.0%12.5%
4枠2回3回0回35回5.0%12.5%51.3%
5枠2回5回5回28回5.0%17.5%30.0%
6枠4回3回3回30回10.0%17.5%25.0%
7枠4回1回3回51回6.8%8.5%13.6%
8枠2回1回3回53回3.4%5.1%10.2%
種牡馬1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
ロードカナロア19回24回21回162回8.4%19.0%28.3%
エピファネイア17回17回20回131回9.2%18.4%29.2%
モーリス15回12回19回117回9.2%16.6%28.2%
ルーラーシップ15回8回7回81回13.5%20.7%27.0%
キズナ14回15回10回121回8.8%18.1%24.4%
ハーツクライ149回12回92回11.0%18.1%27.6%
ディープインパクト12回20回14回120回7.2%19.3%27.7%
キングカメハメハ11回3回2回29回24.4%31.1%35.6%
ドゥラメンテ10回4回3回95回8.9%12.5%15.2%
リオンディーズ8回14回9回78回7.3%20.2%28.4%

阪神ジュベナイルフィリーズ2025 - 過去10年のデータ傾向

驚くほどに、変な形で惜敗しないあたりに怪しさあり

5勝全て、桜花賞で1番人気になったか、ソダシの時はサトノレイナスに譲ったが、これはあるあるともすべき余計なことを考えて、実績に逆らって失敗というその典型だから、単純に、ファンが反省する方がいいのだが、結果、その後もG1でソダシが活躍したのだが、1番人気ではあまりパッとしなかったのだから…。 むしろ、ファンが彼女が勝ってくれることを望んていたのだとすれば、それはそれで大ファインプレーであったのかもしれない。
リバティアイランドやソウルスターリングは、正攻法で流れを無視したような突き抜け方をしたから、問答無用に強かったという話にもなるが、ソダシのような重賞連戦連勝の今ではレアケースもあったりして、絶対的な存在はほとんど、新馬の時点で大物感たっぷりというところからも、ほぼ順調なキャリアを積んでいるケースが、ここまではハマる印象。
アランカールの人気がどの程度になるかは不明でも、牡馬相手に勝ったというか、アメリカに行ったスウィッチインラヴを猛然と差し切った内容が圧巻だが、これがロカなのかリバティなのか…、という選択になってくるのかもしれない。 ローテの関係で、阪神のキャリアはあまり関係ない傾向なので、休み明けローテを中央場所連戦で敢行するレアケース<ほとんど、昨年のアルマヴェローチェのように、ローカルから直行が一般的>が、妙な人気に繋がるようなら、比重を抑えめにする手があり得る。

昨年一気にやってきたクロノジェネシスパターンの馬を押さえるべきか

昨年の京都開催で、アルマヴェローチェとビップデイジーの次に入ったテリオスララが、1800オンリーのキャリアというオープン馬だった。 速い馬に目が行くのは、直線の弾け方なども含めて、負けているとなおのこと、本番でよく走る傾向があると思うのだが、このローテで、これだけ充実したマイルの路線というか、桜花賞までの万全の組み立てが誰にでも可能な状況にあって、この手の馬は、いちいち買われることはない。
だから、穴狙いをした結果が、たまたまそうなるというパターン。 ソウルスターリングはここから始まるマイルの方が好相性のイメージもあったが、結局、桜花賞は道悪で敗れ、良のオークスで快勝。 ここで2着、桜花賞もオークスも3着のクロノジェネシスが、大方のイメージに合うか。 アルマヴェローチェと似通った雰囲気があるから、ワンターンのキャリアしかないが、そこそこ骨っぽい男馬と戦ってきたギャラボーグが、ダノンスコーピオン<朝日杯でドウデュースと小差の3着>の下ということでも、ちょっと狙ってみたいところがある。

アパパネ、ステレンボッシュの国枝ローテ=関東馬優勢の傾向

赤松賞<東京1600戦からの中2週という厳しいローテ>を勝ってきた馬は人気にもなるし、現に、ナミュールも中心視されたが、もっと弾けたのは、ここで負かしたはずのスターズオンアースの方であって…。
どういうわけだか、G1云々に関係なくして、関西馬が東京の経験を重視するのであれば、もっと高い格のレースを選択すればよくて、そうでないなら、使い分けの大手というパターンはあるものの、総じて、ナミュールの大幅体重減から後方一気に無理があるローテは、関西馬の地の利がここでは活かされないという読みもあっていい。
ヒズマスターピースは何とも言えない勝ち方だったが、ここに出てきても穴人気になるだろう、わけのわからないところから突っ込んでくる、勝手にノリスペシャルになってしまうゲート難のポペットが人気のレースで、前に行って、押し切ったということでは、ここは試金石になるということもあるが、この先に繋がるというよりは、重賞に2度使われた馬に先着するということで、この点のアドヴァンテージくらいはついてくると評価できる。
他にも、重賞を使っていた馬も多く、マイナス幅が大きな急変に売れ行きも今一つだったが、スローから終い3F連続で11秒台前半と最後が11.5秒の高速の上がりで封じたあたり、2着のポペットと同格くらいの評価はしていい。 少し増えるくらいが理想だが、この手の馬は、多少も連続減でも型がある程度決まっているから、粘れるパターンが多いという傾向に倣いたい。

数の割に来る関東馬の拾う数がポイントのレース

東京を庭のように使える優位性なのか、シンリョクカやステレンボッシュなどが、強い馬と一緒に頑張って伸びてきていた。 ワンターンの質の問題もあるのか、反動の程度やローテの関係性からも、アルテミスSの直結度が話題に上るようなところもあるから、マルガ<抽選のハードルの高さから回避濃厚>も当然押さえるが、この手の関東馬も押さえるべきと考える。 何しろ、ここ5年で2勝、通常開催では常に2着馬を出している状況というのはある。
となると、有力と目されたフェスティバルヒルと新馬戦で当たって、以降2連勝のアルバンヌと、出世レースの赤松賞を勝ったヒズマスターピースは、どちらかが必ず好走するはずと踏んで、アランカール断然支持に対抗するとすれば、彼女たちが一番手と思われる。
ついでというのはなんだが、これらに加えて、よくわからない感じの混戦で上がりが目立たないことが、かえって、また2着の流れを作りやすくなりそうなショウナンカリスも、距離不安あるようで、新馬戦でブラックチャリスとトウカイマシェリに完敗だったのに、前走はブラックチャリスに先着。 思ったよりも渋といリアルスティール産駒の強みで、この除外のない3頭を軸に、関西のオープン馬を上手に絡めることにする。

阪神ジュベナイルフィリーズ2025- 出走予定馬の血統/成績/タイム

ブラックホークの縁から生まれた名牝2頭に始まる物語、牝馬G1の国枝が本当のクライマックスとなるのか

ヒズマスターピースの血統

母母のインペリアルビューティは、武豊騎手と共に、アベイ・ド・ロンシャン賞を制している。 ちなみに、このレースはお馴染みのレジェンドがアグネスワールドと共に勝利したレースでもあるわけだが、どういう因縁なんだか、その時の2着が3歳で挑戦したおばあさんだったのである。 両獲りの武豊…。 200勝時代を思い出すが、その大全盛期の直前にこういうことがあったのである。
これがサドラーズウェルズ直系の孫娘。 デインヒルダンサーをつけられたインペリアルビューティの娘が、母にあたるイプスウィッチ。 ステークスウイナー級の走りは見せたようだが、著名な馬とは認識されていない。 ヒズマスターピースはこの7番仔。 兄は函館記念で、衝撃のレコードを叩き出したヴェローチェエラ<リアルスティールの産駒>。 勢いを取り戻した欧州系だけに、毎年のようにこの手の血統がハマり続けていることもあって、まず、厩舎だけでなくして、この配合も買い材料になるだろう。
父はスクリーンヒーロー。 ジャパンC3着のダイナアクトレスの孫であり、2歳時無双の天才・グラスワンダーの秘める意外性から、縁のなかったジャパンCを豪華メンバーの中で勝ったのだから、オールドファンならずともたまらない。 自身と似た経緯を辿ったゴールドアクターや、古馬で無双となったアジア王者・モーリスを初期に出して、モーリスのラインはよく走っているとして、直仔はちょくちょく走ってはいても、モーリスにかなり食われている。 総じて、高速レースもこなすが、グラスワンダーが毎度グランプリで本領を発揮したように、阪神や中山がどうも合っている感じもある。 京都以上に前が飛ばさない阪神に戻り、最後もやはり…、というあるあるに期待するには、十分すぎる血統背景は父の側から見ても、魅力にあふれている。

阪神ジュベナイルフィリーズ2025 - レース展開と最終予想

何とも独特なフォームで、ジャパンCの過去映像を古い順から追っていくと<カンテレの競馬専門配信は妙に熱量が高い>、あのタイキブリザードのようにも見えてきたのも、何だか不思議ではないという感じのヒズマスターピース。 首を前に投げ出して、それでも、ズッコケそうになりながら、すぐにハナを奪ったというところに、非凡な才能を感じ取ると同時に、あえて、この距離で…。 国枝調教師の管理してきた期待馬というのは、新馬からとんでもない人気になることばかりで、この馬の場合、どこかに必ず転厩せねばならないから、ある程度の形作りというのは、必要最低限求められるのが、早速、府中のマイルで逃げ切りの2戦目に<デビューは中山2000>、新馬はコケたダノンデサイル<あの一戦もダービー制覇に繋がったが、ジャパンC快勝のストーリーは来年に持ち越しとなった>のようでもあった。
どういうわけだか、というよりは、どの程度絞り込めばいいのか、その中でそこまで動けるのか、変化を期待するような手法でもあるように思う。 新馬からでも早速結果が欲しい、大手の牧場産でも、堂々、アーモンドアイのような、何もしてないけど、2着までは伸びてくるということは結構ある。 だいたい、新馬も勝ってしまうと、変に次に意識して走らせねばならない状況を見つけることにもなるから、学習のポイントで抜け落ちてくる部分が必ず出てきてしまう。 それを防ぐ目的もあるから、旧式のプロトコルのようで、王道のクラシカルな手法は現存しているだろう。
この馬の場合は、大型すぎた感じもする。 少し、ぶよぶよにも映ったが、2戦目も絞れず、未勝利を勝ってから、特別で一気に減った。 鞍上もG1の裏でもあったから、乗り替わりもあったのだが、あっさり逃げ切り。 体重の減りは16kgと大幅だったものの、思惑以上に体調も良化していたのか、スロー逃げからの押し切りでありつつ、東京の必勝のパターンである終い11秒台連発の圧巻のパフォーマンスで、好きで追い込んでいるようには思えない人気のポペットを完封して見せた。
フェスティバルヒルがやっとこさ勝ったようなファンタジーSは大混戦で、まるでゲートがうまくなる気配のないポペットがエゲつない直線一気であわやの場面を作っていたから、あまり後ろ向きになる要素はないはず。 立派な2勝馬になった、9月でデビューのキャリアホースは少し人気の盲点にもなって、そのフォームからも人気になるとファン急増なので、早めにお買い求め頂きたく存じます。
ここからは予祝を兼ねたような、稀代の伯楽を回顧。 厩舎開業からしばらく重賞を勝てなかった国枝調教師は、ブラックホークのダービー卿チャレンジTが重賞初制覇だった。 それから約10年近く経って、その妹であるピンクカメオで衝撃のNHKマイルC勝利を決めたのだが、同時に、この年の夏にも、今度はブラックホーク産駒のクーヴェルチュールでキーンランドCを制している。 実は、これが牝馬による重賞競走初勝利。 どういうわけだか、牝馬限定戦ではないだけでなく、やけにマッチョな好みそうなレースであるから、牝馬らしいフォルムの2頭が、タフな競馬で結果を残したことに、ブラックホークのタフさというか、いい加減さというか、ほどほどにだらしないところなどが、全く感じられなかったあたり、決める場面で決める男らしさがあった。
クーヴェルチュールに関しては、どういうわけだか、最近、一部方面でその振る舞いが話題になっているらしいが、国枝調教師のことは嫌いらしいという話は、どこにでも転がる既知ようなエピソード。 それ以外の逸話がどうもわんさか見つかったらしく、妙な愛称を牧場関係者につけられているという。
それはともかく、20年ほど経った厩舎経営の基盤を、ブラックホーク<金子オーナーにとってもこれが最初のヒットであったわけだが、そのあとはもう大変なことになりまして…>に作ってもらったようなところから、その縁で妹や娘を預かるなどを、いいサイクルができると、今度はマツリダゴッホやマイネルキッツが出てきて、金子オーナーのアパパネが決定打…。 アーモンドアイ誕生の遥か前から始まる、壮大な物語の原点に立ち返るきっかけを与えてくれるのが、大きな故障を乗り越えた一頭のタフな短距離馬であり、その恩恵で手に入れた牝馬たちとの縁なのである。 アパパネは金子オーナーの馬であると同時に、キングカメハメハという大駒を手に入れた末の、もう一つの縁。
ディープインパクトの仔にはそこまで縁はなかった国枝師だが、アカイトリノムスメの娘は、両者のベストトゥベスト配合。 ここまで来ると、国枝栄がすごいのか、金子真人がイカツいのか、なんだかよくわからないが、これ以上にハッピーなことは、同じ配合でブロードアピールの孫でもあるワグネリアンが福永現調教師に男になることを運命づけられたダービーヴィクトリーロードを除けば、大したことはない。 やはり、金子オーナーの勝負運が強烈なのは確かだが…。
アーモンドアイにそのアカイトリノムスメに、ステレンボッシュとサークルオブライフはここで好走していることでも、縁はあるというか、実力のある馬は皆、ここを通過して大きく育っている。 間に合わせたというよりも、うまいこといったヒズマスターピースもまた、そのチャンスを得たことになる。
どういう縁なのか、藤岡佑介騎手<かなり調教師試験合格の公算が大きい>を借り出して、自身に最後の奉仕を、などとは思わないいつも声高の伯楽は、変なフォームでも、この前向きさをどう今後に活かしていけばいいものかと、こぶしの柔らかい騎手を選択した雰囲気がある。 日高の生産者がオーナーブリードという背景からも、縛りは少ない。 岡部元騎手で最初のタイトルを得て、東西の名手を見事に組み合わせ、横山典弘で落ち着いたブラックホークは、クーヴェルチュールのわずか一度の重賞制覇のただ一度の騎乗でも鞍上にこの男を迎えていた。
ルメールでも戸崎でもないところでとなると、もう蛯名正義主戦級時代まで遡らないといけないが、まだ若かった松岡正海をオーナーサイドの意向もあって、天皇賞制覇の前後でずっと乗せ続けていたような、まだ穴馬供給のイメージがあった頃のような、妙なワクワク感がある。 グラスワンダーの孫ということは、ブラックホークの母父シルヴァーホークということでも、実に縁を感じるライン。 ステレンボッシュやサークルオブライフなどに共通する、重たい血を抱える欧州系のファミリーに、少し渋いロベルトとの組み合わせは、厩舎最後のトレンドにもなっている。 毎度おなじみで来る血統ではないが、右肩上がりでは済まないような、現役調教師で単独首位の勝ち星を誇る師が、それでもまだ来るとするならば、かつての厩舎の雰囲気に見合った采配を見せた、この牝馬タイトルなのかもしれない。
厩舎最初のJRAの牝馬重賞制覇は、福島牝馬Sのマイネカンナ。 その後に因縁が生まれたレースを2勝目とした若き日の吉田隼人騎手は、奇遇なことに、藤岡佑介騎手とは同期デビュー。 マイネカンナはキッツの妹。 後藤さんの話まで持ち出すと止まらないので、これは穴快走の粘り込み快勝の時にとっておこう。

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