宝塚記念2016 展望

ドゥラメンテ

前走・ドバイシーマクラシック②

負けたからなんだ。

新馬も初の重賞も負けている。

祖母、母とも、初の重賞は負けていたし、何故か、それは父も同じ。

ダルビッシュ投手や浜中騎手のように、最初はじっくり時間をかけて慣らしていこうという点が同じ。

理屈の上では、あのダービーは圧倒的な能力の証明となったが、それはリセットされたのだから、古馬GⅠ勝者に負けるのは仕方のないところ。

中心馬であると同時に、スケールアップに時間を作れたかをまず確認したい。

アンビシャス

前走・産経大阪杯①

展開は向かなかったが、鞍上が好アシストしてくれた。

うまい騎手に乗ってもらった、下記するもう一頭の好敵手とともに、GⅠを戦うためのスイッチが入ったこの馬も、大いにチャンスのあるレースだ。

経験もスケール感も足らなった秋シーズンとは、どうも勝負強さが増した感じで、理想的な成長曲線を描いている。地味に期待したい日本のフロンティア血統馬である。

キタサンブラック

前走・天皇賞(春)①

能力の単純比較では、週末の主役候補であるリアルスティールにも若干劣るはずなのだが、世界に出ても恥じることのない大きな箔をもっている。

こういう馬は、結局強い。

平成元年以降、前年の菊花賞馬が、有馬記念直行→春天出走のローテでここに出てくると【6000】。

ん?これは、井崎の法則ではないか。(笑)

ラブリーデイ

前走・クイーンエリザベスⅡ世C④

初の国外戦で堂々一番人気での参戦となったが、モレイラ効果は、実質未経験の道悪競馬ではその意味をなさず…。

これで4連敗。今年は、GⅠ馬らしいローテで、連覇を目指しての戦いとなっているわけだが、先行き不透明な経済状況に呼応した、過渡期の戦い方の難しさをここまで示している。

好走はあっても、流石に勝ち切るところまでは、であろう。

安田記念勝ち馬には鬼門のレース。リアルスティールさんは、負けてからお越しください。

あとは、鳴尾記念組のディープ&カメハメハに期待する以外は、ショウナンパンドラ、マリアライト、ヌーヴォレコルトなど、底力型の牝馬が狙い目だが、4歳勢の狙い撃たずとも結果を出せる底力は、ちょっと強力だと思う。