宝塚記念 予想
目次
有馬記念に遅れること4年。
ファン投票の結果如何で出走権の獲得も可能という、極めて画期的なレースが阪神競馬場にも誕生させたまでは良かったのですが、季節が梅雨時で、
日本競馬の慣例でクラシック参戦の3歳馬もまず登場しない関係で、最初の20年近くは一桁頭数のレースばかりで、有馬のような盛り上がりは見られませんでした。
シンザンもスピードシンボリも、ハイセイコーもトウショウボーイも勝っているのに、何故か谷間の雰囲気を漂わせるこのレースは、
2007年と2020年に18頭立てになったのみで、その前年が少頭数という傾向は今も続き、それでも人気になればリスクを背負わされるという厄介な性質も引き継がれ、
捉えどころのない面を有馬記念と同じくらい抱える不思議な特長を持つレースでもあります。
三冠馬の参戦
馬名 | 結果 |
---|---|
シンザン | 1965年:優勝 |
シンボリルドルフ | 1985年:出走取消 |
スティルインラブ | 2004年:8着 2005年:9着 |
ディープインパクト | 2006年:優勝 |
オルフェーヴル | 2012年:優勝 |
開催年 | 馬名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|
1979年 | サクラショウリ | 2:12.4 | |
1983年 | ハギノカムイオー | 2:12.2 | |
1994年 | ビワハヤヒデ | 2:11.2 | |
1995年 | ダンツシアトル | 2:10.2 | ※京都開催※ |
2004年 | タップダンスシチー | 2:11.1 | |
2011年 | アーネストリー | 2:10.1 |
宝塚記念の特徴
おかげさまで、近年の激しい気象現象も多少なりとも馬場質に影響を与えるので、雨が降る降らないで、競馬の中身そのものが変化してしまう嫌な傾向が、
スピード競馬の申し子たる人気馬のパフォーマンスを直撃している関係で、1番人気がここ数年、名馬級、キタサンブラックに至っては
顕彰馬に選出されたのに、ここで惨敗という悲しい現実に、しっかりとフォーカスしないといけないのは心苦しいまでです。
宝塚記念の歴代優勝馬
1着馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 | 前走 | 父名 | 2着馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 | 前走 | 父名 | 3着馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 人気 | 前走 | 父名 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011年 | アーネストリー | 牡6 | 58 | 佐藤哲三 | 6 | 金鯱賞【3】 | グラスワンダー | ブエナビスタ | 牝5 | 56 | 岩田康誠 | 1 | ヴィクトリアマイル② | スペシャルウィーク | エイシンフラッシュ | 牡4 | 58 | 安藤勝己 | 3 | 天皇賞(春)<2> | キングズベスト |
2012年 | オルフェーヴル | 牡4 | 58 | 池添謙一 | 1 | 天皇賞(春)⑪ | ステイゴールド | ルーラーシップ | 牡5 | 58 | C.ウィリアムズ | 2 | クイーンエリザベスⅡC<1> | キングカメハメハ | ショウナンマイティ | 牡4 | 58 | 浜中俊 | 6 | 鳴尾記念② | マンハッタンカフェ |
2013年 | ゴールドシップ | 牡4 | 58 | 内田博幸 | 2 | 天皇賞(春)⑤ | ステイゴールド | ダノンバラード | 牡5 | 58 | 川田将雅 | 5 | 鳴尾記念③ | ディープインパクト | ジェンティルドンナ | 牝5 | 58 | 岩田康誠 | 1 | ドバイシーマクラシック② | ディープインパクト |
2014年 | ゴールドシップ | 牡5 | 58 | 横山典弘 | 1 | 天皇賞(春)⑦ | ステイゴールド | カレンミロティック | 騸6 | 58 | 池添謙一 | 9 | 鳴尾記念④ | ハーツクライ | ヴィルシーナ | 牝5 | 56 | 福永祐一 | 8 | ヴィクトリアマイル① | ディープインパクト |
2015年 | ラブリーデイ | 牡5 | 58 | 川田将雅 | 6 | 鳴尾記念① | キングカメハメハ | デニムアンドルビー | 牝5 | 56 | 浜中俊 | 10 | 天皇賞(春)⑩ | ディープインパクト | ショウナンパンドラ | 牝4 | 56 | 池添謙一 | 11 | ヴィクトリアマイル⑧ | ディープインパクト |
<2016年> | マリアライト | 牝5 | 56 | 蛯名正義 | 8 | 目黒記念② | ディープインパクト | ドゥラメンテ | 牡4 | 58 | M.デムーロ | 1 | ドバイシーマクラシック② | キングカメハメハ | キタサンブラック | 牡4 | 58 | 武豊 | 2 | 天皇賞(春)② | ブラックタイド |
<2017年> | サトノクラウン | 牡5 | 58 | M.デムーロ | 3 | 大阪杯⑥ | マルジュ | ゴールドアクター | 牡6 | 58 | 横山典弘 | 6 | 天皇賞(春)⑦ | スクリーンヒーロー | ミッキークイーン | 牝5 | 56 | 浜中俊 | 4 | ヴィクトリアマイル<7> | ディープインパクト |
<2018年> | ミッキーロケット | 牡5 | 58 | 和田竜二 | 7 | 天皇賞(春)④ | キングカメハメハ | ワーザー | 騸7 | 58 | H.ボウマン | 10 | ライオンロックT⑥ | タヴィショック | ノーブルマーズ | 牡5 | 58 | 高倉稜 | 12 | 目黒記念② | ジャングルポケット |
2019年 | リスグラシュー | 牝5 | 56 | D.レーン | 3 | クイーンエリザベスⅡC③ | ハーツクライ | キセキ | 牡5 | 58 | 川田将雅 | 1 | 大阪杯② | ルーラーシップ | スワーヴリチャード | 牡5 | 58 | M.デムーロ | 6 | ドバイシーマクラシック③ | ハーツクライ |
<2020年> | クロノジェネシス | 牝4 | 56 | 北村友一 | 2 | 大阪杯② | バゴ | キセキ | 牡6 | 58 | 武豊 | 6 | 天皇賞(春)⑥ | ルーラーシップ | モズベッロ | 牡4 | 58 | 池添謙一 | 12 | 天皇賞(春)⑦ | ディープブリランテ |
2021年 | クロノジェネシス | 牝5 | 56 | C.ルメール | 1 | ドバイシーマクラシック② | バゴ | ユニコーンライオン | 牡5 | 58 | 坂井瑠星 | 7 | 鳴尾記念① | ノーネイネヴァー | レイパパレ | 牝4 | 56 | 川田将雅 | 2 | 大阪杯「1」 | ディープインパクト |
2022年 | タイトルホルダー | 牡4 | 58 | 横山和生 | 2 | 天皇賞(春)① | ドゥラメンテ | ヒシイグアス | 牡6 | 58 | D.レーン | 5 | 大阪杯④ | ハーツクライ | デアリングタクト | 牡5 | 56 | 松山弘平 | 4 | ヴィクトリアマイル⑥ | エピファネイア |
2023年 | イクイノックス | 牡4 | 58 | C.ルメール | 1 | ドバイシーマクラシック① | キタサンブラック | スルーセブンシーズ | 牝5 | 56 | 池添謙一 | 10 | 中山牝馬S① | ドリームジャーニー | ジャスティンパレス | 牡4 | 58 | 鮫島克駿 | 2 | 天皇賞(春)① | ディープインパクト |
2024年 | ブローザホーン | 牡4 | 58 | 菅原明良 | 3 | 天皇賞(春)② | エピファネイア | ソールオリエンス | 牡4 | 58 | 横山武史 | 7 | 大阪杯⑦ | キタサンブラック | ベラジオオペラ | 牡4 | 58 | 横山和生 | 5 | 大阪杯① | ロードカナロア |
良は無印・○は着順/<稍>「重」【不良】
宝塚記念 過去10年のデータベース
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 2回 | 3回 | 1回 | 4回 | 20% | 50% | 60% |
春天の連対馬 | 0回 | 0回 | 2回 | 9回 | 0% | 0% | 18% |
春天の3~5着 | 2回 | 0回 | 0回 | 9回 | 18% | 18% | 18% |
春天の6着以下 | 2回 | 3回 | 1回 | 16回 | 9% | 23% | 27% |
ドバイ遠征の外国馬 | 0回 | 2回 | 2回 | 10回 | 0% | 14% | 29% |
香港遠征の外国馬 | 1回 | 2回 | 0回 | 3回 | 17% | 50% | 50% |
国内1戦挟んでの外国馬 | 0回 | 1回 | 0回 | 2回 | 0% | 33% | 33% |
鳴尾記念の1着 | 1回 | 0回 | 0回 | 4回 | 20% | 20% | 20% |
鳴尾記念2着~5着 | 1回 | 2回 | 1回 | 7回 | 9% | 27% | 36% |
目黒記念2着 | 1回 | 0回 | 1回 | 1回 | 33% | 33% | 67% |
ヴィクトリアM経由牝馬 | 0回 | 1回 | 3回 | 5回 | 0% | 11% | 44% |
大阪杯から直行 | 2回 | 1回 | 0回 | 12回 | 13% | 20% | 20% |
前走長距離重賞組はとにかく負けている馬から!
近30年で春の天皇賞から連勝の馬はたったの4頭、同期間で両方のレースを制している馬は7頭いるわけで、
スペシャルウィークや春天を勝った年のゴールドシップ、春天連覇のメジロマックイーン、キタサンブラックがあまり縁がなかったのも頷けるわけです。
天皇賞の時計が速くなりすぎている影響も大きいでしょうが、結果は変化ないというところでもあります。
ドバイを使っていた馬は、そこで勝っている馬も揮わなかった者も含め、アドマイヤムーンのようなハードローテを克服した成功例があるのみで、後は惨敗ばかり。
ブエナビスタやジェンティルドンナも、人気になっていたからこそ1番人気データの足かせになり、より地味な香港組の方が
北海道に行くのと大差ないくらいという感じだから、春天好走より疲れずに連続して頑張るという傾向。
クイーンエリザベスⅡC3着というのは、アドマイヤムーンとリスグラシューの共通項で、ここも含めて、余力の大切さが浮き彫りになっていると言えます。
宝塚記念の攻略ポイント
前走で国内GⅠ4着以内が、過去10年でたったの2勝。
それも、古馬GⅠにそれまで縁のなかった馬が勝ったというだけで、GⅠ惨敗組が4勝の傾向を踏まえれば、前年までのGⅠ実績を重視すると同時に、
まだ春に仕事をしていない馬探しをするというのは、大昔からあった救済レース・宝塚記念の本質をついたデータとも捉えることができます。
ようやく立て直された馬に注目することで、もうひと仕事終わった組の扱いをその段階で軽くすることができます。
宝塚記念2025の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
宝塚記念2025の予想と最終追い切りの予想を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
レース名 | 第66回宝塚記念(G1) |
グレード | 重賞(G1) |
日程 | 2025年6月15日(日) |
発走時間 | 15時40分 |
開催場所 | 阪神競馬場 |
距離 | 芝2,200m |
コース | 右回り |
賞金 | 3億円 |
レコードタイム | 2:09.7 |
宝塚記念2025予想-予想オッズ/出馬表(馬柱)/出走予定馬の馬体診断/想定騎手/最終追い切り評価(枠順確定)
宝塚記念2025の予想オッズと登録馬
枠順 | 馬番 | 出走予定馬 | 騎手 | 性齢 | 斤量 | 予想オッズ | 人気 | 1週前追い切り | 最終追い切り |
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1 | 1 | ベラジオオペラ | 横山和生 | 牡5 | 58.0 | 3.6 | 1 | 栗東・CW・稍重(調教師) 6F 80.4-65.4-51.0-35.9-11.0(一杯) | 栗東・CW・重(横山和) 6F 81.8-66.4-51.3-36.2-11.2(末一杯) |
1 | 2 | ドゥレッツァ | 横山武史 | 牡5 | 58.0 | 10.2 | 5 | 美浦・ウッド・稍重(横山武) 6F 81.1-65.0-50.7-36.8-11.3(G前仕掛け) | 美浦・ウッド・重(助手) 6F 82.9-66.3-51.7-37.2-11.6(馬なり) |
2 | 3 | ローシャムパーク | 池添謙一 | 牡6 | 58.0 | 21.5 | 8 | 栗東・CW・良(池添謙) 7F 89.6-62.0-48.6-35.3-11.3(強め) | - |
2 | 4 | プラダリア | 高杉吏麒 | 牡6 | 58.0 | 109.9 | 17 | 栗東・CW・稍重(高杉吏) 6F 80.8-65.3-50.6-36.4-11.5(一杯) | 栗東・CW・重(調教師) 6F 84.5-69.0-54.0-38.6-11.5(稍一杯) |
3 | 5 | チャックネイト | 鮫島克駿 | セ7 | 58.0 | 47.4 | 14 | 美浦・ウッド・良(助手) 5F 66.1-50.6-35.7-10.9(一杯) | - |
3 | 6 | ボルドグフーシュ | 内田博幸 | 牡6 | 58.0 | 39.5 | 13 | 栗東・CW・稍重(内田博) 6F 79.0-63.4-49.2-35.4-11.2(一杯) | 栗東・坂路・重(助手) 800m 53.5-38.1-24.9-12.6(強め) |
4 | 7 | ジャスティンパレス | M.ディー | 牡6 | 58.0 | 20.6 | 7 | 栗東・CW・稍重(ディー) 6F 79.6-64.7-49.5-35.8-11.5(強め) | 栗東・芝・稍重(泉谷楓) 6F 82.0-66.0-51.3-37.9-13.4(馬なり) |
4 | 8 | シュヴァリエローズ | 北村友一 | 牡7 | 58.0 | 109.0 | 16 | 栗東・CW・稍重(助手) 6F 82.3-67.0-52.0-36.6-11.5(一杯) | 栗東・坂路・重(助手) 800m 56.2-40.5-26.2-13.1(馬なり) |
5 | 9 | ヨーホーレイク | 岩田望来 | 牡7 | 58.0 | 11.7 | 6 | 栗東・CW・良(岩田望) 7F 95.6-64.8-50.3-35.7-11.0(末一杯) | 栗東・坂路・重(助手) 800m 54.1-38.0-24.5-12.4(馬なり) |
5 | 10 | リビアングラス | 坂井瑠星 | 牡5 | 58.0 | 33.0 | 12 | 栗東・CW・良(坂井瑠) 7F 98.4-67.2-52.7-37.6-11.4(直強め) | 栗東・坂路・重(坂井瑠) 800m 53.3-39.0-25.3-12.2(馬なり) |
6 | 11 | ソールオリエンス | 松山弘平 | 牡5 | 58.0 | 27.4 | 11 | 美浦・ウッド・稍重(助手) 6F 81.0-66.0-50.7-36.1-11.3(強め) | 美浦・ウッド・重(嶋田純) 6F 82.5-66.4-51.3-37.3-11.6(馬なり) |
6 | 12 | メイショウタバル | 武豊 | 牡4 | 58.0 | 25.0 | 10 | 栗東・CW・良(助手) 6F 82.2-66.3-51.7-36.5-10.7(馬なり) | 栗東・CW・重(助手) 5F 69.8-53.8-37.9-11.4(馬なり) |
7 | 13 | アーバンシック | C.ルメール | 牡4 | 58.0 | 9.0 | 4 | 美浦・ウッド・稍重(石神深) 6F 80.7-65.4-50.7-36.6-11.3(G前仕掛け) | 美浦・ウッド・重(助手) 6F 82.0-65.9-50.9-36.7-11.6(馬なり) |
7 | 14 | ジューンテイク | 藤岡佑介 | 牡4 | 58.0 | 96.7 | 15 | 栗東・CW・稍重(藤岡佑) 6F 85.3-69.3-53.8-37.9-11.4(馬なり) | 栗東・CW・重(高倉稜) 6F 85.3-68.4-52.3-36.8-11.5(一杯) |
8 | 15 | ロードデルレイ | 川田将雅 | 牡5 | 58.0 | 5.3 | 2 | 栗東・CW・稍重(川田将) 7F 91.1-62.9-50.0-36.4-11.8(一杯) | 栗東・CW・重(助手) 4F 53.3-37.1-11.1(G前気合付) |
8 | 16 | ショウナンラプンタ | 幸英明 | 牡4 | 58.0 | 23.9 | 9 | 栗東・坂路・稍重(幸英明) 800m 51.9-37.4-24.0-12.1(強め) | 栗東・坂路・重(助手) 800m 54.8-39.1-25.1-12.1(強め) |
8 | 17 | レガレイラ | 戸崎圭太 | 牝4 | 56.0 | 7.9 | 3 | 美浦・ウッド・稍重(戸崎圭) 7F 95.7-66.0-51.8-37.6-11.6(馬なり) | 美浦・ウッド・重(助手) 6F 85.0-68.5-53.3-38.3-11.2(馬なり) |
脚質 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
逃げ馬 | 1回 | 2回 | 3回 | 14回 | 5.0% | 15.0% | 30.0% |
先行馬 | 9回 | 8回 | 7回 | 58回 | 11.0% | 20.7% | 29.3% |
差し馬 | 8回 | 3回 | 8回 | 80回 | 8.1% | 11.1% | 19.2% |
追い込み馬 | 2回 | 7回 | 2回 | 84回 | 2.1% | 9.5% | 11.6% |
枠順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1回 | 2回 | 5回 | 21回 | 3.4% | 10.3% | 27.6% |
2枠 | 1回 | 2回 | 3回 | 25回 | 3.2% | 9.7% | 19.4% |
3枠 | 3回 | 3回 | 3回 | 24回 | 9.1% | 18.2% | 27.3% |
4枠 | 0回 | 4回 | 2回 | 30回 | 0.0% | 11.1% | 16.7% |
5枠 | 1回 | 5回 | 1回 | 31回 | 2.6% | 15.8% | 18.4% |
6枠 | 5回 | 1回 | 1回 | 33回 | 12.5% | 15.0% | 17.5% |
7枠 | 0回 | 2回 | 2回 | 39回 | 0.0% | 4.7% | 9.3% |
8枠 | 9回 | 1回 | 3回 | 33回 | 19.6% | 21.7% | 28.3% |
種牡馬 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
キズナ | 6回 | 5回 | 3回 | 28回 | 14.3% | 26.2% | 33.3% |
ディープインパクト | 5回 | 6回 | 8回 | 55回 | 6.8% | 14.9% | 25.7% |
ドゥラメンテ | 4回 | 2回 | 3回 | 11回 | 20.0% | 30.0% | 45.0% |
ハーツクライ | 4回 | 2回 | 2回 | 32回 | 10.0% | 15.0% | 20.0% |
ハービンジャー | 4回 | 1回 | 3回 | 22回 | 13.3% | 16.7% | 26.7% |
オルフェーヴル | 3回 | 3回 | 1回 | 22回 | 10.3% | 20.7% | 24.1% |
ゴールドシップ | 3回 | 1回 | 1回 | 10回 | 20.0% | 26.7% | 33.3% |
キングカメハメハ | 2回 | 4回 | 1回 | 23回 | 6.7% | 20.0% | 23.3% |
ルーラーシップ | 2回 | 1回 | 5回 | 33回 | 4.9% | 7.3% | 19.5% |
バゴ | 2回 | 1回 | 0回 | 1回 | 50.0% | 75.0% | 75.0% |
宝塚記念2025 - 過去10年のデータ傾向
元々、人気馬総崩れのクレイジーな展開はお約束であったりもする
昨年の展開が、まさに宝塚記念の雨馬場でこそ起こり得る、昔からよく見てきた傾向通りの結果。 重馬場をこなしそうな走り方をしていそうで、道中がピッチ走法ではないために、ゴツい中距離型の死角がそのまま出てしまったドウデュースと、いい頃のリズムを取り戻せず、適鞍をこの頃から探し求めているようなところのあったディープ産駒のジャスティンパレスが消えて、雨馬場ということで3番人気にまで押し上げられたブローザホーンが、外ラチ沿いから突き抜けたという昨年。
そんなことは良馬場でも、本質的にパンパンにはならない季節性のものという感じの、急坂コースらしい適性重視の縛りでもあり、実際、京都に振り替えたところで、過去4回のうち、良馬場なのか怪しいほどの砂埃上がる状態だったものの、メジロライアンがマックイーンに一矢報いた1991年以降は、全て雨馬場か回復途上の京都変則の流れから、どちらでやろうとも…、という前提からも、この辺りから、ほとんど兄弟みたいな血統のアーバンシックとレガレイラの棲み分け分布を活用する手段に、当たりはつけられそう。
ベラジオオペラは時計の掛かる馬場もスローも関係なく、ただ、前走の高速馬場のハイペースから厳しいミドルの流れを除くと、差しの決まる展開はさすがにタフすぎるので、競馬が上手な分だけ、コース設定上、やや損をする印象。 ここで買うなら、スワーヴリチャードとディープ一族との交配で同時に存在する、個性があまりにも異なる実質兄弟馬の方であるが、開幕から2週目の開催に移行して、雨馬場というだけで時計が遅くなるわけではないので、取捨は慎重であるべきだろう。
数も質も高いレベルのはずが、あまり繋がっていない印象の大阪杯
サトノクラウンによるキタサンブラック、シュヴァルグランら天皇賞激戦組の隙をついた戴冠に、北村友一とクロノジェネシスの爆走6馬身差大勝の2例は、いずれも稍重馬場での結果。 そもそも、ここ10年で道悪は半分あって、怪しい感じだった年も含めれば、パンパン馬場は3回くらいしかないから、ここは重要ではない。
2着であると、5歳時のキセキとヒシイグアスやソールオリエンスなど、人気よりは走っていなかった組の巻き返しであるから、クロノジェネシスと似たような感じでもあった。
つまり、連続好走をすることに適した、似た者同士のコネクションなどではなく、走りのリズムが合うかどうかの話。 ベラジオオペラ以下、強い馬はそれなりに集まっていたものの、ここへの挑戦権を懸けた争いという側面もあり、結果、タイトル防衛ということで言えば、序列の優劣はここで決まったとできるから、まとめて推さないという狙いでもいい。 レース間隔が狭まったという点では、負け組がそこまで目立つなかったから、それぞれの能力発揮に距離延長が合いそうな馬が負けたわけでもないから、昨年以上にソールオリエンスが走っても、有馬とそこに繋がるレースの結果も加味して、中心視の必要はない気もしないではない。 だから、点数絞りの方向でこのデータを活用してみたのだ。
おかしな結果に終わったような馬をわざわざここで狙う必要まではない
ドバイ経由の馬は今後も減らないだろうし、数も一定数こちらに回ってくるというリズムもずっと同じだが、少頭数は当たり前のシーマクラシックで大負けしていた馬は、過去1度もここで馬券になっていない。 ここ数年は、欧州圏の芝のトップグループとでも、ある程度やり合える下地がある重い血統の馬が日本でも多いから、軽い血ばかりが出張ってくる東京のような結果を重視する必要のないグランプリで、ドバイなどはもう前哨戦というイメージで良さそう。
鳴尾記念がそうであったように、不利でもなければ、休み明けひと叩き以外の理由で一変はあり得ないように、ジャパンCもドバイも好走のドゥレッツァは、ターフを走ったメイショウタバルやオーストラリア経由のローシャムパークなどよりも適性以前に、格が上であるクラシックホースということに加えて、渋馬場のようなドバイの重たい芝を、日本のパンパン馬場よりも走りやすそうにこなしていたから、荒れ馬場はあまり得意ではないにしても、時計が速すぎない中距離戦は合いそう。 絞るなら押さえなくてもいいが、普通は買い目に加えたいところ。
物量では天皇賞に敵わないが、負けた馬を救済できそうな唯一のローテでもあることを重視する
勝ったのは古い順に、ミッキーロケット、連続阪神出走のタイトルホルダー、昨年京都で行われた年のブローザホーン。 ここに前々走が天皇賞のラブリーデイが入ると、ほぼ過半数とできるくらいの主力を成すと言える。 2着も6歳時のキセキの前に、デニムアンドルビーやゴールドアクターなどが見られる。 3着だと、4歳時のキタサンブラック、若い頃のモズベッロや阪神の年のジャスティンパレスなどなど。
G1だからこそ、派手な戦績を持っている馬が来るのは当然として、前の方まで出張ってくるのは、案外の伏兵というところでも、馬場適性なども踏まえ、近走成績というよりも、全体の安定感を重視すれば、今年の春天組で狙いが立つのはショウランラプンタ、阪神でチャンスはありそうだが買いづらいジャスティンパレス。 前者の方が、穴狙いでもいけるし、そもそも、みんな買う馬という感じではないので、非根幹距離への魅力でも、この馬は狙い目。
そこにどういうタイプを入れようか迷うと、海外の結果も、案外、王道ではないドバイ、香港の2000M以上の好走馬以外は、あまりパッとしないから、前哨戦大移動の効果もまだこの組み合わせでは見えてこないし、明らかに状態が怪しいにしても、有馬記念で上位人気だったアーバンシック、レガレイラ、ベラジオオペラ、どうせ買うなら、レガレイラと同じ休み明けのダノンベルーガなど、有馬組を主軸とする狙いで、叩いたかどうかの効果の確認以前に、馬場適性やメイショウタバルのリズムに呑まれないようなタイプということでは、捲りが決まるレースだけに、大型馬は捲り専門で、レガレイラやドゥレッツァなどの中型馬を堅軸に中心としつつ、狭いストライクゾーンがドハマりの可能性が大きいとも言えるショウランラプンタには、色々な意味で、そんな器用さとはかけ離れた戦績の妙な安定感からも、こうした穴軸の一頭を推すことで、遊びの薄め流しを多めに買って、小さなヒットを狙う小市民馬券作戦で、ここはセコく大胆に行きたい。
宝塚記念2025- 出走予定馬の血統/成績/タイム
自分たちの下へ、太陽の光が降り注ぐ日がいずれ訪れると思っていると、願いが叶うことのあるグランプリ競走
ショウナンラプンタの血統
キズナにアンブライドルド直系のゼンセーショナル<西海岸のオールウェザー・スプリントG1を3連勝の記録を持つ快速系>という配合。 例によって、北米で持て余す多くの繁殖要員が、南米に流れていくという流れで、ゼンセーショナルがアルゼンチンで送り出したG1馬が、ショウナンラプンタの母であるフリアアステカ。
この母馬がヘネシー肌という配合の影響で、キズナの母父というか、半姉の牝馬二冠・ファレノプシスと同じ狙いで、ストームキャットの3×4が、直系に掛かりづらい形で、潜めるようにして組み込める構造的な武器は、種牡馬になっても不思議はないくらいのポテンシャルを誇るショウナンラプンタには、隠れたアピールポイントにもなっている。 ストームキャットが遠いから、多少のインブリードでも、濃くなりすぎることはない。
母の血が北米であまり生き残る道がないように思われたかと言えば、この馬にミスプロの5・5×4が入った上で、ストームキャットの血もそこそこ浅いところにある影響と考えられる。 最近でこそ、ストームキャット持ちの良血であるとか、スピード優先のこうした配合の馬を、日本のクラシック、王道路線などで活躍した種牡馬につけようとするトレンドがあるせいで、日本でも多く見かけることとなったが、直系でストームキャットの血は、デインヒル以上に需要に乏しい面があった時代が何だか懐かしい。
北米のスーパーサイアーでなくして、そこで要らないとなって、競走馬として引退後のサンデーサイレンスが、堂々、社台スタリオンステーションで導入された後の世界を考えたら、相性なども含めて、南米のそうした北米血統の取り入れ方に近い組み合わせの妙が生まれるからこそ、南米の血は需要があるのであろう。
ショウナンラプンタの武器は簡単には止まらない末脚だが、元はとんでもなく掛かったG1での走りが目立ったという、若馬らしいやんちゃ坊主だったのに、いつの間にか、後方からロングスパートをかける馬になっていた。 キズナの血にストームキャットをクロスさせる…、そんなイメージ通りに、アンブライドルドが秘める狂気に由来する末脚が武器の大物候補が、案外、思惑通りにできたようなところがある。 東京向きのわけはなく、阪神内回りのせかせかしたペースでこそ、能力全開のスピード血統タイプのジリタイプである。
アクセルを踏み込むタイミングにミスが生じると、あまり瞬発力勝負に向かない大型の差し馬であるがために、脚を余すというか、見せ場を作るまでに至らずに、過去2度、大きなレースでのみ掲示板を外してしまったショウナンラプンタは、その他のレースで4着以内に入るのが定番。
完全なる善戦マンの悲哀が、戦績からも見て取れる【2・2・2・5】という数字の内訳に、左回りG2での2着が2度、消耗の激しい展開となった神戸新聞杯、天皇賞などの3着と比して、勝ち切ったのは条件戦のみ、オープンを除くと2戦2勝と来たものだから、相手にはちょうどいいとしても、前走で走ったような内容の変わり身の見られた3着の好内容で、上がり目と同時に、レース間隔が今までの中7週から2週分の短縮が今後固定の公算とあって、ショウナンラプンタそのものというよりも、客観的に捉えた春の天皇賞からの直行ローテ、好走馬の場合に問われる、ブローザホーン並みの継続性への期待感への疑義など、今年からトレンドが変わって不思議ないだろう王道ローテの行く末に、今年の春の天皇賞最先着馬<勝ち馬と僅差2着だったビザンチンドリームに出走意思はあったとされるが、レース登録はしてこなかった>の結果は、様々な観点で隠れた興味の的になっていると、筆者は勝手に考える。
前走は武豊騎手が、継続騎乗の中で、引っ張ったきりで抑え込む直線スパートの安定差し遅れに終わった、完全試走の阪神大賞典での実戦で得たデータの活用に他ならず、これがまた絶妙なスパートであったのだが、ずっと乗っていたジャスティンパレスで参戦の鮫島克駿騎手に、何だか襲われたような坂の上りの小さな攻防を経た上で、いくらか、スパートそのものに仕掛け直しの要素などもあったとされ、不幸にも…、というような煙幕に張った言い回しなどではなく、うまくいかなかった原因の一番手に、キレイなレースにならなかったこの部分を真っ先に挙げているような面が、陰で様々な言われ方をされているようだ。
ずっと勝てない馬を勝たせるための策が、どうも、大一番で勝ちあった上に、因縁の相手がいたことが、こうした展開を生み…。 武豊騎手は少し前の桜花賞でも、勝ったエンブロイダリーの進路取りというか、モレイラ騎手の落ち着きのない動きに翻弄され、かなり不利を受けたと、ダービージョッキーになって見せた北村友一騎手と共に、愚痴をこぼしていたという。 マジックサンズのような鮮やかなイン強襲も決まりかけたり、一方、翌週の掛かってどうしようもなかったボンドガールの大不発もあったわけだが、G1を1回欠場後、ダービーは枠なりの出から新鮮味ある先行で、直後の目黒記念は勝てる馬だったアドマイヤテラで制し…。 武豊騎手はメイショウタバルとのコンビ継続で、ここに参戦。
宝塚記念2025 - レース展開と最終予想
ショウナンラプンタはビザンチンドリームが登録してきた時点で、出走権の確保を獲得賞金や完全に分の悪いレーティングの争いに敗れて、除外の既定路線も見えていただけに、出られるだけのチャンスを得たという幸運をここは活かしたい。
正直言うと、武豊的考察からの実践については、天皇賞3着によく現れていた印象もあり、長かったとまでは言えないが、2200Mのレースで、派手に先行するメイショウタバルに遭遇しながらも、自身は苦手にも思える休み明けで両方とも走った中で、3、2着というのは、ロードデルレイや当のメイショウタバルに敗れていてこんなこと言うのもなんだが、適性では下手にうまくG1を制してきた連中などよりも、よっぽど親和性の面で上位のように感じるのである。 毎度人気になっているわけでもないが、阪神大賞典で武豊騎手への変更で1番人気になったのが、実は、初めての最上位支持。
得てして、そういう慣れない役回りになった途端、自分らしさを見せられないもの。 阪神大賞典ではサンライズアースに置き去りにされ、完璧ではなかった仕掛けの影響もあったのだろうが、レーン騎手のヘデントールにうまく目標にされた前走は、ダービーでクロワデュノールに目標にされたそれと同じように、ある意味では、武豊的に好ましかざる展開だったうえに、設定した目標のエネルギー消費の推移が、思ったよりも前傾で目減りしていた可能性も感じられた。
直線スパートで止まったわけではない、青葉賞も含めた、左回りの結果に加え、天皇賞でのパフォーマンスなどを勘案しても、誰でも自分らしい競馬をできることで、上手に立ち回れるタイプに不利に働く、最後の直線の攻防よりも、1コーナーまでの位置取り争いの方が500Mと、阪神ロングストレートを目いっぱい使えるこの2200M戦で、自分らしいスパートは誰の目にも明らかな形で、ショウナンラプンタにとって有利な展開となっていくことは間違いない。
レジェンドがパートナーのメイショウタバルにバランスラップの勧めをしたところで、誰かに付きまとわれることは見えている。 第一、スローにしようとした時点で、多少、出脚が鈍かった面々にも追いかけられる可能性がある。 これをまともに追いかけてしまっては危ないが、安心してください、履いてますよ、という感じで、いつもというより、ホープフルSで引っかかってからというもの、まず前につけるようなことを最初からしてこなかった克駿騎手の馬作りの成果から、転じて、前には行けない馬になっている。
とはいえ、決め手があるわけではなく…。 だからといって、持ち時計が遅いわけではない。 ロードデルレイに置かれてしまった日経新春杯は2:10.3で駆けている。 2000Mであるなら、少なくとも、自身は1:58.5よりは速く走っている。 だから、ロードデルレイがその能力を大阪杯で見せたような結果からも、総合的な判断の基準をこのハイレベル決着の一戦に置くことで、ショウナンラプンタも十分に好走圏内に入ってくると言えるはず。 鞍上の推理もしつつ、ミスターグランプリや横山親子の残り二人だったり、岩田パパもいたりしたが、比較的有力なところに鞍上が収まっていった結果…。 幸先輩ですか…、アカイイトの再現ですな。<2021年の阪神開催だったエリザベス女王杯>
ちなみに、昨年2着に終わった社台ファームは<ソールオリエンス久々の馬券内>、ノーザンファームが勝ち始めてから10数年経った今も、吉田善哉時代も含め、確認できる限りでは未勝利。 何をいまさら…、であるが、マスカレードボールで敗れたダービーは、弟のところの馬にやり返された今年、返す刀で勢い取り戻した社台ファームは、安田記念にジャンタルマンタル、ベラジオオペラやこのショウナンラプンタの他にも、同じ勝負服のソールオリエンス、ボルドグフーシュなど、G1連対実績馬をまとめて送り込んできている。 あっさり上位独占もある今年、勝てなかった今までの謎が、また謎のまま終わるとされる一方、今年これでもダメならば…。 すでに、先代の頃から好敵手である岡田牧雄さんのところの馬にも負けているから、もうそろそろ、であろう。