オークス(優駿牝馬)2026【結果】|レース後コメント/動画/払い戻し/回顧
【レース結果速報】1着ジュウリョクピエロ(10.9倍) 2着ドリームコア(5.2倍) 3着ラフターラインズ(3.2倍)
| レース名 | 第87回オークス(優駿牝馬) |
| 日程 | 2026年5月24日 |
| 優勝馬 | ジュウリョクピエロ |
| 優勝騎手 | 今村聖奈 |
| 勝ちタイム | 2:25.6 |
| 馬場 | 良 |
| 3連単配当 | 30,330円 |
オークス(優駿牝馬)2026 - レース結果・配当・払い戻し・オッズ
| 着順 | 馬番 | 馬名 | タイム | 着差 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 16 | ジュウリョクピエロ | 2:25.6 | - |
| 2 | 12 | ドリームコア | 2:25.6 | クビ |
| 3 | 18 | ラフターラインズ | 2:25.6 | クビ |
| 4 | 5 | リアライズルミナス | 2:25.7 | クビ |
| 5 | 17 | スウィートハピネス | 2:25.7 | アタマ |
| 単勝 | 16 | 1,090円 |
| 複勝 | 16 | 330円 |
| 複勝 | 12 | 190円 |
| 複勝 | 18 | 140円 |
| 枠連 | 6-8 | 700円 |
| ワイド | 12-16 | 1,150円 |
| ワイド | 16-18 | 790円 |
| ワイド | 12-18 | 390円 |
| 馬連 | 12-16 | 3,210円 |
| 馬単 | 16-12 | 8,450円 |
| 3連複 | 12-16-18 | 3,220円 |
| 3連単 | 16-12-18 | 30,330円 |
オークス(優駿牝馬)2026 - レース後コメント(騎手/厩舎)
「夢を見ているみたいです。騎手をやっていて、週末に悔しい思いをすると、週中には勝つ夢を見ることもあったりしますが、夢を見ているみたいです。(東京の)2400mに乗ったことがないと、ファンの方も気にしていたと思いますが、彼女のことは一番わかっていると思っているつもりでしたし、落ち着いて乗れたと思います。身近で応援してくださっている方々は、一番近くでいろいろ知っていると思いますし、その人たちと喜びを分かち合いたいと思っています。
直線が長いこともあり、前半の入りでムキになるところはありましたが、途中からはリズム良く走ってくれました。無理して、意識して外々と考えていると、東京は直線が長いと思って、いろいろな方々が教えてくださったおかげもあり、落ち着いて乗れたと思います。彼女は素晴らしい馬です。私が乗っていても、ついて来いと、男気があります。
今日はたくさんの方々にお集まりいただき、テレビでもたくさんの方々に応援していただき、ありがとうございます。オークスまでの間に、たくさんの方々から応援してもらっていて、残り1週間で、関係者の方から応援していただいて、ジョッキーは素晴らしいと思いました。こんなにたくさんの方から応援してもらうことはめったにないなと思いながら、期待に応えたい一心で乗っていました。
本当にしんどいこともたくさんありましたし、悔しい思いもたくさんしましたし、現状では全然満足していない中、勝たせてもらって、馬に感謝の気持ちでいっぱいです。一頭一頭にきちんと向き合って、しっかり馬に乗る楽しさをいろいろな人に伝えていきたいと思いますし、次の1勝ができるよう頑張りたいと思います」
※優勝した今村聖奈騎手のコメント(ジュウリョクピエロ)
オークス(優駿牝馬)2026 - レース結果動画(YouTube)
オークス(優駿牝馬)2026 - 回顧
激しいサンデーサイレンスの3×3に加え、父である三冠馬のオルフェーヴルも、なかなかに人懐っこさとは程遠い、自身の力を示すことに、ややバランスを欠くレース内容も多かったという、いい意味でも悪い意味でも、パワー勝負に特化したキャラであることに変わりはないが、ベースはマイペースのゼンノロブロイの血の効果はあるのだろうが、総じて、気性で最後のひと踏ん張りをする系統であるから、本質部分に備わる、揉まれた時に本領発揮の底力が、見事な歓喜の瞬間を演出したことは間違い。
ダートの頂点を決める一戦である帝王賞を勝っている母であるネームバリューについても、多くの関係者やファンが推し材料にする要素に挙げていたが、必ずしも、それは正しくないのだろうとも思う。 南関東のビッグスター・ロジータが2頭の大物を出したが、一方は思った通りにダートのチャンピオンになったカネツフルーヴ<帝王賞勝ち>であったのだが、半兄のイブキガバメントに関しては、芝専門の馬。 本格化前であるが、ジャパンC独走Vのタップダンスシチーが勝った朝日チャレンジCで2着に入った時が、1:58.1の勝ちタイムと同じで、これがこのコースのレコードだった。
直仔の代で、こうしたモンスターの系譜が、走る面にいい方に作用する時、案外、父の良さもダイレクトに引き出されていることがある。 オルフェーヴルの母父はメジロマックイーン<バイアリーターク直系>、母母にあたるネームバリューの父はマンノウォー直系のオナーアンドグローリー<ゴドルフィンアラビアン>と、そもそもの直系の祖先が異なるという配合。 好奇の目で見られることの多かった女性騎手が、その地位を確立し始めた令和の時代にあって、いかにも、男の騎手にはあまり相性の良くなさそうな馬が出現し、結果、師弟コンビ継続の大一番も呑み込むという結果を出すに、実は最も相応しい配合であったように思うのは、感動にし過ぎではないはずである。
面白いことに、勝つときというのは、うまく事が運ぶものである。 しかし、それには、理由がある。 スローだから、前を壁にして、我慢をさせる必要がある。 そこで動かなかった騎手と、敢えて、伏兵評価を逆手に取る、トライアルよりもっと強気なスパートを決めた騎手が、お金持ちの日本にルーツのない騎手の堅実なG1でのベストライドでの好結果という常道を破った。 今村騎手と褒めると同時に、まずは、スローで動いた、ハイペースでドンでG1初勝利だった津村騎手の快騎乗を絶賛したい。
1000M通過の62.2秒というのは、スピード型が多い近年のオークスでは、遅い馬には必ずしも出番があるクラシックではないにせよ、かなりのスローで、恒常的に発生する、ダービー勝ちたい症候群に襲われる先行勢に乗る騎手の心理に近いものがあるが、これに乗りかけたドリームコアのルメール騎手は、本音はもう少し抑えることが主眼にあったはずで、展開的には、あのソウルスターリングとのコンビで制した時の展開に近かった<61.7秒が2017年の展開で、ダービーはもっと遅かったがさすがクリストフが連続で炸裂>ものの、馬場のタフさというか、コースロスが生じるダバイアスのある芝コースの状態であるなら、これとイーブンくらいの評価でいいのだろう。
溜めて、クイーンCを快速タイムで駆け抜けたドリームコアは、大いに頑張ったが、府中適性だけは乗り切れなかったということだろう。 心優しきホースマンだった萩原調教師が、もし交わされるならこの馬だろう…、という風な展開であったとさえ思えるほど、リズムは悪くなかったが、実は、スタート直後に大きく接触する事象に巻き込まれた一頭でもある。 弔い星を挙げることは、なかなかに難しいもの。 よく頑張った一頭である。
前が遅い中で、リアライズルミナスは大立ち回り。 数々の好騎乗が光ったダービーに触発されたかのような、絶妙な動き出しで、あのルメール騎手のレイデオロを思い起こさせる見事なブレーキで、2番手に収めたのが津村騎手である。 見事である。 全ての流れを読み通りと理解しながら、的確な勝負手を打った。 負けたと言っても、クビ差ふたつの続く4着。 あれだけ差が開いたラフターラインズには、走破タイムでは見劣ったが、悔いのない騎乗は出来たはず。 同じ勝負服で、厩舎は違うが、同じ騎手が来週も魅せることに期待する評が増えるだろう。 多く生き延びた同期生が、きっと、適切に褒めてくれる。 何で、4着なんだ、勝てよも欲しいところだろう。 素晴らしい騎乗が続いている。
そのリアライズルミナスに、何とか先着のラフターラインズだが、ペースもさることながら上がりで勝ち馬に見劣った辺り、絶妙な頭数に収まったトライアルのフローラSが、少しついていた面も頷ける結果になった。 何も、ダミアンはミスジャッジをしたわけではないし、そういう時の勝ち馬はやけに輝いて見えるのもあるが、これもキャラなのだろう。 父のアルアインも、皐月賞から連戦連敗で、2年後の大阪杯で勝つまで、ダービーから数えて10戦ほど、掲示板外しはあの不良馬場の菊花賞だけで、勝てないまでも、善戦を続けた掲示板の番人だった。 ローザネイのファミリーのあと一歩感はよく知られる話だが、色々な意味で、あのフローラSの勝利をダミアン・レーンに感謝するような日が、いずれやってくるような気もする。 あの1勝が…、このオークスはきっとそう振り返る陣営が多いのだろう。
1コーナーの入りで、前に馬を置きながら、外に縦のラインができることにも、ある程度の予測のあったような感じで、ハマる匂いがプンプンしていたから、ジュウリョクピエロの末脚炸裂はある程度見えていた。 少なくとも、前日に新潟で未勝利だった騎手の判断力ではない。
常識破りの今村聖奈はまだ続く。 大外ブン回しの青写真は、もっとペースが流れた時に、圧巻のVロードを大外8分どころという見立ては、その通りのレースを続けて勝ってきたのだから、誰でもそうなると思うはずなのに、そこを通らず、外の壁があることを踏まえて、わずかに開いた2頭分ほどのスペースを突き抜ける、いかにもオルフェーヴルの底力を引き出すための、最高のシナリオにアップデートして、ほとんど真っすぐに、誰にも邪魔されることなく、注文通りのルメール抜け出しを、わずかに捉え切ったのである。
あのCBC賞のキツネにつままれたような、快速の逃げ切り勝ちではない。 たまに冴えていることがあるというのは、プロだから、色々な環境に影響される中で、いい方向で結果を立て続けて出せることはあるが、ここぞの場面で、馬の力を信じることができるかが重要かと、この若手の快騎乗がもたらす素晴らしい結果を、年上の騎手ほど、いかに最も大切にすべきと、再認識したのであろう。 直線までは騎手の責任が大いに生じるが、大舞台ほど、その一番大事な場面では馬の能力がモノを言う。 胸を張って、G1ジョッキーを名乗っていい騎乗である。 褒めたりないから、これ以上はやめておこう。 語彙力の欠かない、堪能な日本語の専門家に、適切な形容するに相応しい言葉を見つけてもらう方がよっぽどいい。 このレースには、競馬の面白さが凝縮されている。
最後に、NHKマイルC転戦が有力とされながら、王道を進んだ桜花賞馬・スターアニスについても。 レース内容は、正直、見るも無残なスピード型のオークスでの悲哀が凝縮されていたが、週中の雨もあって、昨年とほぼ同等のタフ馬場になったことが、最大の不運であった。 来週、松山騎手が騎乗するロブチェンも、いくらか、そうした高速馬場で好結果を求めた方がいいような傾向を示し始めているところにきて、今村聖奈騎手に厄払いを願ってみたという、微かな願いも、本命党にはあるはずだが、ルメール騎手も惜しい星を落としているくらいで、勝負運が大いに流れていく大きな展開の中で、一番、割を食ったようなネクストスターの失速は、何とも、気の毒な話だが、いい雰囲気とはなっていかない懸念も生じている。 昔から、桜花賞で速すぎる時計を出した馬は、オークスで苦戦している。 時代は変われど、その本質は今年も変化しなかった。


