オークス(優駿牝馬)2015 予想

レッツゴードンキが、今回は最内枠の1枠1番を引き当てた。

先週は仕掛けにくい展開で何もさせてもらえなかった岩田騎手の心中を察するに、出していくことは検討しているとは思うが、ハナに立ってしまえば、当然のことながら総マークを受ける。

案外やりにくい枠にも思うし、何とも言えない。

ステイゴールド産駒の2頭とマンハッタンカフェ産駒の4頭は、皆重賞で連対実績を持つ馬。

中でも、1800M以上の競馬で実力を発揮することの多い産駒傾向から、既に東上して賞金加算にも成功したシングウィズジョイやアースライズなどは、人気との兼ね合いもあるが、こちらは少なくとも自信を持って挑むだろうことは想像に難くない。

時計が速くなりやすい最近のオークスは、牝馬のレベルも高水準をキープしていることも含め、完全な桜花賞優勢の流れではない。

で、ディープ産駒と桜花賞4着以下の組はどうなんだというはなしになるのだが。

はっきりしているのは、余力は残っているということ。そして、経験できない競馬、それこそオークスで求められるような我慢比べを、コース形態が比較的似ている阪神外回りの桜花賞で、ここに出てきた13頭が知ったという事実。

どの馬がどういう才能を秘めているかを問うような桜花賞ではなかったが、オークスに向けたトライアルという側面から見れば、メンバーはある程度揃っていたわけで、その時掛かった馬なら今度は折り合う可能性もあるし、もちろん前に行っても行き過ぎることはないだろう。

返って行こうと思えば、思い切って先週のミナレットのような絶妙な先行策もあるだろうし、奇しくも江田騎手は今週も行こうと思えば行けそうなトーセンラークに乗っている。ココロノアイももしかすると…。

詰まる所、桜花賞はなかったことにできて、かつ能力もある程度証明されている馬が、東西の所属に関わらず、候補とすればかなりいるのは間違いないのだ。

本当に強いかを桜花賞で見せられた馬が1頭しかいなかったことを重要視すると、別に着順や競馬の内容を度外視するのが奇を衒った邪推とはならないとも言える。

よって、迷うまでもなく、桜花賞の出走馬が確定する前から順調にここまで漕ぎつけた期待の関東馬に、再度期待することにした。

順番は、ルージュバック-キャットコイン-ココロノアイでも、前記の馬や書ききれなかったクイーンズリング、クルミナル等の関西馬を軽視したわけではない。

それでも、多少は地の利のある関東馬にとって、東京での経験が既にある中での大勝負となれば、元々高く評価されていた馬にはかなり余裕を持って戦える強みがある。

もしも、ここでもまた桜花賞のような難解にして、平凡な決着を目撃したとするなら、2歳重賞の増加とそれに伴う3歳重賞の質の低下を真剣に考えねばならない。

ただ、2月に輝いた本命対抗の2頭がとても弱いと思えないのは、ドゥラメンテが皐月賞を快勝したからだ。

メンバーは揃っていなくても、力のない馬が軽やかに駆けられるようなレベルの重賞ではなかったはずである。

いずれにせよ、この結果もまた真摯に受け止める必要はあるだろう。どんな展開になろうとも。