安田記念2016 展望

まあ、モーリスは置いといて、そのあとに続くグループは、今年も横一線。

東京新聞杯、ダービー卿CTは、ヴィクトリアマイルに向けて、ちょうどいいステップになったという牝馬2頭が勝利。

過剰に人気を集めるわけでもなく、経験値のプラス分だけ密かに期待できる材料があるから、GⅠ馬には厄介な存在となっている。

一方、こちらに回ってくるだろう牡馬連中は、ダンシングブレイズ、ダノンプラチナら期待の4歳が、東京新聞杯の敗退でミソをつけてから、一方は精神的にダメージが残っているような中山の敗戦だったし、もう一方は脚元に再び不安を抱え…。

ショウナンアデラが復帰しようという中、しっかりして男子!である。

中長距離路線では強いが、1600M以下は、まだ雑巾がけが足らないのか。

脚質面でも、あまり安田記念向きではない。

クルーガーがイン強襲で、歴戦の猛者を破ったマイラーズCは、フィエロに注目が集まっていたが、京都にしては流れた割に、32秒台中盤の勝ち時計だったから、平々凡々の決着だったと言わざるを得ない。

直後のフローラSが、ど派手な決着だった影響もあるのか、ちゃんと見返さないと、印象が薄いくらいだ。

そうなると、別路線からの参戦馬が気になるわけだが、ダンスディレクターは出てこられなさそうだし、サクラゴスペルは負けすぎだし…、と短距離部門からは期待できる馬は少なく、香港は香港で、いや、モーリスさんほどでは…、となっているから、

「アンビシャス出てきて!」

陣営の意志は固く、宝塚記念より前に使うことはない、との話。

メジャーエンブレムにわがままをいうものではないし、一応、古馬牝馬に期待しつつ、

「少頭数であれば」

の条件で、前記の4歳馬や大一番に縁のない古豪、加えて、フレッシュな若手が京王杯スプリングCに何頭も出てきそうだから、馬場も気にしながら、直前まで絞らないのも手か。

ダークホースのウルトラCなら、NHKマイルC先行して4着のダンツプリウスなんかも圏内かもしれない。

進路なく5着までだったトウショウドラフタより前の4頭は、即古馬通用レベルの内容だった。