スプリンターズステークス2026【結果】|レース後コメント/動画/払い戻し/回顧

【レース結果速報】1着ピューロマジック(24.5倍)2着ワールズエンド(10.7倍)3着サウンドモリアーナ(27.0倍)

レース名第60回スプリンターズステークス
日程2026年9月27日
優勝馬ピューロマジック
優勝騎手岩田望来
勝ちタイム1:09.2
馬場稍重
3連単配当462,120円

スプリンターズステークス2026 - レース結果・配当・払い戻し・オッズ

着順馬番馬名タイム着差
116ピューロマジック1:09.2-
26ワールズエンド1:09.2クビ
35サウンドモリアーナ1:09.2ハナ
49スターアニス1:09.41.1/4
51レッドモンレーヴ1:09.61.1/4
単勝162,450円
複勝16810円
複勝6390円
複勝5800円
枠連3-82,130円
ワイド6-164,850円
ワイド5-168,440円
ワイド5-63,370円
馬連6-1613,560円
馬単16-628,380円
3連複5-6-1673,620円
3連単16-6-5462,120円

スプリンターズステークス2026 - レース後コメント(騎手/厩舎)

「正直、こういう馬場はどうかと思っていましたが、継続騎乗させていただいたオーナーに感謝したいと思います。僕が乗ると一歩目はあまり速くないのですが、天性というか、二の脚で何とかハナに立てました。前走より折り合いもついていて良かったですし、直線は何とか粘ってくれ、という感じでした。(GI)初勝利をしてから、すごく長い期間勝てなかったのですが、ここで2勝目を挙げることができて良かったと思います。

(騎乗停止の)ペナルティーをもらってしまい、来週、再来週と休むのですが、また秋にパワーアップした姿を皆さんに見せたいと思います。たくさん勝って、大きい舞台でもひとつでも上の着順を目指せるように頑張るので、応援よろしくお願いします」

※優勝した岩田望来騎手のコメント(ピューロマジック)

スプリンターズステークス2026 - レース結果動画(YouTube)

※実況レース映像

スプリンターズステークス2026 - 回顧

父は初芝の朝日杯フューチュリティSを無敗制覇のおまけつきで制したアジアエクスプレス。

後に、ダートのレパードSを勝ったから、中山最後の開催だった年に、少し時計を要したのも味方したのだろう。

まさに、このピューロマジックに味方したそれを受け継いだ、その強みがフルに活きたのも事実だ。

ダートというよりも、速い馬を沢山出してきたヘニーヒューズの産駒である父は、必ずしも、マイル以上に良績のある自身の成績を反映したわけでないにせよ、ディープインパクト肌の牝馬から、トンデモナイ前向き性向のハッスル少女を送り出すのだから、どことなく、血は争えないものと納得した。

後述する、道悪のスプリンターズSはだいたい逃げ馬が粘り通すという歴史を踏襲した今回、アイビスサマーダッシュに異常なレベルの適性を誇ったこの牝馬が、圧倒的な先行力を見つけるには、あまりにも強調材料が多かったのだろう。

勢いを自分で止めながら、ルメール騎手と覇を競うところまできた岩田望来騎手。

前述の血統背景。

馬群の中では、自分の良さが全く行かせない彼女のキャラが生んだ、大外枠を引いた強運。

終わってみれば、一番速い馬が勝ったというだけのことなのかもしれない。

33.6-35.6

というラップは、このレースの前傾展開の恒常性とすれば、普通に近い。

でも、前傾が多すぎたこの日の芝はあまりにも特殊。

真っ先に比較すべきなのが、2020年にモズスパーフレアが逃げた時。

最後、グランアレグリアが大外から異次元の強襲で突き抜けたこの際、

32.8-34.5

後者というか、特殊なバイアス発生の前回の時の方が、含水率そのものが違う関係で、きっと、前傾の度合いとすると、いくらかマシな展開であったのかもしれないが、アイビスサマーダッシュで楽々逃げ切りのパワーワード・行っても簡単に止まらない女は、今年こそは、ついに逃げ切ったのである。

一昨年の自身の前後半ラップは、

32.1-35.4

密かに、中山の競馬の作りと、夏を過ぎた方が体調管理が難しいという部分で、使えない時期の長さがここに来ての発展に繋がったことは間違いない。

ディープインパクトの牝馬のようなシルエットは、母父にこの血を持つ影響が大いに出ているものの、メイケイエールと比肩するほどの尋常ではない行きたがる性質により、勝つ運を自ら逃すシーンは何度もあったにせよ、ここで何としても、価値ある勝利が欲しかったことだけは確かな岩田望来騎手は、気分を良くして、お休みに入ることになる。

かなり物議を醸した斜行を経て、ペナルティを受けることになったが、夏以降も順調に勝ち星を挙げている望来騎手は、かつての父康誠騎手のような境遇になりかけたところで、どんな進化をするのか、筆者、かなり興ざめのシーンを目撃して以降、ルメール勝てと思っていたが、多少は、若手に肩入れする、ベテランファンの視点に正常化させることになった。

これはあくまで、個人的なことである。

やっぱり、ミライ君にも頑張ってほしい。

あの大斜行は問題ですが…。

これを追い詰めてきたワールズエンドとサウンドモリアーナらは、完全なる急進勢力の2頭。

ピューロマジックは2年以上この路線のインフルエンサーと化していたが、今年になってから、オープンクラスで結果を出せるようになったから、枠の利があるのかないのか、厳しい内枠からの捌きを見事にこなした。

最後窮屈になったワールズエンドにしても、そんな競馬で結果を残してきたわけではないし、サウンドモリアーナに関しては、ハイペース追走で結果を残したような実績もない中で、タフな馬場に有力馬ほど苦戦するような展開で、実は、一番強い競馬をしたようにも感じた。

パドックで内枠の伏兵陣の中で、この馬の出来が際立ってよく見えた。

惜しい、と言えるのは、この馬だけなのかもしれない。

陣営は今年も僅差負けだから、この後の頑張り次第で、ピューロマジックのようになれるから、そのサクセスストーリーに肖るのは悪くはない。

唯一、中団から伸びてきたスターアニスは、ルメール騎手も丁寧な立ち回りで、無駄なことを一切排した、いかにもトップジョッキーらしい捌きで掲示板に載ってきたが、馬のキャリア云々ではなく、1400以上、1800M以下の総合力勝負向きのイメージが、これでつくような内容にも思えた。

出来も何か、休み明けであるからこそ、攻めた作りをする近年の傾向に反し、まだ完調には映さなかった。

ある意味、挑戦者であるからこそ、それは弱気にも見えたが、本音は、スワンSで叩きのマイル戦線で、物足りない実績をもう作ってしまったという苦しさの伝わってくるレース参戦にも思えた。

成長は特別感じないが、3歳牝馬で4着、この手の馬場をこなせるようなキャラにはとても思えないから、騎手の腕だけで評価することは危ない。

ただ、適鞍は今後、一気に狭まるから、使い方と同時に、引き際の見極めの柔軟な姿勢も問われることになる。

吉田勝己氏の個人所有であるから、思い切った判断もあり得る。

外枠はいくらか不利の極端な前残りバイアスがあったから、フリッカージャブもウインカーネリアンも、大いにピューロマジックに翻弄されていたが、ウインカーネリアンが粘って、外枠で上位の6着。

フリッカージャブは本当はこの手の馬場は苦手だろうから、挑戦者としては、上がり目の点=夏に2つ重賞連勝はタフすぎる 残り目を感じながらも、残念な直線失速だったのだが、ウインカーネリアンと同じように期待したパンジャタワーの方はというと…。

ルガルの調整度合いに問題があるという向きの評価を加えるトラックマンも多くいたから、そこの点もマイナス要因があったとして、これは敗因は上がるのだが、海外遠征でもそう大きく敗れていないパンジャタワーは、どうしたのだろうか。

あたかも、直線でもう脚がないということで、ギブアップしてしまうベテラン騎手の騎乗馬のような失速の度合いが、とても気になった。

筆者には、前走時の出来に不満があったということもなく、無論、余裕残しのつくりをしてきて当然の立場にあるにして、朝日杯フューチュリティS京都開催の時以来の大惨敗。

気になることが沢山。

気になったのは、プラス体重分が小さかった前走に比して、あまり減ってはいなかった今回、少しだけ、パワフルさという点で、もうひと叩きの行けるのではないという雰囲気に合ったということか。

状態も気分も完ぺきにできたとして、ゲートの入りをかなりゴネている。

プロフェッショナルの鑑のような競走馬であるパンジャタワーが、主戦の松山弘平騎手を背に、発走委員に長い鞭を連打されるシーンは、かなりのレアケース。

何となく、問題はそちらに方にあった印象もある。

ピューロマジックには、冬にいい調整ができないということ以外にも、苦手が要素が多いから、変に使い減りしないという強みがあったもする。

ムラになる戦績は、人気面のアドヴァンテージが生まれるが、パンジャタワーは安田記念の時に頑張った割に、今回は馬場を全くこなせなかったということ以外の要素が、どうも、そのもっと叩いていった方が、もっとコンスタントに使った方が…。

実は、失墜のフリッカージャブよりもピューロマジックは函館、新潟、阪神の後の中2週で鬼門の中山と、全て連対の強烈な結果を残しているようなタフさの証明を、ウインカーネリアンとは別のローテで、セントウルSを使ってでも…、という使い方があっているのかもしれないと感じた筆者。

今回でついに引退のママコチャも、最後の方でダート投入の荒療治を経て、再度の頂点を目指した今回の競馬でもあった。

優等生のパンジャタワーを卒業した瞬間、今回ハズレを引いたようなコウヘイちゃんと共に、更なる進化を遂げるきっかけが、よく馬場質の分からない、この日の惨敗であったとするなら、1年後の人馬の姿も、また違って形で展望することができる。

そんな希望だけ言っても駄目だが、故障を耐え抜いたウインカーネリアンは、諦めない心の大切さを伝えてくれているわけで、こういう切り替え方があってもいいのかもしれない。