フェブラリーステークス2026【結果】|レース後コメント/動画/払い戻し/回顧

【レース結果速報】1着コスタノヴァ(3.4倍)2着ウィルソンテソーロ(5.4倍)3着ダブルハートボンド(3.0倍)

レース名第43回フェブラリーステークス (G1)
日程2026年2月22日
優勝馬コスタノヴァ
優勝騎手C.ルメール
勝ちタイム1:35.4
馬場
3連単配当5,080円

フェブラリーステークス2026 - レース結果・配当・払い戻し・オッズ

着順馬番馬名タイム着差
112コスタノヴァ1:35.4-
214ウィルソンテソーロ1:35.51/2
39ダブルハートボンド1:35.61/2
43ブライアンセンス1:35.73/4
51オメガギネス1:36.23
単勝12340円
複勝12130円
複勝14160円
複勝9130円
枠連6-7820円
ワイド12-14360円
ワイド9-12290円
ワイド9-14320円
馬連12-14890円
馬単12-141,560円
3連複9-12-141,080円
3連単12-14-95,080円

フェブラリーステークス2026 - レース後コメント(騎手/厩舎)

「すごく嬉しいです。この馬とGIを勝つことができて本当に嬉しく思います。去年、僕は海外に行っていましたから、レイチェル(キング騎手)はすごく良い仕事をしました。今回もすごく良いパフォーマンスをしてくれました。

 (スタートは)一番注意しました。しかし、今日は良いスタートを切りましたので、ロスがなかったです。後ろの方にはなりましたが、ウィルソンテソーロの後ろの良いポジションでした。(直線は)安全に乗りました。結構外になりましたが、外に出してからコスタノヴァの手応えはすごく良かったです。さらにブリンカーを着けて、坂を上ってからすごく良い反応をしてくれました。ゴールまでよく頑張ってくれました。

 すごく良い馬です。彼はダートでトップレベルです。次は分からないですが、やはりGIホースですから、どこでも行けると思います」

※優勝したC.ルメール騎手のコメント(コスタノヴァ)

フェブラリーステークス2026 - レース結果動画(YouTube)

フェブラリーステークス2026 - 回顧

前日はダイヤモンドS2着、この弟であるファイアンクランツ<父ドゥラメンテ>が激走していたが、勝ち馬に跨っていたのが、兄コスタノヴァの主戦級であるルメール騎手。 血統の解説に騎手の勢いはあまり左右されないはずだが、母父は言わずと知れたジャイアントキリングのハーツクライである。
父ロードカナロアと母母父サンダーガルチに掛かるミスタープロスペクターとストームバードのインブリードが主だった配合の要素であるから、決め手強化<=府中の高速展開に適性を示す可能性をより明確にする目的>のポイントはハーツクライであり、その母父のトニービンによるものとすべきであるが、速さを求める配合の目的に対し、胴の詰まったパワー型を示すシルエットからは、それぞれの強みが活かされている部分がある。 サンデーサイレンスの血を含む効果も、このフェブラリーS連覇には役立った。 コスタノヴァ自身の個人的事情と合わせて…。
ロードカナロア産駒は各方面で大活躍であるが、サンデーサイレンス肌のアーモンドアイでも、ステイヤー色が強いキャラだったフサイチパンドラの娘ということもあって、ジャパンCで適距離以上の条件でも底力を示していたが、要するに、ルメールさんが府中のG1をこよなく愛しているわけで、それとベストマッチする配合であるなら、このコンビで甘く見るという見解そのものが無理筋なのであろう…、という取り留めのないメッセージを無用に発信し、またか…、のため息と共に、凄みを逆説的に伝えることで精一杯の筆者なのであった。

勝ちタイムの1:35.4というのは、昨年よりもコンマ1秒速い。 中間ラップに関しても、
35.1-47.1-59.2 <2026年>
35.0-47.2-59.4 <2025年>
自身の上がりは今年が35.2秒、昨年も35.6秒。 要するに、チャンピオンであるコスタノヴァは、紆余曲折のG1馬としてのシーズンを経て、名門厩舎らしい仕上げも手伝い、ピーンキングに見事に成功、その能力を最低限はキープし、競技の特殊性から、オリンピック連覇に等しい価値があるとされる古馬タイトル連続年奪取に成功したのだから、文句のつけようがない。
妙な具合に、強いと分かっていても、様々な要素が絡み合い、昨年も今年も2番人気。 日本語はほぼ完全に馴染んでいるルメール騎手の勝ち気な部分に増えるほどの要素ではないが、少しだけ反発してやろうというアスリート的な集中力の上増し分が、陣営の果断な努力の末、結実を意味する「10-12」の通過を実現するのであった。
武蔵野Sは巧みなコース選択もあったが、記録上はルクソールカフェに斤量差もあって突き放された結果が示すように「14-14」である。 巻き返しの連覇であるが、そのまま変わらないでいるコスタノヴァの底力を素直に称えるべきとも思える、素晴らしい豪脚披露の見事な連覇の内容である。
評価を変えるべきではなかったというあたり、チャンピオンズCで死闘を演じた2頭も、皆、勝ち馬になるべく、勝負を決する直線半ばで、前年覇者であるコスタノヴァと人気馬全員が競り合う場面は、チャンピオン競走に相応しいシーンである。 スターらしい振る舞いも、勝ち切れずに無念の2着であるウィルソンテソーロは、JRAG1にとことん縁のない馬になってしまったが、そもそも、名古屋城S1番人気5着のあとに、ようやく、ホームの中央の砂に赴いたのが、地方行脚で賞金を一気に加算した後、原優介騎手の巧みなエスコートで突っ込んできたあのチャンピオンズC・2023年なのである。 G1にしか出ないでもいい立場になった馬だが、小回りを利して、ある意味で距離適性をごまかすことで、川田騎手の老練なテクニックも借りながら、チャンピオンズCにしか出ていなかった馬が、今回出遅れのラムジェットなど、このダートのトップグループにはたくさんいて、その象徴は何と言っても、世界王者級の振る舞いを延々続けるモンスター・フォーエバーヤングである。
彼は新馬しか勝っていない馬、というJRA側の無機質な位置づけであるが、世界中のホースマンの大多数が知る存在にもなった。 何を言いたいのかと言えば、日本の砂の競馬に芝ほどの価値を求めることはできないが、そんな不適な条件から発進した多くの砂巧者は、ドバイでもサウジでも、また北米の本格的なダートG1でも、ある程度走っているのである。 毎度毎度は難しいが、マイルベストと鞍上が語るウィルソンテソーロも、ワンターン1800のサウジC4着馬で、それなりの稼ぎがある一方で、コリアCもJBC船橋のクラシックの敗戦も重なり、チャンピオンズC2着×3に象徴されるようなG1級競走・2着7度目のゴールは、この馬らしさの結果でもあった。 ベストであったとしても、もっと得意条件とする馬といつも勝ちあってしまう。
寂しくもあるが、平和主義的なテソーロの馬は、長く活躍する秘訣を今回もまた、天下に示しているとできる。 7歳馬としては快挙のレベル。 4歳からトップ路線で、世界中で活躍するのだから、程よくずるくないと継続は出来ない。 まだウィルソンテソーロは衰えていないし、むしろ、進化の過程を辿っている印象さえ持った。
体力勝負は苦手なようで、しっかりと結果を残し続けたダブルハートボンドは、ついに連続連対記録がストップ。 トゥザヴィクトリーの初ダート3着の記録があるくらいで、G2フェブラリーSのホクトベガ以来、牝馬は全敗であるのだが、この芝馬のシルエットにして、コスタノヴァの末脚に屈したのだから、キレ負けでもある。 よく考えると、ダート猛者相手に、巨漢ペプチドナイルに呑み込まれるところから、あの中京のそれを思い出したかのように、彼女自身は差し返しにかかっている。 決して、丈夫ではないタイプであり、デビューの過程に問題があり、ふたつ使って、すぐに故障してしまったのに、その翌年である2025年は計6戦。 重賞も沢山使って、G1も勝っている。 あの差し返しに、この馬の魅力が全て詰まっている。 フォーエバーヤングが初めて他馬に先着を許したケンタッキーダービーの時の振る舞いによく似ていると思った。 まだまだ怖いところがある馬だが、10F級のチャンピオン競走に適性を感じるシーンでもあった。 恐ろしさを残した3着は珍しい。
ロードクロンヌが果敢に先行したのは間違いではない。 まだまだ全体キャリアの浅いシックスペンスが行くのも正解。 少しずついい頃の出来に戻ってきたペプチドナイルも、このレースの覇者らしい振る舞いで、昨年以上のパフォーマンスと映った。 富田暁騎手にとって歓喜の瞬間は近い。
一方で、インを両者ついたオメガギネス、ブライアンセンスの岩田親子は、出来も上等なものであったにしても、見事が立ち回り。 少しだけ差し馬としての新境地を示したナチュラルライズに、本質的な距離適性を感じるのと同じように、インを狙い打つ遺伝子がよく見えてきたこれらの出来事は、やはり、血統というのは、競馬界において、人間の血過ぎでも重要なファクターになるものだと感じる瞬間にもなった。 3000勝目を目指した男の追い込み馬による果敢な先行がハマらなかった小倉から、短い距離はロードカナロアと念押しした京都と東京のメインの定番の展開に、穴党の出る幕はなかったが、納得の展開になったこの日を、楽しく過ごせた充足感があったのも事実である。