エリザベス女王杯2025の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り
目次
エリザベス女王杯2025の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切りの予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。
| レース名 | 第50回エリザベス女王杯(G1) |
| グレード | 重賞(G1) |
| 日程 | 2025年11月16日(日) |
| 発走時間 | 15時40分 |
| 開催場所 | 京都競馬場 |
| 距離 | 芝2,200m |
| コース | 右回り |
| 賞金 | 1億3000万円 |
| レコードタイム | 2:09.7 |
エリザベス女王杯2025予想-予想オッズ/出馬表(馬柱)/出走予定馬の馬体診断/想定騎手/最終追い切り評価(枠順確定)
エリザベス女王杯2025の予想オッズと登録馬
| 枠順 | 馬番 | 出走予定馬 | 騎手 | 性齢 | 斤量 | 予想オッズ | 人気 | 1週前追い切り | 最終追い切り |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | パラディレーヌ | 岩田望来 | 牝3 | 54.0 | 10.3 | 5 | 栗東・坂路・良(助手) 800m 54.9-38.2-24.3-12.1(馬なり) | 栗東・坂路・良(助手) 800m 55.4-39.0-25.0-12.2(馬なり) |
| 1 | 2 | ステレンボッシュ | C.ルメール | 牝4 | 56.0 | 15.8 | 8 | 栗東・CW・良(ルメール) 7F 98.1-66.6-52.0-37.4-12.0(稍一杯) | 栗東・CW・良(ルメール) 7F 95.4-64.5-50.6-36.8-12.1(強め) |
| 2 | 3 | シンリョクカ | 木幡初也 | 牝5 | 56.0 | 29.7 | 13 | 美浦・ウッド・良(調教師) 5F 66.5-51.7-36.9-11.7(強め) | 美浦・ウッド・良(調教師) 5F 67.7-51.9-37.3-12.0(馬なり) |
| 2 | 4 | カナテープ | D.レーン | 牝6 | 56.0 | 13.3 | 7 | 美浦・ウッド・良(助手) 5F 66.0-50.8-36.2-11.7(馬なり) | 美浦・ウッド・良(助手) 6F 83.7-66.8-51.7-37.0-11.8(馬なり) |
| 3 | 5 | サフィラ | C.デムーロ | 牝4 | 56.0 | 37.6 | 15 | 栗東・CW・良(西村淳) 6F 84.8-68.0-52.2-36.9-11.4(馬なり) | 栗東・坂路・良(助手) 800m 53.2-38.5-25.1-12.4(馬なり) |
| 3 | 6 | エリカエクスプレス | 武豊 | 牝3 | 54.0 | 10.3 | 4 | 栗東・坂路・良(泉谷楓) 800m 53.9-38.5-24.9-12.4(馬なり) | 栗東・坂路・良(武豊) 800m 52.6-37.8-24.2-12.1(馬なり) |
| 4 | 7 | レガレイラ | 戸崎圭太 | 牝4 | 56.0 | 2.7 | 1 | 美浦・ウッド・良(助手) 7F 96.0-66.1-51.7-37.4-11.2(直強め) | 美浦・ウッド・良(助手) 6F 83.1-66.7-51.7-37.4-11.4(馬なり) |
| 4 | 8 | ヴェルミセル | 鮫島克駿 | 牝5 | 56.0 | 36.7 | 14 | 栗東・CW・良(鮫島駿) 7F 97.4-65.9-51.8-37.3-11.7(一杯) | 栗東・坂路・良(鮫島駿) 800m 53.7-38.7-25.1-12.3(馬なり) |
| 5 | 9 | ボンドガール | 津村明秀 | 牝4 | 56.0 | 24.8 | 10 | 美浦・ウッド・良(津村明) 6F 82.6-65.9-51.0-37.3-11.7(G前仕掛け) | 美浦・坂路・良(津村明) 800m 53.8-39.2-25.8-12.7(馬なり) |
| 5 | 10 | セキトバイースト | 浜中俊 | 牝4 | 56.0 | 24.1 | 9 | 栗東・CW・良(浜中俊) 6F 84.5-68.5-53.1-37.6-11.1(一杯) | 栗東・CW・良(助手) 4F 51.9-36.9-11.4(馬なり) |
| 6 | 11 | フェアエールング | 丹内祐次 | 牝5 | 56.0 | 27.7 | 12 | 美浦・ウッド・良(助手) 6F 82.4-66.2-51.8-37.6-11.8(G前仕掛け) | 美浦・坂路・良(助手) 800m 53.3-39.2-26.1-13.0(馬なり) |
| 6 | 12 | ライラック | 藤岡佑介 | 牝6 | 56.0 | 26.1 | 11 | 美浦・ウッド・良(石川裕) 6F 81.4-65.1-50.4-36.4-11.3(強め) | 美浦・ウッド・良(石川裕) 5F 67.5-52.5-37.8-11.6(馬なり) |
| 7 | 13 | ココナッツブラウン | 北村友一 | 牝5 | 56.0 | 9.2 | 2 | 栗東・CW・良(助手) 7F 99.4-67.7-52.8-36.7-11.4(馬なり) | 栗東・坂路・良(助手) 800m 54.3-39.4-25.5-12.7(馬なり) |
| 7 | 14 | ケリフレッドアスク | 岩田康誠 | 牝3 | 54.0 | 58.4 | 16 | 栗東・CW・良(岩田康) 7F 98.9-67.3-52.5-37.5-11.4(馬なり) | 栗東・坂路・良(岩田康) 800m 54.3-38.9-24.9-12.4(末強め) |
| 8 | 15 | オーロラエックス | 松山弘平 | 牝4 | 56.0 | 12.8 | 6 | 栗東・坂路・稍重(助手) 800m 54.8-39.6-25.6-12.7(馬なり) | 栗東・CW・良(松若風) 7F 97.7-66.5-51.4-37.1-11.6(馬なり) |
| 8 | 16 | リンクスティップ | 西村淳也 | 牝3 | 54.0 | 10.2 | 3 | 栗東・CW・良(C.デムーロ) 6F 80.5-65.4-50.9-36.0-11.2(末一杯) | 栗東・坂路・良(助手) 800m 53.2-39.2-25.1-12.5(馬なり) |
| 脚質 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ馬 | 2回 | 3回 | 0回 | 15回 | 10.0% | 25.0% | 25.0% |
| 先行馬 | 5回 | 9回 | 4回 | 62回 | 6.3% | 17.5% | 22.5% |
| 差し馬 | 13回 | 7回 | 13回 | 108回 | 9.2% | 14.2% | 23.4% |
| 追い込み馬 | 0回 | 2回 | 2回 | 95回 | 0.0% | 2.0% | 4.0% |
| 枠順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 3回 | 2回 | 3回 | 29回 | 8.1% | 13.5% | 21.6% |
| 2枠 | 2回 | 2回 | 3回 | 32回 | 5.1% | 10.3% | 17.9% |
| 3枠 | 2回 | 3回 | 3回 | 31回 | 5.1% | 12.8% | 20.5% |
| 4枠 | 2回 | 1回 | 3回 | 34回 | 5.0% | 7.5% | 15.0% |
| 5枠 | 1回 | 3回 | 1回 | 35回 | 2.5% | 10.0% | 12.5% |
| 6枠 | 3回 | 2回 | 3回 | 31回 | 7.7% | 12.8% | 20.5% |
| 7枠 | 0回 | 5回 | 2回 | 44回 | 0.0% | 9.8% | 13.7% |
| 8枠 | 7回 | 3回 | 1回 | 44回 | 12.7% | 18.2% | 20.0% |
| 種牡馬 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| キズナ | 6回 | 6回 | 5回 | 24回 | 14.6% | 29.3% | 41.5% |
| ハーツクライ | 4回 | 2回 | 5回 | 20回 | 12.9% | 19.4% | 35.5% |
| ゴールドシップ | 4回 | 1回 | 1回 | 22回 | 14.3% | 17.9% | 21.4% |
| ドゥラメンテ | 3回 | 3回 | 3回 | 25回 | 8.8% | 17.6% | 26.5% |
| エピファネイア | 3回 | 2回 | 0回 | 21回 | 11.5% | 19.2% | 19.2% |
| ディープインパクト | 3回 | 2回 | 0回 | 10回 | 20.0% | 33.3% | 33.3% |
| サトノダイヤモンド | 3回 | 1回 | 2回 | 12回 | 16.7% | 22.2% | 33.3% |
| ハービンジャー | 2回 | 4回 | 2回 | 28回 | 5.6% | 16.7% | 22.2% |
| キタサンブラック | 2回 | 4回 | 1回 | 13回 | 10.0% | 30.0% | 35.0% |
| ジャスタウェイ | 2回 | 2回 | 4回 | 9回 | 11.8% | 23.5% | 47.1% |
エリザベス女王杯2025 - 過去10年のデータ傾向
なかなかひどい結果が続く、1番人気馬の低空飛行
レガレイラが消えた翌年に、この馬を買い込むというのも何だが、もっとゾッとするようなデータを紹介。 近年で最も、1番人気が消えるレースというレベルの勝率の低さ。 ブレイディヴェーグとラッキーライラックの2度目の制覇時の2回に限られ、いずれもルメール騎乗だが、同時に、レガレイラ、レイパパレ、ヴィブロスという5文字の馬を葬っている、というよりも我々が撃沈している。(笑)
この辺り、相性の悪さではよく直線で詰まってるNHKマイルCと似た現象であり、昨年は判断ミスと理想の展開を作るためのプロセスとの交錯の中で、他の馬とあわや大事故を起こすところだった。 正直、ブレイディヴェーグの出負けからの好アシストについては忘れた方がいい。 これと川田騎手の騎乗馬が気になるが、ルメールさんはステレンボッシュに再騎乗し、今後について、結論を出すような雰囲気。 よって、一本被りであっても、レガレイラしか推しづらい状況もあるから、去年の支持率40%以上の可能性がある。 信用するのはどの馬なのかというところで、波乱の匂いがプンプンする。
いつぞの秋華賞を勝った馬が一頭も出ていないと、何故か堅い
昨年は久々の勝利を挙げたスタニングローズは、秋華賞を3歳で勝って以来の勝ち星。 これがラヴェルと何故か人気のホールネスを連れてきて、ワイド以外の連勝式は軒並み万馬券になった。
秋華賞馬がいなかったのは、JC参戦を決めていた三冠のリバティアイランドとそのスタニングローズが秋全休だった2023年。 これが波乱含みで期待するも、そういうわけにはいかなかった。 ただ、他にはクロコスミアの特殊枠確保の2着3連発は安パイとした時、秋華賞馬はいつも出てくるから、デアリングタクトとクロノジェネシスがいなかった阪神開催の2020年も力勝負とすると、今年はクラシックホースとグランプリホースの復活なのでは…。
それは願いたくもないが、3歳もエリカエクスプレスや秋華賞回避のリンクスティップなので、川田騎手はパラディレーヌは乗ったことがあるので、セットで買いたいと思うくらいで、本気買いにまでは乗れない気分。 堅いという概念が当てはまるのかどうかは兎も角、京都に戻った昨年、いきなりダービー上位人気だった牝馬が騎手の不手際で馬券外だったことを思えば、見立ては軸G1馬で相手は未知の存在が適当に思える。 4歳で顔があまり売れていない馬を探っていくと…。
なぜか昨年、まとめてきた非主流路線の上がり馬が狙い目のレースに
去年の2、3着馬は、滅多に来ない非重賞路線組であり、ラヴェルには一時期期待をしていたが、その気分が消えうせたのち、自称元穴男のユウガにしてやられる始末。 秋天での不発をここで早速返されるとは、思いもよらなかった。
こうして、狙いの枠はうまいこと広がったので、活用しようと思っていると、この組が当然のことでもあるが、ダートを含まない関係で、全て中長距離カテゴリーのオープン戦ばかりになったのだ。
中でも1800のカシオペアS<L・京都芝1800M>は、出世レースの一つで、ザ・オープン特別の古株としても知られるわけだが、ここを接戦の上でものにしたオーロラエックスは、実績からも、2000未満のオープンで勝てそうな配合ではない特性<後述している>からも、いい感じに仕上がっているんじゃありませんかと、穴センサーがピーピーなってしまったので、買うしかないとなった。 不安材料が非常に多い重賞の主要路線、牡馬混合戦参戦の組などに対し、純粋な勢いの差で、乗り切れそうな雰囲気もある。 ここ15年ほどで、やや、長距離縛り<オークス、秋華賞の連対馬や古牡馬の中長距離重賞好走、オープン勝ち等>から解放され、2000M の重賞でしっかりと結果を出していれば、誰でも、ラヴェルやホールネスのように走れることが判明。
他に重賞馬も沢山いたのに、傷の少ないキャリアから、ホールネスは2番人気だったのだ。 オーロラエックスは距離の縛りから解放してあげると、チェルヴィニアのような中長距離実績は、他のエース級にはほぼなく、今までの縛りで確勝級の馬はほとんどいないから、レガレイラの買い方とその他G1連対馬の押さえ方の方が重要という観点だと、実は、何を勝ってもよさそうな組み合わせなのだ。 さて、レガレイラの扱いについてだが…。
非常につまらない言い方をすると、単純に格が違う
歴史上、スイープトウショウが3連続快走の例に加え、3歳時も5着だったから、実力者は毎度来るという、リピーターレースの定番化されたところで、エアグルーヴから始まるモンスター級牝馬<有馬、JC各2着のヒシアマゾンも5歳時に走っていたが、降着になってしまった>の扱いは、とても単純化されたものになる。
ただ当たり前に、買えばいいというもの。 ウオッカも体調が整わずスクラッチになったが、ダイワスカーレットとの名勝負にもうひとつこれが追加されていたのかもしれない。 どちらかが勝っていたことだけは間違いない。 翌年は天皇賞の1、2着だったのだから。
消えたのはエアグルーヴまで拡大すると、あとは宝塚のコースでやんやなり合い過ぎたアカイイトの年のレイパパレだけ。 来ると踏めば、連勝式に着順まで当てる単式馬券でもいいわけだが、どうもスイートスポットの狭い関東馬というのは、信用ができない。
エリザベス女王杯2025- 出走予定馬の血統/成績/タイム
クラシックに間に合わなかった大物候補がいよいよ本格化した模様
オーロラエックスの血統
母父ガリレオではあるものの、そのすぐ後ろはストームキャット×ラウンドテーブルという、典型的な平坦向きのサイアーラインが絡むので、北米血統がベースという近年のスピード型のトレンドである欧米合体型の基本の形を成している。
というわけで、母ガリレオズソングはノーザンダンサーが直系同士に掛かる強いクロスの3×4ができる。 サトノダイヤモンドという種牡馬は、ノーザンダンサーとヘイローの共通母母アルマームードの血を強く濃く繋ぎ合わされた構成で、父と母の組み合わせの時点でヘイローが3×4なのだが、母マルペンサが、その4×3を持っているからさらに濃い。
これに加えて、マルペンサの父であるオルペンは、ダンチヒ系であると同時に、ノーザンダンサーの母であるナタルマが直系3代母に入る。 ヘイローもノーザンダンサーもクロスする上で、ナタルマも4×3。 とてもじゃないが、南米に移らないとつけられる種牡馬がいないというところで、別のアルマームード需要のラインを持つ日本で、ヘイローの血をまた加えたことで、粘り強い持続力型の珍しいサンデー系として、案外需要がある種牡馬になったサトノダイヤモンド。 どうみても、見た目ほどのスピード全開のイメージはない。
ワンターン戦でも持続力勝負に強いオーロラエックスは、11Fにツボを持っていて不思議ない。 代表産駒のサトノグランツは2200Mの京都新聞杯で初重賞制覇果たし、牝馬の代表のシンリョクカはジュベナイルフィリーズ2着でも、何となく、根幹距離向きには見えない。 オーロラエックスは9Fで3勝しているが、重賞で届くのは、もう少し長い非根幹距離戦であって不思議ない配合である。
ネット競馬の全成績が載っているページに記されている、オーロラエックスの備考欄の部分。 出遅れと4つ書いてあるが、その中で3勝。 ただ、追い込んで勝ったのは前々走の西宮Sのみ。 前掛かりのペースを、大外から伸びてきたのだから、色々な事情もあってそうなったところもあるから…。
この色々なところが問題。 杉山晴紀厩舎に松山弘平騎手のコンビ。 草間オーナーの藤色というか、紫色の勝負服が特徴的でもあるから、筆者、いつも印薄めでもいつもでも上位人気なので、当然知っていたのだが、エリカエクスプレスさんの居る厩舎の期待馬、一筋縄ではいかない。
エリザベス女王杯2025 - レース展開と最終予想
一番の問題は、最初の2勝は松山騎手<全レース騎乗のお手馬>が促さずとも、それなりのポジションでセンスのいい立ち回りは出来ていたのだが、ここが空白期間を挟んだ中での連勝で、馬の内面に変化があったような感じもした。 2戦目は高速馬場の影響で、当該距離における自己ベスト、1800Mを1:44.4で駆けてしまった副作用が、後々響いてきたという印象も持った。
3戦目は万全に思えたローズS。 ここまで、暮れからのデビューでやっと3戦目。 牝馬の気性の危うい部分を気にしているというよりも、脚元の不安を気にかけているような騎乗を、考えてやっている感じの松山騎手は、牝馬相手ということもあるだろうが、いつも慎重に、お釣りを残すように大事に回ってくる。 だから、初めてとなる15頭以上の競馬で、後ろからの競馬をせざるを得なかった。 コーナーワークも中京は独特のモノを求められるから、ルメール騎手はこのコースに苦手意識を持っていて、いつも前に行けないレガレイラは、ここでは殿にいたが、その少し前。 道悪で内が開いて、そこを上がってきたが、いつも直線から仕掛ける、態勢万全の追い上げを出来ない時、まだまだだなと思わせるものがあった。
以降、精神面のスランプがあったかのような仕草も見られ、京都の2200戦、その名もコントレイルメモリアルなる、因縁めいた名称のレースを完勝する以外、ついこの間まで、道悪も男馬もいやいやいや状態だったものが、新潟の強烈な雨馬場で惨敗の後、好きなように走らせた西宮Sで突然の復活。 それも、ずっとレースを丹念に振り返っていくと分かるのだが、直線一気だと、サトノダイヤモンド×ガリレオの死角がモロに出ている感じの、軽快さに欠ける部分があるのだが、じっくり仕掛けて動くこと<宝塚記念のソールオリエンスに乗った時も松山騎手こんな感じだった>だけに集中すると、案外、強引な追い込みもできるのだと、成長した姿を見せていた。
それで京都の名物戦であるカシオペアSに挑むと、少頭数ながら、今まで一度も内から捌いてくる競馬を出来なかったのに、かなり前との距離が生じた展開を、コースロスを防いだ立ち回りで、直線は真一文字に突き抜けてきたのだ。 余力を残して、次につなげたいという松山騎手と杉山晴紀調教師の意図をそのまま体現しただけでなく、明らかに、変わり身をいい方にだけに変化させて来た結果、立派なダークホースとして、初めてのG1に挑む運びとなった。
何より、1800M戦3勝の内容が鮮やかだから、そちらに目が行くのだが、変な気難しさを出すようになったのは、今年の小倉牝馬Sからなので、その前のコントレイルMがキーポイント。 わざと使ったのではなく、意図した上で、このレースに設定をした、秋華賞断念の裏オプションを実践したまでのことに思えた。 因縁の相手の名が冠されたレースは、2200Mだった。 ここで魅せたパフォーマンスは秀逸。
川田騎手のジンセイが<以降ダートに転じオープンでも好走>、中盤巧みに12秒台中盤のラップを5つ刻んで、レースを支配するところで、ぴたりとマークするハマり方は、まさに適性を感じさせる動きであったオーロラエックス。 追い出しを待った直線までに、11秒台3連発の高速ラップを楽々、今度はオーロラ&松山コンビが支配するように伸び切り、高速を突き放し、馬なりでゴール。 この感じが、前走のカシオペアSで戻ってきたのだ。 血統のイメージ通りに育ったオーロラエックスは、僚馬のエリカエクスプレスと同じくらいの評価を受けるだろうが、内心、スケールではこちらの方が上ではないかと、杉山晴紀師は思っているようにも感じる。 あまり強気に出るような性格ではない先生なので、どちらにも控えめにコメントをするだろうが、もう、オーロラエックスの方は心配ない。
道悪はあまりにも不得意な印象だが、サトノダイヤモンドもガリレオも、どちらかというと、キャリアの絶頂期は晴男のように、いい結果を出す場面は不思議とパンパン馬場になることが多かった。 道悪の本当は悪くないのだろうが、荒れ馬場は本当は得意ではない。 しかし、スピード能力が復活し、むしろ進化を遂げた彼女なら、11月の雨馬場の京都は珍しいが<代わりに10月は雨ばかり>、多少の悪化は、難なくこなしてしまいそうなほどに、勢いを取り戻している。
いずれも3歳までがキャリアのクライマックスとなっていた父と母父の特性に反し、いくつかの課題を一気に克服した今、晴女としてエリザベス女王杯に挑んだ時、自ずと納得のいく結果になる事だろう 他の陣営は、人気馬ほど、深く悩みを抱えている印象を受ける。 レガレイラはそれを脱しつつあるが、同期として、どんな勇ましい姿を見せてくれるのか、ローズSとは違う、今度はガチンコ勝負を期待するのである。


