高松宮記念2026の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

高松宮記念2026の予想と最終追い切りの予想を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!

歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

レース名第56回高松宮記念(G1)
グレード重賞(G1)
日程2026年3月29日(日)
発走時間15時40分
開催場所中京競馬場
距離芝1,200m
コース左回り
賞金1億7000万円
レコードタイム1:06.2

高松宮記念2026予想-予想オッズ/出馬表(馬柱)/出走予定馬の馬体診断/想定騎手/最終追い切り評価(枠順確定)

高松宮記念2026の予想オッズと登録馬

枠順馬番出走予定馬騎手性齢斤量予想オッズ人気1週前追い切り最終追い切り
11パンジャタワー松山弘平牡458.05.03栗東・CW・不良(松山弘)
6F 81.9-66.6-51.7-36.4-11.3(直強め)
-
12ビッグシーザー西村淳也牡658.051.715栗東・坂路・良(西村淳)
800m 52.0-37.3-23.9-11.8(馬なり)
栗東・坂路・良(助手)
800m 54.2-38.4-24.9-12.3(馬なり)
23エーティーマクフィ富田暁牡758.041.110栗東・CW・良(富田暁)
6F 86.7-69.9-53.5-37.5-11.3(馬なり)
栗東・CW・良(富田暁)
4F 52.7-36.5-11.0(G前気合付)
24ダノンマッキンリー高杉吏麒牡558.064.016栗東・坂路・良(助手)
800m 59.0-42.0-27.1-13.5(馬なり)
栗東・坂路・良(高杉吏)
800m 52.7-38.1-24.8-12.6(末強め)
35ヤマニンアルリフラ団野大成牡558.046.713栗東・坂路・良(助手)
800m 56.1-39.9-25.0-11.9(馬なり)
栗東・坂路・良(助手)
800m 55.8-39.4-24.8-11.9(末強め)
36レッドモンレーヴ酒井学牡758.045.612美浦・ウッド・良(助手)
6F 83.9-67.3-52.1-37.0-11.5(強め)
美浦・ウッド・良(助手)
6F 82.9-67.2-52.5-37.7-11.5(馬なり)
47ヨシノイースター田辺裕信牡858.068.118栗東・坂路・良(助手)
800m 51.3-37.3-24.0-12.2(一杯)
栗東・坂路・良(助手)
800m 54.2-39.1-25.2-12.5(馬なり)
48ウインカーネリアン三浦皇成牡958.027.99美浦・ウッド・良(三浦皇)
6F 82.7-66.4-51.7-37.6-11.3(G前仕掛け)
美浦・ウッド・良(三浦皇)
6F 84.9-69.3-53.7-38.0-11.4(馬なり)
59サトノレーヴC.ルメール牡758.04.21美浦・ウッド・稍重(助手)
5F 64.1-49.1-35.0-11.0(馬なり)
美浦・ウッド・良(助手)
5F 66.1-51.1-36.3-11.8(馬なり)
510ママコチャ川田将雅牝756.08.34栗東・CW・良(助手)
6F 81.5-65.1-50.6-36.3-11.5(一杯)
栗東・坂路・良(助手)
800m 55.8-40.0-25.4-12.1(末一杯)
611ララマセラシオン丸田恭介牡558.045.011美浦・ウッド・稍重(丸田恭)
6F 78.7-63.4-49.4-35.9-11.4(強め)
美浦・坂路・良(助手)
800m 52.9-38.0-24.7-12.3(G前仕掛け)
612ピューロマジック北村友一牝556.0108.520栗東・坂路・良(助手)
800m 50.1-36.8-24.2-12.1(一杯)
栗東・坂路・良(調教師)
4F 52.7-38.4-12.0(馬なり)
713ナムラクレア浜中俊牡756.04.52栗東・坂路・良(浜中俊)
800m 51.7-38.1-24.6-11.7(馬なり)
栗東・坂路・良(調教師)
800m 53.0-37.6-23.8-11.6(馬なり)
714レイピア丸山元気牡458.025.57栗東・坂路・良(助手)
800m 50.8-36.8-24.4-12.7(馬なり)
栗東・坂路・良(助手)
800m 51.5-36.9-24.5-12.6(強め)
715インビンシブルパパ佐々木大輔牡558.047.514美浦・ウッド・良(助手)
5F 68.3-52.6-37.6-11.4(馬なり)
美浦・ウッド・良(佐々木大)
5F 66.6-50.9-36.9-11.7(G前仕掛け)
816フィオライア太宰啓介牝556.089.919栗東・坂路・良(太宰啓)
800m 51.6-36.9-23.9-12.0(馬なり)
栗東・坂路・良(太宰啓)
800m 53.7-38.9-25.1-12.2(馬なり)
817ペアポルックス岩田康誠牡558.025.68栗東・CW・良(岩田康)
7F 95.4-64.2-49.6-35.0-10.9(強め)
栗東・坂路・良(岩田康)
800m 52.2-37.3-23.8-11.7(馬なり)
818ジューンブレア武豊牝558.011.35栗東・坂路・良(高倉稜)
800m 55.3-39.2-25.0-12.5(馬なり)
栗東・CW・良(高倉稜)
4F 51.4-36.3-11.4(G前一杯追)
脚質1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
逃げ馬2回0回2回16回10.0%10.0%20.0%
先行馬7回5回5回56回9.6%16.4%23.3%
差し馬10回13回12回123回6.3%14.6%22.2%
追い込み馬1回2回1回102回0.9%2.8%3.8%
枠順1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1枠2回0回4回34回5.0%5.0%15.0%
2枠5回4回1回30回12.5%22.5%25.0%
3枠3回1回1回35回7.5%10.0%12.5%
4枠1回3回4回32回2.5%10.0%20.0%
5枠3回2回4回31回7.5%12.5%22.5%
6枠2回1回1回36回5.0%7.5%10.0%
7枠3回4回3回48回5.2%12.1%17.2%
8枠1回5回2回51回1.7%10.2%13.6%
種牡馬1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
ロードカナロア16回10回13回110回10.7%17.4%26.2%
ビッグアーサー9回5回8回51回12.3%19.2%30.1%
ダイワメジャー6回9回3回59回7.8%19.5%23.4%
キズナ4回6回7回44回6.6%16.4%27.9%
ミッキーアイル4回6回0回29回10.3%25.6%25.6%
キンシャサノキセキ4回3回3回36回8.7%15.2%21.7%
ファインニードル4回3回3回15回16.0%28.0%40.0%
Dark Angel4回0回1回6回36.4%36.4%45.5%
オルフェーヴル3回3回0回21回11.1%22.2%22.2%
バゴ3回0回1回6回30.0%30.0%40.0%

高松宮記念2026 - 過去10年のデータ傾向

雨が降れば荒れるの一点張りではいけないのだが…

雨予報が外れて、高速馬場維持のまま、とんでもない高速決着になったビッグアーサー快勝の時以外、1番人気は全敗。 何しろ、ここ10年で良馬場開催は4回のみ。 一昨年までの5年間は重か不良という、神から見放されたG1となっていた。 昨年も実質的には稍重みたいな馬場状態。 高速馬場はいずれも福永祐一が勝ち…、結果的はキャリア晩年の充実期を象徴するように勝ち運独り占めの構図であった。
サトノレーヴはルメール騎手を配し、万全の態勢であるが、どことなく、アグネスワールドがそうであったように、ロードカナロア×サクラバクシンオーのミスブゼン系なのに、どことなく、ロイヤルアスコットや香港で健闘している内容よりも、国内G1の時の方が怪しい感じでいつも詰め甘のレースを重ね、渋残りのこのレースの前年覇者として出てくるとして、雨では人気馬が怖く、良馬場は本当に適性があるのか、持ち時計の割に<1:07.1>大したパフォーマンスではないから、中山よりは走るだろうけれども…、ここ2戦、G1とは言え見せ場なしでは、これが押し出された人気になるだろうが、ソンシも2走ボケが怖いというところで、登録メンバーからは外れたわけで、一本被りもあり得なくはないから、天気予報は要チェックである。

ここ5年で3勝している、香港からの直行ローテは、ハマっている部分も認めるべきか

昨年のスプリンターズS勝ち馬のウインカーネリアンと、その1番人気馬であるディフェンディングチャンピオンの両者は、前走カーインライジングにハチャメチャな内容で勝たれてしまい、ものの見事に、プライドを打ち砕かれるかのような惨敗を喫している。 香港スプリントで1:07.7というレースレコードを叩き出しただけでなく、これを1秒相当短縮可能の馬場差補正を加えると、実は、最速決着だった昨年のスプリンターズSを容易に上回る計算になる。 スプリンターズSをやる前から、1分6秒中盤程度のタイムで、楽々突き抜ける馬であるとすれば、そもそも、対決する構図は作ることはできない。
どちらもノーカウントでいいとできるし、この点で、サトノレーヴが過剰な支持を受けるとして、前年覇者としては妥当な評価を受けないと、さすがに辻褄が合わないとなってくる。 人気が異様にあるようでは、ウインカーネリアンでも少し問題ありであるが、何も評価できないような、全くもって無謀な挑戦でもなかった。 香港の馬も敵わないし、オーストラリアには何やら、ネクストジェネレーションのタレントが開発されたとの未確認情報もあるが、欧州にもいないだろうし、本質的にもっと速い北米ダートのスプリンター以外はお呼びではないのだから、ダメージはあったとて、本命にしないまでも、実績から消す理由は存在しない。 休み明けで過剰支持を回避できるならば、むしろ、ある程度厚めに押さえるのもいい。

サトノレーヴとウインカーネリアン以外は関西馬の方がいいかと

昨年のサトノレーヴと、穴のナランフレグ、セイウンコウセイらが関東馬の勝利の記録。 一昨年関東馬最先着のウインカーネリアンは、昨年に悲願を達成したが、その4年前は皐月賞で4着になっていた。
善戦ガール・ナックビーナスやキルロード、ショウナンアンセムはもうどうにも手が付けられない伏兵であったが、これらも関東馬だ。 人気馬も穴馬も、補給してくるのはこのタイプの遠征組。 不良馬場の年のファストフォース、トゥラヴェスーラらが二桁人気の好走馬となったが、関西馬は概ね、人気馬が妥当に走る傾向。
ソンシは人気になりそうだし、ラストランのナムラクレアも怖いが、年齢的な視点からも、7歳馬を実績だけで狙うことはしたくないから、堅調な人気勢でソンシは怖い。 逆説的に、関西馬の狙い方を決め打つのだから、この先は押さえたい伏兵には限る。 直線競馬に活路を見出したピューロマジック、1400も守備範囲のダノンマッキンリーはスプリンターズSで悪い競馬ではなかったから、これも押さえ。 ダートは悪くないが、人気になる要素を少し奪われつつあるママコチャは、今年もJBCスプリントを使うのかわからないが、オーシャンSも悪くない掲示板ということだから、これを加えるともう満タン。 手堅く狙いをするべき関西馬は、今回も穴狙いの外れ値をになってもらい、きれいに4着以下に、と願うのみである。 穴は関東馬ならば…。

関東馬で外国産馬は珍しい好走のパターンでも、案外、類例は多い

マッドクール、モズスーパーフレア、ミスターメロディらが、主な外国産馬の勝ち馬。 このレースは、G1昇格後初年度に父内国産馬のフラワーパーク<父ニホンピロウイナー>の勝利から始まったが、外国産馬は30年でわずか7例、キンシャサノキセキ連覇と香港のエアロヴェロシティも入れても、大手が力を入れて生産していない短距離路線ながら、20回以上は内国産馬が勝利していることになる。
しかし、一時期よりも購買意欲が増している馬主界隈は、調教師の目利きに関しては一定以上をキープしているものの、供給できる絶対量が世界的には尻すぼみである中で、いい馬を案外買い付けてきている。 シアトルスルー系が活躍し、ミスプロ系が主導権を握る生産界になった日本の競馬界は、カランダガンの旺盛な勝負意欲を歓迎するしかない。 いずれ、価値があると思えば、カーインライジングが来るだろうが、高額賞金レースでなければ、来る価値はないと思うと、レーティングに影響がない限り、そのリスクは負わない可能性がある。
北米系の血はあまり多く抱えず、豪州産でありながら、ほぼほぼ、欧州系のスプリンターのそれである血を配されているインビンシブルパパは、北米系が活発に取引される中で、芝のスプリントという狭い範疇の中、シンコウキング、フォレストらの血に絡み、マッドクールも含め、ダート兼用のように振る舞う北米系の馬よりも、かなり優勢な印象。 シンコウフォレストやキンシャサノキセキ、マッドクールなどのように、G1では少し時計が掛かる条件が好ましいという特殊なフィルターをかけることになった年に活躍した馬はいたとしても、雨の日の開催が重なると、 どうしても昨年ような馬場傾向を示す特殊性が際立つ結果になる。
持ち時計はイッチョ前にあっても、振れ幅は大きいインビンシブルパパは、ダート適性というよりも、ターゲットタイムが速すぎるときに詰め甘というというよりも、パワフルさが発揮されず、空回りする傾向がある。 速い馬だが、中山の高速馬場では少し怪しい存在が、ダート1200の持ちタイム1:10.5を芝で活かすならば、昨年のような馬場状態が望ましく、今年もそうなるだろう…、と信じたいというか、新陳代謝が今一つ進まない短距離界隈で、古馬だけ押さえる手が妙味ナシと思えてきた途端、穴に振りたいと思う気持ちが強くなった。 この馬こそが、次期チャンピオンに相応しい存在のように思う。 いつもハイペースで、持ち味が少し出し切れないところで、面白い展開が予測される状況を味方につけられる伏兵はこの馬だけであると考える。

高松宮記念2026- 出走予定馬の血統/成績/タイム

ダートで5勝の芝重賞勝ち馬・インビンシブルパパのキャリアは邪道に非ず

インビンシブルパパの血統

父はダンチヒ=グリーンデザート直系のシャラー。 2歳のスプリントG1を仏英で勝利した、分かりやすいタイプの快速スプリンターだった。 このインビンシブルパパはオーストラリア産だが、牝系も欧州圏の短距離型が活躍馬に多く、伯母の仔には、2018年のスプリントチャンピオンとなったファインニードルがいるから、ダート実績に目を奪われると、本質を見誤るだろう。 ちなみに、種牡馬となったファインニードルは、今年いくつも勝っているわけではないのに、大穴快走としたシルクロードSのフィオライアが出てきて、もう短距離重賞は合計5勝。 血は争えないと同時に、一気に、侮れない存在になるこのインビンシブルパパと次の走り時が気になるフィオライア<このレースに登録している>は、狙いの血統にもなっている。
母父のラインは、非常に珍しいヘイローとロベルトの両方を経ていない、ヘイルトゥリーズンの直系であり、また、本拠である北米系ではないところにきて、母父のキャンフォードクリフズも、欧州のど真ん中マイルG1を5連勝し、最後に一つ下のフランケルに完膚なきまで圧倒されるも、日本でいうところのプリンスリーギフト系のような異質の存在が際立つ。 日本の短距離で効果的な血では決してないが、芝の短距離戦で面白いという血統のアクセントにはなるか。
父のダンチヒ直系同士の3×3に、インビンシブルパパは2代継続のクリス・ダイイシスの全兄弟クロスが関わるシャーペンアップクロスが目立つ配合であるものの、本流の芝スプリント血統である。 砂馬場に親和性があるように感じないが、欧州系統<この組み合わせは豪州的なスピード抽出のバランスが見て取れるようなものではない>は時計の掛かる馬場で底力を問う競馬をするから、完成すれば、むしろそうしたバランスは、少しずつ芝向きとして軌道に乗せていくことになるだろうと思う。 持ちタイムの1:07.0で決着する欧州、豪州の競馬はないが、日本の馬で1分8秒台という逆のテーマのG1で通用することも稀。 ノーザンダンサーの血が深く絡み合うカランダガンとは逆の意味で、インビンシブルパパは、底力を再び、日本のG1で問われることにもなってくるのだろう。

高松宮記念2026 - レース展開と最終予想

いささか、変わり種のキャリアを持つインビンシブルパパが面白い。 前々走で戦ったデルマーのブリーダーズCスプリントターフは、アイビスサマーダッシュを想起されるほどの高速決着で、当然、ダートコースの内側に敷設される北米とサウジCが行われるサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場のような形態で、タイトなコーナーワークも求められるから、実質的には、スピード競馬の権化であるダートの方のBCスプリントのような、強烈なパワーが要求されていたはずだ。
逃げることは比較的容易にできる一方、芝では少し単調なところもあって、34.0秒の逃げになったCBC賞押し切り勝ちの際は、上がりの方が0.6秒速いくらい。 その前走の函館スプリントSで初めて芝を使ったが、例の超高速馬場で、同じようにダートから転じたミリアッドラヴは、骨折などではなく、レース序盤に心臓に異常をきたしたことで急停止→転倒したほどで、過酷な32.5秒の展開を自ら進んで作り出したが、ベテランがうまく捌いて交わしただけで、ゴール寸前のドンアミティエ差し込みは、実質的には、勝負の綾という感じで4着になっただけで、1:07.0の走破タイムは自分で作った上がり34.5秒も含め、価値は正当に評価されるべきだろう。 現に、差し切り勝ち寸前であったジューンブレアは、中京でこのインビンシブルパパに逃げ切りを許したことで、あのスプリンターズSのスロー逃げに繋げている。 言わずもがな、鞍上の卓越した勝負勘が冴えわたったベストバウトであることも付け加えねばならないが。
インビンシブルパパはアメリカに行ったから、そうしたことも含めて、武豊の勝負勘があの大正解の仕掛けに繋がったのだと言えるが、オーシャンSでは少し立て直しが必要になっていたピューロマジックが、今まで見てきたような逃げの手に出て、あのルガルが快勝した時を思い起こさせるような逃げで、先行馬撃沈。 ルガルが残るのは当然だったが、函館でも見たイン強襲が、またしても2頭決まった。
そこにインビンシブルパパが残れなかったことは問題があるのかもしれないが、中山のダートでもかなりバランスの取れたラップで逃げ切ったことも多かったので、ハイペースで番手控え、内から蘇ってきたルガルが途中で2番手に上がったので、慣れない形でリズムも乱していたから仕方ない。
ろくな形にならなかったここまでの芝のレースでのキャリアで、普通より楽だったとはいえ、平均的な坂のあるコースでの逃げ込みパターンにハメこめたのが中京というのは強気になれる。 総マークを受けるかどうかは、ピューロマジックの先行の仕方、戦略次第でもあるが、持ち時計のある馬であるから、函館スプリントSのような、限りなく自然な形での単騎先行が叶えば、実は、かなりうるさいタイプ。 ハイペースでも今度は強気に攻めていけるが、そこに、勢いに乗る若武者・佐々木大輔騎手が、妙に手があっている印象もあり、これは粘り込みを前走の無条件ノーカウントとすれば、容易に可能とする見込みは十分に期待していいことであろう。
昔はもう少し、師匠である調教師に馬主との折衝をしてもらって、若手騎手は融通を利かせてもらえていたが、大手の牧場が仕切る、外厩も活用していくというトレンドになって、佐々木騎手のような粋のいい剛腕系にさえ、チャンスを多く与える機会を奪われてしまっている状況で、あの夏のキレキレの感じが戻ってくるようなら、かなり怖い。 若い騎手に強気の先行が似合う馬は、G1級でこそ、本当の狙いが立つ。 オーナーも燃えるところがあったのか、佐々木大輔固定でのBCへカチコミであった割に、見せ場も作っている。 あそこで速すぎる馬に出くわして、日本でも同じタイプに出会ったが、立ち回りとすれば、ミスに近いことは一つもないので、ここも賞金ギリギリだろうが、鞍上は固定。
菊川正達厩舎所属のままだが、東の名伯楽・堀宣行調教師からの信頼も厚いこの若者は、まだ5年目の騎手。 状況が厳しいからこそ、強気の策がいい結果に繋がらなかったと言え、そのアタックを温かい目で見守る、正しいファンの在り方というものを提唱する意味でも、この人馬の速すぎる競馬を期待しながら、本命とされてもらった。 挑戦することから、次のステップが始まっている。 デルマーの経験を活かす舞台が早速、運命の中京に帰ってくることで、今後に繋がる大きな財産ともなる1勝を挙げる瞬間を夢見たとて、罰は当たるまい。