NHKマイルカップ2026【結果】|レース後コメント/動画/払い戻し/回顧

【レース結果速報】1着ロデオドライブ(4.6倍) 2着アスクイキゴミ(8.4倍) 3着アドマイヤクワッズ(9.7倍)

レース名第31回NHKマイルカップ
日程2026年5月10日
優勝馬ロデオドライブ
優勝騎手D.レーン
勝ちタイム1:31.5
馬場
3連単配当26,150円

NHKマイルカップ2026 - レース結果・配当・払い戻し・オッズ

着順馬番馬名タイム着差
117ロデオドライブ1:31.5-
216アスクイキゴミ1:31.5ハナ
311アドマイヤ1:31.71.1/4
48ローベルクランツ1:31.91.1/2
57ダイヤモンドノット1:32.01/2
単勝17460円
複勝17230円
複勝16300円
複勝11300円
枠連8-81,200円
ワイド16-17770円
ワイド11-171,000円
ワイド11-161,510円
馬連16-171,710円
馬単17-162,990円
3連複11-16-176,160円
3連単17-16-1126,150円

NHKマイルカップ2026 - レース後コメント(騎手/厩舎)

「(日本語で)ありがとうございます。正直、あまり言葉が出てこないのですが、とてもハッピーです。勝ったことはもちろんハッピーですが、この馬のベストパフォーマンスを見せられてホッとしています。

 レース前に相手を見ていて、もしかしたら流れは速くなるかもという想像はしていました。自分の馬が外枠だったという意味で、(ペースが)流れて良かったです。前に壁を作る事が出来て、ちょっと後ろのポジションにいて、ペースが流れて良かったと思いながら乗っていました。

 まだ若い馬ですし、毎回使うごとにパフォーマンスが上がっています。今日はGIを獲ることが出来ましたが、これからGIレベルでずっと戦っていける能力を持った馬だと思います」

※優勝したD.レーン騎手のコメント(ロデオドライブ)

NHKマイルカップ2026 - レース結果動画(YouTube)

NHKマイルカップ2026 - 回顧

父はシーザリオ3兄弟の末っ子という位置づけになる皐月賞馬のサートゥルナーリア。 散々暴れ散らかしたが、因縁のレーン騎手<ダービー代打騎乗で出遅れ4着>とこれで仲直りといったところか。 お互い忙しいから、この父と騎手のコンビには今後とも気を付けたい。
注目はカンパニーの近親という血統背景。 8歳でG1を連覇したタレントであるなから、長く活躍したということもあるが、最後の最後は一番強かった。 このカンパニーと深く関係する福永元騎手の管理馬と横山典弘騎手の息子が人気になっていたというのも面白い。
それだけでなく、この社台系のジョーカー牝系となってきたクラフティワイフの末裔は、タスティエーラの長い活躍により、更なる高みを臨むことができそうでもある。 カンパニーなどは、早期のサイクルでクラフティワイフの孫世代として活躍したが、シャトル種牡馬であるスニッツェルを父に持つその妹ビバリーヒルズが、なかなか活躍馬を送り込めないところでいながら、ずっとサンデー系種牡馬をつけられたところで、キングカメハメハの孫を配されたら、この4戦3勝でのG1獲り成功。
何から何まで、トライ&エラーがいくらでも可能な、タフすぎる種牡馬クラフティプロスペクター<クラフティワイフの父、代表産駒は世界的に見ても天才競走のアグネスデジタルを置いて他には見当たらない>の血が、この時代でもまだ有効であることが、改めて証明されたのであった。 改修初回の安田記念を制し、レコードで駆け抜けたのは、言わずもがな、アグネスデジタルであった。 それが最後の勝利でもある。 東京には、様々な思い出がある一族の一撃に、レーン騎手とのコンビでは、まだまだ見限れない血統でもある。

1:31.5の勝ちタイムは展開も想像通り。 オッズもそんな感じだろうと思っていたが、パドックからやけによく映すエコロアルバとイレ込みがいくらかきつい感じのダイヤモンドノットが好対照だったのに対して、結果として、人気に応えることになったロデオドライブは、左回り不出走なのに、すでで、東京は向いていそうというフラグを立てる陣営に乗ったことで、オッズは直前まで目まぐるしく動いたが、返し馬は終わったところで、ダイヤモンドノット1番人気はもうなくなったという状況。
しかし、ダイヤモンドノットがまあまあのスタート、事前から分かっていて、ゲートの不安がわずかに出たエコロアルバは反対に、休み明けの分のもっさりスタートにプラスして、人気への意識が騎手に合ったことで、両隣がそんなことを伏兵に乗れば100%理解するルメール騎手と坂井瑠星騎手だったことも手伝ったか、見事に前をカットされた。 もう一度、手替わりの横山和生騎手はリカバリーを試みるも、また揉まれることで、立ち上がりそうなシーンがもう一度。 進路を外へと振らざるを得なくなったのは、馬のやる気にも影響したことを鞍上が察知したからであろう。 勝ち馬が33秒台の中盤で上がっている。 もうレースに参加することは出来ても、勝ち負けに加わるまでのエネルギーは残っていなかった。
掛かり通すことも考えられたダイヤモンドノットは、レースではお行儀が良かったが、ある意味、ということは…、と穿った見方もしたくなるような直線の鈍い反応。 本質1400適性が秀でるサウスポーは理解しつつ、川田騎手と、もっと大きなタイトルへの争いを可能にできるような賞金を十分稼いだ余裕から、今後も大いなる挑戦は続けることになるだろうが、最後はここぞの場面での底力の発揮、という最大の難関が立ちはだかりそうな、善戦マンの悲哀のようなものは感じられた。 師はすでに、大体の馬のポテンシャルを、デビュー当初から、自身が調教でも乗ることで理解しているが、夏を越えて…、という微かな望みを、新潟メインを制した厩舎で最初から稽古されたランフォーヴァウという重賞馬の復活勝利から、いいところを見出すより他ないだろう。 思った以上に、マイルの時計勝負には耐えられなかった印象もある。
勝ち切ったロデオドライブは、初府中で大外から、いつも通り強気の藤原調教師が送り込んだトライアルホース・アスクイキゴミと共に、見事なスパートで追い込んできた。 最後は勝負強さという部分に集約されるような、人馬の底力を感じさせる完勝のハナ差。 ただ、キャリアが1つアスクの方が少ない。 だから、勝負強さなのである。 騎手としてのスキルの差はあまり大きくないが、これも、今勢いのあるオーストラリア、香港で仕事をするダミアンの底力は凝縮されていたゴールシーン。 絞り出すのではなく、直線の使い方は、初めて来た国外が日本だったというオージージョッキーが、いくつかのパターンを理解した上で、府中の競馬の攻略法を編み出した中から、的確にひとつ導き出した結果にも思えた。
格言通り、昔から両者並んだなら、東京の競馬は決まって外、という形にもなった。 馬の底力の全容はやってみるまで分からなかったが、あの並びがレーン内、戸崎外であるなら、結果はきっと変わっていたようなところもある。 枠の並びがダミアンが外。 最近は、日本の若手も勢いがあって、あまりパッとしない、騎手人気でだけ過大評価の馬に乗ってコケるシーンは多かったが、日曜メインは、騎乗機会2連勝。 兄に陣地をかなり奪われかけていた吉田勝己氏の勝負服も、その巻き返しの執念に繋がった一助であったのかもしれない。
この結果、辻哲英調教師は管理馬でのG1初制覇を達成。 昨年はイミグラントソングでルメール騎手を配し、ここに挑んできたものの敗者となったが、ファンダムの覚醒を期した京王杯スプリンC参戦が失敗した翌週に、今度は、なぜ負けたのかよくわからない感じのトライアル2着馬で完勝のストーリーは何とも痛快。 また騎手人気で過剰な支持を集めたが、元より混戦のレース。 枠順とその並びに人馬の勝負運があったから、人気勢に不安が残る状況で、それを独り占めした格好でもある。 3歳戦で強いという印象は、厩舎にはいいサイクルを生む好材料でもあるはずだ。
朝日杯組はこれですべて連外し。 最先着はこの春3戦のアドマイヤクワッズだったが、例のスタートから、翌ゴチャつくこのレースの名物の内と中の消耗を伴う激しいポジショニング争いをうまく潜り抜け、好位付けのレースは何とかかなったダイヤモンドノットに対し、理想のマークの形にまでなったが、意外というか、ギリギリの仕上げになっていたカヴァレリッツォもそうだが、暮れの大一番が道悪だったせいで、日本的な高速展開のG1への適応力に、また疑問符が付く結果にもなった。 案外、このアドマイヤクワッズが完成度などでも評価が高かった朝日杯の結果に対し、出負けが痛すぎたエコロアルバにしても、勝ち馬と2着の一騎打ちになった上がりトップグループに、大きく上回る何かを数字でだけなかった辺り、馬には易しい結果でも、高速皐月賞を勝ち切れずも強かったリアライズシリウスなどとは、少しパワーアップの度合いを各馬増すべき要素が見つかったレースでもあった。
もっと伏兵が来るような予感もあったが、トライアルで強かった、東西の上がり馬の注目株だったから、全く以って、波乱の結果ではない。 この序列を覆すのは難しいが、どんな変わり目を見せるかわからないことを教えてくれたカンパニーの血族が接戦を制したという部分に、皆が学ぶべきものがあるような気もする。 その立役者は、最終でどう考えても小回り向きの馬で東京に適応させるために、例のポツンを敢行していたが、当然の不発。 勝ち負けしたのがメインで苦い結果に終わった戸崎と川田…。 そのレジェンドが乗っていたのは、和生が捲りで勝っていた馬。 そういう日が印象付ける、安定の母の日・8番枠のぞろ目決着に相応しい締めでもあった。