有馬記念2025【結果】|レース後コメント/動画/払い戻し/回顧
【レース結果速報】1着ミュージアムマイル(3.8倍)2着コスモキュランダ(111.5倍)3着ダノンデサイル(3.8倍)
| レース名 | 第70回有馬記念 |
| 日程 | 2025年12月28日 |
| 優勝馬 | ミュージアムマイル |
| 優勝騎手 | C.デムーロ |
| 勝ちタイム | 2:31.5 |
| 馬場 | 良 |
| 3連単配当 | 131,710円 |
有馬記念2025 - レース結果・配当・払い戻し・オッズ
| 着順 | 馬番 | 馬名 | タイム | 着差 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 4 | ミュージアムマイル | 2:31.5 | - |
| 2 | 10 | コスモキュランダ | 2:31.6 | 1/2 |
| 3 | 9 | ダノンデサイル | 2:31.6 | クビ |
| 4 | 5 | レガレイラ | 2:31.7 | 1/2 |
| 5 | 7 | サンライズジパング | 2:31.8 | 3/4 |
| 単勝 | 4 | 380円 |
| 複勝 | 4 | 170円 |
| 複勝 | 10 | 1,070円 |
| 複勝 | 9 | 150円 |
| 枠連 | 2-5 | 600円 |
| ワイド | 4-10 | 4,150円 |
| ワイド | 4-9 | 310円 |
| ワイド | 9-10 | 3,240円 |
| 馬連 | 4-10 | 22,520円 |
| 馬単 | 4-10 | 29,210円 |
| 3連複 | 4-9-10 | 16,580円 |
| 3連単 | 4-10-9 | 131,710円 |
有馬記念2025 - レース後コメント(騎手/厩舎)
「去年のリベンジができてすごく嬉しく思いますし、去年はレガレイラに自分の夢を絶たれてしまったので、今回は自分の夢を掴むことができてとても嬉しく思います。
ダノンデサイルが一番強敵だと思っていたので、道中はずっとダノンデサイルの後ろで競馬をしていました。ダノンデサイルを4コーナーで見た時に、自分の進路を作ってくれるんだと信じて、外に回して、進路ができました。
今年は70周年の有馬記念なので、そういう時に勝ててすごく嬉しかったです」
※優勝したC.デムーロ騎手騎手のコメント(ミュージアムマイル)
有馬記念2025 - レース結果動画(YouTube)
※実況レース映像有馬記念2025 - 回顧
シンコウラブリイ一族のロイコン系から、2200M以上に適性をみせた男馬は、そのほとんどが、気性面の難しさから、チグハグな結果に終わることも多かったが、セントライト記念優勝から、天皇賞を挟んで、この内容。
パンチ不足にもなることは、そのスピード競馬向きの性質から、皐月賞で魅せた爆発的な末脚に、全てが凝縮されている雰囲気もあるのだが、東京でまともに末脚比べになると、パワーの持続力には長けれていない、本質は欧州系の牝系であるから、芝がメインのファミリーのこと。
スピード能力の凝縮に成功した際に、その良さは活かされるとするのが本筋。
母父は有馬でアップセットのハーツクライだが、その血を受けたということを示す成長力のようなものまでは感じられず、キングマンボ系のパワーと、本質マイル向きのスピードタイプの牝系との組み合わせで、やはり、10F前後にツボがあることは明らかであろう。
ハーツクライもそういう種牡馬。
斤量や展開に合わせて仕掛けられる柔軟性が勝因とは言え、後ろから2度、古馬相手にG1で伸びてくるのだから、大したものである。
ハーツクライが入っているので、緩やかに伸びしろが失われるはずだが、エフフォーリアもそうだったが、皐月賞馬の古馬での立ち上げも難しい状況で、昨年の1、3着馬が今年も好走したような姿を見せることは、そう簡単ではないように思う、そうした、有馬好走馬では珍しい血統構成だけに、今後は難しい課題に直面する可能性もあるから、心配もしておかないといけないだろう。
パドックではダノンデサイルの出来に◎。
レースの流れで、武豊的支配の構図が解けたという横山武史、川田将雅の不気味な追撃に、クリスチャンの絶妙なスパートに、出来の良さは間違いなくとも、右回りだと直線で必ず内にもたれるデサイル<ラチ沿いぴったりに逃げてもダメだった>を、直線の坂のところで、クリスチャンのミュージアルマイルが最高のスパートで交わしかけた瞬間、デサイルはやはり、馬体の構造的な問題なのか、気性的な課題を抱える影響も大きいのかもしれないが、出来の良さ、完成の度合いからして、そこで少しだけササリ気味になったのは致命的であったように感じる。
スパート合戦にレガレイラの追撃は、あまり怖くない流れ。
クリストフは責められないし、いろいろ言われる立場になってしまったが、木村哲也調教師の攻めの姿勢が現れた調教も批判には当たらない。
昨年とは違う展開に対応した騎手の巧みさは、間違いなく、その存在感を遺憾なく発揮したものであったが、動き出しの細心の注意を払い、何とか距離をモタせようとした武豊騎手<メイショウタバルは通常営業という感じで13着に終わった>以上に、意地の手戻り好騎乗・横山武史の1年越しの横山プライド中山スペシャルプラン遂行に、ここは参ったであろう。
本来の動きを取り戻したかのように、前向きさに先行勢の攻めの意識を活用した中で、ロングスパートが持ち味のコスモキュランダは、いつも以上に、いい頃の姿に戻っていたから、よほど、ブリンカーが効いたのか、抜群の粘り腰。
あの皐月賞の時は、モレイラで追い込んだコスモキュランダだったが、メイショウタバルが暴走したその一戦で、戸崎騎手のジャスティンミラノが、格上の抜け出しで勝ったのだから、文句なしに好内容の結果。
ただし、その時記録された大記録を1年で消して見せたミュージアルマイル<皐月賞は2年連続でのレースレコード決着>が、それに適う好敵手であったことは明らか。
終わってみれば、ハイレベルだったホープフルS<23年>の3着馬であるサンライズジパングまで掲示板にいた。
シンエンペラー、アドマイヤテラ…、いい位置にいたが、芝の決め手比べで出番のあるタイプではないから、いくらか、強い馬に流れを掴んでもらって、突き抜けてから悠々の粘り込みはあったが、外の決着。
せこく乗れないタイプが、そうしたことも可能な中山で、様々な思惑の中、エキサイトバイオもナイスファイトしていたが<あの後方ポジションは荻野極騎手の成長が窺える戦略的には正しいポジショニングであり、もっと経験を積んで、コスモキュランダのような乗り方を体得していきたい>、スパートが雑にならなかった有力勢の騎手に、ここは、素晴らしいオーラスの競馬であったと、正当な評価を与えるべきであろう。
動き出しのイメージと、レガレイラではなくダノンデサイルを念頭に置いた仕掛けで…。
恐らく、他の多くの記者やファンなどは、ルメールと武豊の動きに注目していたのだろうが、クリスチャンに本来の冴えが戻ってきたのか、理想の前掛かりの展開を確実に勝ち筋に導いてくれる存在が、戸崎騎乗ダノンデサイルと読んでいることが、本質的な勝負の形であると理解するから、ルメール騎手の乱ペースを見込んで動かなかったが、そこまでのハイペースではないから、力の仕掛けでダノンデサイルが動く…。
そこで脚が止まると筆者は読んだが、一旦、外に動きを見せる妙な癖があって、その後にいつもモタれるデサイルは、格好の標的であった。
ミュージアルマイルはマーク屋の資質があるのかもしれない。
コスモキュランダがそうであったように、いきなり、どこかで今度は大穴を開ける可能性も感じてしまった。
ミステリーウェイについても、少し触れておきたい。
松本大輝騎手は、馬の行く気に任せて走らせることには成功している。
しかし、マークしてくる側が武豊の先行型では、実際は、もう自由など奪われている。
大逃げしろという向きは確かにあるが、あれが、ミステリーウェイのマイペースであったはず。
掛かって型を崩すことを嫌う武豊騎手がそうであるように、見てくれている人はしっかりと評価してくれるはずのナイスファイトであったと称えたい。
さて、4歳勢の有力どころがどれもほぼ完調に思えた中、ピリッとしない結果に終わった結末が本題の有馬回顧となるを考える筆者。
ヘデントール騒動から、サンライズアース故障回避など、ビッグなスタミナモンスターが消え去り、アドマイヤテラに求めるものが増えた中で、今回は自滅…。
かなり有利になったという評価のメイショウタバルは、ここまで手練手管を繰り出すのかというほど、天才的な技術を有馬記念で遺憾なく発揮しながら、中距離のタフ馬場で別タイプの個性派が出番をものにして、前日は高速馬場の有馬記念という全体像を明らかなものとしていた。
その中で、斤量利がフルに短い直線で炸裂する<昨年はそのことがクリスチャン・シャフリヤールの敗因となった>3歳有利の有馬記念で、古馬勢は力のある所はみんな結果を出したのだから、正当な評価をここで与えるべきと考える。
中山の支配者になりかけているコスモキュランダは、アメリカジョッキークラブCの内容から、秋のこの時季に入って、ディープ記念くらいの出来であると、走れることが判明。
反対に、この世代は突き抜けた才能の馬はいない反面、自分のフィールドで強いという個性派が揃う。
左回りのダノンデサイル、右回りじっくりスパート瞬発力比べ向きのレガレイラに加え、スタミナモンスターは菊花賞で揃っていて、ビザンチンドリームもまだまだ伸びる。
今が完成期のように思わせるクラシック好走組に対し、クロワデュノール以上に総合力で勝負するタイプが少ない世代に思える明け4歳世代は、ダート戦線の様に、古馬に差し返される展開が予測される。
ダノンデサイルがもっと自分からフォームのバランスを考えて、走りやすい形を求めるタイプには慣れそうにないと分かった以上、もっとタフな展開にならない限りは、右回りのタイトルは怪しい一方で、高速に過ぎたジャパンCのようなレースに出くわさない限り、まだ安定して自分の型を守りそうなレガレイラとと共に、このレースは、反撃のきっかけとなる一戦であった、そうした類の敗戦となったとみる。
坂で問われる突破力を今年も斤量の軽い馬に見せつけられながらも、パフォーマンスそのものは昨年より向上のダノンデサイルに、今後も悩ましい選択をファンは迫られることになるだろう。
ジャスティンパレス、ダービー馬・タスティエーラにはラストラン。
4度挑戦のジャスティンに、3歳以来の参戦となったタスティエーラと、最後に有馬を選択したあたり、3歳からの成長を今年は締めしたわけだから、これはこれで賛辞を送り、スターホースのお別れの言葉に変えたい。
パドックで魅せることも、名馬には大切だ。
来年は、ダノンデサイルやレガレイラがこの立場になる。


