朝日杯フューチュリティステークス2025【結果】|レース後コメント/動画/払い戻し/回顧
【レース結果速報】1着カヴァレリッツォ(3.6倍)2着ダイヤモンドノット(8.3倍)3着アドマイヤクワッズ(3.1倍)
| レース名 | 第77回朝日杯フューチュリティステークス |
| 日程 | 2025年12月21日 |
| 優勝馬 | カヴァレリッツォ |
| 優勝騎手 | C.デムーロ |
| 勝ちタイム | 1:33.2 |
| 馬場 | 重 |
| 3連単配当 | 7,510円 |
朝日杯フューチュリティステークス2025 - レース結果・配当・払い戻し・オッズ
| 着順 | 馬番 | 馬名 | タイム | 着差 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 8 | カヴァレリッツォ | 1:33.2 | - |
| 2 | 10 | ダイヤモンドノット | 1:33.3 | 3/4 |
| 3 | 12 | アドマイヤクワッズ | 1:33.5 | 1 |
| 4 | 3 | エコロアルバ | 1:33.5 | 1/2 |
| 5 | 13 | リアライズシリウス | 1:34.0 | 2.1/2 |
| 単勝 | 8 | 360円 |
| 複勝 | 8 | 140円 |
| 複勝 | 10 | 210円 |
| 複勝 | 12 | 130円 |
| 枠連 | 5-6 | 900円 |
| ワイド | 8-10 | 490円 |
| ワイド | 8-12 | 230円 |
| ワイド | 10-12 | 560円 |
| 馬連 | 8-10 | 1,390円 |
| 馬単 | 8-10 | 2,280円 |
| 3連複 | 8-10-12 | 1,290円 |
| 3連単 | 8-10-12 | 7,510円 |
朝日杯フューチュリティステークス2025 - レース後コメント(騎手/厩舎)
「スタートが普通ぐらいだったので、中団から競馬をしました。前に人気馬がいたので、それを見ながらレースを進めました。直線で内側がゴチャゴチャしていたので、スペースがあるのかなと思ったのですが、内をついた時に良い伸びをしていました。クリストフ(ルメール騎手)の馬がある程度良い脚で前を行っていたので、それを捉えられるか少し心配でした。しかし最後は馬も頑張ってくれて、しっかり捉えてくれました。前回は若さを出して、アドマイヤクワッズに負ける形になりましたが、そこから厩舎やノーザンファームの方々の尽力のおかげで、しっかりと馬がGIで走れるようになりました。これはチームの勝利だと思います」
※優勝した騎手C.デムーロのコメント(カヴァレリッツォ)
朝日杯フューチュリティステークス2025 - レース結果動画(YouTube)
朝日杯フューチュリティステークス2025 - 回顧
サートゥルナーリア産駒のフェスティバルヒルとジャスティンビスタらが、すでに出世レースに勝って、軌道に乗せている流れになったのだが、G1勝ちというところでは、この馬が一番乗り。 産駒の制覇でも最初の馬となったから素晴らしい。
母はハーツクライ産駒のバラーディストで、南米の血統が入った馬らしく、ダート向きに振れて、そこで中距離戦を中心に3勝。 ただ、その弟にあたるディープ産駒のサトノフラッグは、早い段階で高値を付けられた期待馬。 芝専門であったが、ディープインパクト記念を制した時点で、ほぼ勝ち運を使い果たしてしまったようなところもある。 皐月賞ではルメール騎乗で2番人気であったが、妙なところから捲ってきたあの馬に一撃で仕留められた上で、相手にされなかった。
そうした背景を写し込んだような前走のシーンにも見えたのだが、道悪も意外とこなすのだろう<重馬場のディープインパクト記念を制した叔父>このファミリーは、どうも捉えどころがない。 カロの血が入っているから、かつての6歳で再生のG1制覇を果たしたアドマイヤコジーンのようなストーリーも想定されるので、よもやの事態があったとて、あまり気にする必要はないのかもしれない。 南半球の生まれであると、総じて、北半球を中心にしたクラシックのタイムスケジュールに合わせないで血の選定をする向きもある。 正攻法のサトノフラッグタイプの成長曲線でない時に、本当のカヴァレリッツォの魅力が全開になるはずだ。 そういうイメージで見ていたから、馬込みには行った時は、しめしめと思ったのだが、14頭立てで、内の方はきれいに空いていた…。
ルメール騎手の既定路線に近い、イージーライドにも等しかった逃げは、決しては軽くなく、 34.6-46.3-58.2
これで外差しも利く展開になったようで、しっかりと道悪にフィットした仕掛けをできたフランス競馬の経験を活かし切ったCのファーストネーム二人の一騎打ちになっていた。 何も、外差しは既定路線の展開であったのだが、道悪の時ほど、ギアの上げ時は難しく、若馬は戸惑いの中で戦いを強いられる。 この競馬では、いくらかジョッキーのリードも必要だったように感じた。
一番道悪が得意そうだった、というよりも、新馬戦がなかなかの渋馬場だったリアライズシリウスは、例によって、気分が乗らないところものぞかせていたが、恐らくは、想定よりも輸送で馬体重が減らなかったことで、その分のプラス分も響いたという内容。 いい方にとるべきだったが、一番に上がり目のある怪しい気性の馬扱いだったカヴァレリッツォに敗れたのは痛い。 この馬は道悪が得意という配合ではないが、そういうわけだか、相手なりにこなすところがある。
そういう幼さも抱えるカヴァレリッツォは、少し後ろ目になるポジショニングも想定通りというクリスチャンの思惑に加え、クリストフのしっかりとしたG1らしい抜きどころのない展開の演出を、前走も厳しい展開になったデイリー杯の経験と合わせ、再び、インに潜り込んだというより、丁寧に日本の騎手が回してきた分の差が、ゴール前できっちり出た結果にもなった。 負けたからこそ、より攻めた競馬もできたわけだが、さすがはフランスのトップグループに常に食い込むクリスチャン・デムーロである。 馬場読みの点で、じっくりと悪化する雨の降り方に合わせたテクニカルな部分を、全て勝因に変えるあたり、この秋は口惜しいことが多かったが、来週の大一番にも期待であろう。
馬の方は伸びしろしかない一方、いくらか、大人の競馬に適応を強いられるような部分をあったから、それこそ、アドマイヤコジーンのクラシックやNHKマイルC参戦のプラン白紙になったその記憶がよみがえったが、何となく、その流れになってしまったとて…、という感じもしないではない。 自分なりの成長を好むのは、シーザリオの産駒、その孫世代にあたる産駒などにも共通する部分。 クラシックに合わせるよりも、身の丈に合ったスタンスで戦い続けたい。
勝ち馬に僅差の2着となったルメール騎手のダイヤモンドノットは、先行馬の強みで、道悪に合わせたじんわりとしたギアのアップに成功したことで、周りがいくらかリズムをとりづらい流れも作れたし、うまいこといったものの、明らかに距離は1F長かった。 何も心配のいらない結果ではあるが、どことなく、2歳戦に強かった騎手時代の福永調教師の思惑とすると、意外と、背伸びした挑戦とは認めつつも、勝負懸かりの一戦であったように感じる。 ルメール騎手はあまりこのレースに縁がなく、デムーロ弟も未勝利であったが、後輩ような年の差であるクリスチャンの先を越された格好。 かつての武豊がそうであったように…、このレースでだけは、いつも一番強い馬に乗れていない。 最高の2着だったが、この敗戦は、ダイヤモンドノットの120点の競馬であっただけに、騎手としては少し寂しい感じもある。 騎乗内容は文句なしであるのだが…。
アドマイヤクワッズはエコロアルバよりも、少し序盤のリズムを掴む感覚的なものが、馬に備わっていないというか、積極性が身上の坂井瑠星騎手でも前向きさを引き出せないほどなので、鋭さを活かすタイプではないはずだが、現状の限界に近い末脚で上がりトップでもなかったから、その見立ても見当外れではないはず。 何となく、適性のスイートスポットが極小の父リアルスティールの姿が、直線のあっと一歩感漂う末脚に、そっくりそのまま、映し出されていた感じもある。 この馬はマイラーっぽいようで、結局、1800ベストの可能性があるから、国内のタイトルに縁のなかった父のようなこともあり得る。 魅力的な好馬体は、完成度の高さだけでなく、より洗練されている可能性を感じさせる。 友道流の中長距離馬用のメソッドを当てはめても、意外な感じで、はある可能性もあるが、きっと、そのスキルアップはマイラーとしての大成に成功する側面を示唆しているようにも感じた。 上がりしかないカヴァレリッツォに上がりの数字でも見劣ったことが、いくらか切なくも感じさせるものがあるが、戦いは始まったばかりだ。
いくらか、適性は短い方がいい印象もあったエコロアルバは、そのアドマイヤに最後は競り負けた4着。 力は出しているように思えた。 かなり身の詰まった、強烈なスピード型としての大成を約束されたような馬で、これはよりタフな立場にもなる関東馬でもあった。 リアライズシリウスとは違う意味で、これはこれで末恐ろしいものがある。 意外な場所はローテで魅せた、矢作流の演出で輝いた父モズアスコットのサクセスストーリーに学ぶことは多い。 きっと、本来のポテンシャルは、もっと違う舞台で全開になるのかもしれない。 思われているよりも、道悪は得意そうではなかったのも、面白みを増している部分であろう。
リアライズシリウスのプラス分の説明は、いくらでも解読可能であるものの、気性的な問題は、意外と根が深い可能性もある。 ポエティックフレアの産駒というのもミソであるわけだが、何よりも、母父ステイゴールドの危険な一面が、既に全開である。 何故、津村明秀であるのか、ということにもファンは目敏くありたい。 何より、気難しい馬を任させることの多い、単に身体能力が魅力のアスリートタイプというところから、芸の細かい、職人肌の馬乗りへと着実に進化してきた結果の、あのテンハッピーローズショーである。
新馬から動きのいい馬というなら、勢いに乗る社台ファームだけに、カタカナのネームバリューある実力者に手綱がわたっていて不思議ないが、それなかったし、これからそも可能性はある。 修正というよりも、付き合い方の妙案が固まるまで、チグハグなレースを続ける感じもしないではない。 土曜の夜間発売では、一瞬、1番人気にもなっていたのだが…。 最後の最後に、4強プラスワンと評されたメンバー全員が前にいるところで、ひと粘りした5着。<全般、本気を出している感じはなかった> 面白い馬から、本物になるまでの間に、津村らしさを魅られた時、とてつもない能力を発揮するのかもしれない。 そうであった欲しいとも、この初敗戦で思ったりもした。 人気勢それぞれに、違った魅力がることで、筆者は史上最高のクラシックを既に思い描くのであった。 個性では、前々年の際立つタレント性に溢れた黄金世代と比較しても、全く見劣りしない。


