日本ダービー(東京優駿)2026【結果】|レース後コメント/動画/払い戻し/回顧
【レース結果速報】1着ロブチェン(2.7倍) 2着パントルナイーフ(9.1倍) 3着バステール(34.0倍)
| レース名 | 第93回日本ダービー(東京優駿) |
| 日程 | 2026年5月31日 |
| 優勝馬 | ロブチェン |
| 優勝騎手 | 松山弘平 |
| 勝ちタイム | 2:22.7 |
| 馬場 | 良 |
| 3連単配当 | 47,050円 |
日本ダービー(東京優駿)2026 - レース結果・配当・払い戻し・オッズ
| 着順 | 馬番 | 馬名 | タイム | 着差 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 17 | ロブチェン | 2:22.7 | - |
| 2 | 13 | パントルナイーフ | 2:22.7 | アタマ |
| 3 | 5 | バステール | 2:22.8 | 3/4 |
| 4 | 14 | ゴーイントゥスカイ | 2:22.8 | ハナ |
| 5 | 2 | マテンロウゲイル | 2:23.0 | 1 |
| 単勝 | 17 | 270円 |
| 複勝 | 17 | 130円 |
| 複勝 | 13 | 250円 |
| 複勝 | 5 | 650円 |
| 枠連 | 7-8 | 420円 |
| ワイド | 13-17 | 550円 |
| ワイド | 5-17 | 1950円 |
| ワイド | 5-13 | 3850円 |
| 馬連 | 13-17 | 1460円 |
| 馬単 | 17-13 | 2290円 |
| 3連複 | 5-13-17 | 14280円 |
| 3連単 | 17-13-5 | 47050円 |
日本ダービー(東京優駿)2026 - レース後コメント(騎手/厩舎)
「まさか松山弘平がダービージョッキーになるなんて、本当に信じられない気持ちですし、こうして支えてくださった方々、そして今日ロブチェンと僕を応援してくださった方々に本当に心から感謝していますし、おめでとうと逆に言いたいです。
(ダービージョッキーになった景色は)自分でも思っていなかったのですが、本当にびっくりしました。帰ってくるときには自然と涙がこみ上げてきて…。僕は嬉しい時になかなか涙が出ないタイプなのですが、自然と溢れてしまうようなところがありました。
(きょうのロブチェンの強さは)さすがだなと思いました。スタートは五分に出てくれましたが、17番という厳しい枠ながら中団で脚を溜めることができて、最後はしっかりした末脚で伸びてくれて、自在性を今日も発揮してくれました。
レースプランとしては、もう少し前で流れに乗りたいという気持ちはあったのですが、17番枠のぶん、ポジションとしては思ったより後ろになりました。そこでしっかり切り替えて、最後に脚を使えるというのを信じて騎乗させていただきました。本当にその力をしっかり発揮してくれて、着差はわずかでしたけれども、勝ち取ってくれて、本当にロブチェンの強さだと思います。
正直、プレッシャーもありましたが、こうして強いロブチェンを見せることができてほっとしていますし、とにかく無事に行ってほしいなと思います。今日も暑かったですし、少し疲れはあると思うので、無事に行ってほしいですし、これで終わりではないので、次に向けて一緒にしっかり頑張っていきたいと思います」
※優勝した松山弘平騎手のコメント(ロブチェン)
日本ダービー(東京優駿)2026 - レース結果動画(YouTube)
日本ダービー(東京優駿)2026 - 回顧
父について、ずっと同じペースで走るステイヤーという評価をしていた、春の天皇賞優勝時の騎乗者・福永祐一調教師の持つイメージは、3歳の条件戦の時代からずっと筆者も同じように抱えていたが、前に行って、その脚を使えるという評価をするのが筋であろう。
どんな大種牡馬でもヒット作は限られるとされるが、その確率が高いから、ワールドプレミアの父である偉大なるディープインパクト<直系孫が1、2、4着>の最大のセールスポイントだったわけだが、優秀な成績を挙げるだとか、血統的な魅力があるから種牡馬になるのであって、そもそも、一定数の交配をすれば、それなりのクラスの馬が出てくるというのも真実。
母父はマイルから中距離でよく走ったジャイアンツコーズウェイであり、母母父のアンブライドルズソングは、今や、北米や日本に止まらない活力のある血筋として、ミスタープロスペクターの底力をもっと効率よく伝える。 ドイツ牝系の重厚な母系を持つワールドプレミアは、ディープインパクトも欧州系のファミリーなので、最初から、日本にそれなりに連れてこられた繫殖牝馬の中から、優先的にではないにせよ、速い馬に出る可能性のある相手を選ばれるのは必然。 自分のところで育てたワールドプレミアだから、自分のところの種馬ではないにせよ、何かの流れであたりを引きそうな配合を理由につけた中から、この馬が生まれたのである。 正しい血統的評価をする時、母系の血の素晴らしさを伝える種牡馬になった時、ロブチェンにも種牡馬として可能性を高いレベルで求めることは可能だ。
もう、競走馬としてステータスは目一杯詰め込まれた。 父ができなかったことをすべて尽くしたここまでの素晴らしいキャリアに、ほどほどの古馬G1タイトル追加くらいが望ましい。 意外と、走らせすぎると、ストームキャット系のよくないところである、走る気の減退が起こる可能性はある。 タイトルは必要な分だけ、狙い撃ちがいい。 早熟性を引き出されたというよりも、走る気を伸ばされた結果のように思う。 それに、馬がよく応えてくれたレースでもあったように思う。
歴代最速の2:21.9には及ばないが、近年では遅い方の展開だった割には、シャフリヤールのスロー決着でもレースレコードの年と同じくらいの2:22.7で決着。 皐月賞馬のロブチェンと東京スポーツ杯快勝のパントルナイーフが並んだが、こういう瞬間に、自信をつけた人馬が本気の決め手を繰り出す。 今週も無念の2着だったルメール騎手は、恐らく、パートナーの健闘を称えつつ、東京適性は評価しつつも、菊花賞への転戦を勧めるコメントは残さないだろう。 配合の割に、決め手はあるし、距離もこなしたが、ロブチェンの底力に屈している。 本領発揮の舞台には思えなかった。 ある意味、ルメールさんならではの結果である。 夏のバケーションは、少しだけ不満を抱えながらも、乗り鞍の質を思えば、悪くはない。 もう80勝もしているのは、少し驚きでもある。
外枠に様々な思いを抱えた松山騎手は、速く出さないことを筆者も勝利への近道を考えた中で、スロー見え見えでも、やる気満々のロブチェンを見事に抑え込んだ。 これが敗れていれば、弱気の騎乗と考える人も多いだろうが、かつて、コントレイルを倒すために、精一杯の背伸びをした大人仕上げのダービーで末脚を炸裂させたサリオスのような見てくれのロブチェンに、これもでき得る限るの可能性を引き出す、陣営の努力が見て取れた。 人々は、あの時の堀厩舎の尽力をほとんど覚えていないが、このロブチェンの踏ん張りにより、その評価の根底にある繋がりのようなものが、その直前にも見られていたことを深く学び直しておきたい。
直線の粘り強い決め手は、迫力満点であったが、やはり、キレキレではない。 馬が勝てると思っているから、その通りの結果にもなった。 皐月賞10着以下の組が3頭巻き返してきた直線の攻防に入る前、津村騎手のリアライズシリウスがスローを見越して、早め先頭に入るきっかけを作ったのが、ここまでの精一杯を引き出したダービージョッキー川田将雅のバステール。 筆者、どこから斉藤崇史厩舎の所属ではなく、曖昧に、杉山晴紀厩舎だったか…、と適当な記憶を、当日午後に修正を余儀なくされる事実を確認し、急に、怖いと思い出したら、川田は元気いっぱいで連勝を決めていた。 これはあるな…、と思ったら、珍しくアグレッシブに捲りを敢行。
その前の連勝の内容も見事な乗り方で、ユウガ、仕上がっていますアピールは100点満点。 出来云々ではなく、完成度の点に課題を示していた川田騎手とすれば、必要なことをしながら、出来そうな状況であれば、それをすべきと思い立ち、その準備が理想的であったからこそ、予測した通りの展開で、伏兵らしい振る舞いを全開にした、魅せる競馬であった。 今村聖奈騎手に刺激を受けたのは、何も、同世代だけではないはずだ。 その一人に、間違いなく、この男も混じっているのだろう。 前の週、同じ時刻に京都で乗っていたのだから、ベテランほど燃えるのも無理はない。
差しを選択せざるを得なかったゴーイントゥスカイは、さすがの武豊だったが、ほとんど、あの大レコード決着だったドウデュースのポジションと同じだったのに、ペースは2秒近く遅い展開で、スタミナ比べという展開ではなかったことも重なり、バステールの渾身のユウガスペシャルを捉え切れず、惜しい4着。 反動は感じさせなかった一方、モタモタ感が残る、伸びしろの部分が敗因となっていた印象もあった。 距離はこの馬がぴったりだったが、青葉賞の前はバタバタ感のあった連外し連発で、一際、完成度の点で、4歳ジャパンC有終Vのコントレイル以上に、晩成の可能性を示していた。 本当の実力発揮は、グッドルーザーとなったイクイノックスなどと同じく、古馬になってからだろう。
マテンロウゲイルは勝てそうなポジションから、前のアスクエジンバラとの絡みもあったのか、和生騎手が一回引いて、かなり並びが不利になった。 周りの馬との関わりで、父も弟も、こうした独特の仕掛けをすることはあるのだが、そんなこともあったのに、直線はしっかりと盛り返してきて、掲示板に載った。 出来が皆よかったから、少し目立たなかったが、パドック気配に、完成期の父父シンボリクリスエスの大型馬に見せない、スタイルのいい格好いい馬という風体は魅力十分で、結果も悪くないのだが、溜めが効いたわりには、最後の最後で止まっている。 父も2400タイトルには、青葉賞しか縁のなかった馬だが、中山で強烈なパフォーマンスを繰り返した。 東京は良かった印象も、実は、距離が長かった可能性もある。 エピファネイア産駒も色々いるが、正統派の中距離馬として、とんでもない大物に育つ可能性がある。 和生騎手でダービー・5着馬というと、あのベラジオオペラがいる。 同じ様な成長曲線を描く可能性もあって、この非連対の掲示板3頭には、明るい未来を感じさせるものがあった。
上がりで34秒台中盤になったリアライズシリウスは、レース全体のランドマークに今はなれるというか、そうなってしまう立場の津村騎手であったことも、ある種の敗因だった。 ロブチェンも懸命に伸びたが、ゴーイントゥスカイが父コントレイルも使ったことのない32.8秒で届かない高速の上がり勝負では、精一杯の結果にも思えた。 押さえても、ロブチェン以下の決め手しか使えないという、切なさを示した皐月賞が、ダービーでも続いてしまったが、父の血統からも、この馬の高速の先行力は脅威になるので、海外向きなのではと思った。 意外と、ロマンチックウォリアーは苦戦するかもしれない。 津村さんはどうしますか、問題も同時発生だろうが、陣営の努力に馬も怪我を押して出てきた鞍上も、皆が、懸命に戦った結果こうなっただけであるから、誰も責められない。 もう少し、時計勝負に持ち込めたらよかったが、それなら、皐月賞でロブチェンを圧倒してはずだ。
進路を作れなかったコンジェスタスなど、敗れた組の中にも、あのダービー組的な扱いを受けそうなタレントは沢山眠っている。 どうみても格下だと思ったアルトラムスも、僚馬のマテントウゲイルを追って、6着まで上がってきている。 一緒に走った方がいいタイプなのだろうか。 たまに、こういう馬がいる。


