菊花賞2017 展望

今から抗ってもスタミナがつくことはないだろう。

高速決着という共通項を無視した段取りで、少なくとも春の実績馬が栄冠を手にすることはないのだ。

先行して粘り強い馬であれば、皐月賞かダービーで好走していれば勝負になる。

レベルの高い年であればそうなるところだが、今年の3歳牡馬はそれほど信用できない。

朝日杯

サトノアレス-モンドキャンノ-ボンセルヴィーソ

皐月賞

アルライン-ペルシアンナイト-ダンビュライト

ダービー

レイデオロ-スワーヴリチャード-アドミラブル

昨年が平穏だっただけに、この激変ぶりにはちょっとびっくりなのだが、第一、2000M以下の2戦は断然の1番人気が牝馬だったくらいのレベルである。

9頭バラバラという例は、近30年でも07年の牝馬がやたらと強い年しかなかった。

その前は何度か見られるが、あまりにも時代が古すぎる。

牝馬が強い年…。

07年はダービー牡馬最先着馬と春のクラシック未参戦馬のワンツースリー。

押さえるべきは、キレ負けがOKでも、差し合って迫力で見劣ってはならないということ。

アドマイヤオーラはダイワスカーレットをシンザン記念で負かしたものの、彼女に敗れたウオッカに、ダービーでは相手にして貰えなかった。

今年は、かなり特殊な春二冠だったから、朝日杯からの連動性でいうと、ノンコネクションクラシックといった雰囲気だ。

元々特異な傾向を示している菊花賞は、データでどう拾うべきか悩みどころではあるものの、ダービー馬の積極的回避の年は、決まって、実績上位馬が強いというデータもある。

サトノダイヤモンド

エピファネイア

アサクサキングス

オウケンブルースリにしても結局は、本命馬として挑んだ菊花賞。

神戸新聞杯で2、3着というのが、ここ数年のトレンドではあるが…。

キセキというジョーカーが何をしでかすか分からない部分を除いて、さて、異例の年の菊花賞は、一体どんな結末を迎えるのか。

セントライト記念組は、上位3頭の適性が本番とは違いそうで、混戦ならサトノクロニクルでも間に合ってしまうかもしれない。

ダンビュライトやベストアプローチが神戸新聞杯で伸びてくれば、血統からも見せ場を作れる可能性はある。