マイルチャンピオンシップ2014 予想

本当にディープでいいものなのかと、色々思案してみたのだが、どうやら全部を消すのは無理なようである。

京都の古馬の1600重賞は、特段マイルCSと繋がりがあるわけではないが、前年覇者・トーセンラー含め、近一年以内の同条件の重賞ウイナー全員が出走してきた。

それが全てディープ産駒。

おまけに、距離適性なり今の馬場状態との相性で言えば、NHKマイルCを人気を背負って逃げ切ったミッキーアイルが、安田記念での経験を糧に、前哨戦であるスワンSを快勝しているのだから、それも軽視できない。

後の2頭だって、京都に戻ってくれば走りそうなダノンシャークと同じく京都に良績があるフィエロだから、いずれにせよ買い目には入ることになる。

全部消える条件として考えられる10月の時のような日本レコード級の好時計決着で、それがハイペースで展開した際、重厚なタイプの台頭を許す可能性ももちろん考慮せねばならないのだが、ミッキーアイル潰しに躍起になる感じの勝負師タイプは先行馬に騎乗していない。

乗り替わってしまって参考にはならないだろうが、有力馬の一頭と目されるサンレイレーザーとて、毎日王冠の4F-5F通過のタイムは、47.1-59.1と極めてスタンダードな先行策だったと言えるわけで、また逃げて妙味があるかとなれば、今回も逃げるとは思えない。

休み明けのホウライアキコ、サマーシリーズのマイルチャンピオン・クラレントらも、自分でペースを作るときは、大体脇役に収まってしまうタイプ。これ以外が逃げたところで、猛烈なラップが出る可能性は想定しづらい。

一方、だからといって推せるかという問題もある。

各々持ち時計に不安はないが、時計が掛かる展開で戦績にムラが出るのも共通していて、思われているよりは好走条件が狭いという可能性も考えられる。

そこに穴があるとみて、一点突破を試みることにした。

敢えて、ディープが得意な軽快なスピードを求められる条件にも対応可能な実績馬から、古馬戦ではまだ未勝利も総合力の勝負では台頭してきそうなロゴタイプを狙いたい。

言わずもがなの皐月賞レコードホースは、周知の通り、ダービー以降連対することすらなく悶々とした日々を過ごしてきた。

いつの間にか3歳馬にも先着を許すようになり、ますます肩身の狭い思いを強いられることになると思われたのだが、何やら先々週辺りから世代全体の勢いが戻ってきたようで、次々と主要重賞をモノにしている。その流れに乗りたい。

ルメール替わりとマイル短縮以上に、右回りに変わったことの方が狙い目に思う。

右【4024】

左【1003】

ベゴニア賞で開眼してから、飛ぶ鳥を落とす勢いでクラシック路線を牽引していったが、元々が好走条件の狭いサドラ�ーズウェルズ系。

父ローエングリンと同様直線の長いコースでは、最後キレ負けする性質はそのまま受け継がれていて、スローペースや緩急の要求される条件は苦手。

皐月賞を1:58.0で走れる馬が、基本的に平均ペースで流れる京都外回りのGⅠで、余程の精神的スランプに陥っていない限りは好走間違いないなしだろう。

来週の伏線にもなるのだが、今年の中山記念組は、最後の最後に底力を発揮してくる。

そこで4着だったマイネルラクリマに、オールカマーで2着に敗れたラキシスは、先週の主役になった。3着馬のロゴタイプだって…。