マイルチャンピオンシップ2015 展望

毎日王冠回避のモーリスと緊急参戦の公算大のアンビシャスが、当面の悩みの種。

何しろ、近年の傾向では消しの2頭なのである。

その年の安田記念の優勝馬は、07年にマイルGⅠ春秋制覇を果たしたダイワメジャーが、このレースの連覇を決めたのを最後に勝ち馬はおろか、掲示板に載ったのがリアルインパクトの1頭だけ。

マイルCS優勝→安田記念優勝という流れは、二ホンピロウイナーを筆頭に、タイキシャトル等も含め6例ある。

安田記念を勝てるくらいの馬ならば、こちらは楽勝というのも一理あるのだろうけど、マイル路線における出世ゲームの上がりは紛れもなく安田記念であり、余力が残っていればなのだろうことは容易に思い至る。

勝ち時計が1分32秒さえも切ってしまう時代のGⅠでの消耗度を考慮すると、31秒台で両方好走した馬がいない点も含め、今期の安田記念が1:32.0と速すぎず遅すぎずの決着だったので、昔の33秒台での決着だった場合の即応性を思い出せば、ノースフライトもエアジハードも人気に応えているから、ダイワメジャーと本質部分で似た側面のあるモーリスには、もう叩くレースの選択とそこでの結果にしか、綻びを招く要素は見当たらない。

一方、3歳馬の過去10年の成績はというと…。

「0・0・2・34」

おまけに、成績がいいほどよく消える。時計が速いのと、上がり目の面で春に消耗してしまってはいけないし、押せ押せでも力を出せないしと、負ける理由は山ほどある。

アンビシャスは…。

古馬GⅠでも、スピード能力を問われるレースだから、中長距離カテゴリーと違って、昔取った杵柄は邪魔になるだけなので気をつけたい。

サマーシリーズ組は、勝ってしまうと失うものが大きい悪しき慣例もあり、それなら、毎日王冠でアンビシャスと同タイムのステファノスや京都でならなんとでもなるフィエロなど、GⅠにあと一歩足らなかった組の再びの好走の方が現実的だろう。

若い馬は、春の消耗が少ない分だけ、例年よりは期待できそうだ。