NHKマイルカップ2016 予想

思えば、シュウジのスピードとロードクエストの末脚が、お互いしのぎを削って、磨きをかけていく中で、他を圧倒するその能力値が恐ろしく高くなっていくことを願っていたあの夏。

だが、最初の2歳重賞を制してから、

シュウジ 2-5-12

ロードクエスト 2-3-8

ここで初対戦になるとは思わなかった。

もちろん、両者とも、本命候補としての戦いが望まれたのだが…。

血統からして、まだ先は長いはず。今後に、最初に妄想した夢物語の続編を描いてもらうとするか。

重賞馬が8頭も出てきた。

名前の順で、ダンツプリウス、トウショウドラフタ、ブランボヌール、ブレイブスマッシュ、メジャーエンブレム<2歳女王>、レインボーライン。

かなりのメンバーが揃ったのは確かだが、それでも完全に異質の存在なのが、いちいち注釈をつけて特別感を演出したメジャーエンブレムである。

かつて、恐らくは、鞍上の福永騎手の騎乗馬のバッティングを今度は防ごうということで、オークスはシーザリオに譲って、ラインクラフトをこちらのNHKマイルCに回してきた、という成功例がある。

でも、ジュエラーはオークスに出られなくなってしまった…。

今更戻れない…、否、桜花賞を勝っていれば、むしろ、3歳同士の対戦にはもう興味も意味もないとしたかったはずなのだが、ルールをいくつも破って、中3週・約束の府中マイルへの参戦を決めた。

ではないのが、メジャーエンブレムだろう。

昨年の桜花賞も同じだが、絶対勝てるようなレース程、相手の良さが全て出てしまって、自分が出せずに終わってしまうことがある。

距離が延びれば、むしろ、スカーレットの方が安定感が際立ったウオッカも、普通ではありえないダービーの方が楽な相手だったという結果論で語られるような桜花賞の負け方がある。

ルージュバックは、オークスでは意地を見せた。来週は、久々の勝利をかけて、人気の呪縛からも解放された新しいスタンスでの戦いに臨む。

何が言いたいのかというと、ダービートライアルになる年もあるこのNHKマイルCは、クラシックレ�ースではないと同時に、再スタートを切るのには少し早い代わりに、本戦の位置にはないから、出てくるキャラクターでその色はいかように変えられるのである。

それを自分色に変えられるのは誰なのか?

今回は、さすがに役者が違うから、メジャーエンブレムのレースになるのではと思ったのだ。

クイーンCは出来すぎだから、ここで引き合いに出すと桜花賞の二の舞にもなるのでよしておくが、シゲルノコギリザメが今回は出てくる。

メジャーエンブレムが理想とする流れのだいたい1、2馬身前くらいの位置で、彼はいつも走り、結局、どの距離でも最後は後続に捉えられてしまうという競馬を繰り返している。

大きな敗戦を経た直後、また、中1週ながら初GⅠでより厳しい流れを作るなど、可能性の詮索は色々できても、自分の型が崩されにくいのは、GⅠを2戦使われているメジャーエンブレムだろう。

相手を見て戦うのは、どのレースでも出来ていたが、前回だけは、騎手の意識が少しだけ消極的だったことが敗因に繋がった。

今回負けるなら、理由は違えど、アルテミスSでデンコウアンジュの豪脚に屈したような、じりっぽさや人気の影響による、実力馬にありがちな捉われ方だろう。

そうでないなら、彼女は早熟馬である。

牡馬と戦うのは、デビュー2戦目以来。

相手が強いからこそ、自分の良さが出るというウオッカタイプの性格だと思う。

だからこそ、自分を出せなかった桜花賞は脆かった。

走っていない馬に、反動はない。心を痛めるような負け方でもなかった。

ただ、どうでもいいというと流石に語弊があるかもしれないが、彼女にとっては、皆の期待するタイトルでもないので、負けるならこのローテを選択した陣営の責任となる。

自由気ままに、自分を取り戻す競馬にしたい。

皆の期待に応えねばならないのは、今回に関しては人間だけである。

オークスの騎乗馬が気になる騎乗停止明けのデムーロ騎手騎乗・ティソーナの侮りがたい上昇度に、厩舎の勢いも買って対抗一番手評価。

同父というのもあるが、3歳夏から4勝した母ラドラーダの上昇力が、その父シンボリクリスエスとよく似ているので、逆転もあるとみた相手候補。

重賞馬は、メリハリはつけつつみんな押さえるが、ディーマジェスティとの共同通信杯での差が0.2秒のイモータルだって、無駄なレースを使っていないだけのローテだから、人気がた落ち必至なので、重点投資も考えている。