エリザベス女王杯2014 展望

ヴィルシーナが今年はVマイル連覇に加え、ここと同距離の宝塚記念で踏ん張った内容から、相当な有力馬となることが予測される。

叩き台の府中牝馬Sのレース内容から僅かな隙を見出すくらいしかなかったのだが、ぶっつけ本番決定で情勢は一変。

違う視点から捉える必要がある。

昨年は重馬場でレースレベルも低かった。

3歳の秋華賞除外組が台頭するような競馬だったから、メイショウマンボには簡単なレースとなった。直線も全く危なげなく、完全に1強の競馬。

古馬勢では、この牝系しては存外重い馬場を苦手とするヴィルシーナに加え、ホエールキャプチャやハナズゴールなど今年突如目を覚ました元クラシック候補の実績馬も、その頃はまだ低迷期。

また、上位独占した3歳勢が、今年ここまでオープンで好走しても結局2着止まりという場合が多く、少し割引きか。

逆に、負けたあと活躍した馬は多い。

前記の古馬勢や3歳で力を出し切れなかったディアデラマドレ、出てきたら面白そうなセキショウも春以降に上昇力を示している点が推せる。

加えて、キャトルフィーユ、ケイアイエレガントの仲良しコンビに、京都大賞典からは2冠牝馬以外にもフーラブライドが満を持して登場という気配。

3歳は何が出て来るかわからないが、秋華賞馬が順当に来る場合とそうじゃない場合があって、秋華賞の競馬と同じことができそうな展開が予想される時は狙い目。

4歳のクラシックホースよりは来るから、週末の重要レースをまず注視したい。

古馬はトーセンアルニカ、3歳ではブランネージュの安定株が穴で怖い。11月の京都のGⅠに縁のある近親がいるのも心強い。