ヴィクトリアマイル2020 展望

ひとまず、その取捨選択がレース展望の主眼を成すと煽り立てても過言ではないグランアレグリアの扱いについてから。

ほぼ完全にラインクラフトの系譜を引き継いだところがあるから、その点は漠然としながらも、やはり不安。

考え方はヴィクトリアマイル連覇のストレイトガールと同じでいいだろうが、21世紀製のスティンガーのようなキャラになっているから、いずれにしても、レースの根幹部分を作る存在になる。

いつまで経ってもマイルでは伏兵だったストレイトガールは、クラシックに無縁の馬。

同時期行われる京王杯SC連覇のスティンガーも、見せ場を作るに止まった3歳シーズンであった。

もっと優雅で、遥かにハイクオリティのグランアレグリアのエンジンが、今度はどういう着火の仕方をするのか。

揉まれていい訳はない天才少女は、4歳にもなって…、などと言われないようにしないといけない立場になった。

同期の中でも、最速に等しいデビューを遂げ、そこで圧巻のパフォーマンスを見せた。

その時の2着馬は、後の2歳女王であるダノンファンタジー。

ところがあの前走…、好位抜け出しを狙って、掛かることもなく順調にレースに参加しながら、内を巧みを捌いたサウンドキアラに競り負けただけでなく、先頭を一度も奪えず、内外から2頭、道中前にいたディメンシオンにまで差し返されたのでは、単純にプラス体重が敗因にも思えない。

情けない前哨戦から本番で一変の馬が、時に東京で登場したりもするが、この阪神の内容では、頭でも着でも人気になるから狙いづらい。

本格化のサウンドキアラや元気いっぱいだろうまさかのアーモンドアイにも気を遣いつつ、面白いのは今年も中山牝馬組か。

不良馬場でも結果を出したエスポワールと渋馬場は兄弟揃って不得手のコントラチェックには、あのタフな秋華賞での経験を、東京で活かす道がある。

適性外の距離で揉まれた後、名伯楽が安易なローテ選択をするはずがない。

変に頑張っていないのは、彼女たちの性格からして、むしろ狙い目に感じる。