高松宮記念2021 予想

高松宮記念の予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!

歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

レース名第51回 高松宮記念
グレード重賞(G1)
日程2021年3月28日(日曜)
発走時間15時40分
開催場所中京競馬場(11R)
距離芝1200m
コース左回り
賞金1億3000万円
レコードタイム1:06.7

高松宮記念2021の出馬表(馬柱)- 出走予定馬の馬体診断と想定騎手(枠順確定)※レース直前オッズ更新!

枠順出走予定馬騎手斤量(負担重量)馬体重(前走)予想オッズ最終追い切り
1アウィルアウェイ吉田 隼人55.0kg476kg79.1倍栗東・坂路・良
800m 54.6-39.1-25.6-13.0(一杯)
2モズスーパーフレア松若 風馬55.0kg500kg12.0倍栗東・坂路・良
800m 49.1-36.1-24.0-12.3(馬なり)
2ライトオンキュー横山 典弘57.0kg506kg6.9倍栗東・坂路・良
800m 51.5-37.0-23.7-12.0(馬なり)
2レッドアンシェル池添 謙一57.0kg476kg31.3倍栗東・坂路・良
800m 53.7-39.4-25.0-12.0(末強め)
3ダイメイフジ菱田 裕二57.0kg522kg111.2倍栗東・坂路・良
800m 52.9-38.1-24.9-12.6(馬なり)
3ダノンファンタジー藤岡 佑介55.0kg476kg17.8倍栗東・坂路・良
800m 52.5-37.5-24.3-12.3(馬なり)
4アストラエンブレム杉原 誠人57.0kg486kg105.9倍美浦・坂路・稍重
800m 52.8-39.8-26.4-13.4(馬なり)
4エイティーンガール酒井 学55.0kg450kg62.0倍栗東・CW・良
5F 67.7-51.2-37.3-11.5(馬なり)
5インディチャンプ福永 祐一57.0kg484kg7.0倍栗東・坂路・良
800m 51.7-37.9-24.6-12.6(一杯)
5ラウダシオンM.デムーロ57.0kg512kg6.8倍栗東・CW・良
6F 88.0-71.3-55.7-41.0-12.6(馬なり)
6カツジ中井 裕二57.0kg504kg71.7倍栗東・CW・良
6F 89.3-72.4-56.0-40.4-11.4(強め)
6セイウンコウセイ幸 英明57.0kg500kg70.7倍美浦・南W・稍重
5F 68.6-53.7-39.6-12.6(馬なり)
7ダノンスマッシュ川田 将雅57.0kg469kg5.4倍栗東・坂路・良
800m 54.1-38.9-24.6-12.0(強め)
7トゥラヴェスーラ鮫島 克駿57.0kg482kg112.8倍栗東・坂路・良
800m 54.0-38.5-24.5-12.1(馬なり)
7マルターズディオサ田辺 裕信55.0kg450kg30.0倍美浦・坂路・稍重
800m 54.4-39.6-25.6-12.4(馬なり)
8サウンドキアラ松山 弘平55.0kg456kg23.9倍栗東・坂路・良
800m 53.7-39.4-25.2-12.4(馬なり)
8ミッキーブリランテ和田 竜二57.0kg476kg39.3倍栗東・坂路・良
800m 51.7-37.4-24.5-12.6(強め)
8レシステンシア浜中 俊55.0kg508kg3.5倍栗東・坂路・良
800m 53.8-38.8-24.7-11.9(馬なり)

高松宮記念予想2021 - 過去10年のデータ傾向と今年の相違点

ミスプロ系ばかりの潮流に変化が起きようとしている

枠順1着2着3着4着以下
1枠1回0回3回36回
2枠6回3回1回30回
3枠4回1回1回34回
4枠1回4回4回31回
5枠2回2回1回35回
6枠3回1回2回34回
7枠1回4回3回50回
8枠2回5回5回47回

脚質1着2着3着4着以下
逃げ馬3回0回1回16回
先行馬7回6回5回58回
差し馬10回12回12回127回
追い込み馬0回2回2回96回

券種最高配当平均配当
単勝3,230円821円
複勝6,410円 600円
枠連33,310円4,690円
馬連30,530円6,608円
ワイド88,520円5,898円
馬単49,630円11,990円
3連複870,740円98,258円
3連単4,497,470円512,123円

馬券を購入するなら穴馬を取り入れて配当も狙いたいところ。

最新の予想オッズも調べなおしてみたが、ザクッとまとめると5歳馬は好走する傾向もあり、近年は内枠である2~3枠が有利な傾向だが、ヘイロー系が大半の組み合わせになる以上、一旦その存在を消してから考える必要性が出てきた。

よく考えてみると、昨年猛烈に追い込んできたあの短距離女王は、今年は大阪杯へと向かうのである。
スプリンターズSなど圧勝だったにも関わらず。
ただ、それもそのはずで、彼女はいくら快速志向のブンブン丸と言っても、ディープインパクトの娘なのだ。
ジェンティルドンナやショウナンパンドラなどはJCウイナーなのだから、方向性に間違いなどない。

しかし、裏を返せばそういう潮目の変化が起きているとも考えられる。
気づけば、プレ・宮記念となったシルクロードSは、いかにものストームキャット直系であるシヴァージが勝った後、主要前哨戦である阪急杯はダイワメジャー産駒、翌週のオーシャンSも同系のディープインパクト産駒で、これは藤沢厩舎では同僚のグランアレグリアと散々使い分けをされてきたコントラチェックであった。

コントラチェックはナイーブな面があるため、大事をとって…となったが、イケイケドンドンの快速型に戻って、パワフルさが増強されたレシステンシアはというと、主戦ではなく準主戦的存在たる武豊騎手を背に、ほぼ確定的な衆目一致の軸馬としてレースに挑むことになる。
人気馬はよく飛ぶことは後述するが、10年スパンでは競馬の流れは大きく変容するなど至極当然の話なのであって、改修後の9回で1勝というヘイルトゥリーズンヘイロー系の流れには、そろそろ見切りをつけて、買いに走ってもいい状況になった。

今年勝負になりそうなミスプロが、タイトルホルダーに限られるという点からも、上がり目は感じられない。

※主要前哨戦群では、ほとんどサンデー系の人気馬が好走していたから、全て切るという論法はとりえない。
今後はもう、ヘイロー系はほとんど押さえた方が得策のように思う。

人気馬を買うべきでも、強いと思って1番人気を信用すると、ほとんどの馬券が紙くずになる

ロードカナロアもビッグアーサーもレコード決着に乗じて、そのスピード能力で他を圧倒できるだけの才能を発揮したまでのことであって…。

倣うべきは、こちらの傾向か。
もう決めつけのレシステンシアで攻める姿勢が全面的に見えてしまっているが、穴党の論理を展開すれば、1番人気は半分消えているところに狙いを定めるべき場面と言えよう。
消える要素は血統ではなく、人気の方の問題

ましてや、逃げ先行タイプというカテゴライズで、みんなが目標にしやすいユタカさんの馬…、なのである。
人気になって消えた馬の分析を加えると、その支持の根拠になるものは確かにあったが、その問題点よりは、他の馬にチャンスが生じ得ない条件なのかが、検討すべきポイントなのだろう。

一つ方向性として見出せる要素に、1番人気に推された理由より、そうでなかった馬の方が圧倒的有利となっていた勝ち馬の多さが挙げられる。

・カレンチャン <2012年/前年スプリンターズS覇者> 2番人気

・コパノリチャード <2014年/阪急杯圧勝> 3番人気

・ファインニードル <2018年/シルクロードS圧勝> 2番人気

・モズスーパーフレア <2020年/前年スプリンターズS2着> 9番人気

これら全てが、前走では人気の中心になっていた、既に重賞を複数制している実力者ばかり。
順番が巡ってくるという要素が、人気面の恩恵として現れるというのは、超重要戦たるG1競走としていかがなものという側面もあると認めざるを得ないが、あくまでもローカル場でのレース。
特異なコース形態も影響してのことだから、阪神外回りとは全然違う説でレシステンシアをディスってやろうという勇者たちには、十二分に減点できる材料となるはずだ。

※これはレシステンシアを軽視するために最も適当な論法なのであって、人気馬総崩れの可能性を示唆するものではない。
消すことはないレシステンシアだが、隙が全くないわけではないことを、信用する側は少なくとも認識すべきだろう。

1200を使っていたら負けていた方がいい傾向は、今年ほど当てはめたいシチュエーションはないくらいで、ズバリとハマりそう

第一、登録23頭中、前走オープンクラス勝ちの馬は3頭しかいないのだから、押さえの馬は絶対に前走勝ち馬ではない。

オジさま方が人気を落とした後にしっかりと快走するケースと、キャリア不足もあってうまく重賞で勝ち切れなかった若手とで、見事に合致する傾向として出ている、ちょい負け馬の巻き返しの構図は馬鹿に出来ず、今年は特に、かなり前のめりになってしまうようなメンバー構成。

まず、シルクロードSは中京だった。
昨秋を思い出してもらいたい。ダノンスマッシュもリアアメリアも、本番ではかなり期待されたが、勝ち馬に圧倒されてしまった。
コントレイルもプラスアルファを出せず、大いにアリストテレスに苦しめられた。普通の馬なら、その他大勢のように惨敗であったはず。

シルクロードSで快勝のシヴァージは、中7週ローテが近年のトレンドにマッチしているからこそ、素晴らしい勝ち馬を何頭も送り込んできた組の筆頭格として挙がるが、案外、これに斤量面で見劣ったライトオンキューやラウダシオンは、上がり目の一点だけとっても、斤量差がなくなった分だけ、かなり有利。
重い斤量でも勝てていれば、また好走できるだろうが、賞金加算など必要のない組に、好走してダメージを上乗せさせるようなことはしない方がいいわけで、ここは押さえるべきポイントになりそう。

また、今年はほとんどの馬が相手にされないだろうオーシャンSに関しても、極端な前残りの渋馬場であったことで、アウィルアウェイやアストラエンブレムを推挙するくらいの理由はないわけではないとできる。
その代わり、もしも相手は誰が適当かとなった場合、筆者が推したレシステンシアの場合だと、同型の粘り合いで台頭の構図と、ローカルの荒れ馬場でよく見られる前と後ろの組み合わせの両面で、秋のG1、阪神C出走馬の巻き返しにも期待していいだろう。

特に、昨年の今頃は飛ぶ鳥を落とす勢いであったサウンドキアラ<阪神C4着>やそれに先着の牝馬2頭<ダノンファンタジー、マルターズアポジー>など、1400くらいにツボがあって、距離延長も難なく対応くらいの非根幹距離戦要員については、阪急杯の勝ち馬が連勝してしまうケースを想定した時、一連の流れでパッケージにするという考え方があってもいいだろう。

スピード能力の発揮の仕方とその爆発力の違いが、パフォーマンスには現れているが、誰かがいることで能力を引き出されるタイプもまた数多く存在するので、1400適性で買うという考え方なら、レシステンシア推しだからとかそういう理由でなくても、マイラーではズレが大きすぎる面を穴埋めしてくれそうな前走ちょい負け組を、いっぱい買い目に加えておきたい。

※あまりスペシャリストタイプが台頭するような構成にはなっていないので、初距離のグループには妙味を感じる。
人気になったからとって、無理に評価を下げるより、それと似たような武器を秘めていそうな伏兵を追加していった方が賢明だろう。

高松宮記念予想2021 - レース展開と最終予想

年齢1着2着3着4着以下
4歳3回1回4回28回
5歳5回2回3回32回
6歳0回6回2回29回
7歳1回0回0回25回
8歳0回0回0回14回
単勝オッズ1着2着3着4着以下
1.9倍以下1回0回1回1回
2.0~2.9倍1回0回3回4回
3.0~4.9倍6回7回3回8回
5.0~7.9倍7回3回3回19回
8.0~14.9倍4回5回2回31回
15.0~19.9倍0回2回0回17回
20.0~49.9倍1回1回3回84回
50.0倍以上0回2回5回133回

あまりにも素晴らしい復活走であると同時に、前半に激しくないラップが必然的に刻まれる本番も、ほぼ手中に収めたと言える阪急杯だった。

一時は、高松宮記念への出走に含みを持たせていた節もある松下調教師であったが、それは、北村友騎手のドバイ遠征に絡めた総合的な判断によるものであったと、今となれば断定できる。

無論、馬自身の体調が最大のファクターになることは大前提として、しかし、阪急杯で必死に走った快時計勝ちではなかったことは、火を見るよりも明らか。
体が立派になり、クラシック路線という縛りもなくなった今、折り合うべき場所を前の方に持っていって、流れを牛耳ることをより柔軟に対応しやすくなったこの素晴らしいスピードスターは、メンバー中最も楽しそうに、誰よりも楽に駆けていたようなところがある。

特筆すべきは、ファンタジーS以来となった1400M戦において、位置取りはより控えめであったファンタジーSの方がいくらか速く展開したのに、トータルの時計はその時よりも、自身に大差をつけるような時計の縮め方だったのであるから、あまりにも素晴らしい。

だいたい、あの京都のファンタジーSで1:20.7で走っているのだから、そこからベストを更新するのは容易ではないはずなのだ。

<ファンタジーS/2019・11.2(良)>

12.0-10.7-11.0-11.9-11.7-11.5-11.9
→勝ち時計/1:20.7

<阪急杯/2021・2.28(良)>

12.2-10.6-11.2-11.4-11.2-10.8-11.8
→勝ち時計/1:19.2

これ、後半のラップが上がった分だけの時計の短縮であって、得意とする展開に差異など生じていない。
意外なようで、実は徹底先行型ではないことを、阪急杯の快走によって、完全証明した形なのだ。
であると同時に、この結果にも注目しておきたい。

<桜花賞/2020・4.12(重)>

12.4-11.2-11.3-11.6-11.5-11.7-12.6-13.8
→勝ち時計/1:36.1 *勝ち馬 デアリングタクト
(2着 レシステンシア 1:36.3)

推定、ラスト1Fは14.0秒と思われるレシステンシアは、馬場差の補正をして序盤に1秒の雨馬場のバイアスが加算されたと仮定すると、1400戦で好走の33秒後半の序盤のラップと合致。加えて、

<阪神ジュベナイルフィリーズ/2019・12.8(良)>

12.2-10.5-11.0-<残り5F/59.0>
→勝ち時計/1:32.7

という最強のデータまで引き合いに出すことで、序盤のラップで全てが決まると同時に、上がりがどんなにかかろうと、あまり重要ではないことを証明している。ちなみに、負けたマイルの3戦の序盤のラップを記すと、

<チューリップ賞(良)>
12.2-11.2-11.7

<NHKマイルC(良)>
12.3-10.4-11.4

<マイルチャンピオンシップ(良)>
12.5-11.0-11.4

これは面白いことに、速い順に着順も比例して上に来ている。
ただし、ポイントになるのは、良馬場のマイルG1における走破タイム。前記の阪神JFの1:32.7に対し、

・NHKマイルC/1:32.7 <±0>

・マイルCS/1:32.8 <+0.1>

あの劇的な1400におけるパフォーマンスの変化に対し、最も使われたマイルG1では、体調面も影響しているのは事実としても、驚くほどに画一的な走破時計しか出せていない。
明らかに距離短縮に対する適性に疑問を差し挟む余地がないだけでなく、上がりが掛かってもマイルで粘れるのだから、極端な重馬場でもない限り、スプリントG1で消耗戦になったとて、パフォーマンスのダウンはあまり考えなくていいのだろう。

この手の快速型は、総じて、平坦巧者が大半となるが、2歳戦以降、ずっと直線に坂のあるコースで、その全てで主要戦を使われながら、体調が整わなかった昨秋に崩れたのみ。
グランアレグリアでも揉まれ弱い側面を見せながら、静かにブレイクする機会を待っていたが、ローテの構成はほぼ同じ。
キャリアはずっとレシステンシアの方があるし、同じ初の1200挑戦でも、アドヴァンテージがある。
厳しいマイル戦で、デアリングタクトやここにもいるインディチャンプ、昨年その輝きをより強めたグランアレグリアとのタフなレースを経て、ついに、自分の出番を得たレシステンシアの能力は、他の追随を許さないと現段階では断言できる。

あとは、序盤の流れ方次第だが、逃げ馬ではないからこそ、ペースアップは歓迎だろう。
スマイルカナの執念の逃げにうまく付き合った武豊騎手を配し、万全のフォローアップを行った陣営の隙のない準備を歓迎したい。
言ったら何だが、ここぞの場面の武豊を北村友一騎手とを同等には扱えない。
メイケイエールについてはお恥ずかしい限りだったろうが、中山のランブリングアレーはどう考えても鞍上の力量で足らない面を補強した内容だった。
今回ばかりは、プラスに捉えてもいいだろう。

※もしも乗れないようであれば、ローカル場<今開催の中京は第3場扱い>なのだから、何故か手の空いていた一流騎手というのもまずいないわけで、若手騎手や女性騎手<藤田騎手しか乗れないが…>にチャンスを与えてもらいたいものだ。
クリストフは中山で騎乗予定というのもある。

高松宮記念予想2021 - レシステンシアの血統/成績/タイム

散々取り扱ってきたノーザンダンサー偏重のサンデー系なので、補充すべき根拠となりそうな要素を挙げるとするならば、

・ビリーヴ<2003年優勝/サンデーサイレンス×ダンチヒ>

・ミッキーアイル<2015・16年好走/ディープインパクト×ロックオブジブラルタル>

至極単純な組み合わせだが、効果は絶大。

ヘイロー系×ヘイロー系×ダンチヒ系のナックビーナスも、毎年のようにオーシャンSで惜敗した後、ここに登場してきた。
今年想定されるタフ馬場の2018年に3着に入った。

補強する底力型を母系に求めるか、むしろ、サンデーサイレンスの底力をむき出しにさせるように薄めの配合を心掛けたなら、それはそれでハマるといった傾向。
『サンデー×ノーザンテースト』のデュランダルやアドマイヤマックスらも、ここでいい競馬をしていた。
昔過ぎるとコースのレイアウトが違うから、あまり参考にはならないものの、それらと同配合のダイワメジャーを父に持つナックビーナスは好走しているわけで、他にも、

・コパノリチャード<2014年優勝/ダイワメジャー×トニービン>

という、何とも分かりやすい血統構成の活躍馬を輝かせたレースでもある。

ノーザンダンサー直仔であるノーザンテーストとダンチヒは、母父がダマスカスを経ないサーギャラハットを祖先に持つテディ系ということでも共通。
テディということであれば、昨年繰上げ2着のグランアレグリアの祖母には、テディ系が2本<ダマスカスとアーギュメントが配合時3代目に入る>というのであれば、ディープインパクト産駒でも似たようなものとできる。

ハイペリオンもよく絡んでいる方が、サンデー系の場合はいいという傾向にもなっているが、サドラーズウェルズも入っているレシステンシアには、適性ピッタリという雰囲気がある。
1番人気に推されたサンデー系では、キンシャサノキセキという例外も存在しているから厄介だが、セントサイモン系が2本入っているのに、ハイペリオン以外に様々な血が混じっていて、ほぼも主流系ではないから、活力を高齢までキープできた馬と位置付けるのは自然。
似たタイプの配合であるリアルインパクトを父に持つラウダシオンを推すのは、それを踏まえてのこと。

また、レシステンシアの鞍上変更についてはかつて、コパノリチャードやミッキーアイルで高松宮記念に乗れないことがあった浜中騎手ながら、騎乗馬がないとは思っていなかった。

ただ、依頼を受ければ最優先事項になる人気必至の実力者だけに、これまでの浜中俊という騎手のキャラクターを考えると、極めて高水準の代打の代打となる。