フェブラリーステークス2026の予想 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

フェブラリーステークス2026の予想と最終追い切りの予想を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!

歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

レース名第43回フェブラリーステークス (G1)
グレード重賞(G1)
日程2026年2月22日(日)
発走時間15時40分
開催場所東京競馬場
距離ダート1,600m
コース左回り
賞金1億5000万円
レコードタイム1:32.9

フェブラリーステークス2026予想-予想オッズ/出馬表(馬柱)/出走予定馬の馬体診断/想定騎手/最終追い切り評価(枠順確定)

フェブラリーステークス2026

枠順馬番出走予定馬騎手性齢斤量予想オッズ人気1週前追い切り最終追い切り
11オメガギネス岩田康誠牡658.029.39栗東・坂路・良(岡田祥)
800m 54.8-39.4-25.2-12.4(馬なり)
栗東・ポリ・良(岡田祥)
6F 83.6-66.3-50.7-37.5-11.7(馬なり)
12ハッピーマン高杉吏麒牡458.084.715栗東・CW・稍重(調教師)
6F 84.4-69.0-54.3-39.2-12.5(馬なり)
栗東・CW・良(調教師)
6F 82.1-67.4-52.9-37.9-11.7(馬なり)
23ブライアンセンス岩田望来牡658.023.48美浦・ウッド・稍重(助手)
6F 81.6-65.4-51.0-37.2-12.2(一杯)
美浦・ウッド・稍重(助手)
6F 84.0-67.6-52.5-37.6-11.6(馬なり)
24ペリエール佐々木大輔牡658.038.512美浦・ウッド・稍重(佐々木大)
6F 79.7-64.7-50.8-37.0-11.6(一杯)
美浦・ウッド・稍重(佐々木大)
6F 81.7-65.7-51.0-36.6-11.5(馬なり)
35シックスペンス戸崎圭太牡558.012.85美浦・ウッド・稍重(助手)
6F 82.6-65.8-51.2-36.7-11.3(馬なり)
美浦・ウッド・稍重(戸崎圭)
6F 81.8-64.9-50.3-36.2-11.5(馬なり)
36ラムジェット三浦皇成牡558.011.34栗東・坂路・稍重(小牧加)
800m 53.7-39.2-25.1-12.4(末強め)
栗東・坂路・良(小牧加)
800m 53.5-38.8-24.9-12.4(強め)
48サクラトゥジュールR.キングセ958.0122.720--
47ロングラン荻野極セ858.0260.921美浦・ウッド・稍重(助手)
6F 80.6-65.1-51.0-37.3-11.5(強め)
美浦・ウッド・稍重(荻野極)
6F 83.1-67.2-52.1-36.9-11.6(馬なり)
59ダブルハートボンド坂井瑠星牝556.03.91栗東・坂路・稍重(助手)
800m 53.4-39.0-24.8-12.4(末強め)
栗東・坂路・良(坂井瑠)
800m 51.9-37.7-24.6-12.3(馬なり)
510ロードクロンヌ横山和生牡558.013.26栗東・CW・不良(助手)
5F 67.1-52.2-37.7-11.7(馬なり)
栗東・CW・良(横山和)
6F 84.5-68.8-53.4-37.9-11.8(馬なり)
612コスタノヴァC.ルメール牡658.04.12美浦・ウッド・稍重(助手)
6F 82.4-65.7-51.3-36.9-11.6(馬なり)
美浦・ウッド・稍重(助手)
5F 66.7-51.7-37.6-11.5(G前仕掛け)
611サンライズホーク松岡正海セ758.0794.122-連闘のため軽めの調整
714ウィルソンテソーロ川田将雅牡758.05.03美浦・ウッド・稍重(助手)
6F 81.7-66.0-51.5-37.3-11.9(強め)
美浦・ウッド・稍重(助手)
6F 83.6-67.6-52.6-37.8-12.1(一杯)
713ナチュラルライズ横山武史牡458.021.17美浦・ウッド・稍重(横山武)
5F 65.9-50.1-36.4-11.8(一杯)
美浦・ウッド・稍重(横山武)
5F 66.4-50.6-36.5-11.9(直強め)
816サイモンザナドゥ池添謙一牡658.046.013栗東・CW・不良(池添謙)
6F 87.8-70.8-54.8-38.9-11.5(強め)
栗東・CW・良(池添謙)
6F 84.1-67.9-52.6-37.6-11.7(G前気合付)
815ペプチドナイル富田暁牡858.064.514栗東・坂路・不良(富田暁)
800m 55.8-39.9-25.4-12.6(馬なり)
栗東・坂路・良(富田暁)
800m 54.6-38.8-24.4-12.1(一杯)
脚質1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
逃げ馬2回1回0回17回10.0%15.0%15.0%
先行馬10回5回5回60回12.5%18.8%25.0%
差し馬6回8回10回89回5.3%12.4%21.2%
追い込み馬2回6回5回91回1.9%7.7%12.5%
枠順1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1枠1回0回1回37回2.6%2.6%5.1%
2枠4回2回3回30回10.3%15.4%23.1%
3枠1回2回4回33回2.5%7.5%17.5%
4枠2回3回2回33回5.0%12.5%17.5%
5枠2回4回5回28回5.1%15.4%28.2%
6枠4回1回2回33回10.0%12.5%17.5%
7枠3回4回1回32回7.5%17.5%20.0%
8枠3回4回2回31回7.5%17.5%22.5%
種牡馬1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
ヘニーヒューズ37回40回51回227回10.4%21.7%36.1%
ドレフォン32回30回23回197回11.3%22.0%30.1%
ロードカナロア26回18回20回162回11.5%19.5%28.3%
ドゥラメンテ21回12回16回135回11.4%17.9%26.6%
ジャスタウェイ17回11回12回105回11.7%19.3%27.6%
ホッコータルマエ17回10回21回128回9.7%15.3%27.3%
ディスクリートキャット12回10回12回97回9.2%16.8%26.0%
マインドユアビスケッツ10回16回9回100回7.4%19.3%25.9%
キズナ10回12回14回120回6.4%14.1%23.1%
パイロ10回10回13回113回6.8%13.7%22.6%

フェブラリーステークス2026 - 過去10年のデータ傾向

1番人気になる以上は、東京ダートマイルでの見せ場が欲しい

ここ10年で消えたのは2頭だけ。 ルメール過剰人気定期で大恥をかかされたオメガギネスと、マイル以上の実績がない一切ない根岸S優勝馬・レッドルゼルら、単純に危険な人気馬だった。
他にも、東京に出てきたことがないインティや新馬戦以来の東京マイルであったミッキーファイトなども気になった存在でありながら、適性はドンピシャに近かったから、馬券外とはならなかった。 根岸S組はかなり有利になっている傾向で、人気になりすぎると怖いが、ダート2戦目のモズアスコットは人気に応えている。 これが根岸S組。 この手のタイプが、今年はほぼ総回避、除外になりそうな賞金しか持っていないので、波乱含みであるとしても、無理筋ではない。 ルメールで人気になるコスタノヴァは一応の前年チャンピオン、シックスペンスの戸崎替わりの不安より、安田記念で見せ場なしのこの方が問題であって、いずれにせよ、勝ち切るイメージが湧いてくる1番人気馬が存在しない組み合わせであるという前提で組み立てるべきであろう。

馬齢別最多勝の5歳がどこまで魅せるがどうかどうか

半分近く勝ち馬を出しているのが、年齢が5歳という馬。 4歳では賞金加算が不十分になりやすく、除外対象である可能性も大いにある立場にも陥りやすい。 6歳以上であると、高速のマイルという条件が怪しくなって、振れ幅の大きい結果が増えてくる。 双方、人気になりすぎるとだいたい来ない。
ほぼ、消去法で5歳有利になるからこそ、この枠を埋め合わせる世代の質は、フェブラリーSそのものの水準を大きく左右することにもなってくる。 今年該当するのは、ダブルハートボンドとロードクロンヌなどの上位組と、東京で走れることに期待感のあるシックスペンスなど、主力級や信頼度の点で、軸にできそうな馬が思い浮かぶ。 フォーエバーヤングと昨年の一番人気馬・ミッキーファイトらのいる世代であると同時に、その枠が空いたチャンピオンズCで、やや調子落ちが否めなかったダブルハートボンドの凄まじい勝負根性が発生したのだから、昨年は空振りしつつ、数的不利な4歳でありながら、3頭のみでも2、3着は確保していることでも、一応、この括りで狙いを狭めることは可能に思う。

スピード優先を象徴する根岸S組とミスプロ系台頭の関係性が顕在化しつつあるのだが

根岸Sからモーニン、ノンコノユメ、モズアスコット、レモンポップ、コスタノヴァらの勝ち馬が出ており、ベストウォーリア、テイエムサウスダンなどの2着馬に加え、根岸S勝ちのカフジテイクなども好走。
この8頭の中で、ミスプロ直系が5頭、残りの2頭はいずれも母父がこの系統、モズアスコットだけは安田記念などの芝重賞の実績があるミスプロ直仔・ミスワキが4×3<決して、スピード型の同系統の種牡馬ではない>という馬。
日本の主流ではなかったものが、キングマンボ→キングカメハメハの成功によって、横に広がりを見せた。 日本で走った北米血統のサウスヴィグラスもフォーティナイナー系の走りであった。 テイエムサウスダンは中央では珍しく、JRA重賞でも通用するサウスヴィグラスのオープン馬であったから、地方の実績も極めて優秀でありながら、展開利も味方に堂々の好走。 この根岸S組で黄金カードを生むミスプロの血を持つ好走馬が、今年はいないから、とっかかりはマイルに合いそうな馬の目分量の判断しかない。
南部杯がハイレベル決着で、サンデー×ウインドインハーヘア兄弟直系のワンツーだったが、ここがヒントになるくらいで…。 その他の組からミスプロを選ぼうすると、大概、底力や適性がそれぞれ足らないことが多いので気を付けたい。

キングカメハメハの壁を破ったプロキオンS<旧平安S、東海S>の組は少し幅広で狙いたい

好走率は低いが、ペプチドナイルとダート連戦連勝だったインティは勝ち切っている。 東海S時代の記録ながら、中京開催と京都開催の結果がまじりあって、京都開催で展開合わずのペプチドナイルはパサパサダートで躍進の重賞初獲りをここで決めた。
少し前までは幅を利かせていたゴールドアリュールが、一時期ほどの勢いになく、芝専門のディープがダート型を出したり、キングカメハメハ直仔のスピード型からロードカナロアを経て速いダート馬を出すことも増えている状況で、旧東海Sで結果が振るわなかったペプチドナイルが、混戦に乗じて、キングカメハメハ未勝利のフェブラリーSを快勝する流れを、今度はロードカナロア産駒のコスタノヴァが継続したことからも、パワー型が有利であると同時に、2000M未満の底力勝負に向く、サンド競馬向きとはあまり言えないタイプの台頭は、芝スタートで、高速展開の異例のダート重賞となるフェブラリーSに、今最も、ハマりやすい系統として、このキングカメハメハが出張ってきて不思議はない。
その中で、プロキオンSというか、1月の関西重賞組で台頭2頭、サンライズジパングは届かず2着で、これはキズナの仔だったことを思えば、ロードクロンヌはリオンディーズ<=キングカメハメハ×シーザリオ>であるから、これは有利な立場になるとでき、サンデー系に人気がある丸野だとすれば、こちらの方は妙味ある狙い目になると考え、これを一番手に推そうと思う。

フェブラリーステークス2026- 出走予定馬の血統/成績/タイム

1年間に及ぶ修練を経て、晴れて挑戦権を得たシーザリオ兄弟・ダートのヒット作に注目

ロードクロンヌの血統

前述した通り、キングカメハメハには鬼門のレースであったフェブラリーSは、同じくキングマンボの直系であるレモンポップの独走を経て、ここ2年は連勝。 キングカメハメハを経ている流れの中で、最も血統的な価値を持つリオンディーズにキングマンボの3×3を備えた、パンチ力十分の配合に魅力を感じるのがロードクロンヌ。 こうした配合は、自身がマイラーだったキングマンボとその母である伝説のチャンピオンフィリー・ミエスク<母としても大活躍>もその上を行くスーパーマイラーであることからも、初距離への不安はほとんどないとできる。
加えて、中山開催のフェブラリーS<2003年>を快勝したゴールドアリュールがこのレースを産駒が3頭、計4度制しているだけでなく、ほぼ確実に、息の長いダート路線で活躍を続けていく中で、リピーターとしてまた好走することも多いとあって、好走確率も高いだろうし、このキングマンボ→キングカメハメハのラインが本格参入<=勝負になる馬が出てきたという意>する前に、幅を利かせていたことを踏まえて、これがサンデー×ヌレイエフであるから、ヘイローのクロスとヘイルトゥリーズンの継続クロスを有し、ミエスクはヌレイエフの代表産駒なのだから、このゴールドアリュールの強みも秘めていることになるロードクロンヌは、一気に頂点を極めたコスタノヴァに劣らぬ、見事な成長力を示す結果を残してしまって不思議ない。
ヘイルトゥリーズン系よりもミスタープロスペクター系が勝つようになった<2018年のノンコノユメ大復活以降、7年で6度がミスプロ系の勝利と強さをこの上なく示している状況>ということは、より、速さのグレードがこの砂の競馬でも上がっている証拠。 キズナ産駒のダブルハートボンド、キタサンブラック産駒のウィルソンテソーロが人気になる舞台で、穴であろうとなかろうと、対抗するような本命馬に指名する馬は、キングカメハメハに限るというようなフェーズであると思うのは、筆者だけではないはずだ。

フェブラリーステークス2026 - レース展開と最終予想

ロードクロンヌという馬の成長過程を見返していくと、騎手時代ダービー連覇の誇り高きホースマンにして、今は勢いに乗る調教師である四位洋文の凄みを感じるのである。 騎手時代は世界のアグネスデジタルで制したという縁もある。 こちらも凄みを増すシーザリオ兄弟<エピファネイア=説明不要のモンスター製造機、リオンディーズ=ロードクロンヌの父、サートゥルナーリア=2歳王者を送り出したロードカナロアの後継>の流れでもあるからこそ、自身が初ダービーを制したウオッカは、角居勝彦元調教師<地元能登の地震にも心を痛めながら、現在は競走馬の一生を豊かにするためのリトレーニングなどの活動に勤しむ平成の名伯楽>の管理馬であったというところでも、ダートのスターにも目を向けるべき時代で、中央競馬のダートの看板レースを制するという価値に、一つの基準のようなものを持っている師にとって、この挑戦は極めて意義深いものになるはずだ。
年明けの3歳未勝利から使われ出した頃は、芝で鳴かず飛ばず。 母のリラコサージュは秋華賞の3着馬であるものの、初勝利はダートであったことを踏まえ、冴えないロードクロンヌを自身が夏競馬の拠点とした北海道へと連れて行き、同じように夏のローカル3択を北海道にしている藤岡佑介騎手<間もなく調教師に転身>に委ねたのが、ここまでのキャリア最後の芝であったことで、阿吽の呼吸というか、どちらからでもなく、ダートにしようかと決めたようなところがある。
その後走ったダート初戦は、もう押し迫った8月。 ローカル特有の実質距離選択2者のうち、当然、ここまで芝で使ってきた距離との互換性を踏まえて、1700とした。 序盤は馬にも戸惑いがあったが、最内枠の引きの悪さ<寄られ、砂を被らされる枠順は、特に初挑戦では、ほぼ死に目に等しい>を意識して、やや進みの悪いロードクロンヌを叱咤した佑介騎手は、ロスなく立ち回れる優位性に枠の運を好転させ、びっちりマークには遭ったが、直線は突き放して難なく勝利。 以降、条件戦は4連勝であるから、一戦ごとに強くなっていることは明らかだった。
しかし、初オープンのマーチSが人気になるくらいの前走内容であったのだが、初勝利が良馬場であったことを今考えると、この後の連敗は…。 横山典弘に巧みなレースを組み立てられて前を捕まえきられず、岩田望来に差される悪夢の連勝ストップから、アウトレンジの本格化に直線スパートの作戦切り替えがハマらなかった平安S、初勝利の舞台で蘇ったペリエールの夏のエースになった佐々木大輔の見事なイン抜け出しに屈したエルムSに、乗り替わり初戦の超高速競馬で終始モタモタしながら直線で見せ場を作ったみやこS…。 重賞4戦にその前の中山準オープン・上総Sと合わせて、実に、5戦続けて良馬場ではない道悪の競馬。
それでも崩れないのは立派であろう。 3走前から、調教師試験に力を注ぐことと、途中から先が見えてきたことで、鞍上はスイッチ。 このエリート一家で唯一、調教師への適性を持っていそうな横山和生騎手は、父と四位師との関係や、感性が合っていそうな印象の佑介騎手との絡みもあって<きっと、依頼も多くなりそう>、恐らく、自然な形での取捨選択で決まったように思われる。
速い馬に抑える策を強いることはしない分、中盤までの動きに課題のある出脚が鈍いタイプへのアプローチに、ウシュバテソーロの才能開花という成果が名刺代わりにもなっているこの3世騎手に、出脚が鈍かった馬が出られるようになって、条件戦は破竹の勢いで勝ってきたものの、やる気をキープしつつ、道中の運びにひと工夫がいると判断し、主戦級がその形を完成させられなかったものの、その瞬間が近いという段階で、ベストの戦法を開発してもらうべく、委任状が届いたというなら、気分は乗ってくる。 みやこSは休み明けでもあるが、軽い馬場は合わない。 その次に重たく小回りの浦和に可能性を求めたのは、極端に過ぎたが、未体験の左回りはこなしながら、例によって、インを突きて伸びる岩田父の強襲に屈するも、最初に声をかけた和生騎手は、内心、ホッとしたのかもしれない。
これなら、もっと強い相手にも挑んでいける。 いくらか相手は苦しい組み合わせではないに思われた前走のプロキオンSは、みやこSで途中ギブアップのディフェンディングチャンピオン・サンデーファンデーが逃げ込みを図る厳しい展開を、正攻法でもプラス体重が気になる状態でジリジリ追い詰め、ゴール寸前にねじ伏せた内容は、かつてのフェブラリーS前哨戦・平安Sが、本番にも繋がった時代のそれにも映った。
かなり、砂埃が舞うような真冬の厳しいタフ馬場の中、いつも通りに自身のメンバー比の上がりタイムで見劣ることばかりであるのに、ダートの全戦績は【5・3・2・0】というのは、いかにも府中向きではない安定感が弱点になりそうな雰囲気でもあるのだが、近年のフェブラリーSは、上がりがどうこうではなく、前に行って潰れないように攻めて進むのが得策の、本場の北米型の競馬になりつつある。
少し前から、スピード能力の差が出てきてしまうチャンピオンSでは、前で粘り込む馬をどう差しいくかというところで、距離適性は問われるが、粘り込む方が優勢に出てきている。 ダートの競馬は変わりつつある。 一昨年は、旧東海Sでうまくさばけなかったペプチドナイルが、東京でハイペースをものともせず、新チャンピオンになった。 これが藤岡佑介騎手にとって、最後のG1タイトルになりそうな状況で、初重賞制覇を果たしたプロキオンSで厩舎を立ち上げたばかり矢作調教師が、マイル戦線で長く活躍したスーパーホーネットの手綱を委ねた若き日の佑介騎手がルシュヴァルドールに乗って好走していたが、ガッツポーズの和生騎手に、最初に笑顔で接近し、馬上からの祝福をしたのは何かの縁である。
難しい局面を切り抜けた末に、勝ち運を取り戻したロードクロンヌの活躍を誰よりも願っている藤岡佑介騎手の調教師活動の始動の時、難敵を倒して成り上がった、G1馬となっていることをこの瞬間に確信したという筆者は、いかにも、夢見過ぎであるのかもしれないが、ダブルハートボンドも同じような感じであったのだから、この同期生同士、縁で繋がるものがあるならば、今度はロードクロンヌの出番であるような気もする。
ちなみに、関東の騎手で5年連続G1級制覇を果たしたとすると、武史騎手や戸崎騎手でも近年成し遂げられなかった快記録となる。 2022年のタイトルホルダーでの盾獲りに始まり、当時はその年最初の国内G1であった川崎記念をウシュバテソーロで制し、ここ2年はベラジオオペラとの大阪杯連覇で魅せたが、いずれもすでにスタッドイン。 第4のG1待望組にして、世界にも挑んでいった面々の層の厚さから、すでにロードフォンスでのドバイ参戦が決定している横山和生騎手のこれからは、案外、今シーズンの活躍によって、大きく変化するのかもしれない。
密かに、ダービー候補と期待するマテンロウゲイル<戦ってきた相手が皆活躍中>での若葉Sも気になるが、もっと手前にある大一番に、大いに期待を膨らませるに十分な才能を持つロードクロンヌが出てくるならば、居ても立っても居られなかったわけだ。 これも何かの縁。 静かにレースを見守り、どういう結果でも、納得できるような馬を唯一見つけたからこそ、勢いを駆って、ここは推さざるを得なかったのである。