2016年有馬記念 展望

有馬記念といえば、古くは秋の天皇賞組の選択であり、今は、JC組と菊花賞組の激突というか、その優位性の判断が的中のカギを握っているといっても過言ではない。

ジャパンC組連対馬
~15年
シルクジャスティス
スペシャルウィーク
テイエムオペラオー-メイショウドトウ
アメリカンボス
シンボリクリスエス<2回>
ゼンノロブロイ
ハーツクライ
ディープインパクト
アドマイヤモナーク
ヴィクトワールピサ
ブエナビスタ
エイシンフラッシュ
ジェンティルドンナ
サウンズオブアース
近10年では、連続連対馬は少ないという点は留意したい。

菊花賞組連対馬
マンハッタンカフェ
リンカーン
ディープインパクト
オルフェーヴル
ゴールドシップ
トゥザワールド
皐月賞2着トゥザワールド以外、菊花賞連対馬。

好走すると少し割り引きが必要な近年のJC組の傾向は、その昔、馬鹿みたいに時計が速くなって1か月で立て直せなかった馬の凡走とは異なり、単純にレースの質の変化に対応しきれない馬が多いことが影響している。

ほとんどライバルに競馬をさせなかったキタサンブラックは置いといて、差してきた2、3着が変に人気になれば、消して妙味ありの印象。
中山の方が、もう少し相対的に上がりは掛かる。
そこで差せなかった馬が馬券になってきた傾向からも、正攻法で見直しのゴールドアクター以外は、シルクジャスティス的追い込みで台頭のレインボーラインくらいか。

一方、クラシックレースの好走馬か、さもなければ、古馬GⅠ出走経験か古馬重賞勝利の戦歴を持つ馬なら通用するという、実に明快な傾向に、今年の勝ち馬サトノダイヤモンドは十分に応えられる戦績を残している。

4着以下なし菊花賞馬という括りでは、ステイゴールドの両巨頭でも除外されるが、ナリタトップロードと同じというのは不安ではある。
同期にも古馬にも強力なライバルがいた。
必ずしも、世代最強ではない菊花賞馬も多いとされるが、その勝ち時計が速い年はハイレベルだから、基本的には軸馬になるはずだ。

データを使って検討しても、あまり意味を成さない傾向がある有馬記念だけに、それが通用する場合に関しては、しっかりと絞った買い目で高配当を得たいものだ。