チャンピオンズカップ2015 展望

世代交代が水面下では若干進んだようにも思うが、断じて主役交代を許さないことを先日の大井で示したのはコパノリッキーだ。

この叩かれての一変を見る限り、3歳の雄とも言うべきノンコノユメが、武蔵野Sでそれ相応の反応を見せたくらいでは簡単には届かないかもしれない。

差し馬連中は、人気面での利点をフルに活かすより道はないように感じる圧勝であった。

それもこれも、ホッコータルマエが大井で対照的なレースを見せてしまった影響が大きい。

一方は海外遠征後、再調整をされた後の一戦。

もう一つは、そこから休養を挟んで、シーズントップのレースとして選んだのが、たまたまそれと同じコースで行われることになったGⅠ。

チャンピオンズC初代覇者のウィークポイントが、最初から不安視されていた中央でのレースにおける危うさではなく、必然的な加齢による戦績の不安定化となった可能性は、もはや否定のしようがない。

叩けば良くなるのは間違いないが、川崎記念に出るまでは…、の印象は拭えない。

JBC2着のサウンドトゥルーや前記のノンコノユメは、人気がより低下する分、次こそは狙う価値が増幅しそうだ。

ガツガツしてない血統背景�が中央のレースに向く面があるのと、35秒台の脚をコンスタントに使えるタイプではあっても、キャリアを考えるとそこまでの肩入れはしにくいという両面性があるから、オッズは妙味だけの問題ではなくなった。

誰が乗るかある意味楽しみなアウォーディーも、同じようなタイプだろう。

加えて、JBCには出てこられなかった裏路線組と、3歳ながらひとつタイトルを得たホワイトフーガというジョーカーも、意外と侮れないかもしれないが、こちらは牝馬の番組が充実している時期なので、出てきたらということで。

今年は牝馬もチャンスありだとは思うが。

ホッコータルマエが、あのホッコータルマエだという保証は、もう誰もできない。

一発逆転を本気で狙う陣営を追いかけたい。