日本ダービー(東京優駿)2019 予想
サートゥルナーリアとダノンキングリーは、血統で共通するポイントが多数重なり合っている。
・レイズアネイティヴ<ミスタープロスペクター>
・サンデーサイレンス
・ストームキャット
・ノーザンダンサー5×4
相違点として、対照的なものを挙げるならば、
ヌレイエフ<父父父母父>、サドラーズウェルズ<母母父>
ヌレイエフの甥がサドラーズウェルズ
→サートゥルナーリアが持つ重要種牡馬
インテント系オナーアンドグローリー<母母父>、そのリファールが6代目<母母父母父父>にも入っている
3代母ロヴィンタッチはトウショウボーイと酷似した特性があり、その血統構成がマジェスティックプリンス×フリートナスルーラだから、ミスタープロスペクターとも大きく異なる配合ではない
→ダノンキングリーの母系の特性
サートゥルナーリアは無敗馬。
前年から2000M以上のレースを勝ち続けて、負け知らずでダービー馬になったのは、1800デビューから皐月賞まで2000Mを連戦連勝のトウカイテイオーと、2000Mしかキャリアのなかった4戦馬・ディープインパクトくらいしかいない。
この2頭。重賞は皐月賞まで未経験か直前に経験しただけ。
それでも皐月賞で人気になったから、ダービーはほぼオートマチックな二冠制覇の流れができていた。
ヴィクトワールピサもその前年のロジユニヴァースも、皐月賞の結果は、ダービーとは違った。
最近では、レイデオロもワンアンドオンリーも、皐月賞は勝っていない。
おまけに、サドラーズウェルズの入った馬の連対は、皐月賞以上に難しいのがこのダービー。
負けるとしたら…。
ハイセイコー、キタノカチドキ、トウショウボーイ、それに前記のヴィクトワールピサが、ほぼ順調に皐月賞まで通過しながら、ダービーで油揚げならぬ、競馬界におけるステータスをさらわれてきた歴史。
力だけで決して決まらないというより、若馬に2000M以上の連続好走がいかに過酷か、青葉賞組の無念とも繋がるものがある。
スペシャルウィークというかディープになるか、シンボリクリスエスとその仔にして兄にあたるエピファネイアとなるか。
決して、簡単なトライではない。
ダノンキングリーには、本当は距離は長いと思う。
それはしかし、近年の勝ち馬に共通すること。
2000Mのタイトルに縁のあるダービー馬が多い一方、ステイヤー型のダービー馬は、その昔からほとんどいない。
クリフジだって、本当は中距離馬だろう。
彼の血統構成を再びほじくり返してみたのだが、どうも、ダービー3着のトーセンホマレボシに似ているように思う。
ノーザンテーストかストームキャットかの違いは、決定的にして、本質から別物だとは思う。
が、ミスプロに似た血が母方にあるとして話を進めると、セクレタリアトにインリアリティ、ノーザンテーストとストームバードはテディ系のチョップチョップというあまり著名ではない種牡馬が入り、ここまで共通。
最近重要度を増している、隠れたところにあるネイティヴダンサーのクロスまで同じだから、同血ではないにしても、似た傾向を同じ時期であれば、示す可能性は大いにある。
トーセンホマレボシはダービー直前の京都新聞杯で爆発的なナショナルレコード勝ち。
勝ち馬のディープブリランテとほぼ同じ競馬をするも、上がり目が違った。
そのディープブリランテは1800で強く、東スポ杯は独走だった。
相手関係に違いがあっても、ほぼほぼ親族同士の争いである以上、必ず似た面が出てくる。
東京の新馬で前に行って勝っているダノンキングリーが、皐月賞で前に行ったのも理解できる。
器用さは彼らに似ている。その上で決め手は上位。
あと、レコード近辺の決着が見込まれる今回、オークスに至るまでのレースでレコード勝ちした馬とオークス以降の4つの3歳GⅠのレコードタイム保持者は、ヌレイエフのあるなしでキレイに振り分けられていることも触れておく。
長いところではヌレイエフ絶対主義。
東京の古馬戦も、ヌレイエフインが中距離戦では強い。
ただ、皐月賞と今年の桜花賞は、ディープの仔でボールドルーラー系が肌、という点が共通。
先週はいいところ全部持ちのラヴズオンリーユーが記録を出したが、今や、キングマンボかそれと血統構成上酷似した血を持つ馬に時計勝負で挑むには、アメリカンなパワフルさが必要なのではないだろうか。
目方も見た目も、ラヴズオンリーユーとダノンキングリーは似ている。
同じ配合だからと言って、ここまで似ることはないが、ボトムが違うから、傾向とは違ってそっくりなのかもしれない。
時計勝負で見劣ることはない。
◎ダノンキングリー
○サートゥルナーリア
▲クラージュゲリエ
注ヴェロックス
△ロジャーバローズ、アドマイヤジャスタ、ランフォザローゼス、リオンリオン