2020年ジャパンカップ【予想】|有利な枠と過去10年のデータ/追い切り/出走予定馬

ジャパンカップの予想を歴代の過去データや前哨戦の成績を見て勝ち馬を分析していきました。
コントレイル、アーモンドアイ、デアリングタクトの三冠馬で最強馬が決まります。
果たして誰が勝つのか本命の有力馬は?
抽選によって選ばれる出走予定馬(出走表)での狙い目は?
予想オッズや外厩情報を見ながら消去法で過去配当を超える払い戻しを目指して予想していきましょう。
 
レース名第40回 ジャパンカップ(JC)
ジャパン・オータムインターナショナル
ロンジン賞
グレードG1
日程2020年11月29日(日曜)
発走時間15時40分出走(12R)
開催場所東京競馬場
距離芝2400m
コース左回り
賞金3億円
レコード2:20.6
 
 

ジャパンカップ2020の出馬表(馬柱)- 出走予定馬の馬体診断と想定騎手(枠順確定)

枠順 出走予定馬騎手斤量(負担重量)馬体重(前走)
1カレンブーケドール津村 明秀55472
2アーモンドアイC.ルメール55490
2ワールドプレミア武 豊57492
3キセキ浜中 俊57508
3デアリングタクト松山 弘平53480
4コントレイル福永 祐一55458
4ミッキースワロー戸崎 圭太57474
5ウェイトゥパリスM.デムーロ57-
5トーラスジェミニ田辺 裕信57484
6パフォーマプロミス岩田 望来57468
6クレッシェンドラヴ内田 博幸57494
7マカヒキ三浦 皇成57494
7ユーキャンスマイル岩田 康誠57496
8ヨシオ勝浦 正樹57474
8グローリーヴェイズ川田 将雅57456
 
 

ジャパンカップ2020 -  期待の登録馬|コントレイル、アーモンドアイ、デアリングタクト

コントレイル
 
コントレイル
 
ラトロワンヌ系には晩成型はいないから、2歳GⅠを制したことは不思議ではないものの、古馬GⅠとなるとこれまでは壁が高かった。
 
早熟性ではない才能の一端を、もしも、この大レースで見せたのであれば、それはもう歴史上の快挙であり、種牡馬としての成功までも見通せることになる。
 
デアリングタクト

デアリングタクト

 
父はJC快勝馬。母父もこのレースに縁のあるキングマンボ系最高クラスの名種牡馬。
 
父母父もジャパンCを制し、父母の仔、即ち、父の弟はサートゥルナーリアだから、お祭り状態。
最大の敵は、言わずもがなコントレイルだけである。
 
アーモンドアイ

アーモンドアイ

 
血統のイメージよりもずっと距離をこなしているが、母のフサイチパンドラが、やけにズブかったからこうなっただけで、3歳の時参戦したフサイチパンドラが、掲示板争いで同期二冠馬のメイショウサムソンに先着するような馬だから、お祭りでは血が騒ぐタイプかもしれない。
 
ただ、そのズブさはないタイプの彼女だけに、ウオッカの逆で、体の重さを活用する最初で最後の戦いで一発を期待する手もある。
 
 
 

ジャパンカップ2020 - 過去の傾向や前走データ

天衣無縫な彼の独り舞台になる。
 
突き詰めていくと、コントレイルは一度も辛勝などなかったのだろうと思う瞬間が、特別登録馬発表の前に訪れた。
 
 
アーモンドアイが渋々というより、香港遠征の積極的回避の方針で、安全策のJC参戦を決めた日の翌日。
 
普通は負けているはずの例の菊花賞を、パトロールビデオまで確認して、振り返ってみたのである。
 
すると、驚くようなことが起きていた。
 
誰よりも遅く気が付いたことになるのだが、あのコントレイルがフラフラ走っているのである。
誰もがレース中に気づいたことだが、どう見てもバテている感じがした。
結局、みんなが予期したように勝ち切ってしまうわけだが、問題はそこではない。
 
 
 1着2着3着4着以下
菊花賞1馬身差以内の小差勝ち2回1回3回6回
 
シンボリルドルフとキタサンブラックは勝っている。無論、古馬になってからの話。
 
古馬と戦って、力をつけ直して勝った。
 
3歳のルドルフは、誰でも負けるローテーションであったから、シービーに、先に日本馬初のJC制覇は譲れないとなって、挑んだだけの話。
 
最初からJC参戦を視野に入れ、不測の事態にも見舞われたはずなのに、どうやら、コントレイルは元気に出てくるようである。
ここに挙げた3着の数字も、上記勝ち馬であり、あと1頭もナリタトップロードで5歳馬。
 
ちなみに、数字に加算された才能はあとはもうデルタブルースだけであり、重馬場の2003年の2着馬だが、勝ったタップダンスシチーからは9馬身離されている。
 
雨は怖いが、そもそも、春二冠には縁のなかった馬。
これも参考にならない。
 
 
第一、菊花賞を小差勝ちの馬などジャパンCに挑もうと思わないし、最近でもないが、中4週で出走可能になったとはいえ、立て直しは尋常ではなく難しい。
 
シンボリルドルフもディープインパクトも、その辺りの調整で目一杯できない死角を持ち合わせていたから、菊花賞での消耗が次戦の敗退に直結した。
無論、彼も疲れはあるはずだ。
 
ところが、先達とは全く違うコントレイルのキャラクターがあって、東京スポーツ杯をレコードウインして、中5週で初距離のホープフルSを楽勝しているのである。
その次が約4カ月ぶりの皐月賞直行で、道悪の中山皐月賞で初、最内枠の発走となった馬が制した。
よって、怖いものなしとなった以降のダービーも、負ける理由のない神戸新聞杯も完勝。
 
菊花賞だって、走りたいところを一度も走らせてもらえなかったからバテたのは事実だが、この手の馬は、そういう理由で負けるとは限らない。
アリストテレスが最後のひと絞りでねじ伏せようとした時、コントレイルはうろたえるわけでもなく、クビの差をキープし続けた。
全く以って、異常な強さである。
 
結局、ゴール板を過ぎて脚が完全に止まったのはアリストテレスの方だった。
ルメール騎手は何とも言えない表現で、コントレイルを絶賛したのも頷ける。
さて、今回はどうなるか。
 

ジャパンカップ2020 - レース展開を予想

 
 1着2着3着4着以下
無敗馬<全39回分>0回0回1回0回
三冠馬<全39回分>5回1回1回3回
 
 
3歳の牝馬で立て続けに成功のJC奪取物語を地で行きたいデアリングタクトの死角は、そもそも、あまりない。
時計勝負に出くわさなかった幸運さを死角に挙げる人もいるだろう。
 
ただ、クラシック前のエルフィンSでウオッカ<2009年優勝>の走破タイムを馬なりで超えて見せた彼女が、それ以上である可能性は十分に提示されていたことになる。
 
結果、まだ負けていない。
 
三冠馬が強いジャパンCを、普通の感じで勝てるのだろうか。
 
同期に三冠馬がいたことはないからわからないが、先例に倣えば、後輩の方が有利なのは間違いない。
 
 
 
1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
0回2回3回1回0%33%83%
 
 
最後に連勝したのは2004年のゼンノロブロイで、他にはテイエムオペラオーとスペシャルウィークがいるだけ。
 
休み明けで秋の天皇賞を勝った馬は、事実上ではブエナビスタが連勝を決めているものの、降着となってしまったから、ルドルフもタマモクロスもシンボリクリスエスも…、となってしまっている。
 
ジェンティルドンナは、4歳の年には天皇賞で負けてから挑んでいる。まあ、覚醒したジャスタウェイでは致し方なしだが。
 
滅多にない秋天連覇は、シンボリクリスエスのJC連続3着でも分かるように、苦しい立場を示す数字しか出てこない。
 
アーモンドアイは実際問題、賑やかしであり、自分より優秀な記録を3歳シーズンで残す三冠馬に対し、引導を渡されにわざわざ登場したという、リアル版引退式を匂わせる。
 
勝ちに行っても、負かすための作戦も、今のアーモンドアイの距離適性では限界はある。
 
現に、抜けて強い三冠馬の威光を、古馬になってから2000Mを超えたところで示す機会はなかった。
 
 
 
苦しいのはどれも同じだから、違う苦しみの味わい方をしてきたサートゥルナーリアに期待するも、休み明けの馬など絶対に来ない凱旋門賞以上の厳しい縛りがあるため、これにも限界がある。
 
その他にチャンスがあるという組み合わせでもなく、今年登場の三冠馬は、全て、複数タイトルゲットの現状キープの迫力をすでに結果で示している。
 
各々に死角があるように、三冠馬なりの問題点を論ったところで、負けるしかないその他の面々に甘んじるしかないか。
 
三頭のダービー馬が揃ったときは、スクリーンヒーローが制し、ジェンティルドンナとジャスタウェイの再戦叶ったドバイ快勝の2頭が登場の年は、エピファネイアだった。
 
外国人騎手という括りは今年は必要がないので、ロベルト系に注視したいところでも、全然力が違うロベルト系がいたのでは、勝負にならない。
この辺りも、シーザリオの仔・サートゥルナーリアの代役公演で賄うことになりそう。
 
時々世界一巧くなる池添謙一の派手な立ち回りは、こういう場面でこそ期待だろう。
 

ジャパンカップ2020 -  出走予定馬の血統

 
しかし、突き詰めていったとき、死角が最もないのはコントレイルとなってしまう。
 
血統的な価値を超えたところで勝負を続け、サリオスとアリストテレスの勝利を奪った迫力は、歴代の孤高の三冠馬たちとは、まるで異なる。
シンザンに近づいているのだろうか。
 
GⅠ級レースをキレイに6戦6勝とした大先輩に、ここは倣うしかない。
 
どんなに強い馬でも、いずれは負ける。
 
秋の天皇賞に無敗馬がまず出てこないように、以降のこのJCも有馬も、数えれば片手全部使うこともないくらいしかいないし、みんな3歳馬だから、結局敗れている。
 
ディープインパクトを超えろというが、トウカイテイオーもメジロマックイーンにスケール感で敗れてから再成長したように、格下のハーツクライに敗れた瞬間から、ディープインパクトは燃えるサラブレッドになっていった。
 
まだ負けていないのに、もう負けていそうなレースを何度も経験している。
 
普通、そんな大逆転をクラシックで二度経験したら、ジャパンCに出られるはずがないのだ。
ところがここにいる、という状況になる。
 
出てきて、ゲートを出たら、きっと勝つ。
 
もしも、ルドルフとディープと違うことがあるとすれば、無傷でダービーを勝てれば、普通はトライアルなど屁でもないというところで、タイムが速過ぎた彼らに対し、自分より同じ距離を速く走る馬の挑戦を受け、完全に死亡した道中から巻き返しているコントレイルに、反動という概念が当てはまらないことが重要なポイントだろう。
 
最近のトレンドも取り込んだ皐月賞直行ローテであったが、あり得ないことが2歳シーズンから、すでにGⅠ4勝中、3度も普通は負けパターンで制している。
 
しつこいが、こんな馬は中4週でジャパンCには出てこない。
 

ジャパンカップ2020 -  最終予想

 
丈夫すぎるわけではなく、疲れ方が概念からして、他のサラブレッドとは違うコントレイルを待ち受けることはできない。
 
アーモンドアイとデアリングタクトが後ろにいて、どこまでやれるかという話になるが、ハーレム状態の直線になったところで、最後に抜け出すのはコントレイルだろう。
 
あの東京スポーツ杯を見直してみたら、誰と戦うでもなく、自分から走ろうという意欲がないという個性を披歴したのであった。
 
しかしながら一方で、サリオスやアリストテレスの完璧な競馬に、チャチャを入れるような走りをするのが大好きが少年なのである。
 
スタートも、前回はガロアクリークと同じ方向に頭をひねってのスタート。
 
相手が強くないと走らないコントレイルに、もしマークされたのであれば、その時点でレースは終了である。
 
下げる手もあると、福永騎手なら考えるだろう。
 
隣にアーモンドアイがいたら、きっと後方を走ることになる。
 
もう、中距離では末が長続きしないアーモンドアイは、コントレイルに自由に動かれたのでは、まず勝負にならないだろう。