NHKマイルカップ2015 展望

非クラシック路線は揃って、昨年からの波乱傾向を引き継ぐ結果になった。一番荒れそうなニュージーランドTを前にして、曲者が路線の波乱要因を全て出し切った今、朝日杯が中山ではなく阪神で行われるようになった影響を反映した結果になるのか。

だからといって、NZTを2歳王者が制したことはないのだが…。見るからに荒れそうである。

アルビアーノが万全の状態で参戦できたならば、かつてのファビラスラフィン1番人気→惨敗という結末となった96年の第1回を想起させる展開もあり得る。

テーマは、速さを求められた時の対応力。近10年の平均勝ち時計は1:33.2。

これならみんな走れそうなものだが、雨に祟られる年を除けば、総じて高速決着の洋芝メインのタフなスピード戦というイメージが定着している。

馬場状態とラチの位置、外差しよりも先行馬の粘り込みが目立つようになった改修後の傾向。

そこから導き出される答えとは…。

毎日杯出走馬かアーリントンC勝者が創設当初から強く、人気上位馬ばかり8頭が連対している。

無論、好走馬の最多ローテはNZTだが、東京1400時代と合わせても連勝馬はわずか3頭。

ただ、負けてから巻き返した馬は多く、イーグルカフェ、ロジック、ジョーカプチーノ、グランプリボス、マイネルホウオウなどが優勝。

それら全てが重賞連対実績を持っていたが、1番人気は2歳王者のグランプリボスだけなので、かなり美味しい存在と言える。

中距離実績から見ていくと、ダノンリバティなんかも狙い目。

まだ適性が判然としない時期でもあり、短距離オープンの勝ち馬は、大穴枠で拾いたい。

フミノムーンが10番人気以下というのは考えにくいが、十分候補にはなる。朝日杯好走馬とNZT3着馬は押さえに適役か。