大阪杯2021 予想

大阪杯の予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!

歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

レース名第65回 大阪杯
グレード重賞(G1)
日程2021年4月4日(日曜)
発走時間15時40分
開催場所阪神競馬場
距離芝2000m
コース右回り
賞金1億3500万円
レコードタイム1:57.2

大阪杯2021の出馬表(馬柱)- 出走予定馬の馬体診断と想定騎手(枠順確定)※直前予想オッズ更新!

枠順 出走予定馬騎手斤量(負担重量)馬体重(前走)予想オッズ1週前追い切り最終追い切り 
1枠モズベッロ池添 謙一57.0kg484kg83.6倍栗東・坂路・良
800m 52.8-38.3-25.1-12.7(馬なり)
栗東・坂路・良
800m 52.6-38.1-25.5-13.1(一杯)
元気がよすぎるね。2000メートルの瞬発力勝負がどうかだが、いい状態で出せそう
2枠サリオス松山 弘平57.0kg538kg6.9倍美浦・南W・良
5F 65.2-50.7-37.6-12.0(G前仕掛け)
美浦・南W・良
5F 65.2-50.7-37.6-12.0(G前仕掛け)
走りが明らかに力強い。軽さに力強さが加わった印象です
3枠アーデントリー和田 竜二57.0kg456kg129.6倍栗東・坂路・良
800m 56.3-40.6-25.8-12.8(馬なり)
栗東・坂路・良
800m 58.5-43.0-28.1-13.7(馬なり)
間隔も詰まっているので軽めに。前走は川島もうまく乗ってくれた。状態は前走以上。相手は強いが夢を見たいということで使います。鞍上は和田竜で
4枠ブラヴァス三浦 皇成57.0kg492kg74.0倍栗東・ポリ・良
6F 81.1-64.2-50.0-37.0-11.6(馬なり)
栗東・CW・良
7F 95.4-67.0-53.4-40.0-13.5(叩き一杯)
前走は重馬場が響いた。ポリトラックのようなしっかりした馬場は動きやすい。変わりなく具合はいいので
4枠ペルシアンナイト大野 拓弥57.0kg500kg78.0倍栗東・CW・良
6F 82.8-67.3-52.3-38.5-11.7(直強め)
栗東・CW・良
6F 82.6-66.3-51.1-37.7-11.7(一杯)
1週前なのである程度しっかりやってくれ、と指示。動きも反応も良かったと思います。往年の切れ味がないので、今は二千前後の距離がいい。跳びが大きな馬なので前走は馬場も気にしていたようです
5枠コントレイル福永 祐一57.0kg456kg1.7倍栗東・CW・良
6F 78.7-63.3-49.7-37.2-12.5(馬なり)
栗東・坂路・良
800m 50.6-37.2-24.5-12.3(馬なり)
時計は速くなったけど心臓をつくるのが目的だったし、長めからいい負荷をかけられた。劇的に変わらなくてもいいし、長距離仕様だった昨秋より2000メートルくらいのほうが適性がある。追い詰められたジャパンCとは精神面も違う
5枠ワグネリアン吉田 隼人57.0kg472kg45.7倍栗東・CW・良
7F 92.2-77.4-63.3-49.7-36.8-12.4(一杯)
栗東・CW・良
6F 79.5-64.9-50.8-37.4-12.4(一杯)
きょうは動く馬と併せ馬で、しっかりとやりました。年齢的なものか、ガツンとくるところはなかったですね。この追い切りで変わってほしいですね
6枠クレッシェンドラヴ内田 博幸57.0kg500kg91.5倍美浦・南W・稍重
5F 66.2-52.0-37.9-12.7(馬なり)
美浦・南W・良
5F 67.7-53.9-39.8-12.3(馬なり)
今日は3頭併せの真ん中でいい動き。年齢的にフィジカルの上積みは見込めないのでメンタルの上積みを目指して調整している
6枠レイパパレ川田 将雅55.0kg424kg12.3倍栗東・坂路・良
800m 55.5-40.2-25.8-12.6(強め)
栗東・坂路・良
800m 52.9-39.0-25.3-12.4(一杯)
予定より遅くなったけど、いい併せ馬ができた。精神的に落ち着きがあるし、体が大きくなっている
7枠カデナ鮫島 克駿57.0kg476kg92.6倍栗東・坂路・良
800m 53.4-37.6-24.6-12.6(一杯)
栗東・坂路・良
800m 51.0-37.3-25.1-13.0(一杯)
動きはまずまず。阪神内回りなら一瞬の切れを生かせると思う
7枠ハッピーグリン団野 大成57.0kg472kg182.3倍栗東・坂路・良
800m 52.7-37.9-24.8-12.6(一杯)
栗東・坂路・良
800m 52.7-37.9-24.8-12.6(一杯)
動きに関しては文句ありません。週末にやって来週やれば、状態は上がって来ると思います。久々だった前走を使って良くなっています。相手が強いのでどこまでやれるか、でしょう
8枠アドマイヤビルゴ岩田 望来57.0kg428kg52.0倍栗東・CW・良
6F 86.5-69.5-53.4-38.8-11.5(末強め)
栗東・CW・良
7F 97.4-66.4-52.5-38.9-12.6(馬なり)
1週前なのでしっかりとの指示。雰囲気良く走れていました。反応が良く、扱いやすい感じ
8枠グランアレグリアC.ルメール55.0kg502kg2.9倍美浦・南W・稍重
6F 83.8-67.2-52.3-38.6-13.5(馬なり)
美浦・南W・良
6F 81.1-66.8-52.6-39.1-12.8(馬なり)
状態は高いレベルで安定。乗りやすくて本当に良くなっています

大阪杯予想2021 - 過去10年のデータ傾向と個別判断に必要な名馬の引き出し

コントレイル

  • ・関西馬圧倒的有利
  • ・4歳で古馬G1参戦済みの馬はまず崩れない
  • ・JCから直行だと少々怪しいところがある

不利の多い休み明けローテは、スピード型には必ずしも当てはまらず、時計勝負での強みをすっかり封印したクラシックロードのようで、レースラップや馬場状態を加味した補正を加えると、途端に名馬特有の異常性が顕在化するほどに、パワーアップした痕跡が見られる。
普通の競走馬はクラシックホースであろうとも、古馬G1を経験した後に、再度成長を見せるもの。
関東馬に有力勢が多い組み合わせだけに、再びの孤軍奮闘の走りで、また魅せるコントレイルが復活して不思議はない。

グランアレグリア

  • ・藤沢和雄厩舎は基本的に例外
  • ・牝馬はむしろ得意なレース ※2017年、G1昇格初年度は牝馬未出走。
  • ・ここに来て初の距離の馬というと…もちろん、生涯出走最長距離の意

秋天では、以下に紹介する馬と共に5歳になった、安田記念の優勝馬。

  • ・モーリス… マイルG1を4勝した後、札幌記念を叩いて<2着>、1番人気で制覇。(2000Mは2度目で、かつ連続出走)
  • ・ヤマニンゼファー… 安田記念を連覇した年の秋、毎日王冠を叩いて<6着>、セキテイリュウオーとの死闘を制して優勝。
  • ・フランケル… 4歳春まで8F以下の英国内戦を連戦連勝した後、ブリティッシュインターナショナルS<ヨーク・10F88Y>に満を持して参戦も、まるでパフォーマンスダウンもなく、2着のファー<翌年G1連勝>に1秒以上の差をつけて圧勝。

これを牝馬に限定すると、奇しくも同期の2頭に明暗。

  • ・アエロリット… 3歳秋にNHKマイルC快勝後、4、5歳時に安田記念で惜しい2着を続け、毎日王冠を叩いて天皇賞に挑み、アーモンドアイの3着。
  • ・ファンディーナ… デビュー3戦全てした楽勝の後、皐月賞に堂々1番人気で挑むも、揉まれつつ、レコード決着となるような激しい後傾ラップの消耗戦で7着止まり。以降も冴えず未勝利で引退。

スプリント適性をキャリア前半に見せた馬ならともかく、古馬になってから開花させた場合は、一定の死角を持つとなるが、それ以外の強調材料も多く、名伯楽最後の春ということでも注目すべき点の多い期待馬。

サリオス

  • ・関東馬の壁をもろに感じるのが不安要素
  • ・安田記念と絡み合う濃密な関係性
  • ・ニホンピロウイナー 1985年 8着→京王杯SC1着→①(ステップに使って制覇)
  • ・タイキブリザード 1996年 1着 /1997年①(勝った翌年に制覇)
  • ・ツルマルボーイ2002年から 5着−3着−6着 /2004年①(3年連続連外し後に制覇)
  • ・ロゴタイプ 2015年 5着 /2016年①(負けた翌年に制覇)
  • ・フレッシュボイス  1987年① /1988年 1着(安田記念勝ち馬として唯一の出走例)

※グランアレグリアは史上2例目も、G1・大阪杯として施行されてからは初の参戦例。

見解としては一言だけ。安田記念でグランアレグリアに勝ってください。(笑)

大阪杯予想2021 - 出走予定馬の血統/成績/タイム

血統論を超越した三冠馬と、理想をも飛び越えた天才牝馬とでは、大元のカテゴリーからして違うので、能力比較は極めて困難なのだが…。

種牡馬1着2着3着4着以下
ディープインパクト40回36回28回154回
ハーツクライ20回19回13回129回
キングカメハメハ19回14回12回84回
ハービンジャー15回13回24回99回
ルーラーシップ11回10回10回80回
オルフェーヴル8回8回9回56回
ステイゴールド8回5回9回61回
ロードカナロア7回5回4回29回
ヴィクトワールピサ6回4回3回50回
キズナ5回6回3回32回

母系のミスプロ系やノーザンダンサー系のクロスやファミリーの発展性<コントレイルは世界のラトロワンヌ系、グランアレグリアの近親には母タピッツフライ以外にもJC快勝のゴールデンフェザントがいる>など、共通項も多く、父は同じくディープインパクト。
ところが芝に寄せていないのに、完全に芝寄りに偏った適性でありながら<その辺り、本当のところは不明なのだろうが…>現実的に短距離をフィールドとするグランアレグリアと、クラシック戦線から古馬の主要路線にオートマチックに転じたコントレイルという形で色分けされる。

ボールドルーラーを持つと、かなり前向きさが強調されて、時には単調に見せる姿を晒して酷い結果に終わることも多々あるが、それが最小限であるグランアレグリアは立派。
コントレイルは言わずもがなの三冠馬であり、クラシックウイナーにとって、今後の古馬タイトルは全てボーナストラック。
それぞれに完全体の姿を証明したような気配さえする究極の対決は、コントレイルにとって、ラウンドスリーを迎えるハーツクライのスター・サリオスとの三つ巴の競馬に、この春も赴くこととなる。

ロードカナロアやエピファネイアの傑作たちと対峙した時でさえ、迫力で見劣ることはほとんどなかったコントレイルが、自身の血の適性を超越したところで挑んだJCで初黒星を喫したのに対し、皆が初体験の阪神2000において、ディスアドヴァンテージは全くない。
経験を超えたところで、真の適性やスピードバランスをより偏らせて近づけさせないという武器をライバルは持ちうるが、2000Mに合う血を結合し続ける北米競馬において、そのままを体現したコントレイルに、少なくとも不利がないことは血統と実績からも十分証明されている。
プラスアルファで挑むべき面々についても、グランアレグリアは快速競馬に持ち込むテクニック、サリオスはスパートのタイミングが早くても凌げる粘り強さと、対抗できる武器はある。
ある意味で、コントレイルの成長が顕在化したなら、それは無駄となるが、超越を可能にする才能は、三者にそれぞれ備わっているはずだ。

大阪杯予想2021 - レース展開

阪神は以前までは内枠有利な傾向があったもののコース改修後の成績を見れば1枠~2枠の連対は壊滅的な傾向があることを頭に入れておかなければならない。

脚質を見れば逃げ馬優勢な傾向もあるが、こちらもコース改修後の優勝馬は2008年のダイワスカーレットのみとなると必ずしも有利とはなりえない。

どちらかと言えば中団前の先行馬が勝ち馬となっているケースが多い。

枠順1着2着3着4着以下
1枠0回1回0回20回
2枠1回0回3回19回
3枠3回8回1回17回
4枠2回1回4回22回
5枠7回3回1回23回
6枠1回1回4回32回
7枠3回2回2回31回
8枠3回4回5回27回

脚質1着2着3着4着以下
逃げ馬2回4回3回12回
先行馬8回8回6回51回
差し馬7回4回8回69回
追い込み馬3回4回3回59回

散々見直すこと10数回。JCの総論がようやくまとまった筆者。
アーモンドアイは勝てそうな星は落とさなかったが、コントレイルは負けてもおかしくないレースを全て拾ってきた。
だから、負けた時の屈辱の数はアーモンドアイの方が必然的に多いから、ここぞの場面に取っておいた連戦になった時の上がり目という、彼女の常識では絶対にありえなかった中3週での連続G1制覇の偉業を成すための切り札に、余裕をもって「弾けない叩き台」を秋の天皇賞で実現させた意義は大きかったとできる。

JCが目標でも何でもなかったアーモンドアイのラストランに向けたステップとすれば、理想の傾向。
次も確実性を残すことで、万全ではないのかもしれないが、体調や心理的なストレスを気にしないで、工夫のいる調整をしないで済んだことになる。
三冠達成に全集中のコントレイルに、そんなことはできない。
ところが、無理やりにでもJCに挑まねばらない環境を、時系列順に先に結果が出てしまう秋華賞での偉業を皆で共有した瞬間から、菊花賞後のダメージのケアに最大限の努力をして、持ち直そうと苦心したのがあのJCなのである。

各々の臨戦過程がまるで違うから、当然、コントレイルは不利だとかなりの数のファンは思っていたが、結果にそれは反映されなかった。
矢作調教師や福永騎手らは不満というか混乱というか、その複雑な感情から来る、再戦の叶わぬ無念さを伝えたとされるが、長く競馬を見てきたファンの多くは、なぜあんなに頑張れるのか不思議に思ったほど、大丈夫なのかコントレイルは?評が多かった。

大阪杯予想2021 - 最終予想

筆者は、何故三冠達成後に心身のバランスを崩すのか、若い頃から興味を持って考察してきたから、無理筋が無理ではない男だと持ち上げておいて、負けるのであればそれはデアリングタクトだろうと思って高をくくっていたのだが、多くのファンが考えていた以上の展開であったから、皆が思ったその結果とは、そのプロセスとはまるで異なる形で、歴史的レースが終幕したと結論付けている。

アーモンドアイの勝因は、元気の良さどうこうではなく、ハイバランスの大レースを激しい圧の中戦い抜いてきた経験値と、何度か屈辱の瞬間を味わってきた無力感の積み重ねによる真の意味での強さを兼ね備えていた事。
それに3歳馬が挑むのは困難であった。第一、敗戦の屈辱を知らなかったのだから。

ジェンティルドンナもアーモンドアイも、4歳時はそこまで派手ではなかったが、5歳時に結構衝撃的なレースをしている。
ウオッカもまた然りであり、なぜそうなったかというと、4歳の時には何度も負けていたくらいで、クラシックの反動が出ていたからなのだ。
もっと言うと、ジャパンCで激走したからこそ、すぐには回復しなかったのである。

コントレイルの場合、牝馬のように自分が強気になれる場面を求めている性向など、一切見られないとできる。
常に、余計なオプションをつけられて、苦しいレースを宿命づけられたような過酷さを、圧倒的な身体能力でほぼ全て満額回答で勝利の結果へと繋げていった。
相手が関係ないことはアーモンドアイと同じだが、自分が危うい場面でもそういう切り返し方があるとかという抜群のボキャブラリーで、圧倒的な戦績を積み上げる証左としてしまったのだ。

その差異がそれぞれの性格に、見事にフィットしたハードルとして、各三冠戦が機能したということなのだろう。
ただ、スタミナのある春の二冠馬が誕生する時代ではない中で、約10年振りとなる三冠を達成したという意味はやはり格別。
何度菊花賞を見返してみても、アリストテレスは完璧だった。

一方、グランアレグリアについては純粋培養と過酷なトレーニングを兼ねたレースでじっくり実験を繰り返す中で、意外や最短の時間で、また最短のキャリアで古馬チャンピオンフィリーへと駆け上がったのだろうと考えている。
馬に負荷をかけることへの着想など、長く伝わる日本式のそれとは全く違う本場アイルランド式を採用し、実質的は大尾形<故尾形藤吉調教/JRA最多勝利調教師>を超越していると言ってもいい藤沢和雄調教師の思惑とすれば、これはトライアンドエラープロセスの末に導き出した、グランアレグリア向けの攻撃的アプローチの一貫であろう。

開業当初から、古馬になった時にもう一度成長させるための余力を残すことを是とし、2歳女王なのにではなく、2歳女王になったからこそ桜花賞に直行のローテを、今年はソダシが実践するわけだが、1999年のスティンガーの時点でそれを批判覚悟で<結果は桜花賞惨敗>堂々とやってのけたのだ。
朝日杯で阪神は経験したから、中間に何かを挟む必要はない。結果は、桜花賞レコード勝ちだったのが、グランアレグリア。
余力があったからNHKマイルCにも転じたが、揉まれるわ他馬を弾き飛ばすわで、ぐちゃぐちゃになってからはほぼパーフェクトの戦績。

大丈夫に思えたことと、掛かる心配が明らかに、あの囲まれて動けなかったマイルチャンピオンシップで解消されたからこそ、自信を持って参戦なのである。
ただ、一部に圧倒的スピードで優勢とする向きがある半面、グランアレグリア陣営も、さすがにコントレイルはそう簡単には負かせないだろうという目算もあるはずだ。

そのコントレイル。
東京スポーツ杯快走後に、難なく初中山のG1・ホープフルS馬なり快勝、休み明けの皐月賞で不利などを受けつつ大捲りで完勝、ダービーは何も綻びなく誰も何もできず、距離が合わないはずの菊花賞もステイヤー・アリストテレスの執拗な抵抗をついに凌ぎ切りクラシック三冠を達成。
普通の場面で普通の競馬をしたことなどほとんどない馬が、今度は自分の庭にライバルを連れ込んで、ではやってみようかと提案しているような環境。
今までは抵抗勢力だったライバルたちは、凄まじい中距離戦を誰もこなせない時期にこなし、あの激闘のJCでも三冠馬の面目を保ったコントレイルに挑むのだ。

単勝オッズ1着2着3着4着以下
1.9倍以下3回2回2回1回
2.0~2.9倍4回2回0回1回
3.0~4.9倍5回3回5回11回
5.0~7.9倍3回3回1回19回
8.0~14.9倍2回2回8回25回
15.0~19.9倍0回3回2回10回
20.0~49.9倍2回3回2回36回
50.0倍以上1回2回0回88回

福永騎手の急な乗り替わりでもない限り、確勝級のはず。
唯一、玉砕覚悟のバランスを崩しにかかったグランアレグリアというかルメールの奇策でもない限り<まずコントレイルマーク濃厚>は、追い上げても差し切れないのだから、勝てるはずがないのだ。
コントレイルは他の馬を嫌がるという。
アリストテレスとの併せ馬の態勢に、余裕がないはずなのに、内への逃避を試みたという。
パトロールビデオでもそれが映っていた。

サリオスを皐月賞で負かした時も、最後は外へ逃げた。
ただ、その過程は色々あったところで、最後はコントレイルが正しいとしてきた事実は、恐らく、今後もっと揺るぎのないものへと進化させることになるはずだ。
コントレイルがいる限り、勝てない馬が現れる。
コントレイルが諦めた時ややる気が失せた時、初めてチャンスの巡ってきた想定外の才能が登場する。

今回ばかりは、スピード過多のグランアレグリアにその刺客は限定されるだろうが、国内戦専念を宣言の今シーズン、彼が一体何度負けるかを当てるゲームがいよいよ始まる。
筆者、まさかの全勝はこのレースの内容にかかっていると思っているのだが、あの体調でジャパンCで連を外さなかった三冠馬が、何かを恐れるようなことはないように思う。
グランアレグリアマークに出た時、とんでもないレースは展開されるだろうが、それは難しいか。
コントレイルはその形を未然に防ぎ、正確に状況の判断できる競馬の天才である。