2022年大阪杯【結果】|レース後コメント/動画/払い戻し/回顧

【レース結果速報】1着ポタジェ(58.7倍)2着レイパパレ(9.2倍)3着アリーヴォ(47.5倍)

レース名第66回大阪杯
日程2022年4月3日(日)
優勝馬ポタジェ
優勝騎手吉田隼人
勝ちタイム1:58.4
馬場
3連単配当537,590円

2022年大阪杯 - レース結果・配当・払い戻し・オッズ

着順馬番馬名タイム着差
18ポタジェ1:58.4 -
214レイパパレ1:58.5クビ
39アリーヴォ1:58.5ハナ
410ヒシイグアス1:58.71
54ジャックドール1:58.91.1/4
単勝85,870円
複勝81,140円
複勝14420円
複勝91,240円
枠連4-74,790円
ワイド8-141,990円
ワイド8-97,110円
ワイド9-143,160円
馬連8-1410,980円
馬単8-1439,630円
3連複8-9-1450,990円
3連単8-14-9537,590円

2022年大阪杯 - レース後コメント(騎手/厩舎

「強い馬が相手で、一発狙ってやるぞと思っていたのでうれしいです。いい枠を引いて、ある程度のポジションで競馬をしたいと思っていました。馬は上手なので、うまく競馬ができました。最後もレイパパレを見ていたんですけど、馬も一杯一杯になって、僕もがむしゃらで、きれいには追えなかったんですけど、よく勝ってくれたと思います。立ち回りが上手な馬ですけど、もう一段階ギアが上がれば、もっと上に行ける馬ですし、これからが楽しみです」

※優勝した吉田騎手のコメント(ポタジェ)

2022年大阪杯 - レース結果動画(YouTube)

※実況レース映像

2022年大阪杯 - 回顧

血統背景に関しては、有力勢とも比肩しうるものがある。

半姉ルージュバック<父マンハッタンカフェ>は、通算6勝であり、デビュー3連勝で桜花賞に挑んだ名牝。

人気には応えられなかったクラシックシーズンであったが、古馬になって、中距離のエース級が集まるレースで3勝。

近年、名牝のトレンドは超破格であるか否かで分類されるが、重賞4勝全て牡馬相手という牝馬は、短距離型のスターでも珍しい。

そんな姉と自身を結ぶ母ジンジャーパンチもまた、大変な北米圏におけるスターホース。

通算22戦12勝で、G1級に育った牡牝の代表産駒らと同じく、中距離戦線で活躍。

当然、メイントラックであるダートでの記録だが、例のマルシュロレーヌが勝つ14年前のBCディスタフを制したのがそのジンジャーパンチだった。

これまでこの大阪杯では、G1初年度覇者・キタサンブラックの2着に入ってきたステファノスが、ディープインパクト×クロフネ。

翌年優勝のスワーヴリチャードが配合の構成は全く違えど、ハーツクライ×アンブライドルズソング。

そこで3着だったアルアインは翌年の優勝馬となり、これがディープインパクト×エッセンスオブドバイ・ボールドルーラー系。

ラッキーライラックもオルフェーヴルの産駒ながら、牝系は完全に北米型のダート向き志向。

昨年はステファノスと同配合のレイパパレが制し、それとほとんど食い合わせとしては同質の同期牡馬・ポタジェが、それを交わしただけという展開。

G1昇格後最大の波乱として相応しい展開であったが、一部、このレースは馬場状態でどうであれ、来る血統はいつも同じとした識者の論法はここでも通用したことになる。

とはいえ、確実に買えるというローテでも存在感でもまたなかったポタジェだけに、正当な評価を与えるには、レイパパレの再びの好走で能力証明のように、まだ正確な評価はできないとできる。

ただ、いかにも前傾ラップ向き…。ロベルト系の人気馬はその逆であったということは間違いない。

血統的決着点は、案外見出すことが安易にでも可能なレースであったとここはしておく。

ャックドールがハナに立ったことになる2コーナー終盤以降、実はラップそのものは上がっていない。

3F通過から12秒台前半のラップを4連続で安定して刻んでいる。

しかし、2F目通過22.6秒は、あのサイレンススズカが刻んだ正確なハイラップのどれよりも速い猛ペース。

その後、パドック気配から怪しかった危ない部分も出してしまったから、それで5着というならむしろ、いい勉強になったとできるだろう。

同時に、そんなハイペースなどこれまで一度も経験のないエフフォーリアは、休み明けで有馬記念が前走の4歳馬。

自らペースを作って逃げ切りのダイワスカーレット以外、キタサンブラックも本格化前だったこともあり負けている。

キズナや大昔のトウカイテイオーは、かなりの調整期間が中間あった。

10Fトータルの持ち時計は、メンバー中トップクラスでも、前半から59秒台の競馬は前走の有馬記念が初めて。

特殊なコーナー6つの競馬では比較にならず、オーソドックスな右回りの馬場一周コースであえなく撃沈。

当然、絶好調のはずはないが、考えてみてもらいたい。

キタサンブラックもコントレイルも、菊花賞を勝った後に適距離という可能性を最大に確信をもって挑むも、リズムを失ってここも敗れてきたのである。

ゴールシーンで見せた感動的な圧勝劇と比べ、この大阪杯は仕上げづらいことこの上ない一戦だったことを証明してくれるよう、今は祈るのみ。

秋の欧州遠征を展望するなら考えものだが、ベストの距離であっても、明け4歳のタイトルホルダーにとって、このレースは大いに鬼門である。

特に、秋に活躍した馬にとっては、調整が難しい。

あとは、けががなかったか、その辺りのケアも大事だろう。

初コースの影響は、今回はあまり影響はなかったように思うが、当然、完調でないとすれば、未知への挑戦は案外苦しいものとなる。

まあ、気にすることはないのだが、陣営は正気でいられるか。そちらの方が心配である。

粘ったというか、川田流であれば、理想の好位抜け出しを決めかかったレイパパレは強くなっていた。

出来はともかく、再びの初コースで完全体にまではなれなかった推奨のヒシイグアスを、常に後手後手に回させたのだから、前年覇者は進化していたというより他ない。

線の細さよりも、スタイルのいいモデル型の中型馬になりつつあるレイパパレは、良馬場の国内主要競走で連続好走。

今年こそは秋の天皇賞であろうが、今は北米にも香港にも、場合によっては欧州圏にも展望を持つノーザンファームのこと。

決めて何かを狙うより、もう適鞍を見つけたい立場だから、来年このレースを使えるかどうかの展望が重要か。

クラブの規定では、どうも出られないはずだが。

素晴らしかったのがポタジェの吉田隼人騎手と、突然、乗り味も知らないドゥラメンテ産駒のアリーヴォを駆ることとなった武豊騎手。

結果的には、両者ともロスなく立ち回り、隼人騎手のコメントを斟酌するなら、勝負どころのふるい落としに引っかからなかった2者ともに、有能な中距離型であり、結果的には、G1級か既に勝った面々と大差なかったことになる。

ただし、レースの流れに乗せることでは、前走で妙な癖があることを掴んでいた吉田隼人騎手とポタジェのコンビに分があった。

道中の気を抜かせない乗り方は、まさにローカルを制した裏開催の王者の貫禄。

スパートにも、小回り特有のルールで、ソダシも乗っている鞍上のこと。

前走であまりにも自分の型に持ち込めず、直線だけの形になりながら、結果はA級グループに続く4着。

まさか、ほぼ正攻法のエフフォーリアのような動き出しで制したことには驚いたが、秋の天皇賞の6着が底だったというような、親仔・姉弟揃っての優等生ぶりをここぞの反撃の場面で炸裂させたことは、きっと、持ち味の活かしどころを苦慮の上探り出した陣営に対する、神の采配もあったのかもしれない。

アルアインが鮮やかに復活した時も、馬群の内がきれいに空いたところを伸びてきていた。

アリーヴォはもっと経験を積んでいれば、もっと大胆に攻めの追い込みを決められる能力はあったはずだが、ここは名手の腕に感謝であろう。

武豊には珍しく、競り合いに持ち込んでハナ差及ばずの3着が案外だったくらいで、誰でも巧みに競馬を乗れるようなタイプではない。

好位差しの上位2頭とはタイプが違うが、これにより、小倉巧者止まりの定番のローカルタレント枠から卒業。

他の騎手に課せられる戦略性は極めて濃密にして困難を伴うが、ルメール騎手がイライラしているなら、それはそれで素晴らしいこと。

俺の馬がユタカさんに取られてしまった…。

などと思うはずはないが、ベテラン同士の鞍上スイッチにも、意外なバチバチがあったりするものである。

バツが悪いルメール騎手は、国内は勝てなくても、ケンタッキーダービーを勝ってしまう可能性はあるわけだが…。

アフリカンゴールドは伏兵の仕事をして7着に粘っているから納得だし、そういうところでアカイイトやキングオブコージに出番がないことは明白なのだが、実力どうこうではないところで、マイナス10㎏以上に元気なく頼りなさげに映ったウインマリリンには、当然チャンスのある好位付け成功も、無念のいち早い失速でしんがり負け。

フィジカル面の不安が付きまとうことが、すでに公表されてしまっているものの、これも有力2騎と同じロベルト系。

けんか腰のタフなスパート合戦に持ち込むのが得意な、この系統特有のイメージはもう変えた方がいいのだろうか。

復帰間近とされるデアリングタクト同様、付き合い方にまた悩むエース級が出てきてしまった。