エリザベス女王杯2015 展望

3歳馬のここ10年の好走実績は、軸馬に相応しい存在であることを明確に示している。

14年 ヌーヴォレコルト②

13年 メイショウマンボ①・ラキシス②

12年 ヴィルシーナ②

11年 アヴェンチュラ②

10年 アパパネ③・<スノーフェアリー①>

09年 ブエナビスタ③

08年 リトルアマポーラ①

07年 ダイワスカーレット①

06年 フサイチパンドラ①

05年はエアメサイア⑤が最高着順。

世代のエース級が、きっちりと秋華賞をステップに好走してくるから、上がり目を残しつつ、京都外回りの流れに適した馬が順当に来る。

両方勝った馬は、ファインモーションやダイワスカーレットなどの先行型。

自分でレースコントロールできる馬であれば、古馬も3歳もないということだろう。

突き抜けた才能は必要ないが、距離適性がまだ判然としない部分もあるから、オークスで走ったから即通用とはならない。

今のところ、ローズS上位入線組が、秋華賞でそこそこ走った後、もう一度巻き返すといった構図か。

また差し差しでは、3歳馬壊滅もあり得る。

それもこれも、古牝馬のGⅠウイナーが元気なところを見せているからこその消極的思考。

ラキシスが絞れたことを確認できた京都大賞典は、4着止まりと物足りないが、今年も順調に仕上がっている。

古くはダンスパートナーやメジロドーベル、アドマイヤグルーヴもいた。ただ、3年連続の連対ではない。

ショウナンパンドラやヌーヴォレコルトの調子の良さを考えたら、昨年以上のパワーアップが望めない状況は苦しい。

4歳勢の積極的回避の可能性はある。同じレースで戦って唯一チャンスがあるとすれば、昨年と同じように、自分よりは少しだけ瞬発力に劣る馬が前にいるとき。

故に、キレるショウナンパンドラの中一週だとか、秋華賞で差し馬ばかりになれば勝機は十分生まれてくる。

府中牝馬S組は、差し馬からが鉄則。器用さを身に着けたスマートレイアーのイン強襲は怖い。

レッドリヴェールは、差し損ねの3、4着ならまだ脈はある。