エリザベス女王杯2016 展望

シンハライト、ショウナンパンドラらは脱落。

ミッキークイーンは、参戦するにしてもぶっつけ。

ルージュバックは、東京の方がいいとわかってしまった以上は…。

「マリアライトさん、よろしくお願いします」

オールカマーを勝っていれば、関東圏の王道路線2戦以上の参戦もあっただろうが、きっちり5着?で、女王杯参戦が既定路線。

宝塚記念を勝ってしまったことが予想外なのである。

4歳の2強に、多士済々の古豪がズラリというメンバー構成で、牝馬が適条件で一発という構図は、ほとんどスイープトウショウと同じ。

だから、きっと勝てるだろうけど…。

京都の2200M�戦は、相当なスローにならない限りは、多頭数戦において、レース上がりが33秒台になることは稀。

坂の効果とも非根幹距離による影響とも、どちらも関係しているのだろうが、牝馬の2200Mという影響が大きいのだろう。

2400M位をこなしていないと通用しない、まあ、牝馬のジャパンCみたいなものである。

実績が抜けているがために、1番人気は必至。

その際の【1220】という成績をどう見るかも、2200M以上【4113】で中山除外だと【3100】を活用するのも、ファンの勝手。

切って妙味ありの人気馬ではない。

さて、今では前走下級条件の馬でも通用することのレースだが、ここ2年のオークス連対馬の回避が濃厚の中、距離実績で選べる馬が、近走は冴えないヌーヴォレコルトの強気のBC挑戦でいなくなってしまった。

こういう時は、決まって広い馬場のマイル近辺で強かった馬に出番あり。

コーナー4つの重賞を経験済みで、その手のスピード優先型といえば、近年だけでもダイワスカーレット、リトルアマポーラ、レインボーダリアらが勝っているので侮れない。

距離実績のない重賞馬では、シュンドルボンとスマートレイアーが有力。

つまり、府中牝馬Sの上位人気馬ということになる。

あとは、人気落ちが条件ビッシュがオークスくらい走れたなら、秋華賞不発後、ドイツ血統のイメージ通り、のびのびコースの女王杯での巻き返しは有り得る。

週末の結果如何で、女王杯の混迷度合いは判然としてくるはずだ。