2022年天皇賞(秋) 過去10年のデータ傾向と有利な枠/出走予定馬の最終追い切り

天皇賞(秋)の予想と出走予定馬の最終追い切り評価を行っていきます。
過去結果を見ても荒れる傾向のある中、有力な登録馬の中から鉄板軸馬とされる外厩仕上げの本命馬や消去法で消すべき馬、本命をも超える可能性のある穴馬をデータ分析!
歴代勝ち馬のサインを見逃さず、予想オッズを見ながら過去配当を超える払い戻しを狙っていきましょう。

レース名第166回天皇賞(秋)(G1)
グレード重賞(G1)
日程2022年10月30日(日)
発走時間15時40分
開催場所東京競馬場
距離芝2000m
コース左回り
賞金2億円
レコードタイム1:56.1

2022年天皇賞(秋) - 予想オッズ/出馬表(馬柱)/出馬予定馬の馬体/想定騎手/最終追い切り評価(枠順確定前)

天皇賞(秋)2022の予想オッズと登録馬

枠順馬番出走予定馬騎手性齢斤量予想オッズ人気1週前追い切り最終追い切り
11マリアエレーナ松山 弘平牝456.033.88栗東・CW・良(松山)
6F 80.4-65.7-52.0-37.4-11.8(稍一杯)
栗東・CW・良(助手)
7F 98.5-67.1-52.3-37.2-11.4(強め)
22カラテ菅原 明良牡658.045.69栗東・CW・良(助手)
5F 74.0-57.1-39.9-11.9(G前仕掛け)
栗東・坂路・良(助手)
800m 53.5-39.0-25.2-12.3(馬なり)
23パンサラッサ吉田 豊牡558.019.86栗東・CW・良(助手)
6F 79.9-65.0-50.9-37.2-12.1(稍一杯)
栗東・坂路・良(助手)
800m 53.6-38.8-24.9-12.1(馬なり)
34ポタジェ吉田 隼人牡558.032.47栗東・坂路・良(助手)
800m 58.9-42.9-28.1-13.3(馬なり)
栗東・坂路・良(助手)
800m 56.3-40.5-26.4-13.2(馬なり)
35ダノンベルーガ川田 将雅牡356.08.34美浦・南W・稍重(助手)
6F 79.5-63.8-49.7-35.7-11.2(一杯)
-
46ジオグリフ福永 祐一牡356.011.55美浦・南W・稍重(北村宏)
6F 83.1-67.5-52.4-37.9-11.9(馬なり)
美浦・南W・良(福永)
6F 84.4-67.7-52.2-37.6-11.3(馬なり)
47イクイノックスC.ルメール牡356.02.51美浦・南W・稍重(ルメール)
6F 82.3-67.1-51.7-37.6-11.7(馬なり)
美浦・南W・良(助手)
5F 69.6-54.1-38.6-11.5(馬なり)
58シャフリヤールC.デムーロ牡458.03.63栗東・CW・良(福永)
6F 86.2-69.2-53.4-38.2-11.6(馬なり)
栗東・坂路・良(岩田望)
800m 53.0-37.8-24.4-11.9(強め)
59ジャックドール藤岡 佑介牡458.03.42栗東・CW・良(藤岡佑)
6F 79.7-64.0-50.1-36.2-11.5(直強め)
栗東・CW・良(藤岡佑)
6F 87.8-71.0-54.7-38.8-11.9(強め)
610ノースブリッジ岩田 康誠牡458.077.710美浦・南W・稍重(助手)
5F 71.5-55.0-40.0-12.9(馬なり)
美浦・南W・良(岩田康)
5F 65.8-50.7-36.7-11.4(直一杯)
611レッドガラン横山 和生牡758.0308.315栗東・坂路・良(斎藤)
800m 56.0-40.0-25.7-12.2(馬なり)
栗東・坂路・良(斎藤)
800m 53.0-38.5-24.9-12.3(馬なり)
712バビット横山 典弘牡558.0128.312栗東・坂路・良(横山典)
800m 52.5-38.3-25.0-12.9(末強め)
栗東・坂路・良(横山典)
800m 52.0-37.7-24.5-12.5(馬なり)
713アブレイズT.マーカンド牝556.0196.713-栗東・坂路・良(助手)
800m 55.1-40.5-25.7-12.5(馬なり)
814ユーバーレーベンM,デムーロ牝456.086.711美浦・南W・稍重(津村)
6F 82.4-67.5-52.7-38.1-11.7(直一杯)
美浦・南W・良(津村)
6F 85.4-69.6-54.1-38.8-12.1(馬なり)
815カデナ三浦 皇成牡858.0299.614栗東・坂路・良(助手)
800m 52.8-38.5-25.6-13.2(一杯)
栗東・坂路・良(助手)
800m 52.7-38.3-25.1-12.6(一杯)
脚質1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
逃げ馬0回1回2回17回0%5%15%
先行馬6回7回4回58回8%17.3%22.7%
差し馬14回9回9回114回9.6%15.8%21.9%
追い込み馬0回3回5回85回0%3.2%8.6%
枠順1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1枠4回5回1回27回10.8%24.3%27%
2枠2回2回1回33回5.3%10.5%13.2%
3枠1回0回4回32回2.7%2.7%13.5%
4枠5回4回4回26回12.8%23.1%33.3%
5枠1回5回1回33回2.5%15%17.5%
6枠2回1回3回33回5.1%7.7%15.4%
7枠4回3回2回41回8%14%18%
8枠1回0回4回49回1.9%1.9%9.3%
種牡馬1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
ディープインパクト34回37回33回180回12.0%25.0%37.6%
ハーツクライ17回22回17回124回9.4%21.7%31.1%
キングカメハメハ17回9回6回64回17.7%27.1%33.3%
ハービンジャー10回10回16回88回8.1%16.1%29.0%
エピファネイア9回5回4回36回16.7%25.9%33.3%
モーリス9回5回4回15回27.3%42.4%54.5%
スクリーンヒーロー 8回3回4回30回17.8%24.4%33.3%
ロードカナロア6回10回9回37回9.7%25.8%40.3%
オルフェーヴル6回7回9回52回8.1%17.6%29.7%
キズナ6回4回2回29回14.6%24.4%29.3%
人気1着2着3着4着以下勝率連対率複勝率
1番人気10回4回2回4回50%70%80%
2番人気1回5回5回9回5%30%55%
3番人気2回1回2回15回10%15%25%
4番人気1回2回1回16回5%15%20%
5番人気4回2回0回14回20%30%30%
6~9番人気1回4回7回68回1.3%6.3%15%
10番人気以下1回2回3回148回0.6%1.9%3.9%

2022年天皇賞(秋)予想-過去10年のデータ傾向

古馬G1ウイナーが総崩れの秋天は、昨年が久々だった

相対的な評価として、古馬のA級タイトルを得ていない馬同士で決まり、それが4歳以下のワンツーというのは、意外と少なく、基本的に国内の古馬王道路線における連対実績のない馬同士の決着となると、過去10年で一例のみも、超例外的に古馬G1を国外で制したことのある同士で決まった2016年のモーリス・リアルスティール以外、いずれかは古馬タイトル未勝利も2着があるという馬が連に絡む。

今年はそのタイプが少なく、例外枠にシャフリヤールとパンサラッサを入れていいとしたところで、ジャパンC連対馬も昨年のこのレース上位好走馬が6着のポタジェしかいないとなると、もう狙いはほとんど絞り込まれてしまう。
軸狙いがこれで3頭確定であり、違うとしても古馬G1連対が基本的な条件としたとき、3歳の例外はクラシックレース連続2着のイクイノックスがベストだろうし、それが消えたとて、前走中距離重賞勝ちの3頭を拾えば、ほぼ傾向的には作業完了。
長距離G1好走馬が久々にいないので、素直に中距離戦の実績を買っておけばいいと思うような組み合わせだ。

3歳で来るのは、G1勝ち馬かマイラーかのいずれか

ほとんど来ない3歳馬を今年は買わないといけないので、拾う方法を考えたわけだが、これが基本的に単純。
皐月賞を制するまで無敗を継続したエフフォーリアも、4歳時も3着になったイスラボニータなども、ちょっと前ではダンスインザムードが激走していたが、いずれもクラシック第一冠を快勝した速い馬とされる面々。
即ち、今の時代では最も強い馬だ。

一方、前2頭に加え、1番人気2着のフェノーメノらは皆ダービーの僅差2着馬。
狙いはジオグリフかイクイノックスとなるが、古くはオグリキャップもバブルガムフェローも好走しているレースであり、マイラー色がいくらか強い馬が勝ち負けまでくる印象。
その辺りの距離適性でジオグリフとなるか、コース適性のイクイノックスかとなるが、G1から直行となるとタイトルを持っていた方が無難とした一般を用いた時、ダノンベルーガまで含め、昨年のエフフォーリアと同じダービーレコード時の好走馬やクラシックウイナーという狙いが立っても、エフフォーリアのように勝ち切れるほどの破壊力はないとできる。
頭は意外と、万全でクラシックを戦えなかったダノンベルーガのような気もするし、マイルが合いそうな馬でないなら、エフフォーリアの父父シンボリクリスエス・これもダービー2着 のように、単純能力で買える馬は斤量利があるという以外、自信をもってこれだとまでは言いきれない。
どうせなら、G1初出走のオグリキャップ・タマモクロスの2着 のようなタイプがいいようにも思う。

ノンタイトルホースは変に重賞を勝って出てくる必要もない

2014年のスピルバーグはここで重賞初勝利。
前13年のジャスタウェイは、3歳時のアーリントンC以来の勝ち星。
そういう格下の馬ながら、近走内容とコース実績等で5番人気での勝利であったわけだが、そうなるともう他の敗因を語るより他、説明はつかないという状況に陥ってしまう。

単純な解釈として、それ以外の連対馬は、古馬G1の連対実績、3歳馬なら東京の重賞勝ちの実績、その他の馬の場合は基本的に上位1/4の人気グループに入っているくらいでないと、そもそも、好走できないレース。
人気なるだけの実績がないとダメというなら、むしろ、伏兵こそG1好走馬に限られてくる。

G1未勝利で前走重賞勝ちの馬がこのレースを制したというのは、2011年優勝のトーセンジョーダンが最後。
非G1戦出走機会5連勝中で、天皇賞と同じ斤量58も2度経験。
全くそういう縁がない馬の方が、可能性はあるとなるわけで、強いて挙げるなら、近走で1番人気が非常に多いということが穴拾いの根拠になりそうにも思う。
ダノンベルーガ狙いはこれなら成り立つのだろうが、自信を持って推せるほど抜けた才能があるわけではないだろう。
この解釈が勝負を分けるのかもしれない。

人気になった以上は、格相応であるのか否かが、即時問われる厳しいレース

一昔前は、徹底してシボられた1番人気が近10年で5勝。
2016年以降で、ガッツリ18頭で行われなかった年が5度あり、このレースではよくあるスタート失敗グループからもキタサンブラックが勝ち馬になっているから、ほぼ1番人気がスタート決めれば勝ち負け必至。

ただし、イクイノックスかジャックドールが人気になる今年、歴代優勝馬より格が上ということはないから、斤量設定の厳しさからも、56で走れる57で連続連対であるイクイノックスが有利なようで、G1の勝ち味を知らない馬がいきなり勝ち切れるかとできるまでには至らない人気馬であろう。

ジャックドールは言っても重賞を2つ勝っただけ。G1は一度きり。
勝てる馬として推す馬ではない気がする。

1番人気馬は9つG1勝利を数えるアーモンドアイに、実績同格のキタサンブラック、東シナ海の移動は国内のものとしたモーリスに、ジャパンC連覇のジェンティルドンナ。
唯一、スタートでヘグったスワーヴリチャードはやや低迷期があったものの、翌年のジャパンCの優勝馬となった。
G1未勝利でも1番人気だったフェノーメノは、翌年から春の天皇賞連覇。

目指すはジャスタウェイ路線のジャックドール、イクイノックスらが持ち堪えるためには、ここを無理やりでも勝ち切るか、やや厳しい選択の距離延長ないし香港遠征で結果を出すという方向で、早速巻き返す以外にはない。
昨年人気のコントレイルのように、勢いを失っても最後は決めるという強烈な才能をすぐに見せつけない限り、その存在感は瞬くうちに薄れるという危険性がある。
鞍上がベテランなので大丈夫だし、父はこのレースの勝ち馬ということで話題になるだろうが、その他から狙う方が安全のように思うのは筆者だけではないだろう。

2022年天皇賞(秋)予想-出走予定馬の血統/成績/タイム

もうちょっと何かが足らないと思っていた馬が、時間を経るとあっさりと天皇賞馬になってきたという歴史に肖りたい

ポタジェの血統

母がBCディスタフ<2007年・4歳時>を制したジンジャーパンチであるから、明らかにサンデーサイレンス系とはミスマッチな面も否めなかったが、ドイツの一流牝系を経ているマンハッタンカフェからは重賞4勝のルージュバック<2016年参戦・7着/4歳時>が出て、ディープインパクトの牡馬からはこのポタジェが出た。

強烈な瞬発力をアウトサイダー色の強い配合ながら、テディ系のプロミストランドとボールドルーラー系のボールドネシアンというわずかに交錯する血を重ねることで、完全に繋がらないはずの欧州系と北米系のマッチングに役立てるも、G1では破壊力を備えなかったルージュバックの反省を、オーソドックスな上位互換であるディープインパクト・エリザベス女王所有のHighclereの血筋 を配することで、ややこしいリボー系・ローソサイエティに関わるボールドルーラー系クロスがなくなり、代わりにノーザンダンサーのクロスが軽めに5×5と掛かることで、ディープインパクトらしさはなくなったが、芝向きの中距離適性は強く引き出された格好。

下級条件の上がり勝負なら対応できるから、出世はそれなりに早いものの、いざ大きな舞台に挑むとひ弱さが出てしまうのは、リボーのような破壊力を秘める血がディープインパクトに少ないため。
一方で、大阪杯のような馬場質は軽くても、あまりタイムが速くならないような展開になれば、持ち味は出せるとなると、あまり中距離カテゴリーの速いタイムで活躍しそうな馬は多くなく、せいぜい1分57秒台までで力発揮という、本物の2000エース級がいないというところで、ジオグリフやパンサラッサよりも2000Mが合っていることを結果で示している大阪杯の結果から、G1で勝負になる条件が狭い範囲に絞られるタイプならば、ここで狙うのが筋と思う。

1600で弾けるように伸びるようなイメージの湧かない大阪杯覇者・ポタジェに、前走レコード決着となる毎日王冠の上がり勝負は厳しかった。
G1馬になって今回で3度目のレースとなるが、いずれも58でのレースとなり、また国内のG2格に出走すれば、それと同等以上の斤量を再び背負わされる。

ただし、宝塚記念でハイペース必至の展開が、吉田隼人騎手の予測通りに繰り広げられることになったとはいえ、大外で休み明けの上に、初めて58を背負った大レース。
58で走った2戦は大いにノーカウントでいい気がする。
近年の毎日王冠は、その勝ち馬で次走が秋の天皇賞だったという馬が、2017年のリアルスティール<本番は生憎の台風日和で宿敵キタサンブラック、サトノクラウンらの前に撃沈>以降はずっと次戦はマイルチャンピオンシップという馬ばかり。
もはや、富士Sの分割レースである。

面白いもので、毎日王冠の勝ち馬が1番人気ばかり5年連続、その全てが正規のトライアルとして活用していないのだから、京都大賞典と同様、まるで用なしの馬にもむしろ、本番でこその変わり身に期待が持てそうだと、毎日王冠開催の前後から掛かり気味に断言してもいいわけだ。

毎日王冠の組から秋の天皇賞を勝ったという馬が、最後に登場したのが2014年。
これも妙なもので、重賞未勝利ながら府中巧者ぶりを発揮して3着だったスピルバーグが、本番で名だたるG1馬をまとめて面倒を見たあの年である。

適性だけを買われたというのであれば、昨年の天皇賞で掲示板内に入った5頭全てが引退か回避したのだから、屁理屈でも何でも、論立てて考察を述べることが可能になる。
それを踏まえて、東京2000で【1・1・1・1】というポタジェは、勝ち負けに加わるか、何か1頭抜け出した後に繰り広げられる壮絶なる着拾いの争いに加わるかは兎も角、十二分に特異な条件である東京の2000Mコースで力を発揮できる可能性は大いにある。

2022年天皇賞(秋) - レース展開と最終予想

速い馬が有利なのは確かなレースであり、同時に極上の底力を有しているならただもらいのレースともなるが、昨年がそうであったのとは少々違う意味で、上位争いは拮抗しそうだ。
3歳馬全てがダービー以来であり、一方で、明らかにJC狙いのシャフリヤールを除くと、あとは8月以降のレースを1戦以上こなしている。

とりわけ、ハイレベルな札幌記念を使って状態上向きは間違いなしのジャックドールとしっかり戦いあえたパンサラッサが展開の軸になる点は、毎日王冠と似たようなものがあるが、吉田隼人騎手は、大阪杯で戦った時に前を行く川田騎手のレイパパレを最高のマークの形で追い詰め、叩き合いに持ち込んでいる。
前回の毎日王冠は、そうした経緯でまた相手をレイパパレに<厳密には川田騎手の考えに従って>、絞り込んでしまったことで、自分が休み明けで動けなかっただけという感じもした。
ジャックドールやパンサラッサを相手にするとき、自身がソダシで敗れた札幌記念と同じ轍を踏むとは、今の吉田隼人がそんなヘグり方で自滅わけがない。

じっくり馬のことを考え、しっかりとした戦略を立てて、大レースをものにするという兄豊騎手と似た考える力にここは期待して、3歳勢がモタモタすればするほどチャンスが生まれるこの一戦を、力勝負で接戦に持ち込めるように、ここは全力で勝負してもらいたいところだ。
キレに勝る3歳勢に対し、ツボがどこにあるとか最近よくわからなくなってきたシャフリヤールの扱いにアタフタするくらいならば、とりあえず、前走異様に強かった小倉記念独走馬・マリアエレーナを押さえて、相手関係は整理しておこうと考える。

どの道人気にはならないポタジェとて、連絡みに期待で相手がもっと大穴では、天皇賞競走としてちょっと…、という穿ち気味の視点もあって、3歳も一番の実力者であるイクイノックスに絞った。
どうせ狙うならダノンベルーガだが、キャリア5戦目が古馬G1であり、それが古馬重賞初連対、かつ初G1制覇というのがいくらか堀厩舎の期待馬とはいえ、出来過ぎのような気がして、ダービー1番人気ながら、さすがに手を引いた。
無論、彼のみが例外的に素晴らしいエンペラーズカップウイナーになり得る可能性も持つわけではないが、一般論が通用しないレースになるほど、そのクオリティが想像を超えたものになるとも思えなかった。
フェーングロッテン・新潟記念やピースオブエイト・小倉記念らのような経験値が加わっていたなら、話は別だったが、順調に使えていたわけではないことが、ここでは死角となり得る。