クラス編成で3歳馬は?

先週から競馬の新しい1年が始まった(少しオーバーか)。3歳馬と古馬の混合戦が始まったわけだが、3歳馬については、大方が苦戦するだろうという予想をうらぎって、なかなか善戦している。

1000万クラスについては3歳馬の出走頭数が少ないので、500万クラスについて先週の成績をザーッと見てみた。すると、阪神・福島・函館の計26 レースで10頭が連対。阪神に限れば8レースで5頭が連対と3歳馬を軽視 した方は、相当やられてしまったのではないか。

やはり3歳馬の成長にあわせた6月から8月までの斤量(古馬に対し3K減) は、相手関係よりも、馬自身にとってかなり有利な場合がある。この点、より成長して古馬に近づく8月になれば、さらに有利となるはずだ。

まして、前開催までの3歳限定戦でも素質馬がそろったハイレベルのレースで善戦してきた馬など、この斤量であればいきなり古馬相手に勝つこともある。(土曜の阪神7Rで勝ったトウカイエレガント=単勝1,010円など。)

さすがに上のクラスで上位争いをしてきた馬は軽視できないが、単に降級馬といっても上のクラスでそれほど顕著な成績がなかった馬もいるし、明らかに降級するまで待っていたという休み明けの馬などは人気を裏切ることもある。

【注】2019年6月~新クラス分けが行われ、降級制度が廃止された。

使いながら仕上げていくような厩舎の管理馬は特に注意が必要だ。 先週も書いたが、出走馬それぞれの能力をジックリと比較しなければならないことに変わりはない。

しかし、あえて言えば、ハイレベルのメンバー相手 に勝ち切れなかった3歳馬が3Kの斤量差を生かし高配当を演出するかもしれないということ。要注意であると同時に、穴馬券ゲットのチャンスでもある。

※このコラムは、2004.06.24に発行したメールマガジン「馬券名人養成プログラム」に掲載したものを転載、2019.07.26に再編集したものです。


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