2011年【有馬記念】見解

中山「有馬記念」3歳上G1 芝2500メートル

先に行く馬がいれば番手でもかまわないというアーネストリーです が、ダチョウ倶楽部の上島さんのように他のメンバーから「どうぞ」 と言われ、結局早め先頭となるアーネストリーのペース。

前半はスロー、しかし好位追走から3コーナー手前からロングスパー トのヴィクトワールピサにトーセンジョーダン。意外と消耗の激し いレースとなりそうで、好位からタイミングをずらして差しに回る 馬と中団のインで脚を溜める差し馬に有利な展開を予想します。

中心はオルフェーヴル。3冠馬となるには運に左右されないだけの 力を持ち合わせなければなりません。オルフェーヴルは3冠レース のすべてで圧倒的な力差を見せ付けました。

一昨年の覇者・ドリームジャーニーの全弟で、ダービー制覇の春ま では兄同様440キロ台と小柄な馬でしたが、秋緒戦の神戸新聞杯 は460キロに成長。さらに菊花賞は466キロと、一叩き後での プラス体重は神戸新聞杯で圧勝した後のダメージが少なかったこと を意味し、能力の証しでもあります。

今回が古馬との初対決ですが、クラシック戦線で負かしたウインバ リアシオンがジャパンカップで5着なら、3歳世代のレベルが低い わけでもなく、好勝負可能とみます。

相手はエイシンフラッシュ。天皇賞(秋)は超ハイペースを3番手 で先行したことが敗因。ほぼ同じ位置で競馬したアーネストリーが 14着に対し6着と心肺能力の高さを示しております。

ジャパンカップは逆に5ハロン61秒8のスローを後方からの競馬 で展開が合わなかったこともありますが、天皇賞(秋)の反動が敗 因だと思われます。

この馬の強さはダービー馬であることはもちろん、春の大阪杯を3 着とはいえ59キロで外目を回りながらレコードと同タイムで走破 した内容が驚異的。一瞬の加速力が生きる中山コースでは仕掛けの タイミング次第で逆転も可能です。

ジャパンカップでリベンジを果たしたブエナビスタ。負けたとはい え過酷なラップを踏んだ天皇賞(春)に比べ、消耗が少なかったジャ パンカップ。しかし今回がラストランとなりますので、繁殖入りを 見据えれば無事に回ってきてほしいというのがオーナーサイドの本 音でしょう。

宝塚記念でブエナビスタを抑えきったアーネストリー、昨年勝った ときと近い状態に戻ったヴィクトワールピサ、ジャパンカップを見 送って有馬に照準を絞ったヒルノダムールが押さえ。

ジャパンカップの後に疲れが出たというトーセンジョーダンは、中 間の稽古がやけに軽すぎて不安。無印とします。

◎オルフェーヴル
○エイシンフラッシュ
▲ブエナビスタ
△アーネストリー・ヴィクトワールピサ・ヒルノダムール

馬券は◎流しに加え、○流しも少々買ってみようかと思います。

有馬記念予想に戻る